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	<title>煎茶 - NIHONMONO</title>
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	<description>「にほん」の「ほんもの」を巡る旅マガジン</description>
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	<title>煎茶 - NIHONMONO</title>
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		<title>今の時代に合う「美味しいお茶」とはーー「そのぎ茶」を長崎から世界へ　茶友 松尾政敏／長崎県東彼杵</title>
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		<pubDate>Wed, 08 Jun 2022 03:56:33 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[煎茶]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji1-2.54.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>日本茶と聞くと、思い浮かぶのは静岡や京都。そのような中、長崎県東彼杵（ひがしそのぎ）の「そのぎ茶」が、全国からじわじわと注目を集めている。海外との取引も盛んな茶農家「茶友」の松尾政敏さんを訪ね、長崎から日本、そして海外へ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji1-2.54.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>日本茶と聞くと、思い浮かぶのは静岡や京都。そのような中、長崎県東彼杵（ひがしそのぎ）の「そのぎ茶」が、全国からじわじわと注目を集めている。海外との取引も盛んな茶農家「茶友」の松尾政敏さんを訪ね、長崎から日本、そして海外へと広がり続けるそのぎ茶の魅力へと迫った。<br> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" width="640" height="427" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji1-2.jpg" alt="" class="wp-image-31997" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji1-2.jpg 640w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji1-2-300x200.jpg 300w" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" /></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">日本一に輝いた長崎産の日本茶</h2>



<p>長崎県のほぼ中央部。波穏やかな大村湾を望む東彼杵は、渓谷「龍頭泉」をはじめとする風光明媚な場所や豊かな自然に恵まれた町だ。車で山あいに入ると見えてくるのは、一面の茶畑。温暖な気候と、爽やかな潮風が吹き抜ける斜面地で栽培されている「<strong>そのぎ茶</strong>」は、全国茶品評会で4年連続日本一に輝くなど、今、日本でも注目が高まりつつあるお茶だ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">全国生産量の約2%「そのぎ茶」とは？</h3>



<p>日本茶といえば、細い針状の形をした「煎茶」が一般的だが、ここ東彼杵で作られる「そのぎ茶」は、茶の形を丸くした「<strong>蒸し製玉緑茶（むしせい たまりょくちゃ）</strong>」が主流。勾玉のようなカーブを描く茶葉のその形状から「グリ茶」とも呼ばれ、煎茶と比べると渋みが抑えられてまろやかな味わいが特徴だ。お湯の中でゆっくりと開きながら旨みが抽出されるため、注ぐたびに味や香りの変化を楽しむことができる。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" width="640" height="427" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji2-2.jpg" alt="" class="wp-image-31998" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji2-2.jpg 640w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji2-2-300x200.jpg 300w" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" /></figure></div>


<p>近年では全国の日本茶品評会などでも常に上位を占めるそのぎ茶だが、中でも農林水産賞や天皇杯、日本茶アワードで大賞に輝くなど、目が離せない銘茶をつくる茶園が、「<strong>茶友</strong>」。2代目・<strong>松尾政敏</strong>さんが夫婦で営む農園だ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">35歳で家業を継ぎ、茶農家の道へ</h3>



<p>標高400メートル。遠く大村湾を望む山の斜面地に広がる茶友の茶畑は、この日収穫間際とあり、青々とした茶の芽が勢いを増していた。先代にあたる政敏さんの父・三千男さんが、この地に茶の木を植えたのが1970年のこと。以降、日本茶の栽培・製造を行ってきた。政敏さんはお茶に囲まれたその暮らしの中で、「自分もいつかお茶づくりをするのだろう」と、漠然と志すようになったという。県立の農業高校へと進学したのち、静岡の国立野菜・茶業試験場で2年間お茶づくりの研修を経て帰郷。本格的に経営にも携わるようになり、2004年、35歳の時に茶園を引き継いで生産から販売までを手掛ける茶友を設立した。</p>



<h3 class="wp-block-heading">自然に寄り添い、茶葉のポテンシャルを引き出す</h3>



<p>茶友で作られるお茶のほとんどは、上にも述べた、蒸し製玉緑茶。茶葉の形を針状に整えるための精揉（せいじゅう）と呼ばれる“揉み”の工程がないため、その茶葉はグリグリと丸い。柔らかで上質な新芽を中心に使用することから、ふくよかな旨みが生まれると共に見た目も繊細な茶葉に仕上がる。「<strong>茶葉本来の形、味、香りなどのポテンシャルを最大限に引き出したい</strong>」と話す政敏さんの言葉通り、茶友の蒸し製玉緑茶は茶葉に余計な力を加えない分、えぐみや苦みが少なくやわらかい甘みがあり、スッと喉を通るような味わいが定評だ。</p>



<p>畑に与える肥料も、骨粉や菜種油の搾りかすなどの有機質を中心に、<strong>できるかぎり化学肥料や農薬は使用しない</strong>。そのため害獣被害も避けては通れないが、有機肥料を混ぜ込むことでふかふかの土質となり、みみずや微生物が豊富な肥沃な土壌になる。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" width="640" height="427" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji3-2.jpg" alt="" class="wp-image-31999" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji3-2.jpg 640w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji3-2-300x200.jpg 300w" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" /></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">畑ごとの環境を見極めた茶づくり</h3>



<p>さらに海と山に囲まれた東彼杵特有の地形が、お茶の味わいに多様さをもたらす。平坦な土地が少ない東彼杵では、海沿いから山の斜面地まで、その標高差によって温度・湿度などに微妙な変化が生じるため、茶友では栽培するお茶の品種や摘期も変えている。「大量生産はできませんが、畑一枚ごとに試行錯誤を重ねながら味を追究していく楽しみがある」と政敏さん。「毎年、よりおいしいお茶を作ろうと心がけてはいますが、100点を取るのは難しいですね。自然の力にはかないません」と穏やかな笑顔で話す。</p>



<h2 class="wp-block-heading">数々の賞に輝く希少なお茶「あさつゆ」</h2>



<p>現在茶友で栽培されているお茶は、全8品種。その中でも、濃厚でありながら渋み・苦味がほとんどなく、甘みと旨みが特徴の「あさつゆ（朝露）」と呼ばれる品種から作られる銘柄『<strong>あさつゆ</strong>』は、茶友の看板商品となっている。あさつゆは、もとは京都宇治の在来種から選抜され1953年に品種登録されたものの、栽培面積は日本の茶畑全体の1％ほどと極めて希少で、茶通に多くのファンを持つ。</p>



<p>温暖な気候が合うことから、ここ東彼杵の環境もあさつゆには適しているが、栽培も製造も非常に難しい品種のひとつだ。政敏さんが作る『あさつゆ』はその品質の高さを評価され、<strong>農林水産大臣賞</strong>や<strong>天皇杯</strong>、また一般の消費者が評価を決める「<strong>日本茶アワード</strong>」などでも数々の賞を受賞。2014年からは、JR九州の<strong>ななつ星クルーズ</strong>にも提供されている。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" width="640" height="427" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji4-2.jpg" alt="" class="wp-image-32000" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji4-2.jpg 640w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji4-2-300x200.jpg 300w" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" /></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">毎日飲んでも飽きないお茶を</h3>



<p>『あさつゆ』など個性の強いお茶を作る一方、茶友が目指すのは、日々の暮らしに自然とお茶がある風景だ。「賞を取るような、1杯で満足できるお茶も素晴らしいけれど、気づいたらいつも飲みたくなるような、そんな親しみのあるお茶もしっかり作りたい」と政敏さん。“日本茶離れ”が叫ばれる昨今、より日本茶を身近に感じてもらいたいとの思いから、日本茶にまつわるイベントも積極的に開催している。</p>



<h3 class="wp-block-heading">季節ごとに開催するお茶会</h3>



<p>長崎や東京では、18年ほど前から<strong>お茶会</strong>を定期的に開催。地元の食材を使用した自家製のお菓子と共に、お茶を淹れながら茶摘みの風景を語ってきた。「目の前に出されたお茶をただ飲むよりも、こんな場所で、こんな人たちがお茶を作っているんだと知ってもらうことが大切だと思っています。実際に知ってもらうと、日本茶への関心も高まって、これが飲みたいと言ってくれる方も出てきますから」</p>



<h3 class="wp-block-heading">日本茶の魅力を海外へ</h3>



<p>2016年からは、「ほんものの日本茶をドイツに」を理念に掲げた「<strong>日本茶ドイツプロジェクト</strong>」をスタート。ハーブティーをはじめとしたお茶文化が根強いドイツでは、近年和食ブームの高まりも相まって、日本茶の輸入量が大幅増加。日本からのお茶の輸出先でも、アメリカに次ぐ2位となっている。</p>



<p>※2021年日本茶輸出実績（日本茶輸出促進協議会HPより）</p>



<p>プロジェクトでは、ドイツ各地の茶取扱店やカフェ、レストランなどで、現地住民の日本茶への理解や嗜好の調査を経て、EUの厳しい基準値を満たした日本茶を市場導入。ミュンヘンを中心に、現地ではたびたびお茶会を開催し、政敏さん自らゲストの目の前で日本茶を淹れながら、日本茶トークを繰り広げるという。</p>



<p>「いわゆる“グリーンティー”ってどこにでも売っていますが、きちんとした日本茶じゃないことも多くて。でも僕らからすると、本物の日本茶を知ってほしい、飲んでほしいと思うわけです。そうでないと、せっかく一生懸命作ったお茶が、誰の手にも届かなくなってしまう。そんな気持ちで海外でも活動を始めました」と政敏さん。ドイツでの活動も徐々に広がり、現地のコース料理と日本茶のペアリングをテーマにお茶会を開催した際は、チケットが即完売する人気だったという。</p>



<p>「『あさつゆ』の水出しとコース料理を合わせたんですが、これが意外と合うんですね。そして『このお茶が欲しいから販売して欲しい』という声を聞くと、茶畑での努力の日々はこの瞬間のためにあったと思える。茶葉を作っているだけじゃ到達できない新たなチャレンジになる。これからも、自分たちが手をかけて作ったものをお客さんと共有できる機会をどんどん増やしていきたいですね」  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" width="640" height="427" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji5-1.jpg" alt="" class="wp-image-32001" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji5-1.jpg 640w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji5-1-300x200.jpg 300w" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" /></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">これからの日本茶のあり方とは</h2>



<p>「<strong>日本茶を作るだけじゃなくて、飲んでもらうまでが僕たちの仕事</strong>」。そう話す政敏さんだからこそ、現代の“日本茶離れ”のような状況に危機感を抱き、さまざまな活動に勤しんできた。そのような中で気付いたのは、日本茶の正しい淹れ方、飲み方を普及させるのではなく、「<strong>どうやったら日本茶を楽しめるか</strong>」。そのためには、これまで茶業界で当たり前のように言われてきた固定概念を度外視にする勇気も必要だと話す。</p>



<h3 class="wp-block-heading">新たなフェーズに入ったお茶業界</h3>



<p>「急須で淹れるお茶はもちろん素晴らしいけれど、その手間をかけなくてもおいしい飲み方を、茶業界も提案しないといけない。それに一番茶がよくて、二番茶、三番茶はよくない、なんてことはないと思うんですよ。どれも農家さんが一生懸命作っているし、向き不向きがあるという意味で、その時に獲れた茶葉にしか適さない味もあるわけですから。<strong>今の生活、今の人たちに求められている日本茶のあり方って何だろう？</strong>ということも、お茶業界として考えていく時期にきていると思いますね」</p>



<h3 class="wp-block-heading">日本茶の味を追究し続ける</h3>



<p>5年ほど前からは、かつて九州を中心に盛んに作られてきた<strong>釜炒り製法</strong>にも着手。現在は日本茶の中でも生産量がわずか0.03％未満と言われるほどに減少している釜炒り製法だが、釜香（かまか）と呼ばれるその香ばしい香りと独特の風味は、今なお根強い人気を誇る。</p>



<p>「これからの時代に合う“おいしい”を生み出すために、いろいろなことに挑戦していきたいですね」と話す政敏さん。その視線の先に映るのは、新しい可能性に満ちた<strong>日本茶の未来</strong>。</p>



<p>「たった一種類の茶の木が、収穫の時期や製造方法が変わるだけでこんなに多彩な味に生まれ変わる。添加物なんて何一つ加えてないのに、こんな飲み物ってないですよ。僕は、お茶を作ること以外、ほかにできることは何もない。それくらい、お茶が大好きなんです」</p>



<p>政敏さんの言葉を聞いて、その眼差しを見て感じるのは、毎日の生活に日本茶を広めるという使命感を超えたところにある、愛を以て日本茶を暮らしの中に届けたいという、悦びそのものだ。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" width="640" height="427" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji6.jpg" alt="" class="wp-image-32002" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji6.jpg 640w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/06/kiji6-300x200.jpg 300w" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" /></figure></div><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/31995/">今の時代に合う「美味しいお茶」とはーー「そのぎ茶」を長崎から世界へ　茶友 松尾政敏／長崎県東彼杵</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>宇治茶の老舗が作る「美味しいお茶」とはーー放香堂　酢田恭行さん　／兵庫県神戸市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/32466/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 15 Sep 2020 07:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[茶師十段]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2020/09/kyogo_suda_main-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>創業約180年。1830年から1843年に京都で茶畑を開き、神戸開港に合わせて日本茶の輸出も開始。日本で初めてコーヒーを店頭で飲ませたことでも知られ、日本の喫茶文化の源流とも言えるお店です。 異国情緒漂う街、神戸を代表す [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2020/09/kyogo_suda_main-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-center"><strong>創業約180年。1830年から1843年に京都で茶畑を開き、<br>神戸開港に合わせて日本茶の輸出も開始。<br>日本で初めてコーヒーを店頭で飲ませたことでも知られ、<br>日本の喫茶文化の源流とも言えるお店です。</strong></p>



<p>異国情緒漂う街、神戸を代表する神戸元町通り商店街。あたりにはお茶の甘く芳ばしい香りが漂う。ふと見ると、そこにあるのは宇治茶の老舗「<a href="https://www.hokodo.co.jp/history.html" target="_blank" rel="noopener" title="">放香堂</a>」。約190年もの歴史を持つこの店の六代目であり、日本に15人しかいない「茶師十段」の称号を持つ酢田恭行さんにその歴史と古くから愛されるお茶の秘密を伺った。<br> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="675" height="450" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/2_01-1.jpg" alt="" class="wp-image-32470" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/2_01-1.jpg 675w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/2_01-1-300x200.jpg 300w" sizes="(max-width: 675px) 100vw, 675px" /></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">190年の歴史を持つ老舗「放香堂」</h2>



<p>その歴史は古く、創業はいまから約190年前。江戸時代の天保年間(1830年〜1843年)に初代東 源兵衛が宇治茶の主産地である山城の国、東和束村（現在の和束町）で自家茶園を開き、全国に送り出したことから始まる。そのお茶の香りの良さが評価され、1858年に松平家の御用商人となり<span class="swl-marker mark_yellow">「<strong>いつまでもその香りを放ちつづけるように</strong>」という意味を込め、現在の「<strong>放香堂</strong>」の屋号を頂戴したという。</span></p>



<h3 class="wp-block-heading">喫茶文化源流の地</h3>



<p>この放香堂が面白いのは銘茶を扱うだけではなく、<strong><span class="swl-marker mark_yellow">日本で初めてコーヒーの輸入を手掛けた</span></strong>というところにもある。江戸幕府崩壊後、開港に合わせて現在の神戸に拠点を設け日本茶の輸出を開始した際、同時にコーヒーの輸入もおこなったという。そのことは教科書にも載っているそうだ。 早くから日本茶を世界に輸出することを手掛けていたことと合わせて、まさに<strong>日本の喫茶文化の源流</strong>と言えるお店なのだ。その放香堂の歴史を現代に受け継いでいるのが茶師の<strong>酢田恭行</strong>さんだ。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="675" height="506" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/seisansha_pic_02_2-1.jpg" alt="" class="wp-image-32473" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/seisansha_pic_02_2-1.jpg 675w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/seisansha_pic_02_2-1-300x225.jpg 300w" sizes="(max-width: 675px) 100vw, 675px" /></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">六代目・東 源兵衛を襲名した茶師・酢田恭行さん</h2>



<p>創業者である「東 源兵衛」の名を代々襲名し、放香堂の歴史を受け継ぐ、六代目 東 源兵衛の酢田恭行さんは、放香堂の茶師として伝統の製法や技を用いて美味しいお茶を日々追求し続けている。 この日は見学のほかに中田も合組（ごうぐみ）にもチャレンジ。<span class="swl-marker mark_yellow">合組（ごうぐみ）は、品種や蒸し具合の異なるお茶をブレンドして良質で美しいお茶に仕上げる作業。</span>わたしたちが口にする茶の味、香りを左右する最後の工程であり、茶師の腕が一番問われる工程だ。中田が掲げたのは、「食事にあう最高級の玄米茶」。それぞれの茶葉の特長を十段に聞きながら、４種類、５種類と茶葉をブレンドしていく。この日できあがったのは、鮮やかなグリーンの玄米茶。コクが強すぎないので飲みやすく、かといって香りも失われてはいなかった</p>



<p>茶師とは、もともとお茶を生産する人のことだったという。しかし、お茶は育った葉を摘むだけでは飲むことができない。今では、<span class="swl-marker mark_yellow">摘んだ葉を「合組（ごうぐみ）」、「火入れ（ひいれ）」、風力によって茶の軽い部分を選別する「唐箕（とうみ）」等のお茶のうま味を引き出す伝統的な工程を極めた人のことをいい、現代でいうワインの「ソムリエ」やお酒の「利き酒師」と同じように鑑定する能力をもつ者のことを指している。</span></p>



<h3 class="wp-block-heading">70年で15人。茶師十段とは？</h3>



<p>そんな酢田さんの凄いところは、そのお茶が持つ特徴を見極める力にある。年に一度だけ開催される品種、茶期、産地、香りの4つの審査項目で茶の鑑定力を競う「<strong>全国茶審査技術競技大会</strong>」。この大会において最も優秀な成績を収め、最高位の十段を取得した茶師に与えられる称号が「<strong>茶師十段</strong>」。酢田さんはこの称号を持っているのだ。そして、驚くべきことに大会が始まってから<strong>約70年</strong>のあいだ、この称号を得たのは<strong>15人</strong>しかいないという。<br>そのため、国家資格ではないが、業界の中においては非常に権威のある称号とされているのだ。  </p>



<h3 class="wp-block-heading">中田も合組に挑戦</h3>



<p>この日は見学のほかに中田も合組（ごうぐみ）にもチャレンジ。合組（ごうぐみ）は、品種や蒸し具合の異なるお茶をブレンドして良質で美しいお茶に仕上げる作業。わたしたちが口にする茶の味、香りを左右する最後の工程であり、<strong>茶師の腕が一番問われる工程</strong>だ。中田が掲げたのは、「食事にあう最高級の玄米茶」。それぞれの茶葉の特長を十段に聞きながら、４種類、５種類と茶葉をブレンドしていく。この日できあがったのは、鮮やかなグリーンの玄米茶。コクが強すぎないので飲みやすく、かといって香りも失われてはいなかった</p>



<p>通常、ほうじ茶や玄米茶は二番茶、三番茶など、等級の劣る茶葉がつかわれることが多い。それを中田はあえて、高級な茶葉や抹茶をぜいたくにブレンドすることで、飲み味がすっきりしつつ、香りも楽しむことができる茶を目指したのだ。これに、瞬時にその目標に応え、膨大なお茶の中から特徴に合うものを選びサポートをしてくれた酢田さんの技術には驚きが隠せない。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="675" height="450" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/2_03.jpg" alt="" class="wp-image-32472" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/2_03.jpg 675w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/2_03-300x200.jpg 300w" sizes="(max-width: 675px) 100vw, 675px" /></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">日本茶と向き合うお茶づくり</h2>



<p>現在も愛され続ける放香堂だが、それは酢田さんの存在によるものだけではない。自社茶園を宇治茶の主産地である京都府和束町に保有していることも大きな要因だ。<span class="swl-marker mark_yellow">高い鑑定技術で茶葉の特長を見極め、伝統の技と製法でブレンドする茶師・酢田さんの存在と、土づくりや苗木を育てるところからおいしい日本茶づくりに取り組める自社茶畑の存在。日本茶を鑑定、配合するだけではなく、<strong>一から日本茶に向き合い「創る」</strong>といった<strong>本来の茶師としての働き</strong>を可能にしている。</span>これこそが放香堂の強みであり、現在までその歴史と伝統が守られ、愛され続ける要因なのだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">移り行く時代と変わらぬ思い</h3>



<p>近年、時代の変遷により「食」に対する価値観は多様化し、日本食文化にもさまざまな形態が出現してきている。しかし、放香堂には、190年のあいだ「<strong>以茶伝心</strong>」という変わらぬ理念がある。これは「<strong>丹精込めて育て上げた「茶」を相手様に喫していただく事により真心を伝える</strong>」という思いを表した言葉として、創業以来放香堂が大切にしてきた姿勢でもある。</p>



<p>「相手に対する真心」の発見そのものが難しい時代。そんな中でも、変わらぬ思いで最高のお茶を作り、日本の歴史と伝統を守り続ける放香堂はこれからも永く日本人に愛されるお茶専門店であり続けるにちがいない。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full is-resized"><img decoding="async" width="900" height="900" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/seisansha_comment_02.png" alt="" class="wp-image-47497" style="width:825px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/seisansha_comment_02.png 900w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/seisansha_comment_02-300x300.png 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/seisansha_comment_02-150x150.png 150w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/seisansha_comment_02-768x768.png 768w" sizes="(max-width: 900px) 100vw, 900px" /><figcaption class="wp-element-caption">放香堂　茶師 酢田恭行さん</figcaption></figure></div>


<p>“おいしいお茶とは何か”を追求しています。全国の茶畑を巡り歩き、土づくりや肥料選び、栽培から収穫のタイミングにまで関わり、理想のお茶を実現するため研究を重ねています。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/32466/">宇治茶の老舗が作る「美味しいお茶」とはーー放香堂　酢田恭行さん　／兵庫県神戸市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>手間を惜しまないお茶作り「川根茶 高田農園」／静岡県川根本町</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 26 Jul 2011 12:46:35 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[静岡県]]></category>
		<category><![CDATA[茶農家]]></category>
		<category><![CDATA[川根茶]]></category>
		<category><![CDATA[農林水産大臣賞]]></category>
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		<category><![CDATA[農業]]></category>
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		<category><![CDATA[全国茶品評会]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/357_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>色が薄いが、味は深い。高田農園のお茶 お茶処 静岡のなかでも、茶処として有名なのが川根本町だ。静岡県中西部、大井川の流れる一帯にある。高田農園に伺うと、早速お茶が出された。けれど、すこし色が薄いようだ。「ご取材でいらした [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/357/">手間を惜しまないお茶作り「川根茶 高田農園」／静岡県川根本町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/357_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">色が薄いが、味は深い。高田農園のお茶</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="/rnp/files/2012/01/357_img_01.jpg" alt="" style="object-fit:cover;width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p>お茶処 静岡のなかでも、茶処として有名なのが川根本町だ。静岡県中西部、大井川の流れる一帯にある。<a href="https://takadanouen.com/" target="_blank" rel="noopener" title="">高田農園</a>に伺うと、早速お茶が出された。けれど、すこし色が薄いようだ。<br>「ご取材でいらした方は、みんな驚かれるんですよ。ちょっと出がらしみたいでしょ」と笑う奥様。<br>「まずは、飲んでみてください」と高田恵夫さんに促され、口をつける。</p>



<p>すると、中田が思わず「あっ」と声を上げるほど、濃密で深い味と香りがする。そして甘い余韻が続く。色がとても薄いのに、不思議だ。一番茶のさらに早い時期の茶葉は水色（すいしょく）は薄くても味の濃い美味しいお茶になるという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">もう一度飲みたくなるお茶づくりのこだわり</h3>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="/rnp/files/2012/01/357_img_02.jpg" alt="" style="object-fit:cover;width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p><span class="swl-marker mark_yellow">川根茶といえば煎茶が有名で、今回伺った高田農園の煎茶は、全国茶品評会の農林水産大臣賞をはじめ、多くの賞を受賞している。</span>また、14年ほど前からは、烏龍茶に近い、半醗酵の「釜炒り茶」も作りはじめ、その釜炒り茶の「香駿」と「べにふうき」をセットにした「香りっ子」という商品は、2010年に開かれた世界緑茶コンテストで最高金賞を受賞した。</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">「最高のお茶を作るために大事にしていることは何ですか？」と伺う中田。<br>「それは、その時期、その時期の作業をきちんとやることです。手を抜けばお茶に出ますから、様々な技術をしっかり管理していくことです。」</span>高田さんはそう話してくださった。</p>



<p>高田農園は、自園自製だ。つまり、茶葉の栽培から、火入れなどの製品加工まですべてを行っている。それだけに大量生産はできない。しかしその分、こだわりを持ち、研究も怠らない。茶葉の品種から乾燥の度合い、そういったすべてが微妙にお茶の味、香りに影響してくるというから、繊細な感覚が必要とされる仕事だ。最後に高田さんが目指すお茶を聞いてみると、「おいしいと、もう一度飲みたくなるお茶」だと教えてくれた。</p>


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					<div class="p-blogCard__thumb c-postThumb"><figure class="c-postThumb__figure"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2012/01/355_main.jpg" alt="" class="c-postThumb__img u-obf-cover" width="320" height="180"></figure></div>					<div class="p-blogCard__body">
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						<span class="p-blogCard__excerpt">やぶきた茶に適した土地、初倉 「こんなところに茶畑があるとは思わなかった」 到着した車を降りて中田はそう言った</span>					</div>
				</div>
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		</div>

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		</div><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/357/">手間を惜しまないお茶作り「川根茶 高田農園」／静岡県川根本町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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