山荘をリノベーションした自然と共存するホテル
福島県北部の磐梯山、安達太良山、吾妻山に囲まれた裏磐梯は、五色沼をはじめ大小300以上の湖沼郡があり、磐梯朝日国立公園に指定されている。標高800mほどの高地にあることから、夏には登山やレジャーに多くの人が訪れ、冬にはウィンタースポーツを楽しむ人々に親しまれてきた東北有数の観光地だ。
そんな裏磐梯の自然に抱かれた山荘ホテル「ホテリ・アアルト」。
「自然と共に暮らす北欧のライフスタイルと郷土を愛する日本の心をつないでいく」というコンセプトから山荘をリノベーションし、2009年にオープンした。大きな屋根が象徴的な建築は、国立公園内という立地に配慮しながら、この環境を最大に生かしたカタチ。周囲と調和するデザインと機能性を考え、建材には県内産木材、内装には漆喰を多用している。そして館内には、ホテルのコンセプトにもなっている北欧のライフスタイルを取り入れ、デザイン性豊かな家具が揃い、どこか優しくゆとりある空間を作り出しているのだ。
心も体も安らぐ“温泉”と“食財”
美しくも厳しい自然の中にあるからこそ、身体を芯から温める温泉も魅力のひとつ。敷地内の地下545mの源泉から引き入れる温泉は豊富な湯量を誇り、源泉掛け流しの湯に浸かりながら、森林浴と移ろう季節を楽しむことができる。
お料理はダイニング「たごころ食堂」にて。「地産地消」の“食財”選びを基本として、美味しいお米の産地として注目を集める会津米、高原で育つ野菜など、旨みを凝縮した栄養価の高い品々が食卓に揃う。和と洋のエッセンスをバランス良く取り入れ仕上げる懐石風自然料理は、もう一度食べたい!と、多くのファンを集めているのだ。
裏磐梯という土地に根付いた豊かな自然の恵みである“お福分け”を、空間、温泉、お料理まで余すところなく感じることができる「ホテリ・アアルト」。福島の持つ豊さと、おもてなしの心が融合し、心地よい時間を過ごすことができるホテルだ。