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物部氏の歴史を紐解く物部神社
日本最古で最大の宗教戦争から創建
かつて、日本で最大の宗教戦争が勃発した。ときは用命天皇の2年(587年)、聖徳太子がまだ少年だったころのことだ。戦ったのは、神道を奉じる物部氏、対するは仏教を信奉する蘇我氏。
物部氏は軍事を司る氏族で、「八十物部(やそのもののべ)」と謳われるほど同族枝族が多かった。だが、この日本最古にして最大の宗教戦争を制したのは蘇我氏。物部守屋は死に、一族は東北・出雲・四国・九州へと散り散りに……。
出雲に逃れた物部一族が拠ったのが、ここ物部神社。
もともと物部氏の総氏神は奈良県の石上(いそのかみ)神宮だが、この神社はそれと表裏一体をなすもので、物部氏全盛の時代だった継体天皇の8年(513年)に社殿が創建されたという。ということは、2013年にはなんと創建1500年を迎えるということに!
出雲に逃れた物部一族は、石見にいた国造 金子氏を中心に物部神社の護持につとめ、その社家は明治にいたるまで存続したという、由緒正しい神社だ。
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