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	<title>甲州市 - NIHONMONO</title>
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	<description>「にほん」の「ほんもの」を巡る旅マガジン</description>
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	<title>甲州市 - NIHONMONO</title>
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		<title>工芸とアートを融合した新しい継承の形。染色作家･古屋絵菜さん／山梨県甲州市</title>
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		<pubDate>Tue, 24 Sep 2024 07:40:59 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export2.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>布に描かれる、桜、芍薬（しゃくやく）、睡蓮などの美しい花々。繊細な線とグラデーションによって表現されるそれらはどこか妖しい魅力を放ち、見る人の心に何かを訴えかける。新たな可能性を追求する一人の染色作家が描き出す「ろうけつ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export2.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>布に描かれる、桜、芍薬（しゃくやく）、睡蓮などの美しい花々。繊細な線とグラデーションによって表現されるそれらはどこか妖しい魅力を放ち、見る人の心に何かを訴えかける。新たな可能性を追求する一人の染色作家が描き出す「ろうけつ染め」の魅力と未来とは。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ろうけつ染めを今に伝える染色作家</h2>



<figure class="wp-block-image"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXdwInIYueODQU3v13JqROI_XC6A4z1W2E3K3Z1R6-6XZGi7KXR-UAsEv8rrGuSpeDerLuuGBPLgkdrTIGxsYQbVa2GNF7y3Vte1jXyksDi44Ljd5yEa7p9yekhQm5Cy8OTbzN3XHyyRzfiqUR2wT99jruwnBC_0KQAkYfEnog?key=IYnYkqLeKl4OHX1ZahTeQg" alt=""/></figure>



<p>山梨県甲州市、山々に囲まれた自然豊かな地にアトリエを構え、「ろうけつ染め」という技法で四季折々の花々を描き出す染色作家の古屋絵菜（ふるやえな）さん。2013年1月6日から12月15日まで放送された、福島県会津に生まれ同志社大学を創設した新島（にいじま じょう）の妻、新島八重（にいじまやえ）の生涯を描いたNHK大河ドラマ「八重の桜」のオープニングタイトルバックに作品が用いられたことで一躍脚光を浴び、近年では企業や店舗とのタイアップ企画や各地での個展を開催するなど精力的に活動を行っている。そんな古屋さんのルーツには、同じくろうけつ染め作家として活動していた母からの強い影響があった。</p>



<h3 class="wp-block-heading">母のアートに触れて</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export3.jpg" alt="" class="wp-image-49752" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export3.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export3-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export3-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>小学校高学年頃までは「どの家でも親は絵を描いているもの」だと勘違いするほどに、絵を描くという行為がとても日常的だった。子育てと並行して毎年2回の展覧会への出品、染色作家として活動する母を見て育った古屋さんは、その後を追いかけるように美術大学への進学と作家の道へ憧れを抱くようになる。</p>



<p>高校卒業後は武蔵野美術大学工芸工業デザイン科に進学し、主にテキスタイルを学ぶ。卒業が迫った際には、会社組織で働くサラリーマンの道は一切頭になかったそうだ。「若さゆえの浅はかな考えだったと思います」。卒業後は大学院に進み、研究員として勤務しながら美術に対する理解を深め続けていった。こうした過程で様々な美術作品に触れるも、最後に選択したのは母と同じ染色作家だった。</p>



<p>「日本画に傾倒していた時期もありますし、作家として様々な道があることも学んだ期間でしたが、染色作家の道を目指すことに迷いはありませんでした」</p>



<p>しかし、その道は平坦なものではなく、活動を始めた当初は中々作品が陽の目を浴びず「自分が作品を作り続ける意味」に悩んだこともあったそうだ。そんな中、大きな転機となったのが2013年。大学院を卒業の際、大河ドラマ「八重の桜」のタイトルバックに使用する作品の制作依頼を受けることになる。全長8mと、これまでにない大作の制作に挑み、放送が始まると各所から大きな反響を呼んだ。</p>



<p>「自分の名前をクレジットの中に見つけた時、作品を作り続けてきて本当に良かったと心から思いました」</p>



<h2 class="wp-block-heading">ろうけつ染めという技法</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export11.jpg" alt="" class="wp-image-49754" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export11.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export11-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export11-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>「ろうけつ染め」は、布に熱く溶かした蝋（ろう）を筆で塗り、乾いた段階で染料を筆、刷毛を使って染め、最後に蝋を洗い流すことで模様を表現する防染技法で、「塗る・染める」の工程を繰り返し、洗い定着させる。筆のかすれやひびによっても独特の風合いが表れ、繰り返し蝋を重ねていくことで繊細な色合いや奥行きが表現される。一度染めると染料が乾くまで待つ必要があり、小規模な作品であっても制作にかかる期間は数週間を要する。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export19.jpg" alt="" class="wp-image-49755" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export19.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export19-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export19-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>古屋さんは「染め」にこだわり、布を染料に浸すのではなく、筆と刷毛を用いて描くように色を付けている。白い布の色をそのまま生かす場合もあれば、色を染め、残しておきたい染めの上にろうを置き、薄い色から濃い色へとどんどん染め重ねていくことで、独特のグラデーションや陰影を表現する場合もある。ただでさえ時間のかかるろうけつ染めの工程において、「ここまで細かく手間をかけているろうけつ作家は少ないと思う」と笑う古屋さん。大変だと思う時もあるが、手間をかけるからこそ表現できる幅が広がるのだと、自身の技法へのこだわりを話す。</p>



<p>「幼い頃から絵を描くのが好きで、染色の中でもろうけつ染めはその作業にとても近い。自分にとってはそれが凄く魅力的なんです」</p>



<h3 class="wp-block-heading">蝋へのこだわり</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export25.jpg" alt="" class="wp-image-49756" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export25.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export25-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export25-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>古屋さんが制作に用いているのは、ロウソクやクレヨン等で身近に使用されているパラフィンワックスと、融点が高く強度と柔軟性を持ったマイクロワックス。ひびを入れたい場合はパラフィン単一で、また模様を描く場合は配合させるなど、生地との相性や気温・湿度等に合わせ、目的に応じて主に2種類のワックスを使い分けている。</p>



<p>日本におけるろうけつ染めの歴史は古く、奈良時代よりミツバチの巣からとれる「蜜蝋（みつろう）」が用いられていた。しかし894年に輸出入の要であった遣唐使が廃止されると、蜜蝋の入手は困難になり、石油原料が輸入されるようになる大正初期まで「高価な染色」としてその文化が途絶えてしまっていたそうだ。</p>



<p>「ろうけつ染めの業界も徐々に進歩しているんです」。ルーツにこだわり蜜蝋を使っていた時期もあったそうだが、より良い作品作りのため新たな化学原料も使用しながら、さらに自分らしい表現を模索している。</p>



<h2 class="wp-block-heading">工芸とアートを行き来する</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export8.jpg" alt="" class="wp-image-49757" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export8.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export8-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/09/export8-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>ろうけつ染めの発祥には諸説あるが、中国の北西部、新疆（しんきょう）ウイグル自治区のニヤ遺跡からろうけつ染めの綿布が発見されていることから、2～3世紀頃には既にその技法が存在していたとされている。大河ドラマの放送で大きな反響を受けていた頃、自分が作っている物の歴史背景に興味を持った古屋さんは1年間中国の上海に渡った。アート市場が大きい上海のリアルを目の当たりにしつつ、内陸の少数民族が昔から受け継いでいる太古のろうけつ染めを学びに行くなど、充実した1年間を過ごす。</p>



<p>「部族によって柄が違っていたりと民族性が顕著に表れている。それらの扱いはアートという感じではなく、“工芸品”や“お土産品”に近い存在に感じられました」。作り手が希少な日本と比べ、太古から脈々と技術が伝わる本場のろうけつ染めを肌で感じ、改めて文化としての厚みを強く実感したそうだ。</p>



<p>日本におけるろうけつ染めの歴史を発信・継承しながら、アートとしての新しい可能性を探っていく。「工芸とアート、その間の部分に私は居たいんです」、そう話す古屋さんの目はこれからのろうけつ染めを見据えていた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ろうけつ染めを繋ぐ「新しい継承の形」</h2>



<figure class="wp-block-image"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXc-vZNtRgsIeBlSEeJ50Qb7JfMARhHdoEvksvDSnIqdeehX8LH06a2qclozceCrPVc4u2v62S_rs9sZkQRXr-8TTE8IkH0Pd_4wAm-IatoWSbsw0_pTIk6z45_F0axLrBdpOE-ap_qDrWeNhYokXHbj0PerdpIQYuL8mP66qQ?key=IYnYkqLeKl4OHX1ZahTeQg" alt=""/></figure>



<p>ろうけつ染めのような染織技法は主に着物などの実用品に多く用いられていたもので、着物が日常的に着られなくなった現在、国内の作家は数える程にまで減ってしまっていると言う。古屋さんはそんな現状に歯止めをかけるべく、山梨の和菓子店「和乃菓（わのか）」の菓子箱デザインや、アイスブランド「ハーゲンダッツ」のアートパッケージ、トヨタ自動車が展開するブランド「LEXUS」主催のクラフトプロジェクト「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」への参画、海外での個展開催など、多岐に渡ったアプローチでその魅力を世界に発信している。こうした活動によって、若年層など今までろうけつ染めを知らなかった層にも日本の伝統技術を普及させている。</p>



<p>「これからも一生作品作りを続ける事が目標です。できるだけ長く続けられるような環境に身を置き、自分の作品を追求していきたいですね」</p>



<p>工芸としての歴史を重んじつつも、柔軟に新しいエッセンスを盛り込みながらアートへと昇華させる。ろうけつ染めに囚われず国内でも多くの伝統工芸や貴重な文化の存続に課題がある中、古屋さんの活動が「新しい継承の形」として未来への布石となるのかもしれない。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/49751/">工芸とアートを融合した新しい継承の形。染色作家･古屋絵菜さん／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>栽培家と醸造家、ふたりのスペシャリストが創り出すワイン「Kisvin Winery」／山梨県甲州市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 28 May 2024 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fc19425fefc988b1697c92cd0b4c90d4-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>山梨県甲州市塩山（えんざん）の「Kisvin Winery（キスヴィンワイナリー）」は、ブドウ栽培家の荻原康弘さんと若手醸造家の斎藤まゆさんが2013年から醸造を開始した新進気鋭のワイナリーだ。栽培と醸造のエキスパートが [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/43030/">栽培家と醸造家、ふたりのスペシャリストが創り出すワイン「Kisvin Winery」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fc19425fefc988b1697c92cd0b4c90d4-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p><strong>山梨県甲州市塩山</strong>（えんざん）の「<strong><a href="http://www.kisvin.co.jp" title="">Kisvin Winery（キスヴィンワイナリー）</a></strong>」は、ブドウ栽培家の荻原康弘さんと若手醸造家の斎藤まゆさんが2013年から醸造を開始した新進気鋭のワイナリーだ。栽培と醸造のエキスパートが、お互いの個性を認め合い、技術を高め合い、たどり着いたKisvinのワインとは。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ブドウへの惜しみない愛を込めて</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export6-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-43032" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export6-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export6-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export6-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export6.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>「Kisvin」とは「ブドウにキスを」の意味。「Kisvin Winery」の名称には、キスしたくなるほどブドウのことが大好きだという荻原さんと斎藤さんのワインへの想いが表れている。20年以上ブドウ栽培に携わる荻原さんとカリフォルニアやブルゴーニュでワイン造りを学んできた醸造家の斎藤さんがタッグを組み、ワイナリーを建設してから10年、ブドウのクオリティがワインの味に直結すると考えるふたりは、植物生理、最新の栽培管理技術などを活用し、手間を惜しまず、高品質なブドウ栽培に取り組んでいる。</p>



<h3 class="wp-block-heading">時代を見据えながら進化し続ける姿勢</h3>



<p>山梨県で代々続くブドウ農家に生まれた荻原さんは、2001年に家業を継ぎ、生食用から醸造用へと改植を進める中で、2005年に醸造用ブドウの勉強会グループ「Team Kisvin」を立ち上げ、ワイン用ブドウの栽培と規模拡大に着手。甲府市のシャトー酒折ワイナリー株式会社にブドウを販売したところ、その品質の高さが認められ、専用タンクで醸造することに。そして、「Team Kisvin」によって「Kisvin Koshu 2008」がリリースされた。</p>



<p>その後、2009年に農業生産法人株式会社Kisvinを設立、畑の規模を拡大してブドウの生産量を増やしてシャトー酒折ワイナリーでの醸造を続けながら、2013年に自社の醸造施設を設けてワイン醸造を開始した。</p>



<p>「時代とともに栽培の理論は変わっていく。何も考えずに昔からやってきた方法をそのまま続けるのは進化していないことになる」と語る荻原さん。時には自分のやっていることを否定し、気候の変化にも臨機応変に対応しながら、長年の経験の積み重ねの中で現在の栽培法にたどり着いた。そんな荻原さんが大切にしているブドウ畑は、隅から隅まで管理が行き届き、ブドウが整然と並んでいるのが印象的だ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">光合成を最優先に畑を徹底管理する</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export9-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-43033" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export9-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export9-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export9-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/export9.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>栽培面積は約5ha。垣根栽培だと地面に近い葉や果実には朝露がついて多湿状態になるため、棚栽培を選んだという荻原さんは「ブドウの樹と果実の健全性」を最も重視している。そのために、病害虫から守ることはもちろん、光合成に適した環境づくりに注力している。光合成が促進される適正気温は20〜25度で、光合成は日の出前から始まり、光合成量が最も増える時間は午前9時前後だという。その際、日光が強く当たりすぎると温度が急上昇して蒸散が活発になるため、強すぎる光はかえって光合成の速度や効率を低下させてしまう。棚栽培では上部の葉には直射日光が当たるが、下部の葉や果実には光合成に適したやわらかい光が当たり、適度な温度帯で保護されるという。</p>



<p>草生栽培でほぼ無肥料で圃場を管理する荻原さんは、植物の生命を尊重したいと、時には樹齢20年のカベルネ･ソーヴィニヨンにシャルドネを接ぎ木するという斬新なアイディアを実践。ブドウの樹と真摯に向き合うからこそ「剪定がその年のブドウの収量や味を決定づける。だから剪定が一番面白い」と笑顔で語る。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ブドウをピュアに感じられる美しいワインを</h3>



<p>アロマティックなブドウが好きだという荻原さんが選んだのは、甲州、シャルドネ、ピノ･ノワール、シラー、ヴァオニエなど。理想は「美しいワイン」。一口飲めばブドウそのものを鮮明に想像できるようなクリアなワインだ。その上で、世界に認められるワインを造りたいーだからこそ「新しいことをやるのではなく、今畑でやらなければならないことを一つひとつ丁寧に確実に行うことが必要」と考えている荻原さん。「まだ自分の中で100点満点に作業をできていない。いかに100点に近づけていけるかが課題」と厳しい表情を見せる。最終的にワインになった時に天候や異常気象のせいにすることのないよう「栽培担当として良いワインになるようなブドウをしっかり作り込んでいくだけ」。</p>



<h2 class="wp-block-heading">果実の色と熟度にこだわった「エメラルド甲州」</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/a788995fd4976480b4944231e106bb30.jpg" alt="" class="wp-image-43034" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/a788995fd4976480b4944231e106bb30.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/a788995fd4976480b4944231e106bb30-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/a788995fd4976480b4944231e106bb30-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>学生時代に旅をする中でワインに出会った斎藤さんは、フランス･コルシカ島で畑と醸造所を所有し、ブドウの栽培から醸造･熟成･瓶詰めまでを自ら行う生産者のもとでブドウの収穫を経験し「自分の中の何か根源的な部分に触れるものがあった」と振り返る。植物を育て、実ったブドウからワインを造り、客人をもてなすーなんて素敵な職業だろう！と直感し「生まれ育った日本で、世界に誇れるワインを作りたい」という想いが芽生えた。</p>



<p>日本で優れたワインを作るためには、飛躍的に成長を遂げている産地で勉強し、その成長の秘訣を掴むことが大切だと考えた斎藤さん。当時、カリフォルニアワインは「新世界」と呼ばれる新しいワイン造りの代表格であり、その価値も急激に上昇している状況だった。なぜそれが可能になったのか、日本に必要な視点とは、日本に足りないものは何かーそれを解き明かすために海外へ向かった。</p>



<p>斎藤さんが書いたワイン醸造のブログ記事を偶然目にした荻原さんは、2009年にカリフォルニア州立大学のワイン醸造学科に在籍していた斎藤さんを現地まで赴いてスカウトしたそう。斎藤さんは成績が優秀だったことから、同大学のワイナリーの醸造アシスタントに抜擢され、 現地の学生に指導をしたことも。その後、フランスのブルゴーニュでさらに醸造経験を積み、甲州市塩山に醸造所が完成した2013年、帰国し醸造責任者に就いた。</p>



<p>醸造家として栽培にも携わる斎藤さんが特に気を配るのが甲州だ。熟していくと紫色になり、その過程で苦味が出てしまうため、「酸がきれいで苦味が抑えられたパワフルだけれど繊細さもある甲州」を目指して試行錯誤してきた。その結果、行き着いたのがブドウ1房ごとに傘をかける方法だ。自社開発したシルバーの傘は日光を遮るため、甲州が緑色のまま成熟していくという。熟度は高いが美しいエメラルドグリーンを保った甲州を「エメラルド甲州」と表現する斎藤さん。徹底的に品質にこだわったブドウは、ワインの美しい色や繊細な味わいに明確に現れるという。</p>



<p>収穫シーズンが近づくと、果実の色や酸、種の熟し方などをこまめにチェックして収穫のタイミングを見極める。特にブドウの熟度を見極めるために種の色や状態の観察は重要だ。そして、樽香をあまりつけたくなければステンレスタンクを使用、しっかり熟成期間をとれるポテンシャルの高いブドウは樽熟成と、収穫したブドウの品質を見て醸造方法を決める。「それぞれの品種に対して定まったレシピがあるわけではないので、収穫したブドウに対して最善を尽くすために自分が何をやるべきかをしっかり考えることが大切」。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fcfbf6d34b8de1be39e18349f1ce150f.jpg" alt="" class="wp-image-43035" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fcfbf6d34b8de1be39e18349f1ce150f.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fcfbf6d34b8de1be39e18349f1ce150f-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fcfbf6d34b8de1be39e18349f1ce150f-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>斎藤さんが心掛けているのは「澱（おり）を有効に使う」こと。澱とはワインの成分が沈殿物として現れたもので、斎藤さんは発酵が終わっても澱引きをせず、そのまま残して熟成させておくシュール･リー製法を採用。澱引きをするとクリアなワインに仕上がるが、あえて果汁をきれいにしすぎず、澱そのものの美味しさを生かし、多めに残した澱を巧みに使う。澱をどの程度生かしてワインの厚みを出していくかを細かくチェックし「滑らかさを重視しつつ、微細な美味しさを感じられたり、何かちょっと考えさせるものがあるワインが理想」と語る。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「塩山」の名を世界に轟かせるために</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/4e3f381c2435490d00dc27b8cbbe4b7e.jpg" alt="" class="wp-image-43036" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/4e3f381c2435490d00dc27b8cbbe4b7e.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/4e3f381c2435490d00dc27b8cbbe4b7e-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/4e3f381c2435490d00dc27b8cbbe4b7e-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>特に最高品質の果実だけを厳選して造る「<strong>シャルドネ･レゼルヴ</strong>」は、艶やかなゴールデンイエローのワインで、洗練された酸と華やかさが共存する。斎藤さん自身も「最高級」と自信を覗かせる特別な銘柄は、長期熟成して楽しむのもいいだろう。「世界中に『<strong>塩山</strong>』の地名が知られるような輝きのあるワインを造りたい」と目を輝かせる斎藤さんだが、醸造責任者としての重積を担うがゆえ、毎日畑に出てブドウに手をかけ、醸造所ではしっかりとワインの出来をチェックしていかなければならない。「その時間を確保するために、ワイナリーとしてどういうチームをつくっていくかが重要だし、醸造家として芸術に触れて感性を磨くことも必要」と、日々弛まぬ努力を続ける。時代の変化を敏感にキャッチしながら、自分が好きなワインと世の中に求められているワインの姿をきちんと理解し「そのバランスをとりながら理想のワインを完成させるのが私の仕事」ときっぱり。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ワイン造りと専門家の育成に情熱を注ぐ</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fa851a1d24ee4dd3444594a9c12b49d2.jpg" alt="" class="wp-image-43037" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fa851a1d24ee4dd3444594a9c12b49d2.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fa851a1d24ee4dd3444594a9c12b49d2-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fa851a1d24ee4dd3444594a9c12b49d2-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>今、ストレスを抱えていたり、余裕がなくて生きていくのが大変な時代の中、ほんの少しワインを飲むだけで、喜びや癒しのひとときをもたらしてくれるーそうワインの魅力を語る斎藤さん。作り手にとっても魅力的だというワイン、斎藤さんはそれを「人と人をつないでくれるもの」と表現する。「憧れの人に会えたり、ビジネスのきっかけを与えてくれたり、自分の世界観を広げてくれた。ワインは私をまだ見たことのない新しい世界に連れて行ってくれる」。</p>



<p>しかし、自身のワイン造りについては「まだまだ道半ば」と厳しい評価。だからこそ「生きている間に自分がやりたい仕事ができるかわからない。次世代につないでいくような仕事をしなければならない」と、後進の育成にも努める。醸造家として大成してから弟子を育て始めるのは遅いと捉え、自分が成長しながら、同時に次の世代を育てていかなければならないと考える斎藤さんは「将来への希望があるからこそこの仕事が面白い。後継者に託すために畑ももっと改良して栽培しやすくして渡してあげたい」と微笑む。</p>



<p>隣で頷く荻原さんも「自分たちがトレンドを作り、この会社の中で若者に技術を継承していく。きっと将来新しいアイディアや私たちには思いつかなかったような技術が生まれてくるはずだから」と力強く語る。</p>



<p>荻原さんと斎藤さんの強烈な個性と才能がぶつかり合い、混醸されて独創性あふれるワインを生み出しているKisvin Winery。マスター･オブ･ワインなど5つのタイトルを保有し、世界最優秀と称されたソムリエの故･ジェラール･バッセ氏は、2017年にワイナリーを訪れて「キスヴィン ピノ･ノワール」を味わい絶賛したという。バッセ氏が「才能豊かな醸造家が造ったワインはユニークでセンセーショナル」と高く評価したように、この先もふたりのワインは世界に驚きと感動を与えていくのだろう。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/43030/">栽培家と醸造家、ふたりのスペシャリストが創り出すワイン「Kisvin Winery」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>オープンなファミリーワイナリーを実現した「白百合醸造株式会社」／山梨県甲州市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 11 Apr 2024 01:10:09 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[甲州ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[甲州市]]></category>
		<category><![CDATA[国産ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[甲州]]></category>
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		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/37fd1f92f625ca056c2cedf184b36ce0.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>古くから葡萄酒文化が浸透し、日常生活にワインが根付いていた甲州市勝沼地区で、ブドウ農家が集まり共同醸造からスタートした白百合醸造株式会社。開かれたファミリーワイナリーを築きながら、磨き上げてきたブランド「ロリアンワイン」 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/42111/">オープンなファミリーワイナリーを実現した「白百合醸造株式会社」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/37fd1f92f625ca056c2cedf184b36ce0.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>古くから<strong>葡萄酒文化</strong>が浸透し、日常生活にワインが根付いていた<strong>甲州市勝沼地区</strong>で、ブドウ農家が集まり共同醸造からスタートした<a href="https://shirayuriwine.com/" title="">白百合醸造株式会社</a>。開かれたファミリーワイナリーを築きながら、磨き上げてきたブランド「ロリアンワイン」の魅力とは。</p>



<h2 class="wp-block-heading">勝沼に根付く昔ながらの葡萄酒文化</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/0a7c1d077115155988f5d291d2e01472.jpg" alt="" class="wp-image-42113" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/0a7c1d077115155988f5d291d2e01472.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/0a7c1d077115155988f5d291d2e01472-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/0a7c1d077115155988f5d291d2e01472-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>明治時代からブドウ農家が多く存在していた山梨県。1876（明治9）年に甲府城跡に<strong>県立勧業試験場</strong>が建設され、翌年には<strong>県立葡萄酒醸造場</strong>が完成、それ以降山梨県は日本のワイン<strong>醸造発祥</strong>の地として国内有数の一大産地へと発展を遂げる。</p>



<p>ほぼ同時期、山梨県東部に位置する<strong>甲州市</strong>では、<strong>大日本山梨葡萄酒会社</strong>の設立をきっかけにワイン造りの機運が高まっていた。特に<strong>勝沼地区</strong>ではブドウの生産農家が集まって次々に組合を設立し、自家用ワインを造るための共同醸造に乗り出す。できあがったワインは「葡萄酒」と呼ばれ、一升瓶で保存し、湯呑みで飲む独特のスタイルが生まれた。冠婚葬祭はもちろん、日常生活の中でも葡萄酒を愛飲し、農家にとって身近な嗜好品として定着したという。自ら葡萄酒を造って楽しむ習慣が本格的なワイン醸造につながり、今では勝沼エリアは30以上の醸造所がひしめくワイナリー集積地になっている。</p>



<p>1938（昭和13）年創業の<strong>白百合醸造株式会社</strong>（以下：白百合醸造）も共同醸造組合が前身のワイナリーだ。初代が近所の栽培農家と<strong>白百合葡萄酒共同醸造組合</strong>を設立し、1952（昭和27）年に法人化され、時を経て1995（平成7）年に3代目の<strong>内田多加夫</strong>さんが社長に就任した。東京農業大学醸造科から大学院へと進学し農芸化学応用微生物学を専攻していた内田さんだが、卒業後2年間は酒類問屋に勤務して流通業に従事し、その後<strong>南フランス・プロヴァンス</strong>のワイン研究所で実践的なワイン造りを学んだ。その時にフランスで目にしたファミリーワイナリーの姿が内田さんの礎となり、家族経営ならではの温かさとおもてなしを大切にしたファミリーワイナリーを日本で実現しようと情熱を注いできた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">東洋の片隅から世界を目指して</h2>



<p>白百合醸造の銘柄「<strong>L’Orient（ロリアン）</strong>」はフランス語で「<strong>東洋</strong>」を意味する。「この日本からヨーロッパ水準の高品質なワインを」という想いから名付けられた。「勝沼のローカルな風土を大切にしながら世界を目指すワイン造り」それがロリアンワインのスピリットだ。</p>



<p>「ここに来て実際にブドウ畑を見てもらい、この風土を肌で感じてもらえたら、きっと私たちのワイン造りを理解してもらえる」ブドウの垣根が一面に広がる畑に立ち、内田さんは穏やかに語る。大切にしているのは「病気がなく健全に育ったブドウ」であること。畝の間隔を広くゆったりと空けることで風通しが良くなり、地面からの湿気や病害虫対策として、ブドウが実る位置を高めに設定している。</p>



<p>手入れが行き届いた畑には、陽が傾き始めると風が出てくるという。甲州市の東側、笹子峠から局地的に吹きつける「<strong>笹子おろし</strong>」という強い風のおかげで空気の流れが良くなり、ブドウが健やかに保たれる。「まさに果樹栽培に最適な場所。私たちのワインにはこの景色や空気感全てがギュッとボトリングされている」。</p>



<h2 class="wp-block-heading">日本生まれの土着品種への想い</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/9ba13a1aca95883235d1b2a5d2275e4b.jpg" alt="" class="wp-image-42114" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/9ba13a1aca95883235d1b2a5d2275e4b.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/9ba13a1aca95883235d1b2a5d2275e4b-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/9ba13a1aca95883235d1b2a5d2275e4b-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p><strong>甲州</strong>と<strong>マスカット・ベリーA</strong>をはじめ、<strong>デラウェア、アジロンダック、メルロー、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド</strong>など、欧州系品種の自社栽培にも取り組むが、日本の土着品種である甲州とマスカット・ベリーAに対する内田さんの想い入れは強い。</p>



<p>「畑では一番元気な品種だけど、ワインになると日本人と同様におとなしくて謙虚。奥ゆかしさと品がある大和撫子のよう」と甲州を表現する内田さん。マスカット・ベリーAについても「欧州系品種と違って、まさに健康第一。畑で元気にこぴっと（甲州弁で「しっかりと」の意）成長してくれる」と微笑む。シャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンのような華やかさのある品種ではないかもしれないが「品種の良し悪しではなく、それがブドウの個性。その違いが明確にワインに現れるから面白い」と語る。「日本の品種である甲州とマスカット・ベリーAで造ったワインが業界一良いお酒だねと言われるのが今の目標だし、日本で生まれた改良品種が100年後にこの産地に存在し、より華やかで重厚なワインが生まれたらいい」。</p>



<h3 class="wp-block-heading">愛すべき産地を次世代へつないでいく</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/65881ffbb97bbf0c08c491a316512693.jpg" alt="" class="wp-image-42115" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/65881ffbb97bbf0c08c491a316512693.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/65881ffbb97bbf0c08c491a316512693-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/65881ffbb97bbf0c08c491a316512693-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>白百合醸造では自社栽培のブドウだけでは生産量が足りないため、原料の約7割を契約農家から仕入れている。「ワイン造りは農家ありき」という内田さんは契約農家と密にコミュニケーションをとり、顔の見える良好な関係を築いている。「周辺の栽培農家を信頼しているからこそワイン造りができる。それが小さなファミリーワイナリーの良さ」。しかし、生産者の高齢化や生食用品種への改植により醸造用ブドウの生産量は減少しており、自社畑を増やして対応しているが「畑の半分でも3分の1でも片隅でもいい、例えブドウの樹1本でもいい、ワイン用品種を失うことのないように栽培を続けてほしい。これまで受け継がれてきた日本の品種をこの地域で守り、後世に残していかなければならない」と切実に訴える。伝統を守り、自分たちの産地を愛し、ブドウを取り巻くこの環境全てを後世へとつないでいくことーフランスで学んできた<strong>テロワール</strong>の精神は、内田さんの中に息づいている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">日本のワインは大切な日本の文化</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/63911977daa06be05c98a16359b25f6a.jpg" alt="" class="wp-image-42116" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/63911977daa06be05c98a16359b25f6a.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/63911977daa06be05c98a16359b25f6a-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/63911977daa06be05c98a16359b25f6a-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>醸造においては「ブドウのクオリティが高いので、あとは清潔に丁寧に熟成させるだけ」と説明する内田さん。これまで国内外のコンクールで数々の受賞歴があるが、笛吹市一宮町の<strong>中川君春</strong>さんが育てた甲州で醸造した「<strong>L&#8217;Orient 甲州Vigne de Nakagawa 2021</strong>」が2023年5月の<strong>先進7ヵ国会議（G7広島サミット）</strong>で各国の首脳に提供されたことは大きな喜びだった。山梨固有の甲州種を使った銘柄が日本を代表するワインとして紹介されたことは、毎年丹精込めてブドウを栽培している生産者にとって大きな励みになっている。また、和食に合うワインとして提供されたことで、甲州ワインの認知度や注目度が高まっており、「日本ワインは日本の文化として海外に届けていきたい」と内田さんは力強く語る。</p>



<p>ワイン造りに力を入れる傍ら、2004（平成16）年にはイタリアから<strong>蒸留機</strong>を仕入れ、イタリア伝統の<strong>蒸留酒「グラッパ」</strong>の生産・販売を開始。甲州やマスカット・ベリーAの果皮を原料に、<strong>減圧蒸留方式</strong>で製造するため、雑味がなくクリーンでマイルドな口当たりとやわらかな香りが楽しめる。希少な国産グラッパは「<strong>内田葡萄焼酒</strong>」と名付けられ、今ではロリアンワインに並ぶ看板商品となっている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">地域に根ざしたオープンなワイナリー</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/962f3c9ea0588bf71928f7d760c59200.jpg" alt="" class="wp-image-42117" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/962f3c9ea0588bf71928f7d760c59200.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/962f3c9ea0588bf71928f7d760c59200-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/962f3c9ea0588bf71928f7d760c59200-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>多くの人にワイナリーに足を運んでもらい、圃場や醸造所を実際に見て、五感で楽しんでもらうことが重要だと考える内田さんは、山梨県内でいち早く畑や醸造所の見学を可能にし、<strong>農作業体験</strong>を受け入れたり、<strong>スペシャルワインツアー</strong>を開催。<strong>ワインのボトル詰め</strong>や<strong>オリジナルラベル作り</strong>体験も実施し、家族やグループでワインに親しみ、ワイワイ楽しい時間を過ごせるようなオープンなワイナリーとして歴史を刻んできた。</p>



<p>幅広い世代に門戸を広げるのも、国民がもっと日本ワインを愛し、積極的に飲んでほしいと願っているから。そして、ワインが地域文化を築き上げた重要な伝統産業であることを常々実感している内田さんだからこそ、「この郷土に誇りをもつこと。『地産地消』の言葉の通り、日本人にはもっと日本ワインを飲んでほしい」と、その言葉に力がこもる。</p>



<p>高品質なワインを造りながら、地域に愛され育まれてきた葡萄酒文化を受け継いできた白百合醸造。これからもその情熱を絶やすことなく、勝沼という産地を守りながらワインの魅力を伝えるファミリーワイナリーとして挑戦し続ける。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/42111/">オープンなファミリーワイナリーを実現した「白百合醸造株式会社」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>“弛まず”、心が“ゆれる”グラス作り「COMAKI GLASS」／山梨県甲州市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 19 Jan 2024 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[吹きガラス]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス]]></category>
		<category><![CDATA[山梨県]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス工芸品]]></category>
		<category><![CDATA[工芸品]]></category>
		<category><![CDATA[甲州市]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/top-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>山梨県の北東部、日本百名山のひとつ「大菩薩嶺（だいぼさつれい）」に代表される豊かな自然と、重要伝統的建造物群保存地区「塩山下小田原上条」の集落や、江戸後期の国宝・重要文化財「旧高野家住宅」などの豊富な歴史的資産に恵まれた [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/39859/">“弛まず”、心が“ゆれる”グラス作り「COMAKI GLASS」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/top-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>山梨県の北東部、日本百名山のひとつ「大菩薩嶺（だいぼさつれい）」に代表される豊かな自然と、重要伝統的建造物群保存地区「塩山下小田原上条」の集落や、江戸後期の国宝・重要文化財「旧高野家住宅」などの豊富な歴史的資産に恵まれた甲州市塩山地域。その山間に佇むガラス工房「<a href="https://www.instagram.com/komakikohei.pecori/" title="">COMAKI GLASS（コマキグラス）</a>」を訪ねると、右へ左へと「<strong>ゆれる」</strong>ようにボウルを傾ける<strong>グラス</strong>が並んでいた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">山間の農村に息づくガラス工房</h2>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export45-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39866" width="900" height="599" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export45-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export45-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export45-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export45.jpg 1280w" sizes="(max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<p> </p>



<p>甲州市塩山地域の工房の周辺には、古くは畑作や養蚕業が営まれた風情を残す民家と風光明媚な山合の景観を望む農村集落が広がる。「製作に没頭した後にはこの景色と涼やかな空気に癒されています」。額に大粒の汗を浮かべながら窓の外を眺めるガラス作家の小牧広平（こまきこうへい）さん。高温で溶かしたガラスを吹き竿に巻き付け、息を吹き込む「吹きガラス」による作品製作を手がけている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「思いもよらない」吹きガラスの魅力</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export6-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39867" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export6-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export6-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export6-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export6.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>一口に<strong>「吹きガラス」</strong>といっても、その技法は2通りに分かれる。ひとつは型にガラスを差し込み息を吹き入れることで、同形状のものを効率的に製造することができる<strong>「型吹き（かたぶき）法」</strong>。もうひとつが、<strong>COMAKI GLASS</strong>で用いられている」<strong>「宙吹き（ちゅうぶき）法」</strong>だ。空中で空気を吹き込み、ガラスに働く重力と吹き竿を回す遠心力だけで成形するため型吹き法に比べて製造効率は落ちるが、その分、職人の技量や加減で仕上がりに個性が表れ、つくり手が意図しない偶然の産物が産まれるのもこの技法の魅力。</p>



<p>「ガラス自らが思いもよらない形を作っていくところが、<strong>宙吹き法</strong>の面白いところ」と話す小牧さん。“独創的”と評されるCOMAKI GLASSのワイングラスやビアグラスには、個体によって硬さがあり比較的熱が冷めやすい<strong>「再生ガラス」</strong>が使用されているものもあり、透明感の中に表れるほのかな色味や、短時間で冷え固まる素材の特性を活かした味わい深い様相の作品も見られる。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export19-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39868" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export19-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export19-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export19-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export19.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>「<strong>それぞれのグラスに性格が出るんです。</strong>同じものはひとつとして作れないし、敢えてそのガラス自身が形作ったフォルムや様相を活かした表現を心がけています」</p>



<p>首を傾げるように曲げられた<strong>ステム（脚）</strong>や、違った口当たりをもたらす湾曲した飲み口など、まさにその形状は唯一無二。「並んだグラスを眺めていると、まるでゆれながら愉快に踊っているようにも見える」と、愛おしそうに作品を見つめる。</p>



<p>元々、陶芸や木工、絵画などが好きだったという小牧さん。写実的で精巧なものというよりは、見て感じるもの、特に抽象画や独創的な表現に心が動かされるのだとか。ガラス作りをはじめ、こうした美術品や工芸品に関心を持つようになった背景には、幼き日に見た祖父の存在がある。</p>



<h2 class="wp-block-heading">祖父の言葉と、ガラス作家･舩木倭帆さんとの出会い</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export31-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39869" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export31-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export31-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export31-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export31.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>幼い頃から趣味で絵を描く祖父の姿が身近にあったという小牧さん。美術品や工芸品に引き込まれていく中で、「もし若返ることができるならガラス作りをしてみたい」と日頃から口にしていた祖父の言葉を受け、次第に<strong>ガラス職人</strong>になることを夢見るようになっていく。</p>



<p>ようやくガラスに触れるようになったのは大学生の時。一般向けに設備を提供していた工房を見つけ、念願のガラス作りをスタートさせた。その後、本格的にガラス作りの道へ進もうと考え始めた頃、<strong>後の師匠となるガラス作家･舩木倭帆（ふなきしずほ）氏の作品に出会う。</strong></p>



<p><strong>「優しく温かみのあるフォルムの中にもガラス特有の清涼感があり、見ていると心が澄んでいくような感覚があった」</strong>と話す小牧さん。すぐに手紙で舩木氏への師事を願い出たところ偶然アシスタントの欠員があり、卒業と同時に広島県深安郡神辺町へ転居。<strong>舩木氏の工房「グラスヒュッテ舩木」で本格的にガラス作りを学ぶ修業期間が始まった。</strong></p>



<h3 class="wp-block-heading">偶然を予期すること、真面目に生きること</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-1-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39870" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-1-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>花瓶･皿･鉢･グラス･茶碗など、素材の特性を生かし、デザインから仕上げまで一貫製作の手仕事によって生み出される舩木氏の作品は、実用性の高い堅牢さを備えつつ、温かみを帯びたアーティスティックさが特徴。他界した今もなお工芸業界内外から高い評価を受けつづけている。「アシスタントとして阿吽の呼吸を合わせられるようになるまでにかなりの苦労があった」と6年間を振り返る小牧さん。円熟した技術を持ちながらも、常に謙虚な姿勢で作品と向き合う舩木氏について小牧さんは「愛情深い優しさがありつつも<strong>作品製作に対しては厳しくストイックな方だった」</strong>と語る。</p>



<p><strong>「『偶然を予期すること』『真面目に生きること』、舩木さんから学んだことは今も作品作りの根幹に生かされていると思います」。</strong>修業を通して技術と作家としての在り方を学んだのちに独立。ガラス製作をするのに適した広々とした場所を求め、父親の故郷である山梨県南アルプス市に自身の工房を構えることとなる。</p>



<p>「ようやく自身の作品のみで生活できるようになったのはここ数年のこと。思えば『売ること』についてはほとんど学ばなかった」と、苦笑いを浮かべる。独立してすぐはアルバイトをしながら製作活動に当たっていたそうだ。各地のギャラリーなどで個展を開き、少しずつ同じ価値観を持つ人たちとの繋がりを広げていく。そうした地道な活動を通して、次第に製作依頼も増えていったのだという。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「たまたま」が心を動かす</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export28-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39875" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export28-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export28-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export28-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export28.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>2020年にはさらに広い作業スペースを求め、現在の<strong>甲州市塩山へ工房を移設。</strong>技術的･表現的な<strong>「面白さ」</strong>を追求し、今や代名詞となった<strong>独創的な脚付きグラス（ステムグラス）の製作に力を入れていく。</strong></p>



<p><strong>「唇に触れる面積や口当たりの質感でその味わいは変化するんです」</strong>、小牧さんはビールを注いだ自らのグラスを傾ける。工房には数多くのグラスが並べられているが、実はそのほとんどが試作品。例えば厚みの調整や模様付けを行うのにも、洋ばし（ジャック）と呼ばれる金属器具の僅かな力加減によって、仕上がりは大きく変わってくるのだ。いくら技術を磨き続けても、自分がいいと思う作品に出会える瞬間はいつも<strong>「たまたま」</strong>なのだという。</p>



<p>「暮らしの中で、使うシチュエーションや目的によって印象は変わる。自分が作ったグラスは自分で使ってみたいし、人からも積極的に感想を聞くようにしています」。多くの試作品から、実際に自分が使ってみることで改善点やヒントを模索していく。こうしたストイックで柔軟な姿勢が、見る人、使う人の心を動かす作品を生み出しているのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">流されがちな日々に、ふっと</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export30-1-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39876" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export30-1-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export30-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export30-1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export30-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>積極的に地域のコミュニティなどとも関わりを持つようにしている小牧さん。地元の味噌屋や瓦職人、ワイナリーなど、地域で自身の活動を応援してくれる人と出会えたのは大きかったのだそうだ。そうした関わりの中で得られるヒントや刺激は多く、ランプシェード製作など今までに無かったオーダーも次第に舞い込むように。近年地域の飲食店などからも「脚の曲がったグラスが欲しい」と依頼を受けることも増えてきたのだという。</p>



<p>少しずつ自身の作品が浸透していることを実感しながらも、こうした交流や、各地で行われる個展での出会い、旅先で偶然目にするものなど、様々なインプットを通してアイディアや自身の感性に磨きをかけていきたいと、今後の展望を語る。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export44-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39879" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export44-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export44-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export44-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export44.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p><strong>「きっと僕の心も曲がっているんですよ。思ってもみなかった形になるって面白いじゃないですか」</strong></p>



<p>と最後に小牧さんは笑う。地に足をつけ、弛まずにつみあげた信念がありながらも、どこか掴みきれない“ゆらぎ”をはらんだ眼差しがとても印象的だった。<strong>COMAKI GLASSの作品には、まさにそういった小牧さん自身のパーソナリティが吹き込まれているのだろう。</strong>企画製品や、大量生産品が目まぐるしく生産･消費される時代だからこそ、暮らしの中にふっとひと息。日々の移ろいや季節の変化に寄り添う、<strong> “ゆれる”一点もの</strong>を愛でるひと時を楽しんでみてはいかがだろうか。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export18-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39880" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export18-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export18-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export18-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export18.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/39859/">“弛まず”、心が“ゆれる”グラス作り「COMAKI GLASS」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>光り輝く “シャインマスカット” 「夏八木農園」／山梨県甲州市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/173/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 07 Aug 2011 11:33:03 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[夏八木農園]]></category>
		<category><![CDATA[農業]]></category>
		<category><![CDATA[くだもの]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/173_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>ときにはメロン以上の甘さにも。“シャインマスカット”はグリーンの宝石 「シャインマスカットには、本当に、命かけてきましたから」大きく、よく通る声でそう話すのは、「夏八木農園」の夏八木秀実さん。山梨、勝沼といえばブドウだが [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/173_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">ときにはメロン以上の甘さにも。“シャインマスカット”はグリーンの宝石</h2>



<p>「シャインマスカットには、本当に、命かけてきましたから」<br>大きく、よく通る声でそう話すのは、「夏八木農園」の夏八木秀実さん。<br>山梨、勝沼といえばブドウだが、その勝沼で四代続く老舗のブドウ農園だ。</p>



<p>秀実さんが命をかけたというシャインマスカットは、現在全国で生産されているが、実は量は圧倒的に少ない。<br>なぜなら「なかなか大きくならない。栽培が大変な品種」だから。</p>



<p>しかし、夏八木農園のシャインマスカットは粒ぞろい。<br>「皮ごと食べてください」とすすめられるままに、大粒のマスカットをそのままパクリ。<br>「甘い」と中田が驚いたのも当然、<span class="swl-marker mark_yellow">糖度は20度ぐらい、なかには23度というものあるとか。</span><br><span class="swl-marker mark_yellow">ちなみに糖度20度というのは、メロンでもなかなか出ない数字だ。</span></p>



<h3 class="wp-block-heading">こだわりはすぐ形になるわけではない、長い目で挑むブドウづくり</h3>



<p>最初は農家を継ごうとは思わなかったという秀実さん。<br>「でもやり出したら止まらない。手をかけたらかけただけ、おいしくなるんですよ」という。</p>



<p>土にもこだわり、ヒノキのかすなどを混ぜている。ただし、その効果が出るのはまだまだ先だとのこと。<br>長い目でブドウを育てているのである。</p>



<p>シャインマスカットに命をかけた秀実さんは、まもなく売り出される新品種にも目をつけている。<br>まだまだ情熱はおさまらない。これからも「命をかける」ブドウ作りが続くのだ。</p>


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		<title>100％国産にこだわる「丸藤ワイナリー」／山梨県甲州市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/165/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 06 Aug 2011 11:30:15 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[山梨県]]></category>
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		<category><![CDATA[ワイナリー]]></category>
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		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/165_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>まるでヨーロッパ！ 日本では珍しいぶどうの垣根栽培 120年続く老舗ワイナリー「丸藤ワイナリー」で中田がお話を伺ったのは、代表の大村春夫さんだ。とつとつと静かに話すが、ワインへの熱さはビシバシと伝わってくる。 「フランス [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/165_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">まるでヨーロッパ！ 日本では珍しいぶどうの垣根栽培</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="/rnp/files/2012/01/165_img01.jpg" alt="" style="object-fit:cover;width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p>120年続く老舗ワイナリー「<a href="https://www.rubaiyat.jp/" target="_blank" rel="noopener" title="">丸藤ワイナリー</a>」で中田がお話を伺ったのは、代表の大村春夫さんだ。とつとつと静かに話すが、ワインへの熱さはビシバシと伝わってくる。</p>



<p>「フランスから帰ってきたときに、日本のワイン作りは大丈夫かなって思ったんです。海外からいろいろ安くておいしいワインがどんどん入ってくる。ブドウも、ワインを作るブドウ液もどんどん。だからそのなかで、わたしは本当に自分たちでワインを作りたいなと思ったんです」</p>



<p>丸藤ワイナリーで作られるワインは、100%国産のブドウを使っている。ただし、そこにたどり着くまでには、いろいろな試行錯誤があった。「そのときはまだ垣根栽培を試してなかったんですね。日本には合わないかと思って。何といっても雨が多いですからね。でもこうして雨よけを作ってみたり、いろいろ試行錯誤して垣根栽培でシャルドネを作れるようになりました。それでもまだまだ研究の余地はあると思います」</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">ヨーロッパなどでは、垣根につたをはわせてブドウを栽培する。けれども、雨と湿気の多い日本では、頭上に棚を組んでつたをはわせるのが一般的だ。だが大村さんは、垣根に雨をさえぎる覆いや雨樋のようなものをとりつけて、日本でも垣根栽培ができるようにしたのだ。</span></p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="/rnp/files/2012/01/165_img03.jpg" alt="" style="object-fit:cover;width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">若手ソムリエも勉強に訪れるほどの、熱心なワインづくり</h3>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="/rnp/files/2012/01/165_img02.jpg" alt="" style="object-fit:cover;width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p>丸藤ワイナリーといえばワイン通の間でも知られる、歴史と実績を持つワイナリー。こだわりはいろいろある。試飲で中田が反応したワインにも、「それもこだわりのもの。いまの日本白ワインの潮流は、クリーン。でもうちはにごっていてもいいから、味のあるものにしたいと思っているんです」と大村さん。</p>



<p>「僕はしっかりとしたものが好きなので、これはおいしいと思いますね」そう、中田も納得する。</p>



<p>酵母の研究など、科学的な分野の勉強も怠らない。その熱意は全国に知られ、若手ソムリエがワインの勉強にやってくることもあるとか。ワイン一筋、より美味しいワインを見つめているワイナリーだ。</p>


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						<span class="p-blogCard__excerpt">日本でぶどうが食べられはじめて1000年。ワイン作りもなんと、130年！ 甲州にこだわる理由とは 日本ワインの</span>					</div>
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					<div class="p-blogCard__thumb c-postThumb"><figure class="c-postThumb__figure"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/150_main.jpg" alt="" class="c-postThumb__img u-obf-cover" width="320" height="180"></figure></div>					<div class="p-blogCard__body">
						<a class="p-blogCard__title" href="https://nihonmono.jp/article/150/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">寄り添うワイン「ミサワワイナリー」／山梨県北杜市 &#8211; NIHONMONO</a>
						<span class="p-blogCard__excerpt">全ての工程を管理し甲州ワインを作る「ミサワワイナリー」 世界最大のワインコンクールDecanter World</span>					</div>
				</div>
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		</div><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/165/">100％国産にこだわる「丸藤ワイナリー」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>“日本のワイン”を作る「勝沼醸造」／山梨県甲州市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/160/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 06 Aug 2011 11:26:34 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[甲州ワイン]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/160_img01.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>日本でぶどうが食べられはじめて1000年。ワイン作りもなんと、130年！ 甲州にこだわる理由とは 日本ワインの最大の生産地・山梨でも、有名なワイナリーが、ここ「勝沼醸造」。最初はクオリティの高いワインを目指して、外国産の [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/160/">“日本のワイン”を作る「勝沼醸造」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/160_img01.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">日本でぶどうが食べられはじめて1000年。ワイン作りもなんと、130年！</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="/rnp/files/2012/01/160_img01.jpg" alt="" style="object-fit:cover;width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">甲州にこだわる理由とは</h3>



<p>日本ワインの最大の生産地・山梨でも、有名なワイナリーが、ここ「<a href="https://www.katsunuma-winery.com/" target="_blank" rel="noopener" title="">勝沼醸造</a>」。最初はクオリティの高いワインを目指して、外国産のブドウを輸入したり、ワインを輸入していたという。しかし現在は、甲州ぶどうを原料とする「甲州ワイン」にこだわりを持つ。</p>



<p>「何で甲州にこだわるんですか？」<br>中田の質問に、オーナーの有賀雄二さんは、「うーん」と首をひねりながらもこう答えてくれた。</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">意外なようだが、日本でブドウが食べられるようになってから、なんと1000年が経つという。「だからものすごく伝統のある食べ物なんです。日本ワインだってすでに130年の歴史があるんですね。それを次世代にバトンタッチしたいと思っています</span>」</p>



<h2 class="wp-block-heading">その土地で育てたものを原料にするのが一番！—— 地元産原料へのこだわり</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="/rnp/files/2012/01/160_img02.jpg" alt="" style="object-fit:cover;width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">良いワインは良いぶどうから</h3>



<p>そのためにブドウ栽培にこだわり、常に研究を怠らない。「和食と相性のいい甲州ワイン、というものにグローバリズムを見出したい。甲州ワインは世界のコンテストに出しても見劣りしないものなんです。ただ、いまある甲州ワインが完成形だとは思っていない」有賀さんは静かにそう語った。</p>



<p>人間の体は、その土地で作られた、その土地の気候に合ったものを一番美味しく感じるという。日本の気候に合ったブドウのワインが、日本人には一番美味しいのかもしれない。</p>


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					<span class="p-blogCard__caption">NIHONMONO &#8211; 「にほん」の「ほんも&#8230;</span>
					<div class="p-blogCard__thumb c-postThumb"><figure class="c-postThumb__figure"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/150_main.jpg" alt="" class="c-postThumb__img u-obf-cover" width="320" height="180"></figure></div>					<div class="p-blogCard__body">
						<a class="p-blogCard__title" href="https://nihonmono.jp/article/150/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">寄り添うワイン「ミサワワイナリー」／山梨県北杜市 &#8211; NIHONMONO</a>
						<span class="p-blogCard__excerpt">全ての工程を管理し甲州ワインを作る「ミサワワイナリー」 世界最大のワインコンクールDecanter World</span>					</div>
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					<div class="p-blogCard__thumb c-postThumb"><figure class="c-postThumb__figure"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/05/fc19425fefc988b1697c92cd0b4c90d4-1.jpg" alt="" class="c-postThumb__img u-obf-cover" width="320" height="180"></figure></div>					<div class="p-blogCard__body">
						<a class="p-blogCard__title" href="https://nihonmono.jp/article/43030/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">栽培家と醸造家、ふたりのスペシャリストが創り出すワイン「Kisvin Winery」／山梨県甲州市 &#8211; NIHONMONO</a>
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		<title>一升瓶でワインを飲む豚たち「甲州ワイントン」／山梨県甲州市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/154/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 05 Aug 2011 11:13:53 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[ワイン豚]]></category>
		<category><![CDATA[ワイン]]></category>
		<category><![CDATA[畜産]]></category>
		<category><![CDATA[加工食品]]></category>
		<category><![CDATA[豚]]></category>
		<category><![CDATA[山梨県]]></category>
		<category><![CDATA[養豚]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/154_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>ワインをぐびぐび？ こんな豚、他にはいない 牧場主の晦日正一さんに連れられて、豚舎へ。「おお、本当だ、ぐんぐん飲む」中田が何に驚いているかというと、豚がワインを飲む姿。しかも、一升瓶からじかに飲んでいる。 晦日さんの育て [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/154_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">ワインをぐびぐび？ こんな豚、他にはいない</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="/rnp/files/2012/01/154_img01.jpg" alt=""/></figure></div>


<p>牧場主の晦日正一さんに連れられて、豚舎へ。<br>「おお、本当だ、ぐんぐん飲む」中田が何に驚いているかというと、豚がワインを飲む姿。しかも、一升瓶からじかに飲んでいる。</p>



<p>晦日さんの育てる「ワイントン」は、ワインを飲んで育つ豚だ。そのため、臭みのない、旨みがぎゅっと凝縮された肉になるのだそうだ。</p>



<p>「養豚の大ベテランである晦日さんだが、豚を飼いだしたのは、もともと生産していたトマトの堆肥を作るためだった。飼ううちに食肉用の豚にも興味を持ち、品種などさまざまなことを勉強し、数も増やしていった。そして、いまでは「ワイントン」を育てる唯一の養豚家として有名となった。</p>



<h2 class="wp-block-heading">行き着いたのは、ごく軽い白ワイン。臭みがスッと消えた</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="/rnp/files/2012/01/154_img02.jpg" alt=""/></figure></div>


<p>「ワイントンにはどんなワインをあげているんですか？」との中田の質問に、晦日さんは「飲んでみな」と言って、さっとボトルとグラスを出してくれた。</p>



<p>小ぶりのボトルの白ワイン。<br>「どう？　軽いだろ？　最初はさ、いいものを作るにはいいものをあげなくちゃいけないって思って、上等なワインをあげてたんだよ。でも、ダメ。いいワインは濃すぎて匂いが強すぎて肉にも残っちゃったんだよ」試行錯誤を重ねたが、うまく行かなかったのだとか。</p>



<p>「それでさ、最後にこの軽いワインをあげてダメだったら、もうやめようかなって思ってたんだよね」<br>なんと、それが的中。肉の臭みがきれいになくなったという。</p>



<p><a href="https://www.wainton.co.jp/" target="_blank" rel="noopener" title="">ワイントン</a>は現在全国でも大人気で、料理店などで引っ張りだこ。<br>中田をはじめスタッフ一同で焼いたワイントンを試食させていただいたところ、「うまい、うまい」と箸が進み、お皿はすぐにからっぽになってしまった。</p>


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					<span class="p-blogCard__caption">NIHONMONO &#8211; 「にほん」の「ほんも&#8230;</span>
					<div class="p-blogCard__thumb c-postThumb"><figure class="c-postThumb__figure"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/140_main.jpg" alt="" class="c-postThumb__img u-obf-cover" width="320" height="180"></figure></div>					<div class="p-blogCard__body">
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						<span class="p-blogCard__excerpt">牛肉の旨みをひきだす“ワイン”の力 ワインビーフ……？料理の名前かと思いきや、なんとワインを食べさせて育てた牛</span>					</div>
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		</div><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/154/">一升瓶でワインを飲む豚たち「甲州ワイントン」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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