モダンで斬新なアートに触れる「植田正治写真美術館」/鳥取県伯耆町

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一つの時代を築いた写真家

今回訪れたのは、鳥取県の植田正治写真美術館。故・植田正治氏は、日本国内だけでなく世界で最も注目された日本人写真家だ。生地である鳥取県境港市を離れず、生涯アマチュア精神を貫いた写真家でもある。
作品では、鳥取砂丘を舞台に、被写体をオブジェのように並べて撮影した斬新な「砂丘シリーズ」が特に有名。こうした演出写真の技法は、本場フランスでも日本語表記のまま「Ueda-cho(植田調)」と呼ばれているほどだ。
美術館の館内には、植田の作品が一列にかけられ、一種静謐な空間をつくり出している。彼の作品は、美術館のHPでも一部を公開しているので、ぜひ見てみて欲しい。モダンな写真に込められた静かなエネルギーに圧倒されるはずだ。それに感動したら、一度は実物を見に出かけてみよう。

世界的に有名な建築家が手がけた美術館

美術館は、その建築も見どころのひとつ。視界をさえぎるものが何もないだだっ広い土地には、遠く大山の全景が見渡せる。そこに、景色を切り取るかのようにコンクリートの箱型の建物が配置されている。これは、世界的に有名な建築家・高松伸氏が手がけたもの。1996年に芸術選奨文部大臣賞受賞を受賞した作品だ。
斬新で多彩なイメージを刺激される植田正治写真美術館。アートに限らず、生き方や考え方にも、新しいインスピレーションをきっと与えてくれるはず。

ACCESS

植田正治写真美術館
鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
URL https://www.houki-town.jp/ueda/
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