日本庭園と絵画で日本の美を感じる。昭和45年設立「足立美術館」/島根県安来市

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日本庭園と絵画に囲まれる足立美術館

ときに「大観美術館」と呼ばれる足立美術館。横山大観作品の所蔵は130を超え、質・量ともに日本一を誇る私立の美術館だ。創設者の故・足立全康氏は、実業家として名を馳せたのち、日本画の一大コレクターとしても知られ、昭和45年にこの足立美術館を設立した。
「日本庭園で四季の美に触れていただき、その感動をもって横山大観、日本画の魅力を理解していただきたい。そして日本画の美、すなわち『美の感動』に接していただきたい」そう語ったという足立全康氏の言葉どおり、美術館には思わず足を止めずにはいられないほど美しい日本庭園がはてしなく広がっている。

日本庭園は海外でも評価される

アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」でも、03年から7年連続で「庭園日本一」に、また、フランスの旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では、山陰エリアで唯一となる最高評価の「三つ星」に選ばれているというから、折り紙つきの景観だ。
そして館内に入れば、まずは横山大観の絵画がお出迎え。しかしそれだけではない。富岡鉄斎から川合玉堂、北大路魯山人、そして2009年に亡くなった平山郁夫まで、明治から現在までを彩る芸術家たちの作品が綺羅星のごとく登場する。四季が織りなす自然の美しさと、人間が作り出した芸術への感動――日本の素晴らしさがここ足立美術館には凝縮されている。日本の美にどっぷりとつかることのできる空間なのである。

ACCESS

足立美術館
島根県安来市古川町320
URL http://www.adachi-museum.or.jp/
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