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人や文化の交流地の有馬温泉
鎖国政策下の江戸時代に国内交通の要衝として重要な役割を果たしていた神戸港は、1868年(慶応3年)の開港後も世界中の人、モノ、情報が行き交う拠点として栄えてきた。そんな神戸港の開港以降、日本人はもちろん多くの外国人が訪れた有馬で、東洋と西洋の両方の視野に立って、改めて日本の宿を考えたのが、この「有馬山叢 御所別墅」。
全ての客室が100㎡の広さのスイートルームとなっている客室は、美術作家・綿貫宏介 (わたぬき ひろすけ)氏の監修によるもの。彫刻・陶芸・ガラス・建築・造園など、多様な分野でその才能を発揮する綿貫氏によって、館内に飾られる書画の制作や絵画の額の位置まで指示され、訪れた人がリラックス出来る完璧な空間が作り出されている。
さらに宿泊者に好評なのが、全客室に設けられた温浴室「サーマルルーム」。人間の体温とほぼ同じ36℃に設定されているこの部屋は、体温調節のためのエネルギー消費が少なく、母親の胎内にいるのと同じような環境となっているため、免疫力が増す効果があると言われている。
開港時、移動区域を制限されていた外国人たちが、慣れない土地でのストレスを解消したいと訪れた有馬温泉。今はその制限はなくなったが、国内のみならず海外の方がいまなお多く訪れるのは、完成された空間に魅力を感じるのはもちろん、訪れた人を癒そうという懐の深い気配りがあるからかもしれない。
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神戸港の絶景と寛ぎの空間 神戸の象徴であるハーバーランドに位置し、神戸空港から車で15分、JR神戸駅から徒歩1