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大きさと甘さに驚くいちご
“もも”みたいな“いちご”だから、「ももいちご」。
なんともシンプルなネーミングだが、大ぶりでジューシーで甘いというその感じが、よ~く伝わってくるうまい名前だ。大きさは、普通のいちごの3倍以上。なぜこんなに大きく育つかというと、1つの株につける実の数をグッと減らしているから。通常なら1つの株に20~30個の実がつくところ、「ももいちご」は4~5個を残し、あとは花の段階で摘んでしまう。
だから、栄養が凝縮されて大きくなり、甘みの強いいちごができる。
香味豊かな徳島のシンボル「すだち」/徳島県勝浦町 – NIHONMONO
古くから徳島の地を代表する存在 ところで、すだちを横に二つ切りにすると、大きめの種がいくつか入っているのが分か
村をあげて農作物のブランド化に取り組む
この「ももいちご」がつくられているのは、徳島県のなかでも佐那河内(さなごち)村だけ。しかも、厳しい栽培条件をクリアしたわずか28軒の農家のみでの限定生産だ。加えて収穫期間も短いとあって、なかなか手に入らない幻の逸品なのだ。
佐那河内村は、すだちやみかんの栽培も盛んな自然豊かな村。村を挙げて農業に取り組んでおり、「ももいちご」の他にも「大福みかん」や「達磨キウイ」など、特産品が多数。どれも超地域限定生産のため、一般に出回る数が少なく、ブランド品目として人気を集めている。ちなみに、「大福みかん」は大福のような甘~いみかんで、「達磨キウイ」は通常のキウイより大ぶりなボリューム感が売り。こちらもなかなかキャッチーなネーミングだ。