リピーター急増の逸品「かりんとうまんじゅう」
初めて食べるときは「??」だったけれど、一口食べてトリコになった。という声が寄せられる「かりんとうまんじゅう」。カリっと歯ごたえのある外側としっとりした中身のコラボが絶妙で、「かりんとう饅頭はいくつかあるが、ここのは特に抜群に美味しい」と中田も絶賛する。
使われる素材にも「身体にやさしく美味しい」こだわりがあり、ビタミンとミネラルを豊富に含む波照間島の黒糖を使って蒸しあげた黒糖饅頭を、国産の米ぬかを使用したこめ油でカリっと揚げている。
種類は、現在の定番が3種。スタンダードな「こしあん」は、しっとりした自家製のこしあんを包んだもの、「金沢棒茶」は、松風園茶舗のほうじ棒茶の香ばしい味わい、「クリームチーズ」は、まろやかな口溶けと深いコクがあり、いずれも個包装で食べやすい。他にも、季節ものの「さくら」「ずんだ」「しお」「ブルーベリー」(いずれも期間限定)が楽しめる。賞味期限は1日だが、翌日でもオーブントースターで温めれば、カリっとした食感が楽しめる。
りんやの原点は素材と感謝
「かりんとう りんや」の母体は、射水市にある和菓子店「放生若狭屋」。地域の人たちに愛されているお店だ。「かりんとう りんや」も、使う素材に感謝して、素直に作るというお菓子作りの姿勢が基本。原点は素材と感謝。そこに技術と志、革新のアイデアを持って鍛錬を重ねる――。お店のトレードマークに込められている「りんやの想い」だ。
地元に根差した素材を使用
その原点とする素材には、地元に根ざしたものも多い。例えば、能登大納言という大粒で色の良い和菓子に最適な小豆。香り高いほうじ茶の一級品である加賀棒茶、名産の能登たまご、大浜きなこ、金箔など。それらを大切に活かして、美味しいお菓子を作りあげる。多くの人に愛されるようになった「かりんとうまんじゅう」は、こうした誠実で丁寧なものづくりの姿勢が生み出したものだ。
りんやには手土産も揃っている
かりんとうまんじゅうの外にも、手土産にも最適なお菓子が揃う。素朴な味わいの「金沢かりんとう」は、棒茶、野菜、はちみつ、沖縄黒糖などの種類があり、進物に人気。2020年8月に開業したホテル「ハイアットセントリック金沢」の客室サービススイーツにも採用されている。そのほか、ネーミングもチャーミングな「あんやとラスク」(あんやと=ありがとうの意)、「殿どら」「せせらぎもち」や、地元食材を活かした「珠洲の塩ラスク」「石川米のカステラ」「加賀紅茶のカステラ」など、お茶の時間が楽しみになるようなお菓子がたくさん。現在は、金澤本店以外に野々市市にもお店があるほか、富山県にもショップを展開、おやつに、ギフトに、親しみやすいお菓子で多くのファンに愛されている。