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お客さんの熱意に負けて
「日の出製麺所」という名前のとおり、ここはうどんの麺を製造するところ。製麺と卸しを生業として、毎朝4時からうどんを打ち始め、ゆでたうどんを配達している。それがいつからか、つねに行列ができるほどの人気の讃岐うどん屋さんにもなった。
「日の出製麺所」の創業は昭和5年と古く、長い間製麺のみの業務を続けてきた。ところが、90年代の讃岐うどんブームに「ここのうどんを食べさせてくれないか」というお客さんが増えたという。しかし、製麺所はうどんを食べる場所ではなく、麺をつくるところ。「ここはうどん屋じゃなくて、製麺所だから」と断り続けていたが、ある青年だけは断っても断っても何度でも来たそうで、ついには根負けして食べてもらった。
それが“うどん屋”日の出製麺所の始まり。
行列のできる“うどん屋”になるまで
最初はうどん玉をどんぶりに入れて出し、店頭で販売している袋入りのダシを自由に使ってもらっていた。そんなある日、お客さんが自前でネギとしょうがを持ってきて、他のお客さんにもあげているのを目撃。それを見て、「食べてもらうからにはちゃんとしないと…」と思い立ち、薬味も用意するようになったのだとか。
味が評判を呼び、お客さんは後を絶たず、現在ではつねに行列ができるほどの人気店になった。
昼の1時間のみ営業する
しかし最初に言ったように、本業はあくまでも製麺。
そのため、お客さんにきちんと対応できる時間はほとんどとれない。だから“うどん屋”日の出製麺所の営業時間は昼の1時間のみ。そんな「幻の行列店」なのだ。
常に行列ができる釜玉うどんの名店「山越うどん」/香川県綾川町 – NIHONMONO
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