<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
	>

<channel>
	<title>ワイン - NIHONMONO</title>
	<atom:link href="https://nihonmono.jp/tag/%e3%83%af%e3%82%a4%e3%83%b3/feed/" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>https://nihonmono.jp</link>
	<description>「にほん」の「ほんもの」を巡る旅マガジン</description>
	<lastBuildDate>Wed, 18 Jun 2025 02:39:09 +0000</lastBuildDate>
	<language>ja</language>
	<sy:updatePeriod>
	hourly	</sy:updatePeriod>
	<sy:updateFrequency>
	1	</sy:updateFrequency>
	<generator>https://wordpress.org/?v=6.8.5</generator>

<image>
	<url>https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2021/06/cropped-favicon-32x32.png</url>
	<title>ワイン - NIHONMONO</title>
	<link>https://nihonmono.jp</link>
	<width>32</width>
	<height>32</height>
</image> 
	<item>
		<title>耕作放棄地からテロワールを感じるワインを生み出す「domaine tetta」／岡山県新見市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/52826/</link>
					<comments>https://nihonmono.jp/article/52826/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 31 May 2025 03:23:43 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[ワイナリー]]></category>
		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[哲多]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://nihonmono.jp/?p=52826</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2023_Chardonnay_2.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>「マスカット･オブ･アレキサンドリア」や「ピオーネ」をはじめ生食用ブドウの産地である岡山県。県の北西部に位置する新見市（にいみし）も、古くからブドウ栽培が盛んなエリアであった。その地で、生食用ではなく、ワイン用ブドウの栽 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/52826/">耕作放棄地からテロワールを感じるワインを生み出す「domaine tetta」／岡山県新見市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2023_Chardonnay_2.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>「マスカット･オブ･アレキサンドリア」や「ピオーネ」をはじめ生食用ブドウの産地である岡山県。県の北西部に位置する新見市（にいみし）も、古くからブドウ栽培が盛んなエリアであった。その地で、生食用ではなく、ワイン用ブドウの栽培にいち早く着手し、ワイン醸造を手がける「domaine tetta」。代表の高橋竜太さんに話を聞いた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">異業種からワインの道へ</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1227.jpg" alt="" class="wp-image-52827" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1227.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1227-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1227-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>新見市で生まれ育ち、家業である建設業を営んでいた、高橋竜太さん。</p>



<p>転機となったのは2005年、新見市哲多地区で耕作放棄地となったかつてのブドウ畑を目にしたことだった。その土地の前の生産者は、真面目なスタッフとともに、堅実にブドウ栽培に取り組み、とてもおいしいブドウを作っていた。「それなのに、なぜこうなってしまったのか。よいブドウが育つ畑なのにもったいない…」。</p>



<p>地元の美しい景色として慣れ親しんできたブドウ畑が荒れ果ててしまったことを憂う思い、そしておいしいブドウを育むこの土地を地元の資源としてもう一度生かしたいとの願いから、高橋さんの新たな挑戦がスタートした。土地について調べるなかで、足元に広がるのがフランスのワイン銘醸地であるシャンパーニュ地方やシャブリ地方と同じ、ワイン造りに適した石灰岩土壌であることを知る。「ワイン用のブドウ栽培であれば、地域の資源であるこの土地を生かした再生がかなうはずだ」と、2009年、耕作放棄地再生を目的に「tetta株式会社」を設立。思いをともにする仲間を得て、2010年にはワイン用ブドウの栽培に着手した。</p>



<p>ブドウ栽培はもちろん、農業の経験もゼロ。ワインについての知識もゼロ。「まったくのど素人。無謀でしたよね、今考えると」と、笑いながら当時を振り返る。</p>



<p>創業から数年は、ブドウ栽培のみを手がけ、醸造は山梨県のワイナリーへ委託。夕方まで収穫したブドウをトラックに積み、高橋さん自らが夜通し運転してワイナリーへ持ち込んでいたという。</p>



<p>そうして出来上がったワインには、この土地を預かるという思いから地名である「哲多」＝「tetta」と名付けた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">人々が訪れたくなるワイナリーを</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1235.jpg" alt="" class="wp-image-52828" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1235.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1235-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1235-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>2016年には自社醸造をスタート。創業当初からの念願であった、ブドウ栽培から醸造、瓶詰めまでを自社で行なうドメーヌ化を果たす。</p>



<p>ワイナリーを造るにあたって高橋さんが胸に抱いたのは「ワインを生み出す環境や造り手も見てほしい。そのためには、人が足を運びたくなるような建物でなければ」という強い想い。</p>



<p>この想いで誕生したのが、ブドウ畑が広がる山の中に突如現れる、コンクリートのスタイリッシュなワイナリー「domaine tetta」だ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「ここでワインが生まれる」ことを実感できる場所に</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1229.jpg" alt="" class="wp-image-52829" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1229.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1229-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1229-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>ワインの試飲＆販売を行うカフェからは、ガラス越しに醸造場を、テラスに出ればブドウ畑を一望できる。ここでワインが生まれているということを実感できる場所となっている。</p>



<p>ワイナリーのオープン日のことを、高橋さんはこう振り返る。「山のふもとの集落に住むおじいちゃんが、坂道を歩いてワインを買いに来てくれて。地元の人に地元で作ったワインを飲んでもらえることが、本当にうれしかった。やっとここまできた」と。</p>



<p>現在は、国内外からこのワイナリーを目指して、ワイン好きはもちろんのこと、ワインを勉強したいという若者も多く訪れるようになった。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ブドウの力でワインに仕上げていく。</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/IMG_4019.jpg" alt="" class="wp-image-52830" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/IMG_4019.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/IMG_4019-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/IMG_4019-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>晴天率が高いことから、「晴れの国おかやま」と呼ばれる岡山県。十分な日照時間があるだけではなく、新見市は400mと標高が高く、気温の寒暖差も大きいため、甘みや色づきがよくなるなど、ブドウ栽培に適した条件がそろっている。</p>



<p>加えて、「domaine tetta」では、ブドウ棚の上にビニールカバーを施し、ブドウが直接雨に当たらないようにレインカットした栽培方法により、雨から守ることでなるべく病気を減らし、農薬も減らすよう努力している。そうして、ゆっくりブドウの熟度を上げていく。</p>



<p>ワイン醸造においては、野生酵母を用い、補糖･補酸はしない。酸化防止剤の添加も必要なときに最小限だけ。人工的なものを入れず、「ブドウの力でワインに仕上げていく」ことが、ワイン造りのコンセプトだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">目指すのは、哲多ならではの味</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1445.jpg" alt="" class="wp-image-52831" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1445.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1445-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1445-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>次なるステップは、「tetta」＝「哲多」というこの土地を、ワインでどう表現していくか。土地の利点を生かして日本ならではの品種を栽培し、「哲多」ならではの味わいのワインを作っていきたいと考えている。</p>



<p>ブドウについては、生食用や試験栽培も含め、現在22品種を栽培。代表的な品種は、シャルドネとピノノワール。近年は、ブドウの木が年数を経てきたことに伴い、この土地が持つミネラル感が出てきたと感じるまでに。珍しいところでいえば、生食用の赤ブドウ･安芸クイーンを用いたワインも。トロピカルな味わいで、海外の人からの支持も高いという。</p>



<p>2021年からは、酒類の研究･調査などを行う独立行政法人「酒類総合研究所」と協力して、tettaの栽培醸造の工程内での研究も行ない、酵母がワインにもたらす作用についても知見を深めている。</p>



<p>ドメーヌ化して、9シーズン。やっとここ数年で、「この品種は勝負できる」という手ごたえを得て、品種を絞りこんでいこうとしているところだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">もう二度とブドウ畑を耕作放棄地に戻さないために</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1437.jpg" alt="" class="wp-image-52832" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1437.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1437-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/05/2A3A1437-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>耕作放棄地を再生したい、という思いからスタートした、「domaine tetta」。</p>



<p>創業から約15年。高橋さんは自身の経験から、ワインは単なる飲み物ではなく、さまざまな縁をつなぐツールであることを実感している。そして世界へつながるポテンシャルを秘めていることも。現に「tetta」のワインは、現在、北米やヨーロッパでも流通している。さらに「domaine tetta」に続くように、新見市内には2社のワイナリーが誕生している。</p>



<p>そんな現状を踏まえ今後の展望について尋ねると、「一番の目標は、この地でブドウを栽培し続け、ワインを造り続けること」と、実にシンプルな答えが返ってきた。それにより、地元に雇用を生み出し、この事業を次の世代へとつないでいくことこそ大切だと考えている。この事業の根幹が「耕作放棄地の再生」であることからいっさいぶれない。そのうえで、ブドウが持つ力を引き出し、テロワールが感じられるワインを生み出していく。終わりのない「domaine tetta」の挑戦は続く。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/52826/">耕作放棄地からテロワールを感じるワインを生み出す「domaine tetta」／岡山県新見市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://nihonmono.jp/article/52826/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>栽培家と醸造家、ふたりのスペシャリストが創り出すワイン「Kisvin Winery」／山梨県甲州市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/43030/</link>
					<comments>https://nihonmono.jp/article/43030/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 28 May 2024 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[山梨]]></category>
		<category><![CDATA[甲州ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[甲州市]]></category>
		<category><![CDATA[国産ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[甲州]]></category>
		<category><![CDATA[日本ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[シャルドネ]]></category>
		<category><![CDATA[ワイナリー]]></category>
		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[醸造]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://nihonmono.jp/?p=43030</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fc19425fefc988b1697c92cd0b4c90d4-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>山梨県甲州市塩山（えんざん）の「Kisvin Winery（キスヴィンワイナリー）」は、ブドウ栽培家の荻原康弘さんと若手醸造家の斎藤まゆさんが2013年から醸造を開始した新進気鋭のワイナリーだ。栽培と醸造のエキスパートが [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/43030/">栽培家と醸造家、ふたりのスペシャリストが創り出すワイン「Kisvin Winery」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fc19425fefc988b1697c92cd0b4c90d4-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p><strong>山梨県甲州市塩山</strong>（えんざん）の「<strong><a href="http://www.kisvin.co.jp" title="">Kisvin Winery（キスヴィンワイナリー）</a></strong>」は、ブドウ栽培家の荻原康弘さんと若手醸造家の斎藤まゆさんが2013年から醸造を開始した新進気鋭のワイナリーだ。栽培と醸造のエキスパートが、お互いの個性を認め合い、技術を高め合い、たどり着いたKisvinのワインとは。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ブドウへの惜しみない愛を込めて</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export6-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-43032" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export6-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export6-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export6-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export6.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>「Kisvin」とは「ブドウにキスを」の意味。「Kisvin Winery」の名称には、キスしたくなるほどブドウのことが大好きだという荻原さんと斎藤さんのワインへの想いが表れている。20年以上ブドウ栽培に携わる荻原さんとカリフォルニアやブルゴーニュでワイン造りを学んできた醸造家の斎藤さんがタッグを組み、ワイナリーを建設してから10年、ブドウのクオリティがワインの味に直結すると考えるふたりは、植物生理、最新の栽培管理技術などを活用し、手間を惜しまず、高品質なブドウ栽培に取り組んでいる。</p>



<h3 class="wp-block-heading">時代を見据えながら進化し続ける姿勢</h3>



<p>山梨県で代々続くブドウ農家に生まれた荻原さんは、2001年に家業を継ぎ、生食用から醸造用へと改植を進める中で、2005年に醸造用ブドウの勉強会グループ「Team Kisvin」を立ち上げ、ワイン用ブドウの栽培と規模拡大に着手。甲府市のシャトー酒折ワイナリー株式会社にブドウを販売したところ、その品質の高さが認められ、専用タンクで醸造することに。そして、「Team Kisvin」によって「Kisvin Koshu 2008」がリリースされた。</p>



<p>その後、2009年に農業生産法人株式会社Kisvinを設立、畑の規模を拡大してブドウの生産量を増やしてシャトー酒折ワイナリーでの醸造を続けながら、2013年に自社の醸造施設を設けてワイン醸造を開始した。</p>



<p>「時代とともに栽培の理論は変わっていく。何も考えずに昔からやってきた方法をそのまま続けるのは進化していないことになる」と語る荻原さん。時には自分のやっていることを否定し、気候の変化にも臨機応変に対応しながら、長年の経験の積み重ねの中で現在の栽培法にたどり着いた。そんな荻原さんが大切にしているブドウ畑は、隅から隅まで管理が行き届き、ブドウが整然と並んでいるのが印象的だ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">光合成を最優先に畑を徹底管理する</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export9-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-43033" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export9-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export9-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export9-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export9.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>栽培面積は約5ha。垣根栽培だと地面に近い葉や果実には朝露がついて多湿状態になるため、棚栽培を選んだという荻原さんは「ブドウの樹と果実の健全性」を最も重視している。そのために、病害虫から守ることはもちろん、光合成に適した環境づくりに注力している。光合成が促進される適正気温は20〜25度で、光合成は日の出前から始まり、光合成量が最も増える時間は午前9時前後だという。その際、日光が強く当たりすぎると温度が急上昇して蒸散が活発になるため、強すぎる光はかえって光合成の速度や効率を低下させてしまう。棚栽培では上部の葉には直射日光が当たるが、下部の葉や果実には光合成に適したやわらかい光が当たり、適度な温度帯で保護されるという。</p>



<p>草生栽培でほぼ無肥料で圃場を管理する荻原さんは、植物の生命を尊重したいと、時には樹齢20年のカベルネ･ソーヴィニヨンにシャルドネを接ぎ木するという斬新なアイディアを実践。ブドウの樹と真摯に向き合うからこそ「剪定がその年のブドウの収量や味を決定づける。だから剪定が一番面白い」と笑顔で語る。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ブドウをピュアに感じられる美しいワインを</h3>



<p>アロマティックなブドウが好きだという荻原さんが選んだのは、甲州、シャルドネ、ピノ･ノワール、シラー、ヴァオニエなど。理想は「美しいワイン」。一口飲めばブドウそのものを鮮明に想像できるようなクリアなワインだ。その上で、世界に認められるワインを造りたいーだからこそ「新しいことをやるのではなく、今畑でやらなければならないことを一つひとつ丁寧に確実に行うことが必要」と考えている荻原さん。「まだ自分の中で100点満点に作業をできていない。いかに100点に近づけていけるかが課題」と厳しい表情を見せる。最終的にワインになった時に天候や異常気象のせいにすることのないよう「栽培担当として良いワインになるようなブドウをしっかり作り込んでいくだけ」。</p>



<h2 class="wp-block-heading">果実の色と熟度にこだわった「エメラルド甲州」</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/a788995fd4976480b4944231e106bb30.jpg" alt="" class="wp-image-43034" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/a788995fd4976480b4944231e106bb30.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/a788995fd4976480b4944231e106bb30-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/a788995fd4976480b4944231e106bb30-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>学生時代に旅をする中でワインに出会った斎藤さんは、フランス･コルシカ島で畑と醸造所を所有し、ブドウの栽培から醸造･熟成･瓶詰めまでを自ら行う生産者のもとでブドウの収穫を経験し「自分の中の何か根源的な部分に触れるものがあった」と振り返る。植物を育て、実ったブドウからワインを造り、客人をもてなすーなんて素敵な職業だろう！と直感し「生まれ育った日本で、世界に誇れるワインを作りたい」という想いが芽生えた。</p>



<p>日本で優れたワインを作るためには、飛躍的に成長を遂げている産地で勉強し、その成長の秘訣を掴むことが大切だと考えた斎藤さん。当時、カリフォルニアワインは「新世界」と呼ばれる新しいワイン造りの代表格であり、その価値も急激に上昇している状況だった。なぜそれが可能になったのか、日本に必要な視点とは、日本に足りないものは何かーそれを解き明かすために海外へ向かった。</p>



<p>斎藤さんが書いたワイン醸造のブログ記事を偶然目にした荻原さんは、2009年にカリフォルニア州立大学のワイン醸造学科に在籍していた斎藤さんを現地まで赴いてスカウトしたそう。斎藤さんは成績が優秀だったことから、同大学のワイナリーの醸造アシスタントに抜擢され、 現地の学生に指導をしたことも。その後、フランスのブルゴーニュでさらに醸造経験を積み、甲州市塩山に醸造所が完成した2013年、帰国し醸造責任者に就いた。</p>



<p>醸造家として栽培にも携わる斎藤さんが特に気を配るのが甲州だ。熟していくと紫色になり、その過程で苦味が出てしまうため、「酸がきれいで苦味が抑えられたパワフルだけれど繊細さもある甲州」を目指して試行錯誤してきた。その結果、行き着いたのがブドウ1房ごとに傘をかける方法だ。自社開発したシルバーの傘は日光を遮るため、甲州が緑色のまま成熟していくという。熟度は高いが美しいエメラルドグリーンを保った甲州を「エメラルド甲州」と表現する斎藤さん。徹底的に品質にこだわったブドウは、ワインの美しい色や繊細な味わいに明確に現れるという。</p>



<p>収穫シーズンが近づくと、果実の色や酸、種の熟し方などをこまめにチェックして収穫のタイミングを見極める。特にブドウの熟度を見極めるために種の色や状態の観察は重要だ。そして、樽香をあまりつけたくなければステンレスタンクを使用、しっかり熟成期間をとれるポテンシャルの高いブドウは樽熟成と、収穫したブドウの品質を見て醸造方法を決める。「それぞれの品種に対して定まったレシピがあるわけではないので、収穫したブドウに対して最善を尽くすために自分が何をやるべきかをしっかり考えることが大切」。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fcfbf6d34b8de1be39e18349f1ce150f.jpg" alt="" class="wp-image-43035" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fcfbf6d34b8de1be39e18349f1ce150f.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fcfbf6d34b8de1be39e18349f1ce150f-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fcfbf6d34b8de1be39e18349f1ce150f-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>斎藤さんが心掛けているのは「澱（おり）を有効に使う」こと。澱とはワインの成分が沈殿物として現れたもので、斎藤さんは発酵が終わっても澱引きをせず、そのまま残して熟成させておくシュール･リー製法を採用。澱引きをするとクリアなワインに仕上がるが、あえて果汁をきれいにしすぎず、澱そのものの美味しさを生かし、多めに残した澱を巧みに使う。澱をどの程度生かしてワインの厚みを出していくかを細かくチェックし「滑らかさを重視しつつ、微細な美味しさを感じられたり、何かちょっと考えさせるものがあるワインが理想」と語る。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「塩山」の名を世界に轟かせるために</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/4e3f381c2435490d00dc27b8cbbe4b7e.jpg" alt="" class="wp-image-43036" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/4e3f381c2435490d00dc27b8cbbe4b7e.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/4e3f381c2435490d00dc27b8cbbe4b7e-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/4e3f381c2435490d00dc27b8cbbe4b7e-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>特に最高品質の果実だけを厳選して造る「<strong>シャルドネ･レゼルヴ</strong>」は、艶やかなゴールデンイエローのワインで、洗練された酸と華やかさが共存する。斎藤さん自身も「最高級」と自信を覗かせる特別な銘柄は、長期熟成して楽しむのもいいだろう。「世界中に『<strong>塩山</strong>』の地名が知られるような輝きのあるワインを造りたい」と目を輝かせる斎藤さんだが、醸造責任者としての重積を担うがゆえ、毎日畑に出てブドウに手をかけ、醸造所ではしっかりとワインの出来をチェックしていかなければならない。「その時間を確保するために、ワイナリーとしてどういうチームをつくっていくかが重要だし、醸造家として芸術に触れて感性を磨くことも必要」と、日々弛まぬ努力を続ける。時代の変化を敏感にキャッチしながら、自分が好きなワインと世の中に求められているワインの姿をきちんと理解し「そのバランスをとりながら理想のワインを完成させるのが私の仕事」ときっぱり。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ワイン造りと専門家の育成に情熱を注ぐ</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fa851a1d24ee4dd3444594a9c12b49d2.jpg" alt="" class="wp-image-43037" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fa851a1d24ee4dd3444594a9c12b49d2.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fa851a1d24ee4dd3444594a9c12b49d2-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fa851a1d24ee4dd3444594a9c12b49d2-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>今、ストレスを抱えていたり、余裕がなくて生きていくのが大変な時代の中、ほんの少しワインを飲むだけで、喜びや癒しのひとときをもたらしてくれるーそうワインの魅力を語る斎藤さん。作り手にとっても魅力的だというワイン、斎藤さんはそれを「人と人をつないでくれるもの」と表現する。「憧れの人に会えたり、ビジネスのきっかけを与えてくれたり、自分の世界観を広げてくれた。ワインは私をまだ見たことのない新しい世界に連れて行ってくれる」。</p>



<p>しかし、自身のワイン造りについては「まだまだ道半ば」と厳しい評価。だからこそ「生きている間に自分がやりたい仕事ができるかわからない。次世代につないでいくような仕事をしなければならない」と、後進の育成にも努める。醸造家として大成してから弟子を育て始めるのは遅いと捉え、自分が成長しながら、同時に次の世代を育てていかなければならないと考える斎藤さんは「将来への希望があるからこそこの仕事が面白い。後継者に託すために畑ももっと改良して栽培しやすくして渡してあげたい」と微笑む。</p>



<p>隣で頷く荻原さんも「自分たちがトレンドを作り、この会社の中で若者に技術を継承していく。きっと将来新しいアイディアや私たちには思いつかなかったような技術が生まれてくるはずだから」と力強く語る。</p>



<p>荻原さんと斎藤さんの強烈な個性と才能がぶつかり合い、混醸されて独創性あふれるワインを生み出しているKisvin Winery。マスター･オブ･ワインなど5つのタイトルを保有し、世界最優秀と称されたソムリエの故･ジェラール･バッセ氏は、2017年にワイナリーを訪れて「キスヴィン ピノ･ノワール」を味わい絶賛したという。バッセ氏が「才能豊かな醸造家が造ったワインはユニークでセンセーショナル」と高く評価したように、この先もふたりのワインは世界に驚きと感動を与えていくのだろう。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/43030/">栽培家と醸造家、ふたりのスペシャリストが創り出すワイン「Kisvin Winery」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://nihonmono.jp/article/43030/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>「フルーツ王国･山梨」一大産地の礎を築いた「山梨県果樹試験場」／山梨県山梨市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/42253/</link>
					<comments>https://nihonmono.jp/article/42253/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 24 Apr 2024 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[国産ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[日本ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[ブドウ]]></category>
		<category><![CDATA[国産フルーツ]]></category>
		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[ぶどう]]></category>
		<category><![CDATA[山梨県]]></category>
		<category><![CDATA[山梨市]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://nihonmono.jp/?p=42253</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/fd39411e860cf92aa3eeb449f7c07c54.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>日本産の高品質な果物が世界から注目されている。優れた食味を持ちながら生産性と輸送性の高い国産フルーツは、海外でのニーズが高まり、今後も日本の果物輸出市場はますます拡大すると予測されている。そんな日本産果物の一大産地として [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/42253/">「フルーツ王国･山梨」一大産地の礎を築いた「山梨県果樹試験場」／山梨県山梨市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/fd39411e860cf92aa3eeb449f7c07c54.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>日本産の高品質な果物が世界から注目されている。優れた食味を持ちながら生産性と輸送性の高い国産フルーツは、海外でのニーズが高まり、今後も日本の果物輸出市場はますます拡大すると予測されている。そんな日本産果物の一大産地として知られる山梨県。果樹栽培の発展を支えてきた「<a href="https://www.pref.yamanashi.jp/kajushiken/103_001.html" title="">山梨県果樹試験場</a>」ではどのような研究が行われているのか。その取り組みと期待の新品種とは。</p>



<h2 class="wp-block-heading">江戸時代から続く山梨県の果樹栽培</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/f642ce3836eb5bb26c0e5dbf2fbfd280.jpg" alt="" class="wp-image-42255" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/f642ce3836eb5bb26c0e5dbf2fbfd280.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/f642ce3836eb5bb26c0e5dbf2fbfd280-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/f642ce3836eb5bb26c0e5dbf2fbfd280-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>海外から高く評価されている<strong>日本産フルーツ</strong>。国産果物の輸出額は増加傾向にあり、リンゴ、ブドウ、イチゴ、モモ、メロン、柑橘類の昨年の輸出額は前年比約15～30％増、ナシは40.1％、カキは50％も伸びている。日本の果樹栽培を支えてきたのは、全国にある果樹試験場だ。青森県や福島県、長野県、愛媛県、熊本県など、果樹栽培が盛んな県が運営する11の機関では、その地域の自然環境や気候に合った品種の開発や栽培技術の研究と普及に努めている。</p>



<p>　1938（昭和13）年、江戸時代から続く<strong>山梨県の果樹栽培</strong>の振興と発展を目指して、山梨県果樹試験場が設立された。甲府盆地を見下ろす山梨市の高台に位置し、春には周囲一面がピンク色の桃の花で染まり、まさに「<strong>桃源郷</strong>」と称されるにふさわしい景観が楽しめる。</p>



<p>　江戸時代の書物「<strong>甲斐叢記</strong>（かいそうき）」には、「<strong>甲州八珍果</strong>（こうしゅうはっちんか）」と呼ばれるモモ、ブドウ、ナシ、クリ、カキ、リンゴ、ザクロ、ギンナンまたはクルミの8品が甲州街道を経由して江戸に献上されていたことが記されており、この頃から山梨県では良質な果物が生産され、果樹栽培の歴史が始まっていたようだ。甲府にはすでに観光ブドウ園のようなものがあり、明治時代になると「<strong>観光遊覧ぶどう園</strong>」として有名になったという。明治時代以降、製糸産業の隆盛による養蚕業の衰退とともに、桑畑は次々に果樹園へと切り替わり、山梨で本格的な果樹栽培が始まった。</p>



<h3 class="wp-block-heading">4樹種に特化した研究と育種に取り組む</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/a788995fd4976480b4944231e106bb30.jpg" alt="" class="wp-image-42256" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/a788995fd4976480b4944231e106bb30.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/a788995fd4976480b4944231e106bb30-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/a788995fd4976480b4944231e106bb30-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>果樹はミカンやレモン、ユズなどの柑橘類をはじめとする<strong>常緑果樹</strong>と、ブドウやカキ、リンゴ、キウイ、ナシなどの落葉果樹に分類される。山梨県果樹試験場では<strong>落葉果樹</strong>の中でもモモ、ブドウ、スモモ、サクランボの4樹種に特化した研究と育種が進められている。</p>



<p>　低温に当たらないと花が咲かない性質の落葉果樹は、冬季の低温に遭遇することで安定栽培が可能になる。そのため季節による寒暖差が大きく、降水量も年間約1000mlと少ない山梨県は落葉果樹の露地栽培の適地とされてきた。今やブドウ、モモ、スモモの生産量が日本一で、サクランボは全国3位だ。高温下では育たないサクランボの産地としては、山梨県南アルプス市が南限とされている。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/d703555e18444e9b97f4c1ab7ea29089.jpg" alt="" class="wp-image-42257" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/d703555e18444e9b97f4c1ab7ea29089.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/d703555e18444e9b97f4c1ab7ea29089-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/d703555e18444e9b97f4c1ab7ea29089-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>小林和司場長は「栽培面積も生産量も日本一の大産地にある試験場なので、周りからの期待も大きく、レベルの高い品種や技術を求められている」と語る。スタッフは実験室にこもって研究するだけでなく、17haもの圃場を管理するため、フィールドに出て果樹を栽培しながら改善点や課題を見つけていく。「実際に山梨の生産農家と同じレベルで栽培しないと課題解決の糸口を見つけられない。新たな栽培技術や新品種の開発においてもしっかりとした栽培技術を体得した上で研究することが必須」と話す。特に専門の育種部を設けて品種開発に注力している試験場は全国的にみても珍しい。</p>



<p>　今では全国に広く普及しているブドウ栽培における重要な作業「<strong>ジベレリン処理</strong>」。1959年にブドウ「デラウェア」のジベレリン処理を行うことで種なし化に成功し、1960年にジベレリン処理技術を確立したのは山梨県果樹試験場だった。満開2～3週間前の花穂にジベレリンという植物ホルモンの薬液に房を浸け、開花2週間後に再度行うことで種なし化と果実肥大の促進を実証した。</p>



<p>　1976年には、ブドウ「甲州」の着色不良と糖度低下が生じる「味無果」がウイルス性の病害であることを発見し、その後「巨峰」や「ピオーネ」、「甲斐路」の症状においても同様の原因であることを突き止め、簡易診断ができる緑枝継ぎ検定法を開発。苗木のウイルスフリー化技術の確立により、ブドウの高品質化に貢献してきた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">長い年月のかかる育種に挑戦し続ける</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/5dac0e0e860e6187a34b29fb6a6f884c.jpg" alt="" class="wp-image-42258" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/5dac0e0e860e6187a34b29fb6a6f884c.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/5dac0e0e860e6187a34b29fb6a6f884c-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/5dac0e0e860e6187a34b29fb6a6f884c-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>果樹育成のプロセスは長い年月がかかる。交雑から実がなるまで3年、接ぎ木をして育成し、数回の選抜を経て、優良な品種が見つかるまで10～15年はかかる。醸造用ブドウの場合は、選抜品種の育成後に試験醸造の工程が含まれるのでさらに長い年月がかかり、<strong>ワイン用品種は20年以上もかけて生まれる</strong>という。しかし最終的に有望品種が見つかる保証があるわけではなく、地道な作業を繰り返し行わなければならない。</p>



<h3 class="wp-block-heading">日本生まれの新たなワイン用品種</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/0ae0071a4b86380a49d350bbfb305e7e.jpg" alt="" class="wp-image-42259" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/0ae0071a4b86380a49d350bbfb305e7e.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/0ae0071a4b86380a49d350bbfb305e7e-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/0ae0071a4b86380a49d350bbfb305e7e-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>山梨県果樹試験場では、1950年から醸造用ブドウの品種開発に取り組んでいるが、国内には醸造用ブドウの品種開発を本格的に行っている試験場は他にはないという。小林場長は1992年から試験場に勤め、長年ブドウの栽培と育種に携わってきた。</p>



<p>　　「日本で安定して栽培できる醸造用品種」を求め、長年の研究の末、白ワイン用品種「モンドブリエ」（2016年品種登録）「コリーヌヴェルト」（2019年登録）、赤ワイン用の「アルモノワール」（2009年登録）「ソワノワール」（2022年10月出願公表）といったオリジナル品種が誕生。「ビジュノワール」（2008年登録）は商品化しているワイナリーも多い。　「シャルドネやカベルネ、メルローなどの伝統的な品種が存在していて、その品種を超えるまではいかなくても同等のレベルの品種を作るのはとてもハードルが高い」という小林場長だが、ピノ・ノワールとメルローを交雑した「ソワノワール」には大きな期待を寄せている。その滑らかで絹のような味わいから名付けられた新品種で、成熟期は8月下旬と早く、果実のアントシアニン含量がメルローの2倍以上のため着色が良く、ワインの色も濃く仕上がる。適度な渋みとバランスの良いまろやかな味わいのワインは専門家からの評価も高い。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/c828ca074a521c727525881ce61cdca4.jpg" alt="" class="wp-image-42260" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/c828ca074a521c727525881ce61cdca4.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/c828ca074a521c727525881ce61cdca4-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/c828ca074a521c727525881ce61cdca4-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>試験醸造も担当する新谷勝広さんは「近年有機栽培や持続可能な農業の実践が推進されている中で、高品質を維持しながら病気や気候変動に強い品種が求められる」と話す。日本の土壌や気候に適合し、風土を大切にしながら、さらに農薬の使用を極力減らしていけるような品種の開発を目指している。</p>



<p>　「ヨーロッパには多種多様な品種と長い歴史によって生まれた文化がある。これまで育成している品種もヨーロッパの品種がベースになっているものが多いが、今開発している品種が100年、200年後の日本の在来品種になれば。将来日本も多様な品種のあるワイン産地になってほしい」そう願いながら、ヨーロッパに劣らない高品質の品種の開発や日本の風土に合う品種のバリエーションを増やすべく、日々研究に没頭する。</p>



<h2 class="wp-block-heading">異常気象に耐えられる次世代の品種育成を</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/de050f5c15c4a97f622c9a561a1e9c61.jpg" alt="" class="wp-image-42261" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/de050f5c15c4a97f622c9a561a1e9c61.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/de050f5c15c4a97f622c9a561a1e9c61-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/de050f5c15c4a97f622c9a561a1e9c61-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>黒系ブドウの代表格「巨峰」と「ピオーネ」は高温だと着色しにくくなる。黒い色素のアントシアニンを合成する酵素が働く適温は25度以下とされており、熱帯夜で25度以下にならない日が続くと着色が悪くなるという。「もはや栽培面での技術では対応できないところまできている。品種で解決するしかない」と、高温でも着色しやすく山梨の夏に耐えられるような次世代の品種を選抜しており、地球温暖化に対応した品種や異常気象に対応できるような品種の開発に注力している。</p>



<p>　遺伝子解析技術の発達により効率的に品種開発を進められるようになったものの、やはり果樹の育種にはまだまだ手間と時間がかかる。「時代によってニーズは変わるが、育種には10年以上かかるので、高品質や省力化を目指しながら、幅広く対応していかないといけない」と小林場長は語る。</p>



<p>　それでも根本にある「食味の向上と生産性の高さを両立させる品種の開発」は不変だ。果樹は栽培性が悪いと生産量が増えず、品種が普及しない。普及しなければブランド化しないのが果物なのだ。「<strong>シャインマスカット</strong>」のように優れた食味と生産性の良さを併せ持つ品種こそブランドになりうる。山梨県果樹試験場が開発し、今年デビューした「サンシャインレッド」はマスカット特有の香りと味わいを持った赤系品種。「栽培時に着色の点に留意する必要があるが、優れた食味と鮮やかな色彩が魅力」と小林場長も納得の新品種だ。</p>



<p>　長年ブドウの研究に携わってきた小林場長は「目の前の課題を一つひとつ解決することに全力で取り組んできただけ。自分が研究したいことに取り組むのではなく、現場からの要請に応えていく中で経験を積んできた」とこれまでを振り返る。生産現場の悩みに対していち早く原因を究明し、問題を解決して情報提供していく。「農家の期待や要請に即座に応えられる試験場でありたい」そこには、フルーツ王国・山梨という一大産地を背負っている果樹試験場としての誇りが垣間見えた。</p>



<p>　近年「シャインマスカット」の栽培現場では「<strong>未開花症</strong>」という症状が頻発している。栽培を継続していく中で、品種開発の時には出てこなかった病気や障害が出てくることがあるため、早期に解決できるように対応していかなければならない。「今後も常に現場に目を向け、異常気象への対策を検討したり、農家が儲かるような技術を開発していく」と小林場長は語る。</p>



<p>　山梨県果樹試験場の職員の努力と研究の積み重ねがあってこその「フルーツ王国・山梨」。日本をリードする一大産地を守り支えていくため、職員たちは日々圃場に立ち、果物に向き合いながら研究を続けていく。今目の前にあるブドウが、100年後、200年後の未来の日本で愛されているような土着品種になっていることを願いながら。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/42253/">「フルーツ王国･山梨」一大産地の礎を築いた「山梨県果樹試験場」／山梨県山梨市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://nihonmono.jp/article/42253/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>オープンなファミリーワイナリーを実現した「白百合醸造株式会社」／山梨県甲州市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/42111/</link>
					<comments>https://nihonmono.jp/article/42111/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 11 Apr 2024 01:10:09 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[ワイナリー]]></category>
		<category><![CDATA[勝沼]]></category>
		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[日本ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[ぶどう]]></category>
		<category><![CDATA[山梨県]]></category>
		<category><![CDATA[テロワール]]></category>
		<category><![CDATA[甲州ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[甲州市]]></category>
		<category><![CDATA[国産ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[甲州]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://nihonmono.jp/?p=42111</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/37fd1f92f625ca056c2cedf184b36ce0.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>古くから葡萄酒文化が浸透し、日常生活にワインが根付いていた甲州市勝沼地区で、ブドウ農家が集まり共同醸造からスタートした白百合醸造株式会社。開かれたファミリーワイナリーを築きながら、磨き上げてきたブランド「ロリアンワイン」 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/42111/">オープンなファミリーワイナリーを実現した「白百合醸造株式会社」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/37fd1f92f625ca056c2cedf184b36ce0.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>古くから<strong>葡萄酒文化</strong>が浸透し、日常生活にワインが根付いていた<strong>甲州市勝沼地区</strong>で、ブドウ農家が集まり共同醸造からスタートした<a href="https://shirayuriwine.com/" title="">白百合醸造株式会社</a>。開かれたファミリーワイナリーを築きながら、磨き上げてきたブランド「ロリアンワイン」の魅力とは。</p>



<h2 class="wp-block-heading">勝沼に根付く昔ながらの葡萄酒文化</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/0a7c1d077115155988f5d291d2e01472.jpg" alt="" class="wp-image-42113" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/0a7c1d077115155988f5d291d2e01472.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/0a7c1d077115155988f5d291d2e01472-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/0a7c1d077115155988f5d291d2e01472-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>明治時代からブドウ農家が多く存在していた山梨県。1876（明治9）年に甲府城跡に<strong>県立勧業試験場</strong>が建設され、翌年には<strong>県立葡萄酒醸造場</strong>が完成、それ以降山梨県は日本のワイン<strong>醸造発祥</strong>の地として国内有数の一大産地へと発展を遂げる。</p>



<p>ほぼ同時期、山梨県東部に位置する<strong>甲州市</strong>では、<strong>大日本山梨葡萄酒会社</strong>の設立をきっかけにワイン造りの機運が高まっていた。特に<strong>勝沼地区</strong>ではブドウの生産農家が集まって次々に組合を設立し、自家用ワインを造るための共同醸造に乗り出す。できあがったワインは「葡萄酒」と呼ばれ、一升瓶で保存し、湯呑みで飲む独特のスタイルが生まれた。冠婚葬祭はもちろん、日常生活の中でも葡萄酒を愛飲し、農家にとって身近な嗜好品として定着したという。自ら葡萄酒を造って楽しむ習慣が本格的なワイン醸造につながり、今では勝沼エリアは30以上の醸造所がひしめくワイナリー集積地になっている。</p>



<p>1938（昭和13）年創業の<strong>白百合醸造株式会社</strong>（以下：白百合醸造）も共同醸造組合が前身のワイナリーだ。初代が近所の栽培農家と<strong>白百合葡萄酒共同醸造組合</strong>を設立し、1952（昭和27）年に法人化され、時を経て1995（平成7）年に3代目の<strong>内田多加夫</strong>さんが社長に就任した。東京農業大学醸造科から大学院へと進学し農芸化学応用微生物学を専攻していた内田さんだが、卒業後2年間は酒類問屋に勤務して流通業に従事し、その後<strong>南フランス・プロヴァンス</strong>のワイン研究所で実践的なワイン造りを学んだ。その時にフランスで目にしたファミリーワイナリーの姿が内田さんの礎となり、家族経営ならではの温かさとおもてなしを大切にしたファミリーワイナリーを日本で実現しようと情熱を注いできた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">東洋の片隅から世界を目指して</h2>



<p>白百合醸造の銘柄「<strong>L’Orient（ロリアン）</strong>」はフランス語で「<strong>東洋</strong>」を意味する。「この日本からヨーロッパ水準の高品質なワインを」という想いから名付けられた。「勝沼のローカルな風土を大切にしながら世界を目指すワイン造り」それがロリアンワインのスピリットだ。</p>



<p>「ここに来て実際にブドウ畑を見てもらい、この風土を肌で感じてもらえたら、きっと私たちのワイン造りを理解してもらえる」ブドウの垣根が一面に広がる畑に立ち、内田さんは穏やかに語る。大切にしているのは「病気がなく健全に育ったブドウ」であること。畝の間隔を広くゆったりと空けることで風通しが良くなり、地面からの湿気や病害虫対策として、ブドウが実る位置を高めに設定している。</p>



<p>手入れが行き届いた畑には、陽が傾き始めると風が出てくるという。甲州市の東側、笹子峠から局地的に吹きつける「<strong>笹子おろし</strong>」という強い風のおかげで空気の流れが良くなり、ブドウが健やかに保たれる。「まさに果樹栽培に最適な場所。私たちのワインにはこの景色や空気感全てがギュッとボトリングされている」。</p>



<h2 class="wp-block-heading">日本生まれの土着品種への想い</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/9ba13a1aca95883235d1b2a5d2275e4b.jpg" alt="" class="wp-image-42114" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/9ba13a1aca95883235d1b2a5d2275e4b.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/9ba13a1aca95883235d1b2a5d2275e4b-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/9ba13a1aca95883235d1b2a5d2275e4b-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p><strong>甲州</strong>と<strong>マスカット・ベリーA</strong>をはじめ、<strong>デラウェア、アジロンダック、メルロー、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド</strong>など、欧州系品種の自社栽培にも取り組むが、日本の土着品種である甲州とマスカット・ベリーAに対する内田さんの想い入れは強い。</p>



<p>「畑では一番元気な品種だけど、ワインになると日本人と同様におとなしくて謙虚。奥ゆかしさと品がある大和撫子のよう」と甲州を表現する内田さん。マスカット・ベリーAについても「欧州系品種と違って、まさに健康第一。畑で元気にこぴっと（甲州弁で「しっかりと」の意）成長してくれる」と微笑む。シャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンのような華やかさのある品種ではないかもしれないが「品種の良し悪しではなく、それがブドウの個性。その違いが明確にワインに現れるから面白い」と語る。「日本の品種である甲州とマスカット・ベリーAで造ったワインが業界一良いお酒だねと言われるのが今の目標だし、日本で生まれた改良品種が100年後にこの産地に存在し、より華やかで重厚なワインが生まれたらいい」。</p>



<h3 class="wp-block-heading">愛すべき産地を次世代へつないでいく</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/65881ffbb97bbf0c08c491a316512693.jpg" alt="" class="wp-image-42115" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/65881ffbb97bbf0c08c491a316512693.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/65881ffbb97bbf0c08c491a316512693-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/65881ffbb97bbf0c08c491a316512693-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>白百合醸造では自社栽培のブドウだけでは生産量が足りないため、原料の約7割を契約農家から仕入れている。「ワイン造りは農家ありき」という内田さんは契約農家と密にコミュニケーションをとり、顔の見える良好な関係を築いている。「周辺の栽培農家を信頼しているからこそワイン造りができる。それが小さなファミリーワイナリーの良さ」。しかし、生産者の高齢化や生食用品種への改植により醸造用ブドウの生産量は減少しており、自社畑を増やして対応しているが「畑の半分でも3分の1でも片隅でもいい、例えブドウの樹1本でもいい、ワイン用品種を失うことのないように栽培を続けてほしい。これまで受け継がれてきた日本の品種をこの地域で守り、後世に残していかなければならない」と切実に訴える。伝統を守り、自分たちの産地を愛し、ブドウを取り巻くこの環境全てを後世へとつないでいくことーフランスで学んできた<strong>テロワール</strong>の精神は、内田さんの中に息づいている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">日本のワインは大切な日本の文化</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/63911977daa06be05c98a16359b25f6a.jpg" alt="" class="wp-image-42116" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/63911977daa06be05c98a16359b25f6a.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/63911977daa06be05c98a16359b25f6a-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/63911977daa06be05c98a16359b25f6a-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>醸造においては「ブドウのクオリティが高いので、あとは清潔に丁寧に熟成させるだけ」と説明する内田さん。これまで国内外のコンクールで数々の受賞歴があるが、笛吹市一宮町の<strong>中川君春</strong>さんが育てた甲州で醸造した「<strong>L&#8217;Orient 甲州Vigne de Nakagawa 2021</strong>」が2023年5月の<strong>先進7ヵ国会議（G7広島サミット）</strong>で各国の首脳に提供されたことは大きな喜びだった。山梨固有の甲州種を使った銘柄が日本を代表するワインとして紹介されたことは、毎年丹精込めてブドウを栽培している生産者にとって大きな励みになっている。また、和食に合うワインとして提供されたことで、甲州ワインの認知度や注目度が高まっており、「日本ワインは日本の文化として海外に届けていきたい」と内田さんは力強く語る。</p>



<p>ワイン造りに力を入れる傍ら、2004（平成16）年にはイタリアから<strong>蒸留機</strong>を仕入れ、イタリア伝統の<strong>蒸留酒「グラッパ」</strong>の生産・販売を開始。甲州やマスカット・ベリーAの果皮を原料に、<strong>減圧蒸留方式</strong>で製造するため、雑味がなくクリーンでマイルドな口当たりとやわらかな香りが楽しめる。希少な国産グラッパは「<strong>内田葡萄焼酒</strong>」と名付けられ、今ではロリアンワインに並ぶ看板商品となっている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">地域に根ざしたオープンなワイナリー</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/962f3c9ea0588bf71928f7d760c59200.jpg" alt="" class="wp-image-42117" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/962f3c9ea0588bf71928f7d760c59200.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/962f3c9ea0588bf71928f7d760c59200-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/962f3c9ea0588bf71928f7d760c59200-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>多くの人にワイナリーに足を運んでもらい、圃場や醸造所を実際に見て、五感で楽しんでもらうことが重要だと考える内田さんは、山梨県内でいち早く畑や醸造所の見学を可能にし、<strong>農作業体験</strong>を受け入れたり、<strong>スペシャルワインツアー</strong>を開催。<strong>ワインのボトル詰め</strong>や<strong>オリジナルラベル作り</strong>体験も実施し、家族やグループでワインに親しみ、ワイワイ楽しい時間を過ごせるようなオープンなワイナリーとして歴史を刻んできた。</p>



<p>幅広い世代に門戸を広げるのも、国民がもっと日本ワインを愛し、積極的に飲んでほしいと願っているから。そして、ワインが地域文化を築き上げた重要な伝統産業であることを常々実感している内田さんだからこそ、「この郷土に誇りをもつこと。『地産地消』の言葉の通り、日本人にはもっと日本ワインを飲んでほしい」と、その言葉に力がこもる。</p>



<p>高品質なワインを造りながら、地域に愛され育まれてきた葡萄酒文化を受け継いできた白百合醸造。これからもその情熱を絶やすことなく、勝沼という産地を守りながらワインの魅力を伝えるファミリーワイナリーとして挑戦し続ける。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/42111/">オープンなファミリーワイナリーを実現した「白百合醸造株式会社」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://nihonmono.jp/article/42111/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>フランスの伝統製法を日本で体現する池野美映さん「ドメーヌ ミエ･イケノ」／山梨県北杜市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/39807/</link>
					<comments>https://nihonmono.jp/article/39807/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 09 Jan 2024 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[日本ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[ブドウ]]></category>
		<category><![CDATA[シャルドネ]]></category>
		<category><![CDATA[ピノ・ノワール]]></category>
		<category><![CDATA[ワイナリー]]></category>
		<category><![CDATA[メルロー]]></category>
		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[フランス国家資格ワイン醸造士]]></category>
		<category><![CDATA[ぶどう]]></category>
		<category><![CDATA[ブドウ畑]]></category>
		<category><![CDATA[山梨県]]></category>
		<category><![CDATA[北杜市]]></category>
		<category><![CDATA[甲州ワイン]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://nihonmono.jp/?p=39807</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/top.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>豊かな自然環境と日本一の日照時間に恵まれた八ヶ岳南麓。ブドウ栽培に最適な気象条件を求めて続々とワイナリーが増えている山梨県北杜市に、2011年に醸造所「ドメーヌ　ミエ･イケノ」を構えた池野美映さん。思わず深呼吸したくなる [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/39807/">フランスの伝統製法を日本で体現する池野美映さん「ドメーヌ ミエ･イケノ」／山梨県北杜市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/top.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>豊かな自然環境と日本一の日照時間に恵まれた<strong>八ヶ岳南麓</strong>。ブドウ栽培に最適な気象条件を求めて続々とワイナリーが増えている<strong>山梨県北杜市</strong>に、2011年に醸造所<strong>「<a href="https://www.mieikeno.com" title="">ドメーヌ　ミエ･イケノ</a>」</strong>を構えた<strong>池野美映</strong>さん。思わず深呼吸したくなるような開放感抜群のロケーションに魅せられた池野さんが造り出すワインとは。</p>



<h2 class="wp-block-heading">心穏やかにブドウと向き合える場所</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export14-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39814" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export14-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export14-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export14-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export14.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>どこまでも続く澄んだ青空の下、丘一面に広がるブドウ畑には、太陽の光をたっぷり浴びて育ったたくさんのブドウが収穫の時を待つ。大粒で張りがあり、大地の力が漲るかのようなブドウを優しい眼差しで見つめる池野美映さんは「自社畑100％のブドウで高品質なワインを造りたい」と、2007年に<strong>北杜市小淵沢町</strong>の畑に6300本の苗木を植えた。4年後、ブドウの樹にようやく小さな房がつき始めたのを機に、ワイナリー「ドメーヌ　ミエ･イケノ」を建てた。<strong>「ドメーヌ」</strong>とは<strong>フランスのブルゴーニュ地方</strong>で使われている言葉で、ブドウの栽培から醸造、販売までを一貫して行う生産者を指す。</p>



<p>醸造所の目の前には空へと伸びるようなブドウの垣根、その先には南アルプスがそびえる。圃場からは八ヶ岳や秩父連山、富士山、晴れた日には北アルプスまで、ぐるりと360度日本の名峰が望め、時には眼下に雲海が広がることも。「この場所が一番自分にフィットした。心が落ち着くし、ここならブドウを丁寧に扱えると確信した」と池野さんは微笑む。</p>



<p>耕作放棄地を開墾してできた3.6haの畑は、標高約750mで水はけの良い火山灰土壌の傾斜地。国内でトップクラスの晴天率を誇る八ヶ岳南麓のこの地区は、山から吹き抜ける<strong>「八ヶ岳おろし」</strong>のおかげで空気の流れが良く、たっぷりと陽光が降り注ぐ。日照時間が長いためブドウが健全に育ち、雨量が少なくて昼夜の寒暖差が大きいため、果実の味わいが濃厚になり糖度も上がる。全て<strong>垣根仕立て</strong>にするのも「1本の樹に実る房の数が制限されるので、棚栽培より果実の凝縮感が生まれる」という。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export35-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39817" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export35-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export35-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export35-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export35.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>樹が育ちやすいふかふかの<strong>団粒土壌</strong>にするべく、除草剤は使わずに<strong>草生栽培</strong>でこまめな草刈りを行う。もちろん化学肥料も不使用。山梨県馬術競技場をはじめ、乗馬クラブや牧場が点在し<strong>「馬の街」</strong>として知られる小淵沢町。手に入りやすい馬糞を堆肥に利用し、土壌中の微生物がより活発になるよう、秋になれば施肥をする。健やかにのびのびとブドウの樹が根を伸ばせるような環境づくりを心がけている。</p>



<p>栽培しているのは、池野さんが心底惚れ込んでいる<strong>シャルドネ、ピノ･ノワール、メルロー</strong>の３品種のみ。泥のはね返りや湿気から守るために果実の位置を高めに仕立て、腐敗や病気の予防策に手作りの<strong>レインプロテクション</strong>を取り付けた。手作りの雨除けは小さいながらも抜群の効果を発揮している。</p>



<p>収穫前にはこまめに実をチェックし、傷んだ粒は一つひとつ手作業で取り除いて綺麗な果実のみを使用する。「この土地の気候に合わせて、次は何をするべきかをその都度即座に判断して行動していく。毎年その繰り返しです」。常に感覚を研ぎ澄ましてブドウの状態を観察している。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ブルゴーニュの伝統製法に忠実に</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export2-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39818" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export2-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export2-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export2-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export2.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>もともと雑誌の編集者をしていた池野さんは「私が大好きな自然と人と文化、その3つが合わさったのが自分の中ではワインだった。ワインは国や造り手によってその思想や個性が変わる難しい文化だけど、あえてそこに挑戦したいと思った」と語る。2005年に<strong>フランス国立モンペリエ大学薬学部</strong>を卒業後、日本国内で7人目となる<strong>フランス国家資格ワイン醸造士</strong>を取得し、<strong>ブルゴーニュ</strong>での勤務経験を経て帰国、<strong>株式会社レ･パ･デュ･シャ</strong>を設立した。欧州やアジアの国際ワインコンクールの審査員を務めている。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="940" height="627" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/image.png" alt="" class="wp-image-39819" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/image.png 940w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/image-300x200.png 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/image-768x512.png 768w" sizes="(max-width: 940px) 100vw, 940px" /></figure>



<p> </p>



<p>凛とした美しいワインを日本で造り出したいー池野さんが創業当時から抱く揺るぎない想い。創業当時はフランスで当たり前のように使われている醸造器具が国内では手に入りにくく苦労したが、創意工夫でつくり上げた醸造所は、ブルゴーニュで昔から自然に行われてきたワインに負担をかけない<strong>グラビティフローシステム</strong>を採用。機械を使わず重力を利用して果汁を落としていく方法は、ブドウの個性を損なわずに品質を保持しながら醸造できる上、常にブドウを優しく丁寧に扱う池野さんの理念に合致していた。一般的にタンク投入後の作業はポンプを使うことが多いが、池野さんは最後のボトリングまでグラビティフローで行う世界でも稀な方法をとる。</p>



<p>衛生管理を徹底しながら、ブドウ本来のポテンシャルを引き出せるように手を加えるべきタイミングを見極める。「人工的なことをなるべく減らし、ブルゴーニュの古式ゆかしい製法を再現したかった」と語る。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export8-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39822" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export8-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export8-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export8-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export8.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>その製法は3品種ともしっかり樽で寝かせる長期熟成のワイン造り。特にピノ･ノワールとメルローは2～3年は樽熟成を行う。<strong>ブルゴーニュの伝統的な手法</strong>に忠実なのも「伝統は裏切らないから」ときっぱり。脈々と受け継がれてきた伝統製法は大勢の人の手によって築き上げられてきたもの、現代まで続いているのはその伝統が間違っていないからーと池野さんは信じている。「私のやり方は300年前のような古い製法だけれど、全身全霊をかけて受け継がれてきた伝統や先人の知恵を私もつないでいきたい」。</p>



<h2 class="wp-block-heading">記憶を呼び起こすような寄り添うワインを</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export66-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39825" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export66-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export66-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export66-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export66.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>ワイナリー設立当初は「凛とした優雅なワイン」を目指していたという池野さん。しかし長年ワイン造りに携わる中で、価値観や向き合い方が変化してきた今は「身体にそっと寄り添って馴染んでいくような、1日の最後に飲んだ時、ふッと力が抜けてリラックスしたり安心できるようなワインになれば」と話す。</p>



<p>醸造家･池野美映が前面に出るのではなく、「ワインが自然に語りかけてくれたらいい」と願う。その年の天候や自然環境がギュッとボトリングされて、その年を想起させるような味わいに仕上がる。「このワインをきっかけにその年にあったことを大切な人と語り合えたり、思い出の1ページにブックマークができるようなワインになれたら素敵ですね」。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ナイトハーベストから生まれた「月香」</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39826" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>今はしっかりと隅々まで手をかけられるようにこの一枚の畑を大切に管理したいという池野さん。時にはヘッドライトを付けて深夜にシャルドネを収穫する「ナイトハーベスト」を実施することも。ブドウは日光に当たると糖度や酸度が落ちてしまうため、夜間の気温が低い時間帯に収穫することで糖や酸、香りを保持できる。</p>



<p>真夜中に収穫したシャルドネを使った銘柄<strong>「月香」</strong>は、凝縮されたフレッシュな香りと透明感のある酸が持ち味のふくよかなワインに。一方、昼間に収穫したシャルドネはより厚みのあるリッチで優雅な味わいに仕上がり、収穫時間の違いはワインの味に明確に表れるという。</p>



<h2 class="wp-block-heading">誰もが笑顔になれる憩いの場に</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export47-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39827" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export47-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export47-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export47-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export47.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>ブドウを植樹し始めてからの16年を振り返り「とても楽しかった」と笑顔を見せる池野さん。海外からのオファーに応えようと、今年はニューヨークと香港への出荷を開始、ミシュランの星付きレストランへのオンリストも始まった。精力的にワイン造りに取り組み、無我夢中で目の前の課題を乗り越えてきた池野さんは「これまでストイックにやってきたから、これから年齢を重ねるにつれてもっと大勢の人と楽しく過ごせる場を構築して、みんなが笑顔になれるような環境をつくっていきたい」とこの先を見据える。</p>



<p>ワインは造り手の状態によって味が大きく変化するという。ワイン<strong>「Mie Ikeno」</strong>には、八ヶ岳南麓の清々しい空気感とどこまでも穏やかな池野さんの人柄が表れている。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/39807/">フランスの伝統製法を日本で体現する池野美映さん「ドメーヌ ミエ･イケノ」／山梨県北杜市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://nihonmono.jp/article/39807/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>日本の風土の素晴らしさをワインに込めて。「キャメルファームワイナリー」/北海道余市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/34053/</link>
					<comments>https://nihonmono.jp/article/34053/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 14 Dec 2022 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[キャメルファームワイナリー]]></category>
		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[北海道]]></category>
		<category><![CDATA[余市]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://nihonmono.jp/?p=34053</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/main-3.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>「One and Only in YOICHI」。オフィシャルサイトに掲げられたこの言葉には、世界を見据え唯一無二のワインを造り続ける「キャメルファームワイナリー」のすべてが込められている。創業から現在までの歩みと、これ [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/34053/">日本の風土の素晴らしさをワインに込めて。「キャメルファームワイナリー」/北海道余市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/main-3.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>「One and Only in YOICHI」。オフィシャルサイトに掲げられたこの言葉には、世界を見据え唯一無二のワインを造り続ける「キャメルファームワイナリー」のすべてが込められている。創業から現在までの歩みと、これからのワイン造りについて取材した。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「この場所なら世界を目指せる」余市で造る唯一無二のワイン</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="/wp-content/uploads/2022/12/kiji1-3.jpg" alt="" class="wp-image-31997"/></figure></div>


<p> </p>



<p>北海道の西部、積丹半島の付け根に位置する余市町。温暖な気候や昼夜の寒暖差、海が運ぶミネラル、水はけのよい土壌などの気候・風土を活かし、古くから果樹栽培が盛んに行われてきた。近年は北海道を代表するワイン生産地として知られ、大小さまざまなワイナリーが個性を活かしたワイン造りを行っている。2014年に設立された<strong>「キャメルファームワイナリー」</strong>もそのひとつ。約13ヘクタールのブドウ畑と1400平方メートルの醸造所を有し、<strong>余市のテロワールとイタリアの伝統製法</strong>によるワイン製造に取り組んでいる。</p>



<h3 class="wp-block-heading">イタリアの有名醸造家が一目惚れした余市のワイン畑</h3>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji2-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>「キャメルファームワイナリー」は日本の自然の恵みを世界へ届け、地域の活性化につながることを願い、キャメル珈琲グループの農業法人として2014年に設立。ワイナリー創業のきっかけとなったのが、<strong>イタリアの醸造家リカルド・コタレッラ氏</strong>との出会いだった。</p>



<p>コタレッラ氏はイタリア醸造家協会会長や、国際エノログ連盟会長等を歴任してきた世界的にその名を知られた醸造家である。</p>



<p>キャメル珈琲グループでは世界各地から食品や食文化を日本の食卓に届けているなかで、様々なプロジェクトをサポートしている同社がワインの販売を通してサポートしているイタリアの「サン・パトリニャーノ」という活動を介してリカルド・コタレッラ氏と出会った。</p>



<p>日本の風土で造られたワインが世界に知られるようになれば、日本の素晴らしい自然・農業を世界に発信することになるのでは。そして、それはきっと地域の活性化にもつながると考え、この想いに共感したコタレッラ氏の協力のもとスタートした取り組みがワイン造りだ。</p>



<p>では実際にどこでワインを造るのか。理想のワイン造りができる環境を求めるうち、たどり着いたのが北海道余市町だった。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji3-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>「当時、余市町におけるワイン用ブドウ造りの草分け的存在だった藤本毅さんが11ヘクタールほどの畑の今後を考えているという話に出会いました。藤本さんのような経験豊富な醸造家から見ても、大変魅力的なブドウ畑だったんですね」</p>



<p>2014年からワイナリー長を務める伊藤愛さんは、藤本さんから直接ワイン用ブドウ造りの指導を受けた一人だ。 「40年もの歴史がある藤本さんの畑は、こんなにも大きいのにとても丁寧に管理されています。11ヘクタールというと、東京ドーム2個分を超える敷地面積です。この場所は海と山から吹く風が通るので病害にも強いですし、ワイン造りに恵まれた土地だということを、コタレッラ氏はひと目見てすぐにわかったんだと思います」</p>



<p>藤本さんから余市町の風土を生かしたブドウ栽培を、コタレッラ氏からはイタリアの伝統的なワイン製法と最新技術を学び、キャメルファームワイナリーのまったく新しいワイン造りが始まった。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ワインの「造り手」の想い「飲み手」に届ける取り組み</h3>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji4-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>現在栽培している品種は<strong>ケルナー、バッカス、シャルドネ、ツヴァイゲルト、ピノノワール</strong>など10種類。藤本さんが行っていた慣行農法（法律で認められた農薬や肥料を、基準の範囲内で使用する一般的な栽培方法）を3年かけてしっかりと引き継ぎ、畑を拡大しながら少しずつ減農薬の栽培方法に移行した。 「私たちが今1番目指しているのは減農薬です。これだけの規模の畑ですから、とても難しいことですが、できる限り自然に近い形、<strong>減農薬、除草剤・化学肥料不使用</strong>で栽培したいと考えています」と伊藤さん。</p>



<p>常時7名のスタッフが栽培管理を行い、収穫シーズンにはキャメル珈琲グループのスタッフが余市に集結。一房一房手摘みで収穫を行う。</p>



<p>「カルディーコーヒーファームやグループのスタッフがワイン造りに関わることで、商品知識が身につくのはもちろんのこと、ブドウを手摘みで収穫するのがどれほど大変か、実体験を通じて生産者の思いを知る事で、その想いをお客様にも届けたいと考えられるきっかけになると考えています。」（伊藤さん）</p>



<h3 class="wp-block-heading">最新設備と優れた醸造技術で、世界を目指す</h3>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji5-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>2014年に畑を受け継いだ後の3年間はブドウ栽培に注力し、収穫されたブドウは委託醸造というかたちでワイン製造を行ってきた。</p>



<p>そしていよいよ2017年に最新設備を備えた醸造所が完成。コタレッラ氏の愛弟子であるアンジェロ・トータロ氏が率いる醸造チームがワイン造りを手掛けている。</p>



<p>トータロ氏は、シャンパーニュ地方やエミリアロマーニャ州で活動してきた、トップクラスの醸造家だ。</p>



<p>現在ここで生産されるワインの半分以上はスパークリングワイン。シャルマタンク6基を含め、温度管理機能が備わった最新鋭のステンレスタンクが45基。最大で15万本分の生産が可能だ。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji6-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>「北緯43度に位置する余市は『アメリン＆ウィンクラーの気候図』（メイナード・アメリンとアダム・ウィンクラーによるワイン産地の気候区分）においてフランスのシャンパーニュ地方などと同じリージョン1に属しています。この畑を初めて見たときに、みんなで『スパークリングで世界を目指そう！』と決めたんです」とトータロ氏。</p>



<p>ちなみに「リージョン」とは、ぶどう生育期間中の4月～10月積算温度による区分のこと。リージョン1が最も寒く、リージョン5が最も温暖な気候。積算温度とはぶどうの熟成に必要な温度の合計数値で収穫時期最適時期の目安になる数値の事だ。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji7-1.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>

<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji8-1.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>スパークリングワインは、スティルワイン（発泡していない状態のワイン）を瓶詰めし、<strong>瓶内で発酵させるシャンパーニュ方式</strong>と、<strong>シャルマタンクで発酵させるシャルマ方式</strong>で製造。シャルマ方式はタンクの中で空気に触れさせず短期間で発酵するため、軽やかでフレッシュに仕上がる。一方、シャンパーニュ方式は1本ずつ瓶の中で二次発酵され長期の熟成が行われるので、ハチミツのような蜜っぽさ、コクのある仕上がりになる。</p>



<p>ブドウの糖度や酸度、pH値等は細かく測定。データをイタリアにいるコタレッラ氏とも共有し、収穫時期や醸造プロセスなどを相談しながら進めるという。</p>



<p>樽熟成の工程にもト－タロ氏の豊富な経験と知識が発揮されている。</p>



<p>「植えられた区画が2mほどしか離れていなくても、収獲されたブドウは違う味や匂いになります。日当たりや風向き、土壌に含まれる成分などちょっとした違いによるものですが、区画ごとに別々の樽に仕込むと同じ品種でも全然味が違う。これがワイン造りの面白いところです。新樽は香りを強くつけたい時に、古樽はあまり香りをつけたくない時に使用しますが、同じ区画のブドウでも新樽・古樽をバランスよく使って熟成を行います」（トータロ氏）</p>



<p>熟成庫にはモーツアルトの楽曲が静かに響き渡る。これはイタリアのワイナリーでも取り入れられている<strong>「音楽熟成」</strong>と呼ばれるもの。音の振動が熟成によい影響を与えることが科学的に証明されているのだとか。</p>



<h3 class="wp-block-heading">国際ワインコンテストでの金賞受賞が大きな一歩に</h3>



<p> </p>



<p> </p>



<p>こうして作られたワインが本格的に世界に知られるところとなったのは2021年のこと。イギリス発のワイン雑誌「デキャンター」が主催する国際ワインコンテスト<strong>「Decanter World Wine Awards（デキャンター・ワールド・ワイン・アワード）」</strong>で、<strong>「ピノ・ノワール プライベートリザーブ 2019」</strong>が1位 を獲得。日本のピノ・ノワールでは唯一の受賞となった。続く2022年には、<strong>「ブラウフレンキッシュ プライベートリザーヴ 2020」</strong>が1位 に選出され更には審査員トップジャッジのBEST WINE OF THE YEARにも選ばれた。</p>



<p>「ブラウフレンキッシュはヨーロッパでもオーストリアを代表する品種ですが、オーストリアのワイナリーではなくて僕たち日本のワイナリーが選ばれたんです」と喜びを隠さないトータロ氏に、今後のワイン造りの目標を聞いた。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji9-1.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>「余市でしか造れない、いいワインを造ることです。畑にあるブドウの樹で一番樹齢が高いものが40年、この40年の長い歴史を物語るような味わいを出したいと考えています。日本の多くの人が、世界のどこかのようなワインを目指して造りたいと言いますが、そうではなくて<strong>この場所でしか造れないワイン</strong>を追求することが大切です。イタリアのワインを目指すくらいなら、イタリアからワインを買った方がいい。コピーではなく自分たちのワインを造りたいですね」</p>



<p>余市のこの場所で、次はどんな唯一無二のワインが造り出されるのか。キャメルファームワイナリーの挑戦はこれからも続く。  </p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/34053/">日本の風土の素晴らしさをワインに込めて。「キャメルファームワイナリー」/北海道余市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://nihonmono.jp/article/34053/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>愛する地元をワインで盛り上げる。長野県坂城町の小さなワイナリー「坂城葡萄酒醸造」の大きな挑戦。/長野県坂城町</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/33843/</link>
					<comments>https://nihonmono.jp/article/33843/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 23 Nov 2022 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[長野県]]></category>
		<category><![CDATA[坂城町]]></category>
		<category><![CDATA[坂城葡萄酒醸造]]></category>
		<category><![CDATA[砂礫土壌]]></category>
		<category><![CDATA[ワイナリー]]></category>
		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://nihonmono.jp/?p=33843</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/main-9.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>ワイン愛好家注目のワイナリーとは     世界シェアを持つ工業製品メーカーの本社が多く点在する長野県埴科郡坂城町。工業が有名なこの町だが、都市部の工業地帯のようなインダストリアルな風景はそこにはない。長野県北東部に位置し [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/33843/">愛する地元をワインで盛り上げる。長野県坂城町の小さなワイナリー「坂城葡萄酒醸造」の大きな挑戦。/長野県坂城町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/main-9.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">ワイン愛好家注目のワイナリーとは</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="/wp-content/uploads/2022/11/kiji1-9.jpg" alt="" class="wp-image-31997"/></figure></div>


<p> </p>



<p>世界シェアを持つ工業製品メーカーの本社が多く点在する長野県埴科郡坂城町。工業が有名なこの町だが、都市部の工業地帯のようなインダストリアルな風景はそこにはない。長野県北東部に位置し周囲は山々に囲まれ、町の真ん中を一級河川・千曲川が流れる自然豊かな人口約15,000人の小さな町だ。そんなのどかな町の一角に、ワイン愛好家から注目を集めるワイナリーがある。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji2-9.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>この地で生まれ育った成澤篤人さんが2018年に構えた「坂城葡萄酒醸造」だ。県内の大手飲食企業にてマネージャーを務めていた成澤さんは、勤続中にソムリエの資格を取得。ワインと食のマリアージュやその奥深さを知っていくうちに、醸造に興味を持つようになる。その後、独立し、長野県内に複数の飲食店を展開しているなかで、坂城町にワイン用ブドウの畑を開墾、続けて醸造場も開設した。</p>



<h2 class="wp-block-heading">長野県内でもめずらしい砂礫土壌</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji3-9.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>成澤さんが坂城町にブドウ畑を開墾したのは、地元愛ばかりではない。この土地がワイン用ブドウの栽培に大変適した砂礫（されき）土壌だったことがいちばんの理由だ。フランス・ボルドーに類似しているといわれるこの土壌は鍬をおろせば小石が出てくるほど。その土は非常に水はけが良く、根腐れが起きにくいため、深く根を張ることができ、テロワールの特徴がブドウに現れるため、品質と地域らしさを兼ね備えたブドウになるのではと考えた。その目論見は当たり、開墾から数年、予想を超えるポテンシャルのワイン用ブドウができるようになってきた。同地域の特産で独特の強い辛味が特徴の信州の伝統野菜「ねずみ大根」など、ほかの地域では見られない個性的な産品が生まれるのも、この土壌だからこそ。その個性を存分に感じられるブドウを目指し、成澤さんは日々研鑽を続ける。</p>



<h2 class="wp-block-heading">全国でも有数の晴天率と昼夜の寒暖差</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji4-9.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>それ以外にも、この地域でブドウ作りを行う強みがある。それが晴天率と昼夜の寒暖差だ。坂城町は年間を通じて降水量が少なく、全国でも有数の晴天率を誇る、中央高原型内陸盆地性気候。成育期の少雨はワイン用ブドウの病気被害を軽減する。また、昼夜の寒暖差は月平均10℃を超える。その気温差は糖度･酸度を高め、それらは味の奥行きやアルコール度数など、ワインのクオリティを高める重要なファクターとなる。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji5-8.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>成澤さんは、これらの優れた生育条件に高い可能性を感じ、「坂城町はワイン用ブドウの生育に適した場所だ」という発信をつづけた。その甲斐あってか坂城町が推進する「さかきワイナリー形成事業」にも注目が集まっている。この事業では、特区申請による最低醸造量の緩和及びワイナリー設置、町内企業･個人への事業参画、栽培面積の拡大などの条件整備を行ったり、ぶどう栽培管理機械･ワイン醸造用機械等についても町内の企業で製造し、「坂城町産ワイン」として町全体でワイン産地としての発展を目指したり、良質なワイン用ブドウの栽培に適していると言われる長野県東部の千曲川流域「千曲ワインバレー」のなかでも、特に秀でた産地を目指す取り組みが進められている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">逆算で考えるワインの味</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji6-8.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>こうして成澤さんの考える好条件が揃った坂城町のブドウで造るワイン。目指した味のイメージは“逆算”なんだと言う。現在ではワイナリーの代表も務める成澤さんだが、そのルーツは飲食店経営。だからこそ、料理から逆算してそれに合うワインを造るスタイルを貫いているのだという。ワイン自体の個性ではなく、食事に寄り添う味の追求。これまでずっと飲食業に携わってきたからこそ、食事の時間を彩るためのワインの必要性については、普通の人の何倍も知っていると自負する成澤さんの感性で造られるワインはトップキュヴェからサードキュヴェに至るまで、食事を引き立て、味わう人の笑顔を引き出す。その考えに賛同し、坂城葡萄酒醸造のワインづくりに醸造責任者としてジョインしてくれたのが、カリフォルニア州ソノマの「Benziger Family Winery（ベンジガーファミリーワイナリー）」にて12年間、醸造技術を学んだハワードかおりさんだ。彼女もまた、成澤さんと同様に、この地で生産されるワイン用ブドウの個性に魅了され、そのポテンシャルを無駄にしないように、自社のワインを育てていきたいと考えているうちのひとり。坂城葡萄酒醸造らしさを大切に、安定した品質と量を目指し、理屈を超えておいしいと思える味を目指したワインは、日本ワイナリーアワードでは三ツ星に輝くなど、高い評価を受けている。</p>



<p>特に、坂城葡萄酒醸造渾身の「Vino della Gatta」はトップキュヴェと呼ばれるに相応しいワイン。醸造本数も年に100本程度と限られているため、卸売りなどは一切行っておらず、この坂城葡萄酒醸造に併設されたワイナリーショップ限定、ひとり1本のみの購入に限っている。もちろん、それに見合った味。自社ヴィンヤードで収穫したカベルネソーヴィニヨンやメルローを果実の出来に合わせて配合を変え、テロワールの特徴を十二分に引き出したワインは、世界の銘醸ワインに引けを取らない力強さを感じられるほど。しっかりとしたボディでありながら、キレのあるシャープでドライな口当たりと芳醇な果実味は多くの人を魅了し、わざわざこのトップキュヴェを求めに、遠方から足を運ぶ人も多いという。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ネコと地域への想いがつなぐ人の縁</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji7-7.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>もうひとつ、このワイナリーで造られるワインには人の笑顔にする仕掛けがある。それがネコが描かれたエチケットだ。トップキュベには“美し過ぎる銅版画家”として注目を集めて以来、国内外で多くの個展を行い、世界中で高い評価を受ける現代アーティストの小松美羽さん、セカンドキュベはニューヨークで開催された「RONIN -GLOBUS ARTIST IN RESIDENCE PROGRAM」で最優秀賞を受賞した経歴を持つ画家で絵師のOZ-尾頭-山口佳祐さんが、それぞれを手掛ける。どちらも長野県出身のアーティスト、小松さんにいたってはワイナリーのある坂城町を拠点に活動している。地元をよく知るアーティストだからこそ、この地で作られたワインの魅力をしっかりと伝え、見た人の印象に残るオリジナリティのあるエチケットを完成させることができた。また、成澤さんは自身の展開するレストラン「ネコノワイン」「LA GATTA」「粉門屋子猫」や、TamaやKuro、Toraと名付けられた自社ヴィンヤードなど、事業に関連するほとんどにネコを連想させるネーミングを付けている。もちろん、すべて成澤さんのネコ好きから始まっているが、その個性的なアイデアは偶然にも幅広い世代の共感を呼び、全国のネコ好きに波及。それまで飲食業のイメージが先行していた同社だったが、またたく間にワイナリーとしての認知度を高めていった。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji8-7.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>ワインの味に直結するフックではないが、ネコの描かれたエチケットやネコの名前のついたヴィンヤードなど、そんな些細なことがきっかけに少しでも坂城町に興味を持ち、訪れる人が増えたらいいと成澤さんは考えている。成澤さんが独立後に飲食店舗を展開したのは県都である長野市だったが、常々、地元である坂城町の観光資源の少なさを危惧し、この地への観光誘客の一助になるようなアクションを起こすことができたらいいと考えていた。そういう意味で日本人にも馴染みの深いネコをワイナリーのイメージに起用した、人が外から来てくれるような場所を目指した。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji9-6.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>2019年からは、ワインを坂城町の新しい文化として浸透させ、坂城産ワインのファンの定着化を図るため、坂城町でワインのイベントのオーガナイズも行っている。こうして一歩ずつではあるが、愛する地元を、愛するワインで盛り上げていこうと積極的にアクションを行っている成澤さん。「今すぐでなくても良い、自分に孫ができた頃に、坂城町がワインの一大産地になっていて、それを地域で生活する人たちが誇りに思える、そんな場所にしたい。そのために今から手を抜けない。」と話すその目には、今から数十年後、成熟したワイン畑にたくさんの人が訪れ、そこで収穫されたブドウを使ったワインを囲んで食事を楽しむ、そんな風景が映っているのだろう。  </p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/33843/">愛する地元をワインで盛り上げる。長野県坂城町の小さなワイナリー「坂城葡萄酒醸造」の大きな挑戦。/長野県坂城町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://nihonmono.jp/article/33843/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>日本らしい味を求めて。国産ワインの可能性を切り拓く「ドメーヌ タカヒコ」/北海道余市町</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/33375/</link>
					<comments>https://nihonmono.jp/article/33375/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 16 Oct 2022 03:00:36 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[北海道]]></category>
		<category><![CDATA[余市町]]></category>
		<category><![CDATA[ナナツモリ]]></category>
		<category><![CDATA[余市ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[国産ワイン]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://nihonmono.jp/?p=33375</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/main-7.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>世界が認め、国内のワイン好きが熱狂する「ドメーヌ タカヒコ」の「ナナツモリ ピノ・ノワール」。限られた収穫量で丁寧に造られ、品質の高さと希少性から「幻のワイン」と称される。代表の曽我貴彦さんが考える、ワイン造りと日本ワイ [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/33375/">日本らしい味を求めて。国産ワインの可能性を切り拓く「ドメーヌ タカヒコ」/北海道余市町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/main-7.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>世界が認め、国内のワイン好きが熱狂する「ドメーヌ タカヒコ」の「ナナツモリ ピノ・ノワール」。限られた収穫量で丁寧に造られ、品質の高さと希少性から「幻のワイン」と称される。代表の曽我貴彦さんが考える、ワイン造りと日本ワインのアイデンティティとはー。</p>



<h2 class="wp-block-heading">世界が認めた「ナナツモリ」が造られる場所</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="/wp-content/uploads/2022/10/kiji1-7.jpg" alt="" class="wp-image-31997"/></figure></div>


<p> </p>



<p>北海道の西部に位置する余市町。積丹半島や小樽とともにニシン漁で繁栄したまちであり、北海道の中でも比較的温暖な気候、昼夜の寒暖差、夏の少雨といった地の利を活かして大正時代からリンゴの一大産地であった。高度経済成長期の1970年代前半、外国産ワインの輸入自由化を皮切りに、日本で第一次ワインブームが沸き起こる。当時多く飲まれていたのがドイツワインで、国内からドイツへワイン造りを学びに行く企業も増加。余市でも1984年に本格的にワイン用のブドウ生産が開始され、ここから<strong>余市ワイン</strong>の歴史が始まる。</p>



<p>2010年に設立された「<strong>ドメーヌタカヒコ</strong>」は、4.6ヘクタール（作付面積2.5ヘクタール)の畑と、納屋を改造した小さな醸造所を持つ。代表の曽我貴彦さんは、りんご・栗・梅・プルーンなど7種類の果樹が植えられた農地を購入。一から開墾し、ブドウの栽培を始めた。</p>



<p>「ここが<strong>7つの果樹の森</strong>だったと後世に残したくて、ワインに『<strong>ナナツモリ</strong>』という名前を付けたんです」と、曽我さん。</p>



<p>化学肥料や農薬を一切使用しない有機農法で丁寧に造られたタカヒコのワインは国内外で高く評価され、2020年には「ナナツモリ　ピノ・ノワール2017」が<strong>日本ワインで初めて世界No.1レストラン「noma（ノーマ）」のワインリストに採用</strong>された。</p>



<h3 class="wp-block-heading">北海道のポテンシャルを活かしたぶどう栽培</h3>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="/wp-content/uploads/2022/10/kiji2-7.jpg" alt="" class="wp-image-31998"/></figure></div>


<p> </p>



<p>実はヴィニフェラ種（ワイン用専用のブドウの品種）というジャンルにおいて、余市は40年前から市町村単位では<strong>日本一の生産量</strong>を誇っているのだが、そのことはあまり知られていない。2010年に「ドメーヌタカヒコ」がワイナリーを設立するまで20数年もの間、余市にはたった1軒のワイナリーしかなかった。それまでの期間、余市で栽培されたブドウがどこに行っていたのかというと、道内では函館市や十勝地方、道外では山梨県・栃木県、遠くは岡山県の大手ワイナリーへ出荷されていた。ほぼ100%が町外に出されていたのである。これが、余市がワインぶどうの名産地だと認知されていなかった要因のひとつと考えられる。</p>



<p>何十年もの間、余市ブドウのポテンシャルの高さを（ごく一部の人を除いて）誰も知らなかったのだ。</p>



<p>いち早く余市ブドウの可能性に気付いたのが、当時、<strong>ココファームワイナリー</strong>（栃木県足利市）の農場長を務めていた曽我さんだ。独立して自分のワイナリーを造る場所を探して日本中を巡っていた折、余市で栽培されているぶどうのポテンシャルと品質に驚き、この地でワイン造りを行う決意を固める。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><strong>ピノ・ノワール</strong>に惚れ込んで</h3>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/kiji3-7.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>現在、ドメーヌタカヒコで栽培しているぶどうはピノ・ノワール１種。ドメーヌタカヒコをスタートさせる以前、曽我さんは高温多湿で雨が多い日本の環境でピノ・ノワールを育てるのは難しいと考えていた。しかし、余市で<strong>ピノ・ノワール栽培の第一人者</strong>とも言われる<strong>木村農園</strong>の木村幸司さんが育てるピノ・ノワールに出会い、その考えを改める。</p>



<p>「木村さんのピノ・ノワールを知って、この場所でこれほど品質の高いものができるなら、自分もずっと憧れていたピノ・ノワールを使ったワイン造りに挑戦してみたいと思ったんです」</p>



<p>余市は暖かい海水の影響を受け北海道の中でも比較的温暖で、降水量が少ない。また岬や山に囲まれた特殊な地形のため、果樹が海風や強風から守られ、羊蹄山麓から吹き込む乾いた風が病害の発生を抑えてくれる。蓋を開けてみればピノ・ノワールを栽培するのに、非常に恵まれた環境であった。</p>



<p>曽我さんはピノ・ノワールの特徴を「イチゴのようなベリー感」「とても優しい味わい」と表現する。「カベルネをタンニンを強く感じるスパイシーで濃い味としたら、ピノ・ノワールは<strong>優しくてチャーミングな味</strong>。味の複雑性を表現しやすい点が、僕が目指している『<strong>日本食とマリアージュするワイン</strong>』造りに最適だと考えています」</p>



<h3 class="wp-block-heading">土作りの理想は「山の土」</h3>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/kiji4-7.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>2.8ヘクタールの畑に9千本のピノ・ノワールの垣根が並び、木の根元には雑草が生い茂る。ワインの味を大きく左右する土作りにおいて、曽我さんが目指すのは「<strong>山の土</strong>」だ。山は肥料を入れず耕さず、石だらけでも健全な木々が育ち、山ぶどうもたわわに実る。土に合った木が育ち、自然のちからで葉が地面に落ちて分解され肥料となる。このサイクルを畑でも再現しようというのが有機農法の考え方。堆肥を過剰に入れるのではなく雑草を生やして漉き込み、できるだけ<strong>自然な土壌</strong>を維持する。</p>



<p>そしてもうひとつ曽我さんが大切だと考えているのが、土を柔らかい状態に保つことだ。北海道は積雪によって雪の重さで土が固まりやすいため、耕起によって土を柔らかくする工夫が必要となる。</p>



<h3 class="wp-block-heading">伝統的醸造で造られる繊細な味わい</h3>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/kiji5-6.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>ドメーヌタカヒコのワインは醸造方法にも大きな特徴がある。一般的に、収穫したぶどうは除梗（果実と茎など果実以外の部分を外す作業）を行ってから醸造が行われる。それに対して除梗せず、房まるごとを醸すのが古くから行われてきた「<strong>全房醸造</strong>」で、ドメーヌタカヒコでは後者の方法で醸造を行う。適度に雨が降り、森林が多い北海道はいわば「微生物大国」。色々な微生物が関わってゆっくり発酵が進む「全房醸造」は、この場所でのワイン造りに最適な方法だと曽我さんは考えている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">日本のアイデンティティを発信するために</h2>



<p>現在日本に流通するワインの95％以上は輸入品、国産は5%に過ぎない。もしこれが逆のシェア率だとしたら、日本のワイナリーはグローバルなワインを目指さなければならないだろう。今はまだ国内に目を向けられる。だからこそ日本の水と土壌でしか表現できない味を追求し、日本人が美味しいと感じる<strong>日本の食に馴染むワイン</strong>を造る必要がある、と曽我さんは言う。</p>



<p>そのことを考え始めたきっかけは、1本のワインにあった。</p>



<p>「ワイン作りにおいて、これまでは果実味や力強さ、タンニンというものを追求していましたが、正直ちょっと限界も感じていました。自分自身が心の底から飲みたいワインは、これなのか？という思いもあった。そんな時にフランスのジュラ地方で1970年代から<strong>自然派ワイン（ヴァン・ナチュール）</strong>造りを手掛けてきた<strong>ピエール・オヴェルノワ</strong>の、プールサールという品種のワインを飲んで。土瓶蒸しのような旨みがあり、どこまでも余韻が続く。この出汁のような旨みが、僕たちが目指すべき日本らしいワインではないかと思ったんです」</p>



<h3 class="wp-block-heading">有機栽培でつくられる「旨み」</h3>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/kiji6-4.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>「旨み」という日本独特の味わいをワインで表現することは、<strong>ワインを通して日本の風土を映す</strong>ことでもある。雨の多い日本では、ブドウは水分を吸収して繊細な味に仕上がりやすい。さらにこの地域の火山性粘土は有機質が多く弱酸性のため、微生物の働きが活発化しやすくアミノ酸含有量も多くなる。曽我さんは農薬を大量に使用するような慣行農業ではなく、有機栽培によって土壌中のアミノ酸含有量を増やし、ぶどうやワインに旨みを持たせられると考えた。</p>



<p>「口にした時にフランスでもイタリアでもアメリカでもなく、日本の自然風景が広がる、ふるさとを想起するような香りを表現したい。たとえば『まるでブルゴーニュのシャルドネのよう』と評価されてしまったら、それは日本らしいワインとは言えないですよね」</p>



<p>実際、ドメーヌタカヒコのワインは愛好家たちから「<strong>豊かな旨み</strong>」「<strong>お出汁を彷彿とさせる、繊細な広がり</strong>」といった言葉で称えられる。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「ドメーヌ・タカヒコ」のこれから</h2>



<p>特区認定により酒税法の規制緩和が行われた2011年以降、余市では続々とワイナリーが設立された。ワイン通の中ではよく知られる「ドメーヌ・モン」の山中敦生さんや、「ドメーヌ・アツシスズキ」の鈴木敦之さんなどは曽我さんのもとでワイン造りを学び、独立した人たちだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">大規模化よりも、余市に100軒のワイナリーができた方がいい</h3>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/kiji7-2.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>現在、余市エリアには23軒ほどのワイナリーが集うが、曽我さんは「これからもどんどん増えるだろう」と予想する。曽我さんのワインの出荷数を増やしてほしい、という声も多いが畑を広げて収穫量を増やす予定はないという。 「出荷量を増やして僕ひとりが『日本のワインはこうだ！』と主張しても意味がないんです。日本ワインについて共通認識を持った上で新しいワイナリーがそれぞれのワイン造りをしていけば、このまちから新たなワインの文化が始まる、そう信じています」</p>



<p>次の世代のために美味しいワインを造り続け、その後ろ姿を見せること。曽我さんの考えるワイン造りの在り方が日本ワインの未来を創り、日本人にとっての懐かしくも豊かな日本の食文化を守ることに繋がっている。「ドメーヌタカヒコ」の果たす役割、それはつまり日本ワインシーンを牽引し続けることなのかもしれない。  </p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/33375/">日本らしい味を求めて。国産ワインの可能性を切り拓く「ドメーヌ タカヒコ」/北海道余市町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://nihonmono.jp/article/33375/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>世界の銘醸と肩を並べるワインを目指す「マンズワイン小諸ワイナリー」／長野県小諸市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/32812/</link>
					<comments>https://nihonmono.jp/article/32812/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 06 Sep 2022 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[長野県]]></category>
		<category><![CDATA[小諸市]]></category>
		<category><![CDATA[マンズワイン小諸ワイナリー]]></category>
		<category><![CDATA[ワイナリー]]></category>
		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://nihonmono.jp/?p=32812</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/main-2.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>はじまりはキッコーマンのワイン部門 長野県東部、小諸市にある「マンズワイン小諸ワイナリー」。広大な敷地に社屋、ぶどう畑、醸造所、ショップ、そして約3千坪の日本庭園を構える、長野県内でも随一の広大な敷地面積を誇るワイナリー [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/32812/">世界の銘醸と肩を並べるワインを目指す「マンズワイン小諸ワイナリー」／長野県小諸市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/main-2.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">はじまりはキッコーマンのワイン部門</h2>



<p>長野県東部、小諸市にある「<a href="https://mannswines.com/winery/#winery-komoro" target="_blank" rel="noopener" title="マンズワイン小諸ワイナリー">マンズワイン小諸ワイナリー</a>」。<span class="swl-marker mark_yellow">広大な敷地に社屋、ぶどう畑、醸造所、ショップ、そして約3千坪の日本庭園を構える、長野県内でも随一の広大な敷地面積を誇るワイナリーだ。</span></p>



<p>1962年に山梨県勝沼でスタートした「マンズワイン」が、次のワイナリーの候補地として選んだのが小諸市。降水量が少なく、日照時間が長いうえに水はけが良い土壌はワイン造りに適し、近年では、この一帯を含めた千曲川流域を“千曲川ワインバレー”と呼び、高品質な日本ワインの一大産地として注目されている。</p>



<p>マンズワインはここがワインバレーと呼ばれ、多くのワイン愛好家から高い評価を受ける遥か昔、1973年に既にこの土地のポテンシャルに目を付け、同社にとって二つ目となるワイナリーを建設していた。 </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" width="640" height="427" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/kiji2-2.jpg" alt="" class="wp-image-31998"/></figure></div>


<p> </p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">このマンズワインが醤油メーカー大手のキッコーマンのワイン部門としてはじまったブランドというのは意外と知られていない。</span>マンズの“マン”はキッコーマンの“マン”である。加えて、聖書に記されていた天から授かった食物とされるラテン語の“manna”にも因んでいる。</p>



<p>まだ日本産のワインがヨーロッパ諸国をはじめとしたワイン先進国に遠く及ばなかった時代、「醸造を生業にしている会社なのだから、日本ワインの発展に尽力すべきだ」という社員の声から誕生したのがマンズワインだ。</p>



<p>醤油メーカーとして日本中の食卓に“いつでも安定したおいしさ”を届けてきたからこそ、世界の銘醸ワインと肩を並べられるような安定して質の高いワインが造れる環境づくりを目指したいと1981年には、以前から栽培を行っていた長野県発祥の白ワイン用の土着品種である「善光寺ぶどう（龍眼）」に加え、シャルドネの植樹を開始した。</p>



<p>しかし、土地勘の少ない場所に、栽培経験がほとんどない品種。最初は試行錯誤の繰り返しだったという。垣根全体に巻き上げ可能なビニールシートを掛け、雨からぶどうを守って完熟したぶどうを収穫できる画期的な栽培法を考案し1987年には、マンズ・レインカット垣根栽培方式として特許を出願した。翌1988年の収穫直前に季節外れの大雪が降り、善光寺（龍眼）のほとんどの棚が倒壊してしまうという被害を受けたが、この時にもレインカットの垣根栽培は被害を免れた。これが転機となって垣根栽培と欧州系品種への転換が進み、後の「ソラリス」シリーズへの大きな足掛かりとなる。 </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="640" height="427" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/kiji3-2.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:640px;height:auto"/></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">長野の地で遂に誕生したワイン「ソラリス」</h2>



<p>こうして、長い年月をかけ、その土地ならではの土壌を活かした栽培法や剪定を確立してきたマンズワイン。この地域の冬の寒さにおけるハンディキャップを指摘する声もあったが、素晴らしいワインを生み出す産地として知られるフランスのボルドーも実は多雨な地域であり、ぶどう栽培に適していると言えないのは同じなのだ。</p>



<p>それでも地域にマッチする品種を見つけ出し挑戦し続けるからこそ、素晴らしい品質のワインにたどり着けると信じ、ひたむきに小諸ならではのワイン造りと向き合ってきた。<span class="swl-marker mark_yellow">そんなワイナリーの歴史とともに成長してきた自社農園のシャルドネの樹は、現在、千曲川ワインバレー上流域の欧州系品種としては最古の樹齢を誇り、そのポテンシャルを十分に感じられる奥行きのある複雑な味わいを醸し多くの愛好家を唸らせる。 </span></p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" width="640" height="427" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/kiji4-2.jpg" alt="" class="wp-image-32000"/></figure></div>


<p> </p>



<p>2001年には、国産プレミアムワイン「<span class="swl-marker mark_yellow">ソラリス</span>」シリーズが誕生。マンズワインの象徴とも言える太陽を象ったロゴマークから名付けられた渾身のワインは、<span class="swl-marker mark_yellow">これまで同社が重ねてきた歴史の粋を集めたフラッグシップとして、権威あるワインコンクールでの入賞や国内航空会社のファーストクラスに採用されるなど、世界中から期待以上の高い評価を得ている。</span></p>



<p>また同時に個性のあるワイン造りにもチャレンジしてきた。善光寺龍眼とシャルドネを自社交配させて生まれた「<span class="swl-marker mark_yellow">浅間</span>」とメルローをかけ合わせたオリジナル品種「<span class="swl-marker mark_yellow">浅間メルロー</span>」を開発。その特徴は果粒は小さく、あざやかな色合いで、しっかりした酸味、程よい渋みが食事にも合わせやすい。マンズワインはこの半世紀で毎日の食事のパートナーとして浸透。日本ワインの発展を支えてきた。いよいよ日本を代表するワインメーカーと言っても過言ではない地位を確立している。</p>



<p>こうして小諸市の立地を存分に生かしながら、世界の銘醸ワインと肩を並べる品質で「<span class="swl-marker mark_yellow">日本のぶどうによる日本のワイン造り</span>」を目指す、マンズワイン。母体であるキッコーマンの醤油が世界中で使われているように、マンズワインもまた、日本を代表する世界中から愛される「日本のワイン」造りに邁進している。 </p>






<div class="swell-block-postLink">			<div class="p-blogCard -internal" data-type="type1" data-onclick="clickLink">
				<div class="p-blogCard__inner">
					<span class="p-blogCard__caption">あわせて読みたい</span>
					<div class="p-blogCard__thumb c-postThumb"><figure class="c-postThumb__figure"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/main-2-300x233.jpg" alt="" class="c-postThumb__img u-obf-cover" width="320" height="180"></figure></div>					<div class="p-blogCard__body">
						<a class="p-blogCard__title" href="https://nihonmono.jp/article/33843/">愛する地元をワインで盛り上げる。長野県坂城町の小さなワイナリー「坂城葡萄酒醸造」の大きな挑戦。/長&#8230;</a>
						<span class="p-blogCard__excerpt">ワイン愛好家注目のワイナリーとは     世界シェアを持つ工業製品メーカーの本社が多く点在する長野県埴科郡坂城町。工業が有名なこの町だが、都市部の工業地帯のような&#8230;</span>					</div>
				</div>
			</div>
		</div>

<div class="swell-block-postLink">			<div class="p-blogCard -internal" data-type="type1" data-onclick="clickLink">
				<div class="p-blogCard__inner">
					<span class="p-blogCard__caption">あわせて読みたい</span>
					<div class="p-blogCard__thumb c-postThumb"><figure class="c-postThumb__figure"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/03/2485_main-300x233.jpg" alt="" class="c-postThumb__img u-obf-cover" width="320" height="180"></figure></div>					<div class="p-blogCard__body">
						<a class="p-blogCard__title" href="https://nihonmono.jp/article/2485/">世界が認めた貴腐ワイン「五一わいん」／長野県塩尻市</a>
						<span class="p-blogCard__excerpt">一粒づつピンセットを使い収穫するぶどう ここ「五一わいん」、じつは世界中のワイン通から密かに注目を浴びているワイナリーだ。「五一わいん」の名を世界に知らしめた&#8230;</span>					</div>
				</div>
			</div>
		</div><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/32812/">世界の銘醸と肩を並べるワインを目指す「マンズワイン小諸ワイナリー」／長野県小諸市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://nihonmono.jp/article/32812/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>リゾート体験とともに味わう「カーブドッチワイナリー」の極上ワイン／新潟県新潟市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/32165/</link>
					<comments>https://nihonmono.jp/article/32165/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 06 Jul 2022 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[新潟市]]></category>
		<category><![CDATA[極上ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[カーブドッチワイナリー]]></category>
		<category><![CDATA[カーブドッチヴィネスパ]]></category>
		<category><![CDATA[ワイナリーステイ・トラヴィーニュ]]></category>
		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[リゾート]]></category>
		<category><![CDATA[新潟県]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://nihonmono.jp/?p=32165</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/07/main-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>新潟をワインの名産地にするための歩み 新潟市街から車で西へ約30分、海沿いの国道を走ると、角田山の麓の松林に囲まれた静かなエリアに「新潟ワインコースト」と呼ばれるワインの生産地がある。今は広大なぶどう畑が広がっているが、 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/32165/">リゾート体験とともに味わう「カーブドッチワイナリー」の極上ワイン／新潟県新潟市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/07/main-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">新潟をワインの名産地にするための歩み</h2>



<p>新潟市街から車で西へ約30分、海沿いの国道を走ると、角田山の麓の松林に囲まれた静かなエリアに<span class="swl-marker mark_yellow">「新潟ワインコースト」と呼ばれるワインの生産地</span>がある。今は広大なぶどう畑が広がっているが、かつてここは誰からも見向きもされない未開の砂地だった。平成4年（1992年）、この地に最初のぶどうの木を植えたのが「<a href="https://www.docci.com" target="_blank" rel="noopener" title="カーブドッチワイナリー">カーブドッチワイナリー</a>」だ。当時の経営者がドイツで学んできたヨーロッパの伝統的なスタイルのワイン造りを日本国内で実現したいと、「国産生ぶどう100%かつ欧州系のワイン専用種100％のワイン」を目指したのが始まりだ。ヨーロッパに似た気候の場所を探し、雨が多く暑い場所を避けた土地を選びたいと考えていた創業者が、首都圏などの商圏へのアクセスの良さや、ある程度の広さの敷地を安価で確保できる条件が揃っていたことからこの角田浜に白羽の矢を立てた。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/07/kiji2-1.jpg" alt="" class="wp-image-31998"/></figure></div>


<p><span class="swl-marker mark_yellow">海岸に近く、砂浜のようにさらさらとした砂質土壌がこの土地の最大の特徴だ。</span>この砂地で育ったぶどうは、さらりとして繊細で華やかな香りをワインに与える。水はけは抜群によいが、栄養分は乏しい。土壌に適した品種を見つけるため、これまで時間をかけてたくさんの種類を栽培し、トライ＆エラーを繰り返してきた。ようやく見つけたのが、スペイン原産の白品種「アルバリーニョ」である。華やかな香りと塩味を持ち中程度の小さめの粒と小さな房が特徴で少し厚めの皮をしている。雨の多いエリアでも病気になりにくく、スペインやポルトガルの一部で栽培されている品種だった。17年前に栽培を開始し、3年目にようやく手応えをつかんだ。それからも時間をかけて少しずつ栽培面積を増やしながら<span class="swl-marker mark_yellow">「新潟産アルバリーニョ」</span>の自信を深めていった。しかし、どれだけ生産しても消費者や市場のニーズがなければ商売は成り立たない。並行して、各地のワイナリーにアルバリーニョの苗木を広める地道な活動も始めた。そうした結果アルバリーニョは今、多くの国内ワイナリー、酒販店、消費者が注目する品種となった。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/07/kiji3-1.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">ついに誕生、「新潟ワインコースト」</h3>



<p>2006年から2024年現在まで、醸造責任者の掛川史人さんが目指すのは、柔らかくて優しいワインだ。「この土壌のニュアンスを感じられる、軽やかでフレンドリーな味わいのワインを作りたい。」個人的には、重厚でクラシックなワインよりも自然派ワインが好みだという。<span class="swl-marker mark_yellow">グローバルスタンダードや賞を意識するのではなく、誰もが美味しく飲めることを大切にしている。</span></p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">「カーブドッチワイナリー」の周辺には、他にも「フェルミエ」「ドメーヌ・ショオ」「カンティーナ・ジーオセット」「ルサンクワイナリー」と、あわせて5つのワイナリーがある。</span>そもそも創業時から、カーブドッチ単独でワインを造るつもりはなかった。開業後、ワインが好きな同志を集めて「ワイナリー経営塾」を開講し、ぶどう畑の管理から醸造技術にいたるまでこと細かに教えて醸造家を育てた。生産者を増やすことで、一帯を産地化させるのが目的である。<span class="swl-marker mark_yellow">この地をワインの名産地にしたいという想いが「新潟ワインコースト」を生み、また新潟のワイン文化を育んだ。</span></p>



<h2 class="wp-block-heading">ワイン名産地だけで終わらないカーブドッチの体験価値提供</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/07/kiji4-1.jpg" alt="" class="wp-image-32000"/></figure></div>


<p>在型のリゾート施設として発展してきたのも、カーブドッチの特筆すべき点のひとつだ。</p>



<p>2009年にホ<span class="swl-marker mark_yellow">テル＆スパ施設「<a href="https://www.docci.com/vinespa/" target="_blank" rel="noopener" title="カーブドッチヴィネスパ">カーブドッチヴィネスパ</a>」をスタートさせ温泉を楽しめる地域の憩いの場を提供</span>してきたのにはじまり、その後も進化を続け2019年には<span class="swl-marker mark_yellow">「ワイナリーに泊まる」という新しいコンセプトのもとオーベルジュ「<a href="https://www.docci.com/stay-travigne/" target="_blank" rel="noopener" title="ワイナリーステイ・トラヴィーニュ">ワイナリーステイ・トラヴィーニュ</a>」をオープン</span>させた。</p>



<p>商品を県外や首都圏に売りに行くよりも、新潟のお客さんに足を運んでもらってこの地で地元ワインを楽しんでもらいたいと考え、「滞在することで得られる体験」に価値を見出した。レストラン、ベーカリー、マルシェ、ソーセージ工房、さらには温泉や宿泊、結婚式もできるホールなど、ワインと共に楽しめる仕掛けに力を入れた。「お客様に来ていただいて、その体験を豊かにすることが、ワインをより美味しくさせるのです」と代表の今井卓さんは語る。</p>



<p>そして今も進化は止まらない。2022年3月には既存の温泉施設「ヴィネスパ」内に新たに4000冊程を収蔵するブックラウンジをオープンした。こちらは2020年3月に大阪に開館した安藤忠雄建築の「こども本の森 中之島」のクリエイティヴ・ディレクションをつとめた幅允孝さんが手がけたことでも注目を集めた。ワインを目的に訪問した人々がワインをタッチポイントにして本を通じた知的好奇心や興味を満たす贅沢で満たされた空間になっている。こうした<span class="swl-marker mark_yellow">ワインと共に体験できる新たな価値の提供</span>を今後も目指していきたいと話す。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/07/kiji5.jpg" alt="" class="wp-image-32000"/></figure></div>


<p>「新潟の土壌に合う美味しいワインを造ることに意義を持っている。ここでしかできないワインと、ここでしかできない体験を提供しつづけたい。」今井さんと掛川さんのふたりは、志を同じくする。ワイナリーリゾートとしての重層的な体験をより豊かにしていきながらヨーロッパの伝統の中に確かに息づく日本人のもの作りに対する誇りを滲ませるカーブドッチワイナリー。日本のワイナリーの新たなスタンダードを醸している。</p>






<div class="swell-block-postLink">			<div class="p-blogCard -internal" data-type="type1" data-onclick="clickLink">
				<div class="p-blogCard__inner">
					<span class="p-blogCard__caption">あわせて読みたい</span>
					<div class="p-blogCard__thumb c-postThumb"><figure class="c-postThumb__figure"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/07/main-1-300x233.jpg" alt="" class="c-postThumb__img u-obf-cover" width="320" height="180"></figure></div>					<div class="p-blogCard__body">
						<a class="p-blogCard__title" href="https://nihonmono.jp/article/33067/">300年の歴史と雪国ならではの酒造りを伝承する越後杜氏「青木酒造」／新潟県南魚沼市</a>
						<span class="p-blogCard__excerpt">雪国で伝承される酒蔵「青木酒造」  新潟県の南部に位置し、かつて江戸と越後（現在の新潟県）を結ぶ三国街道沿いの宿場町として栄えた塩沢の町。新潟県内でも有数の米&#8230;</span>					</div>
				</div>
			</div>
		</div>

<div class="swell-block-postLink">			<div class="p-blogCard -internal" data-type="type1" data-onclick="clickLink">
				<div class="p-blogCard__inner">
					<span class="p-blogCard__caption">あわせて読みたい</span>
					<div class="p-blogCard__thumb c-postThumb"><figure class="c-postThumb__figure"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2015/07/top_-kamenoo-300x233.jpg" alt="" class="c-postThumb__img u-obf-cover" width="320" height="180"></figure></div>					<div class="p-blogCard__body">
						<a class="p-blogCard__title" href="https://nihonmono.jp/article/21740/">手作りの伝統を守り続る新潟の酒蔵「久須美酒造」／新潟県長岡市</a>
						<span class="p-blogCard__excerpt">久須美酒造で語り継がれる手作りの伝統 天保4（1833）年、初代・久須美作之助が創業。170年余の歴史を持つ「久須美酒造」のある和島村は新潟県の中央部の海岸線に位置し&#8230;</span>					</div>
				</div>
			</div>
		</div><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/32165/">リゾート体験とともに味わう「カーブドッチワイナリー」の極上ワイン／新潟県新潟市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://nihonmono.jp/article/32165/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
	</channel>
</rss>
