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ネギの持つ甘さを最大限に引き出す!
群馬といえば、何といっても下仁田ネギが有名。
とろっとした食感、じわりと広がる甘さ。
吉田恭一さんが行っているのは、その下仁田ネギ生産のさらに有機農法版。
甘さが特徴の下仁田ネギを有機農法で強く丈夫に育てることで、ネギ本来の甘みがさらに際立ってお客さんから大好評なのだ。
吉田さん自身「できれば肥料分など何も入れないで作りたい」と語る。しかし、その穏やかな笑顔の裏には多大な努力が隠されているのだ。
まず、有機農法は、農薬や除草剤を使う農法よりも手間がかかる。
「群馬は暑い! それだけで絶対に群馬のことは忘れない、、。」と中田がぼやくほどだが、そんな暑さのなかでも、手で1本1本、畑の雑草を引っこ抜かなくてはならない。
さらに、春先に一度植えたネギの根を切り、それを植え直して新しい根を出させるという方法を取っているため、なおさら手間がかかる。
丈夫に育てるためには、この手間が欠かせないのだという。
下仁田ネギの旬は12月下旬~1月。
中田が取材に伺ったときはまだ畑のネギは小さかったが、冬になればとろりと甘い下仁田ネギが家庭の食卓を彩るのだ。