酒好きが真に愛する酒をつくる「井澤本家」/兵庫県加古郡

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全国屈指の酒どころ

酒どころというと、あなたはどこを頭に思い浮かべるだろうか?米どころの新潟? それとも庄内平野を擁する山形?いやいや、じつは兵庫こそが真の酒どころなのだ。酒の全国年間生産量は第1位、それも他県を圧倒するほど群を抜いての1位である。
そんな兵庫県の穀倉地帯、稲美町の田園地帯にぽつんと建っている蔵元が「井澤本家」。稲美町という名前があらわすとおり、柿本人麻呂の時代から米どころとして名高い、田園の町だ。

金賞を何度も受賞する銘酒「倭小槌」

井澤本家の創業は1883年。100年以上の歴史を持つ井澤本家が、つねに心がけてきたのは「品質第一」ということ。そのこだわりから「今ある機械では自分達の求める味を作ることができない」と、機械の工程を手作業に戻した経験があるほどだ。それほど味への追求は厳しく、誠実に酒をつくるために、大手への桶売りなどを一切していない蔵なのである。
その結果生まれた「倭小槌」(やまとこつち)は、知る人ぞ知る銘酒だ。酒の芳醇な香りが漂い、のどごし爽やかで後味の残らないスッキリした酒。全国新酒鑑評会で金賞を11回も受賞しているというのもうなずける。
小さな酒蔵に、少ない生産量。それでも倭小槌が根強い人気を誇るのは、間違いなく「味」にある。何はなくとも「酒」そのものを味わいたいなら、ぜひおすすめの一品だ。

ACCESS

井澤本家合名会社
兵庫県加古郡稲美町印南818
URL http://izawa-honke.com/
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