沖縄県民からオススメされた「我那覇畜産」の“豚”
沖縄の豊かな食生活でも、現地の人は豚肉を食べる割合が高いという。余すところなく調理することができ、体にもよいと言われる豚。ならば畜産の様子を知りたいと、旅で出会う人たちに聞き込みを行った結果、喜瀬別邸の調理長を初めとする多くの人からオススメされた、『我那覇畜産』さんを訪問した。
豚の美味しさの秘密とは
我那覇畜産では、”やんばる島豚”や”琉美豚(りゅうびとん)”を育てている。豚についてのお話を聞かせていただいた後、実際に子豚とふれあい、育成するための“離乳”の作業を手伝わせてもらった。母豚から子豚を離すこの作業は、通常、母豚が次のお産をするための準備に入ることと、どんどん大きくなる子豚に母乳だけでは足りなくなってくる栄養を与えることを目的としている。母豚から子豚を離すこの作業は、一見かわいそうなものに見えるが、大切なステップ。中田も『見るのとやるのではぜんぜん違う』と、感想をもらしていた。
やんばる島豚とは
琉球在来種として人気の高い「アグー」と「デュロック」、「バークシャー」の3品種の特徴を活かして生まれた高級種。「アグー」のと特徴である旨みを残し、柔らかさと上品な口当たりが人気で、イベリコ豚や白金豚にもひけをとらないと言われる。栄養価が大変高く、一般の豚と比べてグルタミン酸、オレイン酸、ビタミンB1などが豊富。
ここ我那覇畜産では、麦を主体に天然カルシウムの与那国島産化石サンゴ、ヨモギ、ニンニク、海藻、糖蜜などが配合されたエサで、豚の健康を第一に考えた成育に徹底している。