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3つの妙見温泉を愉しむ
~雅叙苑は 昨日を忘れる里といい 明日を忘れる里という~
「忘れの里 雅叙苑」のWEBサイトにそう記されているように、鹿児島空港から車でわずか15分程度行くと、山間に点在する茅葺屋根がノスタルジックな空間へといざなってくれる。囲炉裏のあるタイプ、縁側があるタイプと5つに分かれ、全10室中8室が露天風呂付き。いずれも一軒家の離れになっている贅沢な作りだ。
妙見温泉は、すべて源泉かけ流し、湯量が豊富なことでも有名であるだけに、楽しみなのが“共同のお風呂”。3つのお風呂は、客室に置かれている木札を入り口にかけることで貸し切ることが可能で、部屋の露天風呂だけでなく、どれも試したいところ。川沿いの「混浴風呂」は野趣溢れる雰囲気を愉しむことができ、「うたせ湯/ラムネ湯」は炭酸泉。ぬるくてやわらかい湯が肌に気持ちよい。大きな一枚岩を手彫りでくりぬいたという「健湯(たけるゆ)」の“タケル”とは熊襲族の王の尊称らしく、そのとおり豪快な造りとなっている。
食事は地元で採れた素材にこだわり、野菜中心で四季折々の料理が振舞われるほか、薪で焚いたご飯をいただく。夕食後、囲炉裏に薪がくべられると、スタッフの拍子木をならす合図で宿泊客が集まる。地元の「カッポ酒」という焼酎を竹で温めた酒を酌み交わしながら、客同士が一期一会を楽しんでいる。
古民家風の宿「霧島温泉郷 鳥遊ぶ森の宿 ふたり静」/鹿児島県霧島市 – NIHONMONO
古民家で過ごす極上の休日 露天風呂から「桜島」を望めることも 霧島の勇壮な自然にひっそりとたたずむ、古民家風全