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設立年代は不明!?の赤城神社
群馬県のほぼ中央に位置し、全体を見下ろすようにそびえる赤城山。「赤城神社」は、その赤城山を御神体としてお祀りしている神社だ。
東山道中ほど、都より遠く離れた辺境の地にありながら、中央の書物にも、すでに800年代初頭からその名が散見する。古代の山岳信仰から始まった神社なので、設立年代は、それよりもずっと以前ではないかと考えられている。
江戸時代に入ってからは、東照大権現(つまり徳川家康)を祀ったことから、将軍家や諸大名からの信仰が篤くなった。三代将軍家光のときには、直々に社殿の再建を命じられたという由緒ある神社である。
四季の移ろいを赤城山を望む
中田が伺ったのは初夏の夕方。しとしとと降り続いた雨がちょうど上がり、夕日が出ていた。境内に接する大沼という湖にはきれいに夕日が映り、背後には赤城山を中心とした山々が連なっている。都会の喧騒からはほど遠い景色だ。「きれいだよね」と誰にともなく口にする中田。散策を終えると朱塗りの本殿にて、祈願の神事をしていただく。
赤城山は四季折々の花が咲き、色とりどりの表情を見せてくれる。花が咲かない冬には、雪化粧で真っ白になる。その神秘的な景色見たさに、ここを訪れる人も多いということだ。日本各地に点在する山岳信仰の名所のひとつ、赤城神社。赤城山の猛々しい姿と雄大な自然は、あらゆる人々を魅了し続けている。