土曜日はナニする!?「にほんもの学校」(2022/10/1放送予定)では、北海道のブランド米の秘密に迫る企画が放送予定。日本人の食文化には欠かせない「お米」。日本各地にはその土地の恵みを生かしたお米作りの匠たちが存在している。こだわりのお米を作るために、日々積み重ねられるその営みには、一言では言い表すことの出来ない奥の深い世界がある。にほんものでは、これまで全国各地の米作りの匠のもとへ訪れ話を聞いてきた。今回はその中のごく一部、10選をご紹介したい。
「にほんもの学校」で訪れた北海道赤井川村『石川農園・石川隼人さん』
北海道屈指の清流、赤井川が流れるエリアにある石川農園は。四方が山に囲まれたカルデラ地区にあるエリア。ウイスキーづくりにも利用される与市川の上流にあり山々からの雪解け水と、カルデラの地形が育む肥沃な土壌と絶妙な昼夜の寒暖差が美味しいお米を生み出している。
赤井川村には「赤井川清流会」があり石川さんのそのメンバー。北海道蘭越町で毎年開かれている「米-1グランプリ」などのコンクールで受賞するなど安定した食味のお米を作っている。自身ではお米の炊き方に関する研究もしており、地元の高校生向けの講師も務めている。
そんな石川さんの農園に、「にほんもの学校」が訪ねた様子をお送りします。
2022年10月1日 8:30~9:55放送
「土曜はナニする!?」関西テレビ・フジテレビ系列全国ネット
番組には、にほんものストア米マスターの秋沢毬衣さんも登場。
秋沢毬衣さん
五つ星お米マイスター、米・食味鑑定士。東京都調布市にある株式会社山田屋本店の6代目。全国の田んぼを訪問し、日本の精密かつ受け継がれゆく米作りや生産者の想いを国内外へ発信。お米の専門店「米屋彦太郎」を運営し、お米館調布本店・三越銀座店に出店している。
秋沢さんはお米の保存方法から一合でも美味しく炊ける秘訣などのお米にまつわるありとあらゆることを熟知したお米の達人。にほんものストアではそんな秋澤さんおすすめのお米が毎月2種類、手軽に食べ比べが出来る「農家さんのサブスク米」を展開中。是非チェックしてみてくださいね。
殿堂入り、匠の作るお米「農業 遠藤五一」 – NIHONMONO
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次世代の稲の命の種『龍の瞳・今井隆さん』
農林水産省に勤めていた今井さんは、岐阜県下呂市にて稲の生育を確認するためコシヒカリの田んぼを見回っていた時、明らかにコシヒカリではない背の高い稲が混じっていて、よく見ると籾もかなりの大粒の稲穂を偶然発見した。翌年にその籾を育て、収穫して炊いてみたところ、これまで体験したことがなかった甘みや香り、歯ごたえがあり、米の概念を覆すようなお米と出会う事になった。その後、2006年に品種名「いのちの壱」として無事品種登録されると、よりおいしく、安全なお米として育て守る為に走り出した。その後、みんなが美味しくて安全に食べられる米をつくりたいと、米作りの匠を目指す仲間を集め、栽培、普及活動に専念している。
世界最高米認定『まんまる屋・曽我康弘さん』
豊かな土壌と清らかな水に恵まれた、岐阜県飛騨地域と周辺の中山間地域に栽培地を限定したブランド米『銀の朏(みかづき)』を仲間と生産している「合同会社まん丸屋」の曽我康弘さん。日本で行われるお米コンクールの中で最も大きな大会と言われる「米・食味分析鑑定コンクール」特別栽培米部門で2年連続金賞受賞、更にこのコンクールで金賞を受賞した玄米は、全国で4人しか選ばれない「世界最高米」の栄誉に輝くなど、その実力を日本中に知らしめている。
日本の原風景から生み出される幻の米・まん丸屋 曽我康弘さん – NIHONMONO
日本人初スローフード大賞受賞『葦農・武富勝彦さん』
佐賀県の武富さんの田んぼでは、河原の葦を刈って米糠や水と混ぜ堆肥化し、農薬や除草剤、化学肥料を一切使わない農法を実践している。有明海の生態系を守る農法で古代米を育てるなど、環境を守り、土地に根ざした食文化を見直すスローフードという運動を行ってきた。その結果、スローフードの第一人者として、平成14年農林水産省の広報誌で、緑米を6反ほど収穫したことを取り上げられた。それがインターネットでも取り上げられ、注目を集めている。
イタリアに本部があり、1980年代に設立された食を取り巻く多くのものをよりよくするスローフード協会から、日本人として初めて食のノーベル賞ともいわれる「スローフード大賞」を受賞する快挙を遂げた。
北海道の”たから”のような環境で育まれた財田米「宮内農園」
北海道洞爺湖のほとりで、130年以上お米作りを続ける宮内農園。「財田米(たからだまい)」と名付けられたお米は、米の食味日本一を決める「米-1グランプリ」でグランプリを受賞するなど高い評価を得ているブランド。また、洞爺湖を見下ろす傾斜畑では、とうもろこしも栽培。糖度が高く食味が優れていると注目を集め、「京都嵐山吉兆」や2008年に洞爺湖サミットの開催地となった「ザ・ウィンザーホテル洞爺」他、名だたる店で提供されている。
宮内農園 佐々木哲三さんは、この土地の気候・水・土壌がまさに「たから」だ、と語っている。
2022年9月25日JWAVE VOICES FROM NIHONMONO放送
TDK VOICES FROM NIHONMONO : J-WAVE 81.3 FM RADIO
土佐藩の米どころ仁井田町のお米『宮内商店・片岡源蔵さん』
高知県仁井田町でつくられる「にこまる」は、これまで米・食味分析鑑定コンクールやモンドセレクションなど数々のコンテストで賞を受賞してきたブランド米として知られる。もともと長崎で生まれた暑さに強い品種の「にこまる」は、仁井田町でさらにこの米をおいしくする研究を重ね、63軒の米農家が有機質肥料だけを使って栽培している。宮内商店が提携する契約農家では「安心・安全な米づくり」にもこだわっている。様々な工夫と研究を繰り返し、全国の産地がお米の味を競う「米・食味分析鑑定コンクール」で15年連続受賞したほか、平成28年、令和元年、令和2年には魚沼産コシヒカリと肩を並べる「特A」ランクに認定されたお米だ。
四万十川の清流で育てられたおいしいお米「宮内商店のにこまる」 – NIHONMONO
秋田の新し光『サキホコレ・小玉均さん』
秋田県は米どころ、新潟県、北海道に次いで全国3位の米生産量を誇る。主力生産米は誰もが知る「あきたこまち」。そのあきたこまちと違う方向性でトップを目指す米として開発されたお米「サキホコレ」は「コシヒカリを超える極良食味品種」をコンセプトにして、秋田県が研究を重ね世に送り出した新品種で、2022年10月29日に正式デビューを迎える。
小玉均さんは、米取扱量日本一で知られる「秋田おばこ農業協同組合」が開催する「おいしいお米コンクール」の上位10名に贈られる称号「おばこの匠」で最高賞の金賞を2度も受賞しているベテラン農家。小玉さんはこれまで「あきたこまちや」、「秋のきらめき」、「ゆめおばこ」といった秋田県のブランド米を栽培してきており、安定して良質な米を生産できる農家である事が条件となっているサキホコレの試験栽培農家に、その米づくりの高い手腕が評価され選ばれたのだ。
秋田の新星、新たな時代のお米“サキホコレ”の生産農家・小玉均さん – NIHONMONO
自然のまんま、お米の命そのまんまと願い込めて『まんま農場・小林達樹さん』
アルプスにほど近い岐阜県高山市の小さな集落で、有機肥料のみを使い、農薬の使用を最低限に抑えた米作りで、全国の米コンクールで毎年のように上位に入賞し続ける「まんま農場」の小林達樹さん。もともとは牛を育てる肥育農家だったが、より消費者とコミュニケーションがとれそうだという理由で仲間と米農家に転身。「いのちの壱」や「ゆきまんま」といった米好きの皆さんからも人気の品種を栽培している。「飛騨高山おいしいお米プロジェクト」を発足し、有志の仲間とともに高付加価値で安心安全な米を作り続け、持続可能な農業の実現を目指し、後進の育成にも力を入れる。
寒暖差の大きい高冷地で育まれる幻の米・まんま農場 小林達樹さん – NIHONMONO
南の国のお米『森のくまさん・小川幸成さん』
「森のくまさん」とは熊本で誕生したお米の品種。名前の由来は、文豪・夏目漱石が熊本在住時代に、緑豊かな熊本のことを“森の都熊本”と表現しており、その「森の都(=もりの)」「熊本(=くま)」で「生産(=さん)」されたという意味を込めて付けられたそうだ。熊本県農業研究センターで、平成元年から開発に取り組み、約8年の歳月をかけて作り上げた良食味米。両親はコシヒカリとヒノヒカリ。美味しさは折り紙付き。ぜひ一度試してみてほしい一品。
にほんものでは、日本中を巡り、その土地に行ったからこそ見つけられた「にほん」の「ほんもの」をお届けしています。土曜日はナニする!?「にほんもの学校」(2022/10/1放送予定)では、日本の食文化の主役ともいえる「お米」をテーマに、北海道のブランド米の秘密に迫る企画が放送予定です。ぜひご覧ください