徳川将軍家の守り神 「伊賀八幡宮」/愛知県岡崎市

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語り継がれる数々の伝説を残す。

徳川家の祖、松平家の氏神である「伊賀八幡宮」。徳川家康が生まれる72年前の文明2年(1470年)家康から遡ること5代目の松平第4代親忠によって創建された神社である。

以後、戦乱の世でも松平家の氏神を祀り、代々の当主から厚い崇敬を集めてきた。家康も信仰が深く、出陣前には祈願に赴くのが習わしだったという。 桶狭間の戦いでは、今川軍が敗れ、戦地から逃れる際、八幡宮の使いの白鹿が矢作川に現れて家康を無事岡崎の領内に導き、また関が原の合戦や大坂の陣では、社殿が鳴動し鳥居が移動するなど不思議なことが起きたという伝承が今でも受け継がれている。

「権現造り」の勇壮な社殿

さらに、徳川第3代将軍、家光は、先祖伝来の守護神である伊賀八幡宮に東照大権現(徳川家康)をあわせ祀り、日光、久能山とともに、伊賀八幡宮は将軍みずからを祀る東照宮の一つとなった。家光は、家康が築いた本殿に増築するかたちで、日光東照宮と同じ「権現造り」といわれる形式の社殿を造営した。 極彩色に彩られた鮮やかな社殿をはじめ、随神が祀られている随神門、御神池に架かる石橋などは昭和8年(1933)国宝に指定され、現在も国の重要文化財として往時と変わらぬ姿を保っている。

ACCESS

伊賀八幡宮
愛知県岡崎市伊賀町東郷中86
URL http://www.igahachimanguu.com/
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