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	<title>木工 - NIHONMONO</title>
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	<description>「にほん」の「ほんもの」を巡る旅マガジン</description>
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	<title>木工 - NIHONMONO</title>
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		<title>“使う楽しさ”をデザインするものづくり「アトリエヨクト」／山梨県北杜市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 04 Nov 2024 02:56:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[モダンデザイン]]></category>
		<category><![CDATA[木工]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export4.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>南アルプスと甲斐駒ヶ岳（かいこまがたけ）を水源とする尾白川（おじらがわ）が流れ、四季折々の自然に囲まれる北杜市白州町。工房「アトリエヨクト」をこの地で構えるきっかけとなったのは、デザイナー二人の転機となるスウェーデンでの [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export4.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>南アルプスと甲斐駒ヶ岳（かいこまがたけ）を水源とする尾白川（おじらがわ）が流れ、四季折々の自然に囲まれる北杜市白州町。工房「アトリエヨクト」をこの地で構えるきっかけとなったのは、デザイナー二人の転機となるスウェーデンでの生活だった。</p>



<h2 class="wp-block-heading">生活の中で生まれる“プロダクト”</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export3.jpg" alt="" class="wp-image-50129" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export3.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export3-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export3-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>山梨県北杜市白州に構えるアトリエヨクトは、デザインから製作までを手掛ける古川潤（ふるかわじゅん）さんと、WEBやパッケージなどのグラフィックデザインを担当する佐藤柚香（さとうゆか）さんの夫婦二人から成る。インテリア雑貨や家具など製作は多岐に渡り、「ベースは木ですが、それぞれの目的に適した素材を柔軟に用い、室内外の境目なく使えるものを作ることができればと考えています」と古川さんは話す。アイデアは“自分たちが欲しいと思ったもの”が始まりとなり、試作を繰り返しながらデザインを研ぎ澄ませ、「製品＝プロダクト」へと完成させる。例えばミニサイズのカッティングボードは登山やキャンプで簡易的なテーブルとなり、ポケットやリュックに入れて持ち運ぶことができ、日常生活においてもフルーツなどを切ってそのままトレイとして食卓で使える。アウトドアが好きな古川さんが「欲しい」と思ったことで生まれたプロダクトの1つだ。「生活の中で気付き、面白いなと思ったものをまず作ってみる。いけそうだと思った場合にそれをブラッシュアップさせて形にしています」。</p>



<p>ブランドを立ち上げてからは9年目、北杜市に移住してからは11年となる二人。北杜市を活動の拠点として決めた理由は、東京からの程よい距離感と留学で向かったスウェーデンでの田舎暮らしが馴染み、「気候や雰囲気が似ている」と感じたからであったという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">スウェーデンで得たもの</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export20.jpg" alt="" class="wp-image-50130" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export20.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export20-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export20-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>同じ美術大学の建築学科で学んでいた二人。卒業後、古川さんは伝統工法建築の工務店で大工を経て独立し、東京都墨田区の町工場を借りてオーダー家具の製作を始めたが、独学ゆえに限界も感じていた。その頃パートナーである佐藤さんも設計事務所から独立して数年が経ち、行き詰まりを覚えていた。新たな学びが必要だと感じた二人はスウェーデンへの留学を決心。ヨーテボリにあるHDK大学にて古川さんは家具デザインを、佐藤さんはテキスタイルを学ぶため約4年間滞在することとなった。スウェーデンの教育や社会福祉制度が充実しているという点は、留学と生まれて間もない息子の子育てをする上でも心強かったという。</p>



<p>北欧家具は世界各国でも注目を集めており、スウェーデンは昨今日本で人気を博している大手家具ブランド企業発祥の地でもある。スウェーデンの家具には白樺やオーク材などの天然素材が使用され、デザイン性がありながらも実用性に優れているのが特徴的。「使い勝手の面で合理性があり、デザイナーと製作側の距離がとても近いことで、デザインが製品にスムーズに落とし込まれていることの心地良さ。以前から思い描いていた理想を目の当たりにして、日本に帰ったらこの関係性を大切にしようと改めて思いました」と古川さんは当時を振り返る。</p>



<h3 class="wp-block-heading">日本の伝統的な民家から得た発想</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export26.jpg" alt="" class="wp-image-50131" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export26.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export26-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export26-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>スウェーデン家具の優れたデザインプロセスに加え、改めて実感した“日本の良さ”もブランドコンセプトに影響を及ぼした。異国の建築や生活様式の中で、古川さんは改めて“日本の伝統的な民家”を掘り下げて考え直すようになったという。例えば日本の昔からの民家にみられる「田の字造り」では、普段は字のごとく襖や障子で間仕切がされているが、仕切を取り払うことで1つの大きな空間へと変えられる構造となっている。このように日本の古くからの民家は可変性に優れた造りで、「日本人は自然を柔軟に受け入れつつとても合理的な暮らし方をしていたことに気付きました」と古川さんは語る。</p>



<p>「日本の昔の家具はほとんどが運べるんです。ちゃぶ台を置けば食事を取る居間となり、布団を敷けば寝室となる。そこに着想を得て、アトリエヨクトのプロダクトは持ち運びができるという可動性がコンセプトのひとつになっています」</p>



<p>折り畳み式のテーブルは「ちゃぶ台」のように持ち運びが容易で、アウトドアでも活躍する。生活空間を柔軟に活かす日本の伝統民家の様式からヒントを得たことで、アトリエヨクトのプロダクトとは“北欧の合理性”と“日本の生活スタイル”を融合したものになっている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">新たに現代で提案する“オカモチ”</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export37.jpg" alt="" class="wp-image-50132" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export37.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export37-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export37-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>「ブランドコンセプトを1番体現しています」と二人が紹介するプロダクトは「オカモチ」。古くは田植えなどの野外作業時に食事を運ぶ用途に始まり、後に出前で用いられるようになった伝統的な「岡持」を、生活道具を収納して運べるように現代風にリデザインしたものだ。ケータリングをはじめ旅館やホテルでの食事のサーブ、リモートワーク用のビジネスツール入れ、ヘアメイク道具や裁縫箱など、使う人によって用途は様々。スウェーデンに住んでいた頃に子どものミニカーが増えてしまい、片付けを学ばせるために作ったことがきっかけだったという。「世界各国でハンドルの付いた箱がいろいろある中で、“料理を運ぶため”に作っている日本の岡持がすごく印象に残っていました」と古川さんは開発当時を振り返る。</p>



<p>軽量化にこだわり、昔から軽い木材として箪笥（たんす）や収納箱で用いられてきた桐と、ハンドル部分はアルミ素材を使用。浅箱やトレーとしても使える蓋など、オプションを組み合わせることで好みにカスタマイズできる。また、このオカモチがアトリエヨクトの基本モジュールとなっており、他のプロダクトと連携して使用することができるようになっている。「小物を作る時にはこのオカモチに収まることを考慮してデザインします。組み合わせて使えると可能性が広がって楽しいんです」と話す古川さん。「思いもよらない組み合わせができるんです」と佐藤さんが加える。</p>



<h2 class="wp-block-heading">“ものづくり”で広がる新たな繋がり</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export31.jpg" alt="" class="wp-image-50133" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export31.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export31-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export31-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>最近は異業種とのコラボレーションが増えてきたという。そのひとつが、北杜市津金地区で、個性的なナチュラルワインを作る「BEAU PAYSAGE（ボーペイサージュ）」とのコラボレーションだ。自然農法のブドウ作りや野生酵母を用いた醸造など、手間ひまかけて作られるBEAU PAYSAGEのワインは限られた市場にしか流通しておらず、容易には手に入れることができない。品質のみならず、オーナー・岡本英史（おかもと えいし）氏の追求する、環境に配慮した「手を加えない」ワイン作りの哲学が共感をよび、国内外の愛好家たちからも高い評価を得ている。そういったBEAU PAYSAGEの取り組みの一環として、ワインの空き樽を1年に1樽分、カトラリーなどへとアップサイクルさせるプロジェクトを実施しており、既に4回目を迎えた。「1人で製作をしていると発想も偏ってしまうので、様々な人との繋がりは大事ですね」。</p>



<p>また岡本氏から繋がりはさらに発展し、東京都西麻布にあるフレンチレストラン、「L’Effervescence（レフェルヴェソンス）」の10周年記念時に新たなコラボレーションが実現。フランスの伝統的な技術に日本の四季折々の自然と文化を取り入れ、独自の美学で料理を生み出すL’Effervescenceは、ミシュラン三ツ星を獲得するなど、美食家たちの間でも話題のレストランだ。料理長を務める生江史伸（なまえしのぶ）氏からのオーダーは、「BEAU PAYSAGEのワイン樽を使った、箸とナイフを両方置くことができるナイフレストを」というものだった。実際にデザインと製作を手がけた古川さんは、「異業種の方の話を聞きながらものを作るのは興味深いしとても勉強になる」と語った上で、「アトリエヨクトで提案したいものと、コラボレーションによって誰かと一緒にものづくりをするという“二方向”でのプロダクト制作が今の原動力のひとつになっている」と、新鮮なアイディアやニーズに応えることで得られる、作品への好影響を嬉しそうに話してくれた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">デザインが好き</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export12.jpg" alt="" class="wp-image-50134" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export12.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export12-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export12-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>二人が北杜市へ移住した頃はブランドを立ち上げたばかりで知名度はなく、ゼロベースからのスタートとなり、販路はもとより製作における外注先や資材調達においても苦労は絶えなかった。一見木材の資源が豊富に思える山梨だが、県内の製材所では建築材に用いる杉や檜といった針葉樹を扱ってはいるものの、家具作りに適した広葉樹の材木はあまりみられないという。そのため日本各地の国産材や輸入材を使用しているが、ここ2、3年は工房のある北杜市の林業会社が今までチップや薪になっていた伐採木で、周辺の木工家に向けた原木市場を開いてくれるようになり、丸太を入手できるようにもなった。けれども水分を含んだ生木のままでは製作工程には移れないため、入手後市内の製材所で板にし、乾燥させるため長野県までトラックをレンタルして往復する必要がある。木材の調達から製材までのサイクルの効率化やコスト面での課題は多く、地元の同業者や木材を扱う業者との協力体制を整えていく必要を古川さんは感じているという。この動きは友人の木工家が中心となっていて、現在も課題に取り組みつつ更なる広がりをみせている。</p>



<p>また、製作工程においても一部の部品は外注に出しているものの、生産量に関しては課題を感じているとのこと。</p>



<p>「もう少し外注先を増やすことができれば、商品開発に時間を割くことができる。やっぱりデザインが好きなんです」。</p>



<h2 class="wp-block-heading">アトリエヨクトが考える“ものづくり”</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export23.jpg" alt="" class="wp-image-50135" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export23.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export23-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export23-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>「あまりスタイルやビジョンを決めつけたくなくて。これから生み出していく商品群から意図を感じていただけたらと思います」</p>



<p>生活の中でふと思い浮かんだアイデアや、柔軟なものづくりを軸とする古川さんらしい考えだ。例えば、壁面にフック付きの鉄バーを設置し、そこに様々なサイズの箱や棚をフックに引っ掛けて組み合わせることで自由に収納スペースを作ることができる壁面収納家具は、4年前に佐藤さんが設計した自邸に実際に取り入れたもの。「実際に使ってみることでまた新たな発想が生まれています」と語る古川さんは、自宅の空間を家具で自在にアレンジするという新たなアイデアに“楽しさ”を感じているという。</p>



<h2 class="wp-block-heading">使うことで活きるプロダクトを</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export19.jpg" alt="" class="wp-image-50136" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export19.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export19-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export19-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>「既にあるものを作っても自分が面白くないので、まだ見出されていないものの中で作る意味があると感じたものに限り形にしていこうと思っています」</p>



<p>自身の生活をベースにして自由自在な発想で新たなプロダクトを繰り広げていく古川さんからは、”ものづくり”の未来の可能性が垣間見えた。</p>



<p>組み合わせ可能なモジュールやカスタマイズといった可変性を持つアトリエヨクトのプロダクトについて、二人は“使う人の参加型家具”と称している。「使う人のアイデアや発想が自由に浮かんでくるようなものづくりがしたい」。商品開発に関して“形”ではなく、使い方の可能性を妨げないような“仕掛け”の要素を考えてデザインを行っているそうだ。お客さんの元に渡ったプロダクトが、二人の意図しないような使い方をされた時に、「ものを介して使い手とのコミュニケーションが取れた」と嬉しく感じるという。“もの”を所有することが目的ではなく、“使うことで生活がより豊かになる”デザインを目指すアトリエヨクト。思いもよらないヒントが潜んだプロダクトに今後も驚かされることだろう。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export5.jpg" alt="" class="wp-image-50137" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export5.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export5-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export5-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/50128/">“使う楽しさ”をデザインするものづくり「アトリエヨクト」／山梨県北杜市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>「匙（さじ）」だけを作り続けて25年。木工作家･さかいあつしさん／岡山県瀬戸内市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 22 Feb 2024 03:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/e4668b66a3a5c5953af5ae5525f40d7b.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>瀬戸内海に面した小さな港町で、木製のスプーンを一人でコツコツと作り続ける、木工作家のさかいあつしさん。彼の工房では、道具としてのスプーンから、まるでアートのようなスプーンまで、形はさまざま、温かみのある作品が数多く生み出 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/e4668b66a3a5c5953af5ae5525f40d7b.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>瀬戸内海に面した小さな港町で、木製のスプーンを一人でコツコツと作り続ける、木工作家のさかいあつしさん。彼の工房では、道具としてのスプーンから、まるでアートのようなスプーンまで、形はさまざま、温かみのある作品が数多く生み出されている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">導かれるように匙屋に</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5060.jpg" alt="" class="wp-image-40209" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5060.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5060-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5060-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>岡山県の南東部に位置し、穏やかな瀬戸内海に面した瀬戸内市牛窓町。江戸時代には北前船や韓国からの外交使節団･朝鮮通信使の寄港地として栄えた歴史を持つ港町だ。その古い町並みを残す通りに、さかいあつしさんは工房「<a href="https://www.sajiya.jp/" title="">匙屋</a>」を構える。その向かいでは、さかいさんの作品の販売や企画展などを行うギャラリーショップ「sajiya studio」を妻のかよさんが営んでいる。</p>



<p>大学卒業後、東京で2年間ほど会社勤めをしていた、さかいさん。しかし、自分にはこの生活が向いていないと感じる日々だった。改めて自分が何をしたいのかを考えたときに、彼の心に浮かんだのが、「ものを作って生きていきたい」という思い。そして、1994年、妻が背中を押してくれたこともあり、独学で木工品の製作をスタートする。最初は、看板や表札、椅子など、知人からオーダーを受けたものを手がけていた。そのうち、「木を削っているなら、スプーンを作ってみたら？」、「スプーンなら漆を塗ったらいいんじゃない？」など、節目節目で製作のアドバイスをしてくれる人たちに出会う。その言葉に導かれるように進んでいくうち、気づけば手がけるアイテムが木製のスプーンに集約されていった。</p>



<p>そこで、2000年頃、屋号を匙屋とし、<strong>木製のスプーンを専門に作ることを決意</strong>した。当時は、作家ものの手仕事の器がギャラリーやショップなどで注目を集め始めた頃。器に合わせる木製スプーンの需要も高まっていた。その時流に乗るかのようにスプーン作りに専念し、2006年には、東京都国立市に店舗兼工房を開いた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">自分が作るものにピントを合わせなければ</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5126.jpg" alt="" class="wp-image-40210" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5126.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5126-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5126-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>転機となったのは、2011年の東日本大震災。何があってももの作りを続けていくためにはどうすればいいかを自問し、移住を決断。仲間がいたことや工芸が根付いた地であることから、岡山県が候補のひとつに。「地元の人は何もないところと言うけれど、穏やかな環境にこそ漠然とした可能性を感じた。」という<strong>瀬戸内市牛窓町に、2013年8月に移住</strong>を果たした。</p>



<p>それを機に、さかいさんのもの作りにも変化が訪れる。東京では展示会に合わせてスプーンを製作するという活動のサイクルだった。そのなかで、展示内容や見栄えを重視した作り方をしている自分に気づく。<strong>「自分が作っているスプーンそのものに、もっとちゃんとピントを合わせなきゃと思ったんです」</strong>と、さかいさんは振り返る。どんな材料でどんな道具を使って作り、どんな人に届けたいのか、を改めて見つめ直し、それからは自分のペースでのもの作りが基本となっていったのだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">削る手をどこで止めるかはいまだに悩む</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5068.jpg" alt="" class="wp-image-40211" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5068.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5068-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5068-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>一人で製作する工房内には、素材となる大小さまざまな木片や枝、さまざまな道具類が並ぶ。道具のなかには、ヨーロッパで木靴職人が使っていたものを参考に、自己流で作ったものまで。それらの道具を駆使して、まずは木片からスプーンの大まかな形を削り出していく。どんなに技術があっても木目には逆らえないので、常に木目を意識しながらの作業となる。そして最後は、ナイフでくぼみを削ってスプーンの形に仕上げていく。いまだに、どこで完成とするかは探り探りだと言う、さかいさん。その言葉に、いかに真摯に一つひとつのスプーンに向き合ってきたが、うかがえるようだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">3つのカテゴリーでスプーンを展開</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5106.jpg" alt="" class="wp-image-40212" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5106.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5106-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5106-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>現在、さかいさんが手がけるスプーンは、大きくわけて3つのカテゴリーに分類される。ひとつ目は、日常使いの定番品。素材には細工しやすくて丈夫な<strong>サクラの木をメイン</strong>に用い、口触りが滑らかになるように漆を塗っては拭き上げるのを数回繰り返して仕上げている。スプーンは繊細な口に入れる道具である。しかも、離乳食期の赤ちゃんから、金属のスプーンを重く冷たく感じてしまう高齢者まで、実に幅広い人々が暮らしに用いるものだ。</p>



<p>木製ならではの口触りのよさを大切にしつつ、道具としての機能性にも心を配る。スプーンの膨らみをどのくらい残すか、どの位置を一番深くするか、食べ物がスプーンに残らないようにはどうすればいいかなど、試行錯誤を繰り返し、見た目のよさと使い心地のよさを兼ね備えた現在の形状にたどり着いた。</p>



<p>そして<strong>サイズは、25種類を展開</strong>。「使い手の要望や用途に合わせていたらこんなにも増えてしまった」と、優しく微笑むさかいさん。メンテナンスにも対応しており、道具としてのスプーンに対するさかいさんの誇りが詰まったシリーズだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">余さず作る、そして木を生かして作る</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5212.jpg" alt="" class="wp-image-40213" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5212.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5212-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5212-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>2つ目のカテゴリーは、移住後に始めた、<strong>間伐材を用いたシリーズ</strong>。先に述べた定番のスプーンには、銘木店から購入した木材を素材に用いるが、スプーンに使うのはほんの一部だけ。そこに、長年、どこかうしろめたさのようなものを感じていた。</p>



<p>間伐材のスプーンは、木材を見て、使える形状のスプーンを削り出す。残った余白の部分からは小さいバターナイフを作る。もったいないというよりは、<strong>木材を余さず作るにはどうしたらいいかという視点でのもの作り</strong>だ。さらに、このシリーズは、使っていくうちに変化する様子も目で見て楽しめるように、漆を塗らないのもこだわりだ。</p>



<p>そして3つ目が、牛窓の特産品である<strong>オリーブの間伐材で作る、アート作品のようなシリーズ</strong>。2018年から<strong>「瀟木子（しょうぼくし）」</strong>と名付けて展開している。その作り方は独特だ。「枝の形状を見て、そこにスプーンの形を無理やり当てはめて作るイメージ。そうすることで、木の枝の変わった造形や皮の色、木の繊維の様子などが生かされる。木の精妙さを感じたくて作っています。道具としての使いやすさはないですが、作っていておもしろいんです」。</p>



<h3 class="wp-block-heading">目標は、長く作り続けること</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5076.jpg" alt="" class="wp-image-40214" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5076.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5076-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5076-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>今から約25年前、30歳で匙屋になると決めたさかいさん。その決断に後悔はない。そのおかげで、いろいろな場所に出かけ、いろいろな人に出会えた。木製スプーンを媒介に、自分と世の中のつながりを実感する日々だ。</p>



<p>2023年には、毎月工房で開催する「spoon club 4U」と名付けた、スプーン作りのクラブ活動を始めた。さかいさんが一方的に教える教室ではなく、みんなで時間を共にするクラブというスタンス。スプーンを作ってみたいという人にこの場所で出会えたことも創作の刺激となっている。</p>



<p>今後の目標を尋ねると、大小2つの答えが返ってきた。小さな目標は、小ぶりの木のボウルを作ってスプーンとセットにした展開をすること。それに向け、ボウル作りを少しずつ練習中だ。そして、大きな目標は、<strong>匙を少しでも長く作り続ける</strong>こと。ひたすらに匙に向き合い続けてきたさかいさんがこれから生み出す匙はいったいどんな世界を私たちに見せてくれるのだろう。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/40207/">「匙（さじ）」だけを作り続けて25年。木工作家･さかいあつしさん／岡山県瀬戸内市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>真剣に遊び、滋賀で生まれた出会いをつなぐギャラリー「季の雲」</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 18 Jul 2023 01:00:12 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[器]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-26-1-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>滋賀県長浜市の住宅街にこつ然と現れるモダンな建築が、ギャラリー「季の雲（ときのくも）」。器を中心とした、現代作家による多彩な工芸品の展示や販売を行っています。またギャラリーのオーナー自身も、シンプルな美しさをまとった暮ら [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/37814/">真剣に遊び、滋賀で生まれた出会いをつなぐギャラリー「季の雲」</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-26-1-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p><a href="https://nihonmono.jp/article/37814/" target="_blank" rel="noreferrer noopener"></a></p>



<p class="has-text-align-center"><strong>滋賀県長浜市の住宅街にこつ然と現れるモダンな建築が、ギャラリー「季の雲（ときのくも）」。<br>器を中心とした、現代作家による多彩な工芸品の展示や販売を行っています。<br>またギャラリーのオーナー自身も、<br>シンプルな美しさをまとった暮らしの器を作る陶芸家として活躍しています。</strong></p>







<p>やわらかな自然光が差し込むコンクリート打ちっぱなしの空間に、さまざまな作風の器が並ぶ。滋賀県長浜市にある「季の雲（ときのくも）」は、国内外で活躍する作家の作品や古道具、そして日本ではめずらしく、中国茶器を常設で扱うギャラリーだ。全国各地から訪れるファンからはもちろん、作家達からも“帰ってくる場所”と呼ばれ愛されている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">どんな作品も受け入れる凛とした空間</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full is-resized"><img decoding="async" width="601" height="400" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-12.jpg" alt="" class="wp-image-37820" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-12.jpg 601w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-12-300x200.jpg 300w" sizes="(max-width: 601px) 100vw, 601px" /></figure></div>


<p>季の雲がある滋賀県長浜市の中心部は、豊臣秀吉の建てた長浜城がある城下町。観光客で賑わう駅前通りを抜け、静かな住宅地を進むと、ひときわ目を引く白い建物が現れる。鉄製の大きなドアを開くと、そこに広がるのは<strong>天井高5メートルの開放的なギャラリー空間</strong>。ギャラリーでは月に2回のペースで企画展が開催されており、<strong>陶磁器や漆器、ガラス、木工、金属</strong>など、さまざまな作家の作品を展示、販売している。</p>



<p>「新婚旅行でニューヨークに行った時、レストランやお店など、どこに行っても天井がすごく高くて。開放感とモダンな雰囲気に憧れて、それを形にしました。内装は最初からあまり作り込まず、その時々のイメージに合わせて装飾などで変えられる余白を残しています」と話すのは、オーナーの中村豊実さん。<strong>「他では展示できない大きな壺や、壁から吊るすような作品も持って来られる」</strong>と作家からも喜ばれているそうだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「子どもに誇れるような、本当に好きな仕事がしたい」</h3>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-09-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-37825" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-09-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-09-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-09-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-09.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>30代まではごく普通の会社員だったという中村さん。結婚し、子どもが生まれる時に<strong>「子どもに誇れるような、本当に好きな仕事がしたい」</strong>と考えたのが、この場所に店を構えたきっかけだった。とはいえ最初からギャラリーを始めたわけではないという。「最初にオープンしたのは、ずっと夢だったダイニングバー。どうせやるなら<strong>日本中のお客さんに来てもらえるお店にしたい</strong>と思って、七輪を使った焼きたての料理を食べながら日本酒が味わえるお店を開きました」。当時から器が好きだったそうで、作家ものの器を使ってめずらしい日本酒や料理を提供しているうちにファンが増え、うわさを聞きつけた人々が東京や神奈川など遠方からも遥々訪れるようになった。数年後には器を展示するギャラリーを併設し、ダイニングバーからイタリアンレストランに転向。その後、ギャラリーとしてのニーズが増えたこと、そして器に対する興味のウェイトが大きくなったことをきっかけに、レストランだった場所までギャラリーに作り変え、現在の季の雲が誕生した。2023年にはギャラリーを始めて20年になるという中村さん。「ずっと来てくれている常連さんとは一緒に歳を重ねていく楽しさがありますし、最近は若い人が『SNSで見て、やっと来られました』と言ってくれることもあります。やっぱり、いろんな年齢層の方が来てくださるのは嬉しいですよ」と笑顔がこぼれる。</p>



<h3 class="wp-block-heading">器好きの先にあった、古道具の世界</h3>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-21-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-37828" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-21-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-21-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-21-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-21.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>2階建ての店内は、1階が企画展と常設の作品が並ぶギャラリースペース、2階は中村さんが買い集めた<strong>古道具</strong>の販売スペースになっている。古いものを好きになったのは店を始めてからだそうで、日々作家ものの器を見ているともっと昔に作られたものにも興味が出てきて、骨董市などを見て回っているうちに自分でも買い付けて販売するようになったという。「うちに置いているのは、骨董というより古道具やガラクタ（笑）。何に使うかわからない</p>



<p>ものも混じっていますが、僕はそういうものの方が好きで。<strong>何の道具か、どうやって使うのか想像するだけでおもしろい</strong>じゃないですか」。</p>



<p>日本の古道具と西洋のアンティークが混ざり合った空間は、屋根裏に作られた秘密基地のよう。中村さんが<strong>金継ぎ</strong>を施した古い器も一緒に並んでいて、まるで宝探しをしているような楽しみが味わえる。</p>



<h2 class="wp-block-heading">つながりのある作家は100人以上</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-18-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-37829" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-18-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-18-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-18-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-18.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>季の雲では、年間20回以上もの企画展が開催されており、これまでに<strong>通算100人を超える現代作家の企画展や作品の販売を行ってきた</strong>。他にも白磁作家として世界的に知られる<strong>黒田泰蔵氏</strong>のサインがエントランスに残されていたり、「ギャルリ百草」を主宰する<strong>安藤雅信氏</strong>とはオープン当初から交流が続いていたりと、多くの作家と一緒に楽しみながら仕事を続けているという。「もうこれ以上増やすのはやめよう」と思っても、いい作家を見つけるとどうしてもお客さんに紹介したくなるのが中村さんの性分だ。しかも、新しく扱う作家のもとには必ず夫婦2人で訪問してから取引を依頼する。「いいなと思ったら、作品だけでなくその人自身を知りたくなるんです。20年も続けていると、出会った頃はまだ20代の駆け出しだった作家さんでも、今では40代の立派な中堅作家になっている。今は世界を舞台に活躍している<strong>青木良太さん</strong>もそのひとりです。人気が出たり大成功したり、そういうのを見ていると『やっててよかったな』としみじみ思います」。まだ知られていない作家を発見し、その成長過程に立ち会えるのもギャラリーとしての醍醐味だろう。</p>



<h3 class="wp-block-heading">新しい風やインスピレーションが生まれる場所に</h3>



<p>季の雲は、<strong>作家達の貴重な交流の場</strong>にもなっている。「展覧会の初日は在廊してくださる作家さんが多いのですが、その日の夜は必ず『うちで食べて飲もうよ』って声をかけるんです。みんなでご飯を食べてお酒を飲んで、うちに泊まっていくのがもう定番になっています。普段は工房にこもっている人が多い分、展覧会があったら自分で納品に来てそのまま在廊して、現地の人達と一緒にお酒を飲んだり、時間があったら釣りをしてみたり。ちょっとしたリフレッシュも兼ねて楽しみにされている方も多いです」と中村さん。毎年恒例の新年会には数十名の作家が集まるという。みんなで集まって酒を酌み交わせば、初めて会った作家同士が仲良くなって<strong>「二人展をやろうか」</strong>と言い出したり、陶芸家と漆器の作家が夜遅くまで話し込んだり。そんな出会いから、<strong>新しい風やインスピレーションが生まれていくのが嬉しいし、それがギャラリーの役目でもある</strong>と、中村さんはほほ笑む。</p>



<h2 class="wp-block-heading">飲食店の日常から始まった器づくり</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-02-2-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-37839" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-02-2-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-02-2-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-02-2-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo-02-2.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>

<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/L1000855-1-1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-37840" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/L1000855-1-1-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/L1000855-1-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/L1000855-1-1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/L1000855-1-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>じつは、中村さん自身にも作り手としての一面がある。「僕は、作家活動はしていないので……」と言う中村さんに、自宅の工房を見せてもらった。</p>



<p>中村さんが器づくりを始めたのは、季の雲がまだ飲食店だった頃。店で使っている器が頻繁に割れたり欠けたりするのを目の当たりにして、<strong>「こんなにしょっちゅう買い替えるぐらいなら、自分で作ろうか」</strong>と思ったのがきっかけだったそう。好きなこと、興味があることは何でもやってみるという中村さんならではの挑戦だ。焼き物といえばろくろを思い浮かべる人が多いが、中村さんの技法は<strong>「タタラ作り」</strong>。まず石膏型を掘り、その型に粘土をあてて乾燥させた後、型から抜いて焼き上げる方法だ。実用性を求めて始まった作陶は、<strong>割れにくく、使いやすく、何より料理が映える器づくり</strong>を基準にしている。「自分が使いたいと思うものを作る」という中村さんの思いが表れたシンプルで美しい器や直火にかけられるプレートは、季の雲のギャラリーにも並び、人気を博している。</p>



<h2 class="wp-block-heading">中国茶器との出会い、つながる縁</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo_nakata-25-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-37841" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo_nakata-25-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo_nakata-25-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo_nakata-25-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/tokinokumo_nakata-25.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>台湾の茶人が日本の作家のものを買っていくのを見て興味を持ち、妻の敬子さんと一緒に茶人を招いた<strong>中国茶</strong>の教室を始めた。中国人客が来たら話を聞いたり、自分でも中国に行ったりして勉強するなかで、<strong>日本では中国茶器を専門に作っている作家も扱っているギャラリーも見当たらない</strong>ことに気づく。「それならうちでやってみようか」と考えて交流のある日本人作家達たちに中国茶器の制作を依頼したところ、これが大ヒット。日本人が普段使う食器ばかり作り続けてきたから、中国茶器の制作は新鮮だったのか、ほとんどの作家が<strong>「ぜひやってみたい」</strong>と快く引き受けてくれたという。</p>



<p>また、敬子さんはギャラリーで行う中国茶の教室ばかりでなく、いろいろな土地や場所に赴いて茶人と一緒に作り上げていくお茶会の企画「茶遊記」も開催している。日本国内をはじめ、中国の各地やモンゴルでも開催されたこのイベントは、「お茶で真剣に遊び、その魅力を行く先々で伝え、感じる旅」がコンセプト。訪れるのはもちろん現地の人で、お茶と器を通じて人々の縁がつながれている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">手に取ることで作品をより身近に感じてほしい</h3>



<p>「僕達がやっているのはギャラリーなので。やっぱり<strong>手で触れて、重さや質感を感じて買っていただきたい。作品をより身近に感じてもらえるのがギャラリーの良さ</strong>だと思っています」と中村さんは話す。</p>



<p>何を買うにもオンラインで検索し、そのまま購入することが当たり前になりつつある現代。欲しいものにピンポイントでたどり着ける便利さの一方で、なぜか無性に心惹かれるものと偶然に出会い、視野が広がるという経験は少なくなっているのではないだろうか。“無駄”が排除される時代だからこそ、可能性を含んだ“余白”が求められている。このように、まだ見ぬ素晴らしい作品との出会いを提供し世界観を広げてくれるギャラリーの存在は、ここを訪れる人やコレクターばかりではなく、作品の作り手たちからも大いに注目され、その価値を高め続けていくだろう。</p>






<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/119_kao_DSC06012-1024x683.png" alt="" class="wp-image-47724" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/119_kao_DSC06012-1024x683.png 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/119_kao_DSC06012-300x200.png 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/119_kao_DSC06012-768x512.png 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/119_kao_DSC06012.png 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">季の雲 代表取締役 中村豊実さん</figcaption></figure></div>


<p>ギャラリーでは、私たちだからこそできる展示やイベントをこれからも模索していきたいですね。私自身でも器を作るようになってから15年余りになりますが、料理など受け入れるものの邪魔をしないシンプルなものを目指しています。手に取った方や実際使った方によかったと思っていただけるよう、日々精進するのみです。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/37814/">真剣に遊び、滋賀で生まれた出会いをつなぐギャラリー「季の雲」</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>木の温もりある表情を器に写し取る木工作家「内田悠」／北海道三笠市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 25 Apr 2023 01:00:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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		<category><![CDATA[木工作家]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/3-2-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>北海道三笠市に拠点を置く木工作家・内田　悠さんは、染めの技法により木の美しさを引き出したこれまでにない器を主に制作しています。個性豊かな木目の際立つ洗練されたフォルムやシルキーな質感が端正な魅力を放つ内田さんの器は実用性 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/3-2-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-center"><strong>北海道三笠市に拠点を置く木工作家・内田　悠さんは、<br>染めの技法により木の美しさを引き出したこれまでにない器を主に制作しています。<br>個性豊かな木目の際立つ洗練されたフォルムやシルキーな質感が端正な魅力を放つ内田さんの器は<br>実用性も申し分なく、暮らしのあらゆるシーンに木の温もりを添えてくれます。</strong></p>







<p>北海道を拠点に活動する木工作家･内田悠さんの作品からは、一本一本が異なる「木」そのものの美しさや個性を感じ取ることができる。それでいて、木工作品らしい温もりばかりでなく、相対するクールな質感も併せ持つ不思議な魅力があるのだ。木々に囲まれた静かな地で、創作を続ける内田さんの世界観を深掘りしていく。</p>



<h2 class="wp-block-heading">独特の風合いはプロの料理人を魅了する</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36548" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>

<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36509" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>北海道のほぼ中央、札幌や旭川、新千歳空港からもそれぞれ車で1時間ほどの場所に位置する三笠市。</p>



<p>同市の山あい、木々に囲まれた静かな場所に木工作家·内田悠さんの工房はある。 すぐ隣には彼の作品に加え、親しい作家たちが手がけた品を展示するギャラリースペースと内田さんの器を使った食事が楽しめるカフェ「<a href="https://www.replan.ne.jp/articles/43605/" target="_blank" rel="noopener" title="">緑⽉</a>（みつき）」も併設され、一般の人も訪れることができる。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full is-resized"><img decoding="async" width="882" height="589" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/IMG_9747.jpg" alt="" class="wp-image-36512" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/IMG_9747.jpg 882w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/IMG_9747-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/IMG_9747-768x513.jpg 768w" sizes="(max-width: 882px) 100vw, 882px" /></figure></div>


<p>内田さんの工房では、木製の小物や椅子、オーダー家具などの大きな作品まで、幅広い木製品を作っているが、特筆すべきは、ズラッと並ぶ美しい木の器だろう。</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">内田さんのつくる作品は、「木」それぞれが持つ確かな生命力、個々の美しさをそのまま切り取った手触り。それでいて、木で作られた作品ながら、“木工らしからぬ”クールな質感が特徴。</span></p>



<p>この従来の木工品のイメージでは説明が難しい独特の風合いこそ、内田作品の個性なのだ。</p>



<p>その独特な風合いから「料理の美味しさを引き出してくれる」と、多くの料理人やバイヤーたちから高い評価を受ける器の数々は、代々木上原のギャラリー<strong>「FOOD FOR THOUGHT（フードフォーソート）」</strong>や<strong>「AELU（アエル）」</strong>をはじめ、都内の有名レストランやギャラリーにて展示、販売されている。また2022年には鎌倉のギャラリー「うつわ祥見」にて個展を開催。もちろん内田さんの器が支持を受けているのは関東ばかりではない。</p>



<p>京都の有名⽇本料理店<strong>「料 かわしま」</strong>やレストラン<strong>「LURRA（ルーラ）」</strong>など、関西圏でも多くの店が内田さんの器を取り扱っている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">木工を学び、地元にUターンして独立</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36517" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>これだけ幅広いジャンルや地域で高い評価を得ている内田さんだが、木工作家として独立したのは2017年。高校を卒業後は、木とは縁もない北海道岩見沢市の市役所に勤務していた。</p>



<p>そこで目にしたのが、ゴミ集積所で捨てられていた家具たちの姿。使命を全うしたとは言い難い状態に「長く使える家具を作るような、そんな木工に携わりたい」という思いが芽生えたのだという。</p>



<p>こうして市役所を退職した内田さんは、飛騨家具の産地･岐⾩県高山市の「<strong>森林たくみ塾」</strong>に⼊塾し、木工を学びはじめた。</p>



<p>「家具を作りたくて入ったのですが、入門編としてやりはじめた器のほうに興味を持つようになりました。家具作りを学ぶ傍ら、自己流で器づくりにも挑戦しましたが、そっちの製作に関しては教えてくれる先生もおらず完全なる独学だったので、最初のうちは中々いいものが作れずにいました」と内田さん。</p>



<p>卒塾後は北海道に戻り、家具を作る会社で働きはじめたのだが、頭に浮かぶのは器のことばかり。結局自己流ながらも器作りを続けていた。</p>



<p>「なぜ、いい器が作れないのだろう。こうしたらいいのか、ああするのがいいのかと、気づいたら器作りに没頭し、夢中になっていたんです」</p>



<p>器づくりに魅了された内田さんは、当時出展したクラフトフェアでの好感触もあり、器を中心にした木工作家としての独立を決意する。拠点として選んだのは、自身の故郷である三笠市。ブドウ畑を望む、美しい丘陵地だった。</p>



<p>「いつかは、家族や友人のいる三笠に帰りたいと思っていました。この土地は、地元の山﨑ワイナリーのもの。じつはワイナリーの4代目を務める山﨑太地君が同級生で、工房探しを相談したら『好きに使ってくれていいよ』と言ってくれて」</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">静かで製作にはもってこいの場所は、あらゆるインスピレーションを与えてくれる。</span>こうして豊かな自然の中での生活を存分に楽しみながら、日々創作に取り組んでいると語ってくれた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">内田さんの経験と感性を詰め込んだ作品</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36520" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>自然を楽しみ、それを創作にも活かそうという想いは、器の素材である木材選びにも表れている。 「作品にはミズナラや桜、栗、イタヤカエデなど北海道産の樹木を使っています。信頼できる木材屋さんに、丸太の状態で製材してもらい、自然に1年乾燥させた後、⼈⼯乾燥をかけるので素材として使えるまでには2、3年かかりますね」</p>



<p>人の手と時間をじっくりとかけ、ようやく製作に最適な状態になった木を、木工旋盤で部材を回転させてそこに刃物を当てて削りだしていく<strong>「挽物（</strong>ひきもの<strong>）」</strong>という技法を用いて作品にしていく。</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">そのままの木目の濃淡や模様が生かされるのが内田作品の特徴。樹種ごと、その木ごとで異なる木目をそのまま器に反映するため、ひとつとして同じ模様になるものはない。</span></p>



<p>よくある木工品とは一線を画す内田さん独自の風合いは、色彩によるところが大きい。</p>



<p>特に、内田さんの作品の中でも特に独特な風合いを醸すグレーカラーの器は、イタヤカエデという⽊を使い、草⽊染めのような⼿法で色を出す。素材の中に<strong>鉄媒染（てつばいせん）液</strong>を染み込ませ、素材に含まれるタンニンに反応させると発色し、<strong>グレーがかった独特の風合い</strong>に染まるのだそう。</p>



<p>また、⽊目にも柔らかい部分と硬い部分があって、柔らかい部分はより⾊濃く染まるのだという。<span class="swl-marker mark_yellow">木目の個性次第で濃淡が現れるため、唯一無二の器ができあがる。</span>また木材そのものに含まれるタンニンに加え、<strong>柿渋</strong>などでタンニンを補充することで、より一層、彩色の濃淡が生まれる。</p>



<p>「2、3回は染める作業を繰り返しています。濃度は常に⼀定でも、⽊によって染まり⽅にばらつきがあるから濃度を調節したり、染めるまでの時間を都度変えたりして、工夫を凝らしているんです」</p>



<p>そのあたりは、内田さんの経験と感性の見せどころ。</p>



<p>器に食事を盛り付けても、水分や油が染みこんで劣化が早まらないよう、<strong>液体ガラスを用いて⾊を定着</strong>させるなど“使いやすさ”にもこだわっている。独特のマットな質感はガラス塗料のコーティングが一役買っている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「木」そのものを器に変えるだけ</h3>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36523" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>色以外にも、内田さんが製作のなかで重きを置いているのが“器を素材に合わせる”という点。</p>



<p>「⽊には本来、⽊目という柄がある。その雰囲気を損なわずに、良さだけがにじみ出る形はないかをずっと考えてきました。結果として<strong>樹種によって形状をかえる</strong>のがいいって気付いたんです」と内田さん。</p>



<p>例えばプレートの縁（リム）。同じリム皿でもイタヤカエデの木で作るのとナラの木を用いるのでは全然形が異なる。⽊が好む型、形っていうのがあるのだと、内田さんは話す。</p>



<p>それは、具体的な言葉では説明できない、感覚的なものだと言う。</p>



<h2 class="wp-block-heading">北海道の生命力、美しさをさりげなく</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36526" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>内田さんは、自身の作品を語るなかで好きな作家として建築家であり世界的に有名な家具デザイナーでもあるジャン･プルーヴェやフィン･ユールを挙げた。</p>



<p>どちらの作家も「木」の美しさや色、質感を生かしながら、プラスアルファの独創性を持つ作品を世に残している。デザイン性を持ちながら素材の持つ利点を最大限に活かし、日常生活にも生きる実用性を持つ作品の数々は、内田さんの世界観と通じる部分もある。</p>



<p>「かつて家具作りを学んだ高山市には、フィン･ユールの邸宅を再現した建造物があったんです。それが飛騨高山の自然と見事に調和していたのがとても印象的だったのが忘れられません」</p>



<p>それこそフィン･ユール邸といえばナチュラルな配色ではなく、白を基調に赤や青などの差し色がとてもユニークで、どちらかと言えばモダンなイメージ。しかし、それが高山の景観の中に佇むことで、ランドスケープアーキテクトさながら、見事に景観と調和する。見る人にもよるのかもしれないが、少なくとも内田さんの感性はそう感じとったのだろう。</p>



<p>それと同じように、<span class="swl-marker mark_yellow">内田さんの器や家具からも、北海道の自然が育んだ木の表情と、独自の視点で見るものの形、美しい色彩感が融合した心地よい違和感を感じ取ることができる。</span></p>



<p>「自然が生んだ木々の生命力や美しさに自分の手を加えることで、より一層感じさせる、そんな作品づくりを続けていきたい」そう話す内田さん。木ならではの魅力を自分ならではの解釈で形にし、ひたすら唯一無二の作品を作り続け、それはやがて憧れの先人たちのように世界中で評価されていくにちがいない。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-47732" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">木工作家 内田 悠さん</figcaption></figure></div>


<p>染めを施すことで今までにない美しい表情を見せてくれるのも、木の器の奥深さであると思います。1つとして同じもののない木目の美しさを損なわぬよう、シンプルで実用性の高いデザインを心がけて制作しています。日々の食卓に、自然の温もりや彩りを加えてくれる存在になれたら嬉しいです。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/36499/">木の温もりある表情を器に写し取る木工作家「内田悠」／北海道三笠市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>異なる木の表情に寄り添い生まれる木の道具　木工作家・堀宏治/長崎県佐世保市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 12 Nov 2022 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[木工]]></category>
		<category><![CDATA[工芸品]]></category>
		<category><![CDATA[長崎県]]></category>
		<category><![CDATA[木工作家]]></category>
		<category><![CDATA[佐世保市]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/DSC05626a-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>何気なく使えるシンプルさを基調に、作家としてのさりげない意匠を施した独自の作風が魅力的な木工作家　堀　宏治さん。日々の暮らしを少しだけ温かく穏やかにする、そんな時間や空間も一緒に届けられるような、素朴な優しさに満ちた器を [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/DSC05626a-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-center"><strong>何気なく使えるシンプルさを基調に、作家としてのさりげない意匠を施した<br>独自の作風が魅力的な木工作家　堀　宏治さん。<br>日々の暮らしを少しだけ温かく穏やかにする、そんな時間や空間も一緒に届けられるような、<br>素朴な優しさに満ちた器を1つ1つ丁寧に制作しています。</strong></p>



<p>長崎県佐世保市で木の道具を作る堀宏治さん。木目や手触りなど、その普遍的な木の良さを引き出したテーブルウェアは評判で、中には1年待ちのものもある。2つと同じものはない木の表情に寄り添い続ける堀さんの道具は、なぜ魅力的なのか。佐世保市にある工房を訪ね、話を聞いた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">自衛隊員から一転、木工を生業に</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="/wp-content/uploads/2022/11/kiji1-4.jpg" alt="" class="wp-image-31997" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p><strong>長崎県</strong>の北部。<strong>佐世保市</strong>の海沿いにある工業地帯の一角に、小さな工房がある。<strong>木工作家</strong>の<strong>堀宏治さん</strong>が制作の拠点としている場所だ。10畳ほどの空間に所狭しと置かれた木材や機械や工具類。入口の棚には、仕上がったばかりの<strong>木の道具</strong>が無造作に並ぶ。 </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji2-4.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>

<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji3-4.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">自衛隊を脱サラ、インテリア会社へ就職</h3>



<p>生まれも育ちも長崎県佐世保市の堀さんは、父親が海上自衛隊員だったことに影響を受け、高校卒業後に自身も海上自衛隊に入隊。佐世保基地から横須賀へと転任し、自衛隊員として従事していたという異色の経歴の持ち主だ。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji12.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p>自衛隊員として3年間働いたのち、もともと関心のあった家具の仕事がしたいと東京の<strong>インテリア会社</strong>に就職。傍らで、いつかは自分で木工家具を作って生計をたてたいと考えていた堀さん。週末に木工教室に通い出したのが木工との出会いだった。知れば知るほど奥深い木工の魅力に引き込まれていったという。とはいえ、自分なりのマーケット調査で家具づくりでは生計を立てるのは難しそうだと感じた堀さん。、それならばと若い頃から好きでよく手に取っていた<strong>木の器</strong>や<strong>カトラリー</strong>などの<strong>テーブルウェア</strong>の一環として<strong>木の盆</strong>を作り始めたのが、作家としてのスタートだった。 </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji5-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">昼間は制作、夜は居酒屋でアルバイト</h3>



<p>鎌倉に移り住み、東京の会社に通勤しながら週末は制作を続けていた堀さんが独立したのは2006年頃。当初は取引先も少なく、夕方になると近くの居酒屋でアルバイトをしながら生計を立てていたという。そんな状況に変化をもたらしたのは、売り込みで飛び込んだ雑貨店。目利きのオーナーが、<strong>丁寧に作られた生活用品</strong>を自らセレクトし販売している、全国でもちょっと名の知れた店だった。</p>



<p>「僕、営業とかほんと苦手なんですよ。でも背に腹は変えられませんから、当時は自分の想いとコンセプトが近いお店をリサーチしては、勇気を振り絞って飛び込み営業をしてました」と苦笑いしながら当時を振り返る。</p>



<p><strong>美しく、永く使えるもの</strong>を。そして<strong>“商品”の背後にある作家の想いをすくい上げて消費者に伝える</strong>、そんな、今となっては当たり前の視点を早くから取り入れていた雑貨店との出会いは大きく、取引が始まってからは、堀さんの木の道具は自然と一人歩きを始めていった。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji6-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>

<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji7-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">どんなシーンでも選ばない道具たち</h2>



<p>現在は盆や器のほか、スプーン、フォーク、バターケースなど、テーブルウェアを中心に幅広く手掛けている堀さん。<strong>ひとつひとつ異なる木の表情</strong>に寄り添い、彫り目を残した模様が特徴的なその作品は、手に馴染みやすく温もりが感じられるものばかりだ。彫り終えた作品には、木の質感や手触りを保ち、木の強度を高めてくれる木固め材を染み込ませて乾燥させ、最後にツヤ出しを兼ねて食用の<strong>エゴマ油</strong>を塗って仕上げる。「ウレタン系塗料で仕上げると、どうしてもプラスチック感が出てしまって。<strong>木が持っているそのままの手触り</strong>を感じて欲しいので、エゴマ油を使っています」と堀さん。自然な木の風合いは、<strong>日常使い</strong>はもちろん、ちょっと<strong>特別な日の食卓</strong>にも<strong>贈り物</strong>にもぴったりで、使うシーンを選ばない。  </p>






<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji8-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">堀さんといえば、丸盆</h3>



<p>その中でも、堀さんの<strong>代表作</strong>といえば、丸盆。縁が深く安定感があるのに加え、自然な風合いと手に馴染みやすい質感、そしてさまざまな器や料理を乗せたときにぴったりと似合う、そんな<strong>食卓の名脇役</strong>のような存在感を放つ。中サイズの盆はプレートとして、小サイズの盆は飲み物とちょっとしたお菓子を乗せるのにもちょうど良い。経年により色合いが変化し、より味わい深いものと育つのもまた、木ならではの良さだろう。  </p>


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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji9-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>

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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji10-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">ダムの底に沈んだ古い民具から着想</h2>



<p>堀さんの多くの作品に共通しているのが、<strong>直線が波打つ独特の彫り目</strong>。この作風は、<strong>石川県の我谷盆</strong>（わがたぼん）から堀さんが着想を得て生まれたもの。我谷村（現・加賀市）で生まれた我谷盆は、大工や建具職人が生活の道具として、<strong>栗の木をノミ一本で彫り出した民具</strong>だ。昭和期、我谷村がダムの底に沈んでしまうとともに一度は途絶えたと言われている我谷盆だが、近年ではその技術を独学で学び蘇らせようと取り組む木工職人によって、全国的にその輪が広がりつつある。 </p>


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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji11.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px"/></figure></div>


<p>堀さんはこの我谷盆に魅せられた一人。民具ゆえに本来は荒削りで無骨な風合いを併せ持つ我谷盆を、自分の作風に取り込み見事に昇華している。「使う木材も、作る過程も違いますが、直線を手作業であえて残しながら削っていく。そうして仕上がったときに見えてくる、<strong>一本一本の線が持つ力</strong>がとても大きいんです」 </p>


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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji13.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">アトリエ・ギャラリー・住まいが一緒になった新しい拠点</h2>



<p>2017年には故郷の佐世保市へと戻り、現在のアトリエで制作を続ける堀さん。少し離れた家から毎朝アトリエに通う日々だが、「ゆくゆくは<strong>アトリエとギャラリーと住まいを一緒くたにした拠点</strong>を作って、<strong>自分が作るものに囲まれて生活したい</strong>」と構想中だ。  </p>


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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji14.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p>「一人黙々と制作しつつ、ギャラリーに来てくれたお客さんにお茶を出したり、人を呼んで小さなパーティーをしたり。<strong>決して派手ではないけど、自分の心を満たしてくれるという意味で豊かな生活が送れて、それで人生を全うできたら幸せ</strong>かな。そのうちオブジェなんかも作りたいですね」と尽きることのない夢を語る。</p>



<p>シンプルで研ぎ澄まされた中に見え隠れする不揃いな木の表情。均一で整然とした機械的な美とは対照にある<strong>流動的な美しさ</strong>だからこそ、私たちはいつまでも魅了されるのだと気付かせてくれるのが、堀さんの木の道具だ。近い将来、堀さんの道具を手に取って、その<strong>自然体の美しさに触れられる新しい拠点の誕生</strong>が、待ち遠しい。 </p>


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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji15.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>

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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji4-4.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/><figcaption class="wp-element-caption">木工作家　堀 宏治さん</figcaption></figure></div>


<p>日々の食卓に「木」のものが1つでもあると、その空間や時間を温かく穏やかに演出してくれます。慌ただしい日常の中、僕の作品を使うことで少しでも癒やしを感じ、木工品のある生活の楽しさを知っていただけたら嬉しいです。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/33712/">異なる木の表情に寄り添い生まれる木の道具　木工作家・堀宏治/長崎県佐世保市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>木と向き合い家具をつくる「岩泉純木家具有限会社」／岩手県岩泉町</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 08 Apr 2013 05:56:33 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[針葉樹]]></category>
		<category><![CDATA[木工]]></category>
		<category><![CDATA[家具]]></category>
		<category><![CDATA[木工芸]]></category>
		<category><![CDATA[デザイン]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>家具になる大きな木がならぶ貯木場 待ち合わせの場所は“広葉樹の森”と名付けられた「貯木場」だった。岩泉純木家具有限会社は家具製作の会社だけれど、まず木を見てもらいたいということだ。中には見たこともないような大きな木が1枚 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/14742/">木と向き合い家具をつくる「岩泉純木家具有限会社」／岩手県岩泉町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">家具になる大きな木がならぶ貯木場</h2>



<p>待ち合わせの場所は“広葉樹の森”と名付けられた「貯木場」だった。<a href="https://www.junbokukagu.co.jp/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">岩泉純木家具有限会社</a>は家具製作の会社だけれど、まず木を見てもらいたいということだ。中には見たこともないような大きな木が1枚1枚、凛とした姿で「木材」になり保管されていた。そこで案内してくれた工藤宏太さんから衝撃的な一言が出た。<br>「実は日本の国有林の広葉樹はすべて伐り尽してしまった状態なんです」という。この貯木場にあるのは約30年以上前から買いためてきた木なのだそう。一枚板をそのまま家具にするような場合には大きな木が必要になる。しかし、国内の広葉樹の木材市場は縮小の一途をたどり、それほど立派な木材を見つけるのは難しくなってしまったのだ。外国産の輸入木材が市場に多く出回り、<span class="swl-marker mark_yellow">国有林では針葉樹のほうが生育が早いと考えられて針葉樹の植林が進められている</span>こともその理由の一つだという。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="320" height="212" src="https://swell.nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_img01.jpg" alt="" class="wp-image-14995" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_img01.jpg 320w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_img01-300x198.jpg 300w" sizes="(max-width: 320px) 100vw, 320px" /></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">１本の木が100年でひと山の価値に育つ</h3>



<p>「山を持っている人は何年かに一度、パルプ用に木を切り出します。本当はね、その時に山を丸刈りにしないで、いい広葉樹を10～20本残しておくといいんです。その残った良い木が100年、つまり三代残れば大きく育ちますから、1本でひと山分の価値になるんですよ。そうやって良い木を残すようにしていくことが大事なんです」<br>その話を聞いて「そんなに時間をかけて、長い目線で考えているんですね」と中田は驚いていた。<span class="swl-marker mark_yellow">たしかに木が成長するのには時間がかかる。その時間も見すえながら木と向かい合わなくてはいけないのだ。</span></p>



<p>そして外に出て見せていただいたのは長さ６ｍ以上もある巨木の前。特別にこの木を木材にする製材の場面を見せてもらった。木には必ずある“芯”がどのように入っているかを見極めながら製材していく。<br>「この技術というか感覚は教えるのが難しそう」と中田がいうと、「製材は習うことじゃない、経験。木に聞いて覚えるしかないんです」と工藤さんは話す。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="320" height="212" src="https://swell.nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_img02.jpg" alt="" class="wp-image-14996" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_img02.jpg 320w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_img02-300x198.jpg 300w" sizes="(max-width: 320px) 100vw, 320px" /></figure></div>

<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="320" height="212" src="https://swell.nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_img03.jpg" alt="" class="wp-image-14997" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_img03.jpg 320w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_img03-300x198.jpg 300w" sizes="(max-width: 320px) 100vw, 320px" /></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">この木はこういう家具になる運命だった</h2>



<p>岩泉純木家具が一貫して自社で行う、木の収集と製材から始まる家具づくり。製材所で「木に聞いて覚える」と工藤さんは言っていたが、家具も同じ。<br>「<span class="swl-marker mark_yellow">うちの家具はその木に聞いてデザインしたいと思ってます。原板を見て、これはこうできるなというふうに考えていくんです</span>」<br>それでできあがった家具を見て「この木はこうなるしかなかったんだと思えるように仕上げられるときがある」という。そのときは本当にうれしいそうだ。最後に木の手触りが残るようなオイル仕上げや漆仕上げを行う。<br><span class="swl-marker mark_yellow">釘も一切使わないで、「木」を中心にした家具を作る。</span>丸太を木材にするところから木に聞く。そしてその木材が「どんな家具になりたいの？」と、木に聞く。「この木はこうなる運命だった」と納得できるようになるには、とことん木と向かい合わなくてはいけないのだ。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="320" height="212" src="https://swell.nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_img04.jpg" alt="" class="wp-image-14998" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_img04.jpg 320w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/06/14742_img04-300x198.jpg 300w" sizes="(max-width: 320px) 100vw, 320px" /></figure></div><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/14742/">木と向き合い家具をつくる「岩泉純木家具有限会社」／岩手県岩泉町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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