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秋田藩で生まれた工芸「金銀銅杢目金(きんぎんどうもくめがね)」。読んで字のごとく、金、銀、銅や赤銅といった金属を重ね、彫りを入れたり叩いて鍛えるなどして、木目のような表現をつけた芸術作品だ。 |
60年の作品作り今回取材をオファーさせていただいたきっかけは、工芸展で実際にその作品を見て魅了されたことだった。実際にその作品を目の前にする。金属とは思えない美しい木目がそこにはある。「持ってみて」と林さんに促されて手にとってみると、ずっしりと重い。この繊細な模様が金属で作られていると思うと、不思議な美しさが浮き立ってくるようだ。 |
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東大寺に香炉を献納するこの工芸作品では金属を使う。金や銀といったものも使うので、材料費がものすごく高くなることがある。だから、作業も慎重にならざるを得ない。だけれども林さんは「もちろん、技術がよくないといけない。でも、度胸も必要なんです」とも言う。 |
ACCESS
- 工芸家 林美光
- 秋田県秋田市