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壺屋焼を扱う焼き物通り
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国際通り近くにある壺屋やちむん通りを散策。やちむんは沖縄の方言で焼き物の意味だ。「沖縄の焼き物はちゃんと見たことがない」と中田。通りには伝統的なやちむんはもちろん、現代的にアレンジしたものを扱うところまで数多くのお店が軒を連ねている。
沖縄にしかない焼き物たち
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しばらく歩くと、生い茂った樹木の中に南窯(ふえーぬかま)があった。南窯は首里王府の拝領窯と伝えられ沖縄県文化財指定となっている。窯は登り窯で、斜面等の地形で燃焼ガスの対流を利用するように工夫されたものだ。
壺屋焼窯元 育陶園での再会
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壺屋焼窯元の育陶園に立ち寄る。陶工職人の高江洲忠さんは那覇市壺屋に根を張る6代目で、壺屋焼やちむんを作り続けている。「ブルーやグリーン、茶色といった配色が沖縄らしい」と中田。高江さんは飛び鉋で皿の周りに削り柄をつける作業を見せてくれた。飛び鉋は、薄く反発性のよい刃先の鉋で連続した削り目をつける作業で、間近で見た中田から感嘆の声が出る。あっという間に魚の絵付けも終わり、壺屋やちむんが一つ出来上がった。