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800年の歳月を超えて「曜変天目」を再現。

岐阜県土岐市に生まれ、23歳のときに地元の土岐市立陶磁器試験場に研修生として入所。
その翌年には第30回陶磁器デザインコンペに入選するなど、早くからその才能が認められた林恭助さん。
後に、人間国宝・加藤孝造さんに師事し、さらにその技に磨きをかけた。
数々の賞を受賞し、注目される陶芸作家であったが、その名前が不動のものになったのは2001年、「曜変天目」の再現に成功してから。
作陶と研究を続ける。

「曜変天目」とは、古く中国で焼かれた茶碗で、現存するものは南宋時代の3点しかないといわれている。そのすべてが日本にあり、国宝に指定されている。曜変とは黒い釉薬のうえに、星のような紋様が浮かび上がったもののこと。
この紋様を作り出す技法はこれまで誰も解明することができず、多くの人が曜変作りに挑戦したが、ついぞ完成にはいたらなかった。しかし、800年ぶりに林さんが曜変を作り出すことに成功したのだ。
この作品は日本陶芸界のみならず、岐阜県知事表彰を受けるなど広く一般に評価された。さらに、曜変の生まれ故郷である中国でも国立美術館での個展開催や故宮博物院に収蔵されるなど高く評価された。
ただし、曜変についてはいまだ解明できていないことが多く、現在も林さんは研究を続けている。
科学の進歩著しい現代でも解明できない紋様。それが意図的に作り出せるものなのか、偶然が織り成す美しさなのかは、いまだにわからない。
ただし、800年後の現在でも曜変が人々を魅了することだけは、まぎれもない事実である。

NIHONMONO – 「にほん」の「ほんも…


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