知多半島で育まれるハーブと野菜。
知多半島の最先端、海の見える丘に広がるハーブ園。そう聞いただけでもステキな感じがする「ホリスティックファーム」は、約50種類ものハーブや西洋野菜を栽培する農場だ。 ホリスティックとは、「全体」「つながり」「バランス」を意味する言葉で、たとえばホリスティック医療とは、心と身体の調和を重視する代替医療として注目を集めている。もともと東洋医学では「心・気・体」を一体として見るが、それに近い考え方だ。 ハーブには、心と身体を調和させ、自然治癒力を高める効能がある。それを上手に生活に取り入れ、楽しいヘルシーライフを送ろう、というのが「ホリスティックファーム」のコンセプト。 自然本来のリズムを活かして育てたハーブや野菜は、会員制の宅配サービスを中心としてで販売している。フレッシュで香りの高いハーブは、個人会員だけでなく、レストランでも需要が高い。季節のハーブを天日乾燥させたハーブティーや、料理のアクセントになるハーブソルトなども人気の商品だ。
農園を再生させる。
また、農業そのものを見直し、新しい農場を再生させるプロジェクトも実施。荒れた休耕地などを、農薬を使わない自然農法により再生させ、生産物のマーケティングまでトータルにサポートしている。環境への優しさは、「ホリスティックファーム」の会長を務める山本秀美さんが手がける、ランドスケープデザインにもあらわれている。単に景観をよくするだけでなく、この土地のどこに何の植物を配置すれば空気をきれいにできるのか? どんな土を使えば水を浄化できるのか? といったことにまで配慮して空間を設計するのだそうだ。
肉料理を引き立たせたいときには、ローズマリーやタイム。風邪を引いたときにはセージティー。イライラしたときにはカモミールやラベンダーのサシェを枕元に……。 今や身近になったハーブだが、「ホリスティックファーム」のハーブを使えば、さらに一段上の楽しみ方ができそうだ。