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自然との調和をはかる建築
石山駅を降りてから車で約40分。深い緑で囲まれた山中に「MIHO MUSEUM」はある。遠い山奥にあるのだから、敷地は広いはずだ。けれど、建物は山腹にぽつんと見えるだけ。あくまでも雄大な自然がそこにある。
世界的建築家が設計した美術館
その理由は建物の約8割を地下に埋没させた設計にあった。設計はワシントン・ナショナルギャラリー東館の設計も担当したI.M.ペイ氏。可能な限り自然を残し、調和と同化をはかるというというのがコンセプト。
建物のなかに一歩足を踏み入れれば、屋根から入る自然光が明るく展示場を照らす。窓からは、遠くの山並みと緑の絶景を見渡せる。この体験自体がすでに芸術なのではないかと感じさせてくれるほどだ
シルクロードの美術品が揃う
美術館には、エジプトから中国までのシルクロードに関連する作品を中心に、約2000点の美術品が所蔵されている。
これは私立の美術館としては日本有数のコレクション数だ。幅広い地域と時代にわたる作品群で、貴重なものも多く、海外の展覧会から貸し出しのオファーも受けることも多いそう。
美術館が見えたときからすでに芸術の体験が始まっている。滋賀の山にすっぽりと包まれ、自然と調和しながら作品を鑑賞する。そんな粋な体験ができる美術館である。
自然と調和する建築美 水に浮かぶようにたたずむ「佐川美術館」/滋賀県守山市 – NIHONMONO
日本でもっとも大きな湖、琵琶湖。そのほとりにあるのが“水に浮かぶ美術館”と称される「佐川美術館」だ。敷地には大