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全国有数のうなぎの産地
宮崎県は鹿児島、愛知に続いて全国で3番目に多くうなぎを養殖している。人口約33,000人ほどの西都市に、明治時代から100年以上続く、地元でも評判の店舗があるというので、訪れてみた。
明治27年創業の「うなぎの入船」は、県内だけでなく県外からもバスでお客さんがやってくるほどの人気店。あまりに行列が続くので、別棟に待合室(冷暖房完備)が用意されおり、駐車場には大型バスを停めることも可能だ。
定食は、蒲焼きに自家製の呉汁・ご飯・つけもの・キモ串。地元宮崎県産を中心に、鹿児島や愛知など、厳選された国産のうなぎを使って炭火で焼き上げた蒲焼きには、秘伝のタレがかけられている。
地域ごとに調理法の違いがある
ところで、うなぎには、関東と関西で料理法に違いがあることをご存知だろうか。関東では、背開きにして白焼きした後蒸すことで脂をおとすのに対して、関西では、腹開きにしたものをそのまま焼いて、香ばしくバリッと仕上げる。入船のうなぎは関西風で、備長炭焼きの香ばしさと少し焼きこんでいるのが特徴で、これでうなぎの臭みをなくしているそうだ。
うなぎの味を引き立てる呉汁
また、うなぎと一緒に出てくる呉汁は、一晩水に漬けて戻した大豆を磨り潰し、みそ汁や澄まし汁に溶き入れたもの。これがうなぎの味をいっそうひきたてると、隠れた人気メニューになっている。お休みは月によって異なるので、HPで確認してから行ってみよう。うなぎの地方発送もしているので、興味のある方はWEBサイトから注文を。