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	<title>りんご - NIHONMONO</title>
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	<description>「にほん」の「ほんもの」を巡る旅マガジン</description>
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		<title>青森のりんご農家を支える「地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所」／青森県黒石市</title>
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		<pubDate>Mon, 20 Apr 2026 11:55:38 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/DSC_0205.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>全国でのりんご生産量が約60％を占めており、日本一のりんご王国と言われている青森県。県内では、甘さと酸味のバランスが良い「ふじ」や、果汁が多く柔らかい「つがる」などをメインに約50種類が栽培されている。りんごの収穫量を維 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/DSC_0205.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>全国でのりんご生産量が約60％を占めており、日本一のりんご王国と言われている青森県。県内では、甘さと酸味のバランスが良い「ふじ」や、果汁が多く柔らかい「つがる」などをメインに約50種類が栽培されている。りんごの収穫量を維持していくためには、病害虫対策や品種改良が不可欠となる。その研究を行うのが青森県黒石市にある「地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所」（以下、青森県産業技術センターりんご研究所）。同施設は、今や青森県のりんご農家にとってなくてはならない施設となっている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">県内りんごの品質を支え、守り続ける施設</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0123.jpg" alt="" class="wp-image-54401" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0123.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0123-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0123-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>りんごの原産地は中国の天山山脈からロシアのコーカサス地方にかけてといわれている。そのりんごがギリシャやローマ、ヨーロッパ、やがてアメリカへと広がっていった。その頃、日本では明治政府が外国から様々な果樹の苗木を取り寄せ全国に配布。当時、りんごは主にアメリカやフランス、イギリスなどから輸入されており、本県に配布されたのが生食に向いたアメリカ産りんごの苗木だった。このことがきっかけとなり、青森県で、生食用りんごを主とした栽培が始まったのだ。特に県の西部に位置する黒石市や弘前市などの津軽地方は、冷涼な気候と、昼夜の寒暖差があることで糖度が高まるため、りんご栽培には適した地域となっている。</p>



<p>しかし、明治30年代から栽培が進むにつれて病害や害虫により、収穫が困難となり廃園する農家も増えてきた。そこで、病害虫の対策がしっかりと出来るように、昭和6年「西洋から渡来したりんご」という意味の「苹果（へいか）試験場」を設立。平成21年に「青森県産業技術センターりんご研究所」と名前を変え、病害虫の対策の他、新品種の開発なども行っている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">毎年一定量の収穫が出来るように、研究結果を農家と共有  </h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0329.jpg" alt="" class="wp-image-54402" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0329.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0329-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0329-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>青森県産業技術センターりんご研究所は、青森県黒石市の自然豊かな環境にあり、敷地内には24.8ヘクタールの農地も保有している。「ここでは消費者の需要が高く、栽培率も高い『ふじ』『王林』『ジョナゴールド』など多種多様な（実際、数百種類のりんごを栽培しています）りんごを栽培しています。年間を通して木の状態や実の付け方、農薬の散布と虫の発生するタイミングなどの研究を行い、その結果を農家と共有することで、安定した収量を上げられるようにしています」と話すのは、所長の福田典明さん。</p>



<p>気温の変化や降水量、日照期間、積雪量を数値化し、落葉、発芽、発育状況、熟度経過、品質など細かく研究していく。「県内でも気候が違うので、地域ごとに調査しています。地道な作業ですが、とても大事な調査ですね」と話すように、細かいデータがあるからこそ、りんごの栽培方法を的確に農家に伝えることができるのだろう。</p>



<p>りんご栽培は、冬の間に日当たりを考えながら剪定を行い、春に花が咲いたタイミングで花の数を制限する。この作業をすることで、一つひとつに十分な栄養が行き渡るという。そして、秋には実に接している葉を取り、“玉回し”といって実を回転させることでまんべんなく日光を当て全体を均等に赤くする。こういった手入れを丁寧に行う事で毎年同量の収穫が出来るようになっていく。</p>



<h3 class="wp-block-heading">害虫と闘いながら農薬を減らす取り組みも</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0260.jpg" alt="" class="wp-image-54403" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0260.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0260-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0260-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>「りんごは病害虫が最大の弱点で無農薬栽培は厳しいと言われています。もちろん減農薬を望む農家もいるためサポートはしていますが、温暖化などの影響でこれまで発生がみられなかった虫や病気も確認されているので、減農薬も簡単ではないですね。」と現状を話す。</p>



<p>葉に寄生して光合成を抑制してしまう「ハダニ」をはじめ、最も厄介なのが果実の中に侵入する「モモシンクイガ」だという。食害されると商品にならなくなってしまうため、農家にとって天敵だ。防除する方法として、農薬や交尾の抑制が主な対処法だが、高齢化や担い手不足により管理されず放置された状態のりんご園が増えていることで、発生源がなくならないことが現在の大きな問題となっていると福田さんは話す。</p>



<h3 class="wp-block-heading">これまで発生がみられなかった病気にも負けない農薬を研究し続ける</h3>



<p>害虫だけではなく、病気対策の研究も行っている。カビを発生させ亀裂や奇形を引き起こす「黒星病」への対策はもちろん、最近は温暖化の影響で、これまで青森県ではみられなかった、早期落葉や樹勢低下を招く「褐斑病（かっぱんびょう）」、果実を腐らせる病気、「炭疽病（たんそびょう）」や「輪紋病（りんもんびょう）」など暑い地域でしかみられなかった病気も出てきているという。</p>



<p>病気は気候などで変化することもあるため、常に同じ対策では農薬が効かなくなることもある。そのため、発生した病気に対しどんな農薬が効くのか、どの時期に何回散布するのが効果的かなど研究を続けていく必要があり、終わりなき闘いなのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">後継者不足の解消にも力を入れた取り組み</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0251.jpg" alt="" class="wp-image-54404" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0251.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0251-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0251-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>「放任園を増やさないために、様々な取り組みもしています」と話すように、りんご研究所では、新規就農者が参入しやすいよう、農薬を散布する時期や病害虫の対策を分かりやすく明記した「りんご病害虫防除暦」を作成。これは、ベテランの農家の方からも好評で、今ではりんご農家には必要不可欠なものになっているという。</p>



<p>また一般の人にりんごをもっと身近に感じてもらい、新規就農のきっかけにもなればと、年1回「りんご研究所参観デー」を開催している。このイベントで地元も果物にも関心を持てるように、農地の一般公開や研究成果の展示、果樹栽培の相談も行っている。「少しでもりんご農家に興味を持ち、自分でもやってみたいという人が増えていけば嬉しいですね」と期待を寄せている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">味や栽培方法などをクリアし、次世代を担う品種改良にも挑戦</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0300.jpg" alt="" class="wp-image-54405" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0300.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0300-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/04/ringokenkyujo-_N1_0300-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>りんごは多くの品種があり、中でも現在は「ふじ」の売れ行きが最も良く、次いで「つがる」「ジョナゴールド」「王林」の4種類が約8割を占めているという。「この次にヒットするようなりんごを作りたい」という想いで、近年「紅はつみ」という新しい品種が開発された。味が濃くて酸味がある後味が特徴だ。</p>



<p>新しい品種ができるまでには、硬さや酸味のバランス、果汁の多さを総合的に評価しながら新品種の開発を進めていく。何年もの歳月をかけて完成した「紅はつみ」は、これからもっと生産者を増やし、消費拡大を目指して行きたいと福田さんは意気込みを見せる。栽培技術の研究や病害虫の研究、そして農家の指導など、様々なことを行っているりんご研究所。りんごの研究は緻密なものが多く、一年間で出せる成果は限られているという。しかし、その研究結果こそがりんご農家には欠かせない情報であり、次世代に繋げていくものにもなっている。現在、気候変動や病気にも強い新品種の改良が進められているので、今後どんな美味しいりんごが誕生するのか期待が高まっていく。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/54394/">青森のりんご農家を支える「地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所」／青森県黒石市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>すべて高糖度･蜜入り。選び抜かれた特別なりんご「冬恋」／岩手県盛岡市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 14 Jan 2026 06:20:39 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_083_8533.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>「冬恋（ふゆこい）」は、岩手県で生まれたりんご品種「はるか」のうち、糖度や蜜入りなどの高い基準を満たした実だけが選ばれる、特別なりんごのブランド。冬のはじまりの短い期間にだけ味わうことができる、その濃厚な甘さとシャキッと [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_083_8533.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>「冬恋（ふゆこい）」は、岩手県で生まれたりんご品種「はるか」のうち、糖度や蜜入りなどの高い基準を満たした実だけが選ばれる、特別なりんごのブランド。冬のはじまりの短い期間にだけ味わうことができる、その濃厚な甘さとシャキッとした食感は、まさにプレミアムな美味しさだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「オリジナル品種」も多彩なりんご産地･岩手</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_103_8583.jpg" alt="" class="wp-image-53862" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_103_8583.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_103_8583-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_103_8583-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>岩手県は、青森県、長野県に続く全国第３位のりんご産地。寒暖差の大きい気候や豊かな土壌といった自然条件を生かし、内陸部を中心に高品質なりんごが栽培されている。</p>



<p>日本に初めて西洋りんごの苗木が輸入されたのは、開国間もない1871年。その翌年には岩手県で西洋りんごの栽培が始まり、全国的にも早い時期からりんごづくりに取り組んできた。生産性だけでなく品質の向上や品種改良にも力を入れ、生産者やJA･自治体･研究機関などが連携し、果皮が濃い紅色で甘みが強い「紅いわて」や、ジューシーで大玉の「大夢（おおゆめ）」など、数々の「岩手県オリジナル品種」も生み出している。そのひとつが「冬恋」のベースとなる品種「はるか」だ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">岩手生まれのりんご品種「はるか」</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_057_8464.jpg" alt="" class="wp-image-53863" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_057_8464.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_057_8464-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_057_8464-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>はるかは、1976年に岩手大学農学部の園地で誕生し、2002年に品種登録･市場デビューしたりんご品種。その品種名は、生みの親である横田清名誉教授（故人）の孫の名前から付けられた。果皮が黄色の晩生品種で、たっぷり入った蜜と濃厚な甘み、シャキッとみずみずしい歯応えが魅力だ。その反面、実が小さめであることや、果皮が変色しザラザラになる「サビ」が発生しやすいという性質を持つことから、デビュー当初は「見た目が悪い」と人気が出ず、栽培に取り組む生産者もほとんどいなかったという。</p>



<p>だが一方で、はるかのポテンシャルに可能性を見出す人たちもいた。2006年、県内各地の生産者有志が集まり、果樹栽培の関係機関と「岩手はるか研究会（現･岩手冬恋研究会）」を設立。「はるかを岩手のブランドりんごに育てよう」と、品質の向上や栽培方法の確立に向け取り組みを始めた。</p>



<p>その初期メンバーのひとりが、盛岡市にある「下久保農園」の熊谷峰男さんだ。20年以上にわたってはるかの品質向上や栽培方法の確立に尽力し、2024年度まで「岩手冬恋研究会」の会長も務めていた熊谷さんは「外観は良くないけれど、はるかの蜜入りの良さ、糖度の高さは大きな魅力。なんとか生かしたいと思いました」と、研究会を立ち上げたきっかけを振り返る。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「袋かけ」で、弱点を克服</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_089_8610.jpg" alt="" class="wp-image-53864" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_089_8610.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_089_8610-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_089_8610-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>広い岩手県の各地域でりんご栽培を営む「岩手はるか研究会」のメンバーは、各々の畑の一角ではるかを育て、情報交換や議論を重ねながらさまざまな栽培方法を検証していた。ある年、メンバーのひとりが、隣の木と間違えて、はるかに『袋かけ』をしたところ、サビのないきれいな黄色の果実が育ったという。</p>



<p>「袋かけ」とは、摘果（果実の間引き）後のりんごに袋をかける栽培方法。病気や日焼けを防ぎ、収穫後も鮮度や品質を保ち、長期間保存できる「貯蔵性」を向上させるほか、収穫直前に袋を外し日光に当てることで着色が促進し、ムラなく鮮やかに色づく効果が期待できる。</p>



<p>「これはいけるぞ」と手応えを感じた熊谷さんたちは、はるかの栽培を「無袋」から袋かけに変更。その結果、サビやキズの発生が大幅に減少した。</p>



<p>だが一方で、袋かけをしたりんごは、日光をたくさん浴びて育つ無袋に比べて糖度が低くなる。それを克服しようと、素材や仕様の違う袋を何種類も試したり、樹上の実を限りなく減らして1つの実に養分を集中させるなど試行錯誤を重ねた。数年にわたる取り組みにより、本来の食味を損なわず、実も大きく育てることに成功。今では専用の袋を使って袋かけを行い、樹上で完熟させてから収穫するなど、高品質なはるかの栽培技術は確立されつつある。</p>



<p>「とはいえ、りんごづくりは１年に１回。20年はるかを育てても、まだ20回しか収穫を経験できていないんです。もっと適した袋があるかも、他にもいい方法があるかも、と研究に終わりはありません」と熊谷さん。こうしたたゆまぬ努力の積み重ねが、はるかの品質と評価を着実に高めている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">選び抜かれたりんごだけが「冬恋」になれる</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="562" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/main.jpg" alt="" class="wp-image-53865" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/main.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/main-300x204.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/main-768x523.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /><figcaption class="wp-element-caption">※「冬恋」はＪＡ全農いわての登録商標です</figcaption></figure>



<p>こうして育てられた岩手産の「はるか」のうち、糖度や蜜入り･見た目などの基準を満たしたものだけに与えられるのが、「冬恋」という称号だ。<br><br>「冬恋」は、JA全農いわてが扱うブランドりんご。収穫したはるかを、光センサー選果機を用いて1個ずつ計測し「糖度15度以上」「蜜入り」「外観に優れるもの」ものを選別。こうして選ばれたものが「冬恋」として出荷される。また、さらに基準を高くした「糖度16度以上･蜜入り」「サビ･キズがない」ものは「プレミアム冬恋」となる。</p>



<p>出荷時期は11月下旬〜12月。岩手県で生産されるりんごの中で最も遅い冬直前に収穫されることや、糖度の高さが甘い恋をイメージさせることから名付けられた「冬恋」は、年々認知度が上がり贈答用として人気。百貨店や高級青果店でも扱われるという。</p>



<p>「はるかはもともと糖度が高く、蜜が入りやすい品種で、うちで育てているはるかの糖度は、平均で18度ぐらい。20度を超えるものもざらにあります」と熊谷さん。一般的なりんごの糖度は13度前後。そう考えると、冬恋に選ばれなかったはるかも十分に甘い。</p>



<p>「じゃあ冬恋は何が特別なのかというと、見た目の美しさ。自家消費用ならサビの入った無袋のはるかでもよく、むしろこっちのほうが美味しいんじゃないかと思うけど、人にあげるならやっぱり、見た目がきれいなものがいいから」</p>



<p>はるかの果皮はとてもデリケートで、袋をかけて外部の刺激から守り、気を配りながら大切に育てても、サビやキズがついてしまうこともある。冬恋のキズひとつない滑らかな質感は、生産者の丁寧な仕事がつくりだす結晶なのだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">手間をかけ、価値を高める</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_107_8640.jpg" alt="" class="wp-image-53866" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_107_8640.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_107_8640-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_107_8640-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>りんごを大きく質の良いものに育てるには、幼い果実を間引く「摘果作業」が欠かせない。りんごは、葉で光合成し果実に栄養を送り込むため、葉と果実の数のバランスが重要だ。通常は、１つの実に対し葉が40〜50枚つく割合になるよう間引くことが多いが、はるかはなんと、１つの実に葉が100枚。樹上の果実の数を大幅に減らすことで、果実に養分をたっぷり行き渡らせ、甘く、大きく育てるのだという。</p>



<p>そうして「少数精鋭」で育てられるはるかは、作付け規模もまだ小さく、生産量が限られるため、店頭に出回ることがなかなかない。そこから選び抜かれる「冬恋」「プレミアム冬恋」はなおのこと、希少な存在だ。「その希少性を価値にして、少しでも生産者に利益として還元できるようにしたい」と熊谷さん。研究会を立ち上げたのも「頑張っていいものをつくり、きちんと評価されて利益になる」という仕組みを作りたいという思いがあったからだと話す。</p>



<h3 class="wp-block-heading">岩手のりんごの魅力を伝える存在に</h3>



<p>熊谷さんは「岩手冬恋研究会」の会長として、県内外のイベントや市場に出向き販促活動も行っている。「ここ数年で、ようやくはるかや冬恋にファンがついてきたと実感できるようになりました。この取り組みに賛同してくれる生産者も増え、研究会の会員数も伸びています。この流れにのって、さらに仲間を増やしたい」と語る。</p>



<p>はるかは岩手で誕生した品種だが、栽培地に規制があるわけではなく、現在は県外でも栽培されている。しかし、「冬恋」というブランドを名乗れるのは岩手産のはるかだけ。「全国的には、りんごといえば青森や長野のイメージがあると思いますが『岩手にもこんなにいいりんごがある』というのを広く伝えていきたい。冬恋とはるかは、その大きなアピールポイントになると思っています」と熊谷さんは期待を込める。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「いいものづくり」には、限界がない</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_071_8506.jpg" alt="" class="wp-image-53867" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_071_8506.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_071_8506-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_071_8506-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>岩手山を望む丘陵地に広がる「下久保農園」のりんご畑。標高はおよそ360mで、岩手のりんご畑としては高い場所にある。平地に比べ気温が低いため、40年前にこの農地を取得したときは実が大きくならず苦労したそうだ。しかし、温暖化に伴い徐々に気温が上昇。「今は、標高が低いほかの畑より、いいりんごが育つようになった。標高が高い分昼夜の寒暖差も大きいので、キリッと身が締まったりんごができる」と熊谷さんは話す。</p>



<p>とはいえ、温暖化は深刻な問題だ。りんごは冷涼な気候を好み、気温が高いと着色不良や日焼け、食味の低下などさまざまな障害を引き起こす。また、蜜が入りにくくなる傾向もあり、「蜜入り」をアピールポイントにしているはるかや冬恋にとっては、ブランド価値を揺るがしかねない。</p>



<p>また、資材の高騰や人件費の増大も大きな負担となっている。機械化が進む米などの作物に対し、りんご栽培はほとんどが手作業。特に袋かけや収穫は、果実の繊細な取り扱いが求められるため、一つひとつ手で行う。「機械化ができれば、息子と２人で回せるかもしれないけど、そうはいかない。だから人を雇わないといけないし、手間をかけるほど人件費がかさみます」と熊谷さん。温暖化や近年続く異常気象、生産コストの増大など、りんごづくりを取り巻く環境は年々厳しさを増している。</p>



<p>「もうヘロヘロですよ。首の皮1枚つながってなんとか続けているようなもの」。そう言って苦笑いするが「時代や環境の変化に巻き込まれながらも、ここまで続けてこれたのは幸せなこと」と話す熊谷さん。「自分で工夫したり、試行錯誤できるこの仕事は楽しい。自分にはまだまだ知らないことがあって、まだやれることがあると思うんです。いいものをつくるのには、限界がないから」と、りんごづくりに向けるまなざしは熱いままだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">りんごの木を切らずに済むように</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_063_8480.jpg" alt="" class="wp-image-53868" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_063_8480.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_063_8480-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/kumagai_063_8480-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>「りんごづくりを辞めようと、木を切ってしまうのは簡単。でも、それまで手をかけてきた長い年月が一瞬で失われ、取り戻したいと思ったら同じだけの時間がかかります。だからできるだけ続けたい。今育てているりんごの木を切らなくて済むように」</p>



<p>その想いは、父とともにこの農園を運営する息子の勝彦さんも同じだ。「このまま温暖化が進むと、りんごだけに頼っていられないときが来るのかなというのもあり、別の畑ではりんご以外の作物もつくったりしています。ただ、りんごづくりは辞めたくないと思いますね。大変なんだけど、やっぱり楽しいから」</p>



<p>「りんごづくりは楽しい」と口を揃える熊谷さん親子。さまざまな課題や苦労を抱えながらも「よりいいものを」と真摯に向き合うその姿勢が、はるか、そして冬恋の特別な味わいを支えている。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/53855/">すべて高糖度･蜜入り。選び抜かれた特別なりんご「冬恋」／岩手県盛岡市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>長野県伊那谷の地の利を生かし、国産シードルを牽引する「カモシカシードル醸造所」/長野県伊那市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 28 Nov 2022 02:17:35 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[お酒]]></category>
		<category><![CDATA[長野県]]></category>
		<category><![CDATA[りんご]]></category>
		<category><![CDATA[伊那市]]></category>
		<category><![CDATA[カモシカシードル醸造所]]></category>
		<category><![CDATA[国産シードル]]></category>
		<category><![CDATA[シードル醸造所]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/main-11.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>りんご大国長野で注目されるシードル醸造所 全国2位のりんご生産量を誇る長野県。それに準じて、リンゴのお酒「シードル」も多く生産されている。かつては、県内のワイナリーや酒造が“ついで”に造る土産物的なスタンスのシードルも多 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/33895/">長野県伊那谷の地の利を生かし、国産シードルを牽引する「カモシカシードル醸造所」/長野県伊那市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/main-11.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">りんご大国長野で注目されるシードル醸造所</h2>



<p>全国2位のりんご生産量を誇る長野県。それに準じて、リンゴのお酒「シードル」も多く生産されている。かつては、県内のワイナリーや酒造が“ついで”に造る土産物的なスタンスのシードルも多かったが、近年では流行も追い風となり、クラフトマンシップ精神でシードルを造る専門の醸造所が急増。その先駆けとも言える長野県初のシードル専門の醸造所「カモシカシードル醸造所」は、南と北、ふたつの日本アルプスを望む風光明媚な長野県伊那市の高台にある、さながらカフェかと思ってしまうようなモダンなデザインの施設。しかし、ここで醸造されているのは、世界的なシードルのコンテスト「フジ･シードル･チャレンジ」で最高賞「Trophy」を受賞するなど、数多くの権威あるコンテストで高い評価を受けてきたシードルなのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">慣れ親しんだ伊那谷のリンゴの味</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="/wp-content/uploads/2022/11/kiji1-11.jpg" alt="" class="wp-image-31997"/></figure></div>


<p> </p>



<p>カモシカシードル醸造所の代表を務める入倉浩平さんは東京都出身。伊那市にある曾祖母の家でリンゴを送って貰っていたこともあって、リンゴには小さいころから慣れ親しんでいたが、大人になってからは、しばらくはりんごと関わることもなく過ごしていた。しかし、そんなある日、家でよく食べていた伊那谷産のリンゴのおいしさが、ふと思い浮かんだ。入倉さんはそれ以来、リンゴを使って何かできないかと考え、そのフックがすべて揃っていた伊那市に移住。都内の醸造専門学校や長野県内の醸造所にて醸造技術を学び、2016年に「カモシカシードル醸造所」を開設した。</p>



<h2 class="wp-block-heading">研究用に育てられていた醸造品種との出逢い</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji2-11.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>開設後は自分の思い描くシードルの味を追求するため、さまざまなことに挑戦。そもそもリンゴは日本でも確固たる地位を築き、超が付くほどメジャーなフルーツとして市民権を得ているというのに、それを原料とするシードルは、未だに土産物の領域を脱することができない製品すら多い。その理由は、明治時代に生食用のリンゴが普及し始め、その時に醸造用の品種は輸入されなくなったことにある。</p>



<p>その後、醸造用品種のリンゴは検疫の問題などもあり、一層輸入しづらくなってしまったため、必然的に国内で生食用として改良された品種を利用して造る独自のシードルを造るしかなかった。裏を返せば、地元産の人気品種のりんごを使うシードルなのだから、土産物としてはもってこいだ。しかし、それはワインでいうところの巨峰やシャインマスカットなど、ワイン専用の品種ではないブドウを使った地域振興的な要素を含んだものに近いのかもしれない。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji3-11.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>もちろんそれもおいしいが、国内のワイナリーがこぞってカヴェルネソーヴィニヨンやメルローなど世界の人気品種のワイン用ブドウの栽培に力を注ぐのと同じで、シャープな酸味が特徴的な紅玉（英語名ジョナサン）や酸味が爽やかな青リンゴ・オーストラリア原産のグラニースミスなど、生食用のリンゴにはない、渋味や酸味をもったシードルにはシードルに合った品種のリンゴがある。ただ、苗木を輸入するにも検疫がすぐに通らなかったためそう簡単にそれを使ったシードルを醸造するというわけにもいかなかった。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji4-12.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>しかし、偶然にも醸造所を構えた伊那には国立信州大学の農学部があり、そこでは研究材料としてアメリカの第3代大統領トーマス・ジェファーソンの自宅の農園にて栽培されていたアメリカ原産のバージニアクラブや、イギリス原産のグリーンスリーブスなど貴重な醸造用の品種のリンゴが研究用に栽培されていた。入倉さんは早速、教授に頼み込み、その品種の枝を分けてもらい、自社畑にて栽培。醸造品種と生食用品種をかけ合わせたりんごを造リはじめた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">手間を掛けて味を追求した瓶内二次発酵</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji5-10.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>ここでは、炭酸飲料のように炭酸ガスを工業的に付加したものではなく、シャンパンのように、ワインに糖分や酵母を加えて、瓶の中でもう一度発酵させる“瓶内二次発酵”を用いてシードルを造っている。季節によって使うリンゴも変わる。星の数ほどある品種のなかから、何度も試行錯誤を繰り返し、収穫シーズンに合わせた旬のものを用い、自信を持ってシードルとして世に送り出せる組み合わせを見つけ出していった。</p>



<h2 class="wp-block-heading">カモシカシードル醸造所が目指す伊那谷らしいシードル</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji6-10.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>入倉さんが目指すシードルのコンセプトはフレッシュな味と果実味。リンゴは非常に酸化しやすいため、なるべく果汁を酸化させないことに気を使う。しかし、入倉さん曰く、シードルの味は原料の良し悪しで8割が決まるという。だからこそ全国でも有数のリンゴ生産量を誇る長野県、その中でも品質の高いリンゴが収穫できることで有名な伊那谷で醸造ができるメリットは十二分にある。そこにフランスから取り寄せるシャンパン醸造用の酵母や、対流しやすく酸がまろやかになる卵型の醸造タンクを使うことで、原料に次いで味への影響を与えると言われる酵母や醸造環境を整え、こだわりのレイヤーを重ねた、ここ唯一無二のシードルに仕上げている。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji7-9.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>こうして造られたシードルは、使用する品種の収穫時期に合わせて醸造された</p>



<p>「La 1e saison」「La 2 saison」「La 3e　saison」、それぞれに甘口と辛口が用意されたクラシックなエチケットが計6種類、そのほかにも希少な品種のリンゴを使用したものや、地元産のイチゴ、洋梨を使ったものなど、こだわりとオリジナリティの両面を追求したものばかりが揃う。どれも瓶内二次発酵を用いたキメの細かい泡とリンゴ本来のフルーティな酸味を感じられるしっかりとした味わいが特長だ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">目指すのは、シードルをフックに人が集まる場所</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji8-8.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>開設から6年、地の利を生かしたシードルを造りつづけ、名実ともに全国トップクラスのシードル醸造所となったカモシカシードル醸造所。その間に長野県内にも10件以上のシードル専門の醸造所が開設し、ワインに比べると国産シードルと世界の有名なシードルとの差が小さくなってきたと感じている。それは、冒頭でも述べたとおり、国内にクラフトマンシップ精神のシードル醸造所が増えてきた証拠だろう。そんな日本シードル界を牽引するこの施設。シードルをフックにこの地域のビジターセンターとなり、伊那を訪れる人が増えてくれる、そんな魅力を持ったシードルを造ることを目指している。  </p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/33895/">長野県伊那谷の地の利を生かし、国産シードルを牽引する「カモシカシードル醸造所」/長野県伊那市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>志賀高原からの吹き下ろしが育むりんごの味を全国に発信する「りんご園湯本」／長野県山ノ内町</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 13 Sep 2022 03:36:09 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[特産品]]></category>
		<category><![CDATA[長野県]]></category>
		<category><![CDATA[りんご]]></category>
		<category><![CDATA[山之内町]]></category>
		<category><![CDATA[りんご園湯本]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/main-4.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>りんご栽培が長野で盛んな理由 りんごの生産量が青森県に次いで全国2位を誇る長野県。高速道路上に掲げられた県境を知らせる看板にも当然のようにりんごのイラストが描かれるほど、まさに長野県民のだれもが特産品として認識する果実。 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/32906/">志賀高原からの吹き下ろしが育むりんごの味を全国に発信する「りんご園湯本」／長野県山ノ内町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/main-4.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">りんご栽培が長野で盛んな理由</h2>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">りんごの生産量が青森県に次いで全国2位を誇る長野県。</span>高速道路上に掲げられた県境を知らせる看板にも当然のようにりんごのイラストが描かれるほど、まさに長野県民のだれもが特産品として認識する果実。</p>



<p>生育されるエリアも、特定の地域に限らず県内全域、北から南までと幅広い。その生産地域の広さに比例して出荷量も多いため、生育技術も高く、全国の権威ある賞を受賞するりんご農家の数も国内屈指の多さで他の産地としのぎを削っている。</p>



<p>そもそも長野県は、なぜりんご栽培に適しているのか。その大きな理由のひとつが気候。青森県もそうだが、世界に目を向けてみても、りんごの原産国と言われるカザフスタンも、世界有数のりんごの生産地フランスのノルマンディもワシントン州ウェナチーも寒さが厳しい。逆に暖かい気候だと果肉は柔らかくなり、味も着色も薄いりんごになってしまうのだそう。 </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/kiji2-4.jpg" alt="" class="wp-image-31998"/></figure></div>


<p> </p>



<p>また気温が低すぎてもりんごの実が熟しにくくなってしまう。そのため、寒いばかりではなく、太陽の光が気温の低さを緩和してくれる晴天率の高い地域であることも、おいしいりんごの栽培条件となる。<span class="swl-marker mark_yellow">秋の冷え込みや、標高の高い地域ならではの昼夜の寒暖差も旨味を蓄えるための重要なファクター。</span></p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">このように、りんごにとっての好条件が重なる長野県は品質の高いりんごの名産地となっているが、なかでも、長野県北部に位置する山ノ内町は高品質なりんごが生産されることで有名</span>。冬になると多くのスキーヤーが訪れる志賀高原の麓であり、そこから吹き下ろされる秋風は長野県の中でも特に冷たく、りんごをおいしくする。</p>



<p>山ノ内町は長野県内でダントツの農林水産大臣賞受賞者を輩出しており、そんなレジェンドが集うなか農林水産大臣賞をはじめ、多くの賞を受賞し、エースと呼ばれるりんご農家がいる。「<a href="http://ringoenyumoto.web.fc2.com/coding/kodawari.html" target="_blank" rel="noopener" title="りんご園湯本">りんご園湯本</a>」の代表を務める湯本将平さんだ。 </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/kiji3-4.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">シナノスイートの特徴と美味しいりんご作りのために</h2>



<p>湯本さんの農園では、ふじ、つがるのスタンダードな品種をはじめ、長野県オリジナル品種で人気の高いシナノスイート、シナノゴールド、秋映やシナノドルチェなどの信州発祥のりんごの他、10品種程を育てている。</p>



<p>特に「<span class="swl-marker mark_yellow">シナノスイート</span>」は湯本さんの渾身の作品。<span class="swl-marker mark_yellow">「ふじ」と「つがる」を親に持つりんご界のサラブレッド。</span>早取りをせず完熟した時点を見極めて収穫する。糖度は平均15％だが、ただ甘いだけではなく酸味とのバランスを計算したうま味の最高値を狙って、濃厚さの中にも爽やかさを感じられる味に仕上げている。つい手に取りたくなるほどの艶やかな赤にも魅了される。全国のりんごファンを唸らせる逸品だ。<br></p>



<p>生産者の中には数十種類のりんごを育てている農園もあるが、湯本さんの農園では生育するすべてのりんごに目が行き届くことを大前提とし、生育品種を厳選している。</p>



<p>もちろん品種を厳選するだけでは、質の高いりんごは作れない。最も重要なのは、りんごが実る前の下準備だという。それこそが冬季間に行う剪定（せんてい）作業。ただ不要な枝を落とすだけではなく、美味しいりんごの実を成らすことに必須である、良質な花芽を作ることが目的。ここから強い花と葉がつくられ、りんごが実る。来年、再来年にはこの樹のどのあたりに花が咲いて、りんごが実るかを考えながら、樹の骨格を作って樹勢を整えていく。りんごが実り、垂れ下がった枝の先端まで栄養が行き届いている状態の樹勢がベストだという。</p>



<p>ここで大事なのは、剪定は前述したとおり、来年、再来年の花芽を作っていくものであって、その年に実るりんごの出来、不出来は既に昨年より以前に行った剪定でほぼ決まっているということ。つまり、<span class="swl-marker mark_yellow">その年に行う剪定は一年以上先の状態をイメージした先行投資のような作業なのだ。 </span></p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/kiji4-4.jpg" alt="" class="wp-image-32000"/></figure></div>


<p> </p>



<p>こうして、来年以降の実の付き方を左右する剪定からはじまり、実を作るための人工授粉、果実を大きく育て、品質をよくするための摘果、日を当て色づきと食味をよくする葉摘み、収穫期に向け、一年をかけて大切に育てられたりんご。</p>



<p>このようにできたりんごは濃厚な旨味を醸し出す。</p>



<p>現在では保存技術も発達し、りんごの名産地青森などを中心に貯蔵庫内の空気中の酸素を減らして二酸化炭素を増やすことで、りんごの呼吸を最小限におさえ、長く鮮度を保てるCA貯蔵という保存法が浸透してきた。そのおかげでシーズン外の夏場までりんごを食卓へ届けられるようになった。 </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/kiji5-1.jpg" alt="" class="wp-image-32000"/></figure></div>


<p> </p>



<p>こうした技術の発展で、より多くの人が一年を通しておいしいりんごを気軽に味わえるようになったということは、同時にりんごの品質に対する消費者のハードルも上がっているということでもある。また現在、日本国内では約2,000種類、食用だけでも約100種類ものりんごが生育されており、その中から好みや用途に合わせたチョイスができる時代になってきている。</p>



<p>だからこそ湯本さんは、一層、品質の高さを追求し、全国へ山ノ内のりんごのおいしさ、味をアピールしていかなければいけないという想いが強くなった。</p>



<p>また同時に、レジェンドだらけの生産者に囲まれて歩んでこられたことに感謝しつつ、これを次世代にも伝えていくことで、この地に恩を返したいとしている。</p>



<p>県内各地で地域の特長を活かしたりんご農家が活躍する長野県。雪深く自然豊かな山ノ内町が育むりんごの魅力を伝える伝道師･湯本さんの活躍に今後も目が離せない。 </p>






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		<title>収穫が日本で最も遅い桃。甘さと美しさを備えた「かづの北限の桃」農業･佐藤一」／秋田県鹿角市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/20548/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 07 Feb 2014 07:42:44 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[農業]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2014/02/20548_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>秋田で盛んなりんご栽培 秋田県鹿角市といえば、りんごの産地で有名な場所。昼夜の気温差が大きいために、実が引き締まり、色がよく、そして何より味のいいりんごが作れる場所なのだ。そのため、古くからりんご栽培が行われていた。始ま [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2014/02/20548_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">秋田で盛んなりんご栽培</h2>



<p>秋田県鹿角市といえば、りんごの産地で有名な場所。昼夜の気温差が大きいために、実が引き締まり、色がよく、そして何より味のいいりんごが作れる場所なのだ。そのため、古くからりんご栽培が行われていた。始まりは明治の初期。すぐにそのおいしさは広まり、「鹿角りんご」として、近県だけなく東京などにも出荷されて人気を呼んだ。<br>もちろん現在でもりんごは秋田を代表する果物のひとつ。りんご王国ともいえる青森県が全国シェアの約50％を占めていてダントツなのだが、青森を除いた県のなかでは、長野、岩手、山形、福島といった県と肩を並べている。<br>今回お話を伺った佐藤一さんはりんごを栽培する農家のひとりだ。ただ、そのほかに「桃」も栽培しているのだ。</p>


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<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="320" height="213" src="https://swell.nihonmono.jp/wp-content/uploads/2014/02/20548_img01.jpg" alt="" class="wp-image-20566" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2014/02/20548_img01.jpg 320w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2014/02/20548_img01-300x199.jpg 300w" sizes="(max-width: 320px) 100vw, 320px" /></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">収穫が日本で最も遅い桃</h2>



<p>「本場の生産者には無理だと言われたんですよ」と桃栽培を始めた当時を振り返る佐藤さん。たしかに桃は気温が低いところでは育てることができないと言われている作物だ。約20年前、それから桃の産地として有名な福島や山梨などに研修に行ったが、「やめたほうがいい」とまで言われたそうだ。それでも根気強く栽培を続けた結果、全国でも評価されるほどの桃を作れるようになったのだ。<br>佐藤さんが栽培している桃は「<a href="https://www.ouchiku.com/SHOP/hokugen-peach-5.html" target="_blank" rel="noreferrer noopener">かづの北限の桃</a>」として出荷されている。北限というのは、どんな品種を育てても収穫時期が日本でもっとも遅くなることからつけられたものだ。<br>出荷は主に9月初旬から中頃と、たしかに桃の時期としては、主要産地から2週間ほど遅れる時期だ。近年ではさらに収穫時期が遅く、10月またがって出荷する「さくら」という品種も作られるようになったという。</p>


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<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="320" height="213" src="https://swell.nihonmono.jp/wp-content/uploads/2014/02/20548_img02.jpg" alt="" class="wp-image-20565" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2014/02/20548_img02.jpg 320w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2014/02/20548_img02-300x199.jpg 300w" sizes="(max-width: 320px) 100vw, 320px" /></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">甘さと美しさを備えた桃</h2>



<p>かづの北限の桃が人気を呼んでいる理由はなにも出荷時期にだけあるわけではない。<span class="swl-marker mark_yellow">正真正銘、その「味」が評価されているのだ。大きさや糖度など一定の基準に達しないと出荷ができない。</span><br>8月に収穫できる「あかつき」などは、緻密でしっかりとした甘さが魅力の品種だ。それに比べてまさに9月に収穫する「川中島白桃」は、甘さと酸味のバランスが良く、濃厚な味が人気を呼んでいる。<br>「基本的に温かい地域の桃は甘い。でも北の地域は、熟し切らないから、身が締まって酸が残るんです。甘みと酸の両方を楽しむことができる」と佐藤さんは話してくれた。<br>JAかづの管内だけでも約20種類の桃が栽培されているという。それだけ品種があるとどれがどの品種かわからなくなってしまいそうなものだが、佐藤さんは「形や色、特に肉質の違いもある」という。<br>もともとこの地域で桃栽培が導入されたきっかけのひとつとして、病気や台風被害によるりんご栽培への改善策、次善策という面があったそうだ。しかし現在ではそのおいしさが評価され、全国的な認知度も人気も高まっている。</p>


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<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="320" height="213" src="https://swell.nihonmono.jp/wp-content/uploads/2014/02/20548_img03.jpg" alt="" class="wp-image-20564" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2014/02/20548_img03.jpg 320w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2014/02/20548_img03-300x199.jpg 300w" sizes="(max-width: 320px) 100vw, 320px" /></figure></div><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/20548/">収穫が日本で最も遅い桃。甘さと美しさを備えた「かづの北限の桃」農業･佐藤一」／秋田県鹿角市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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