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	<title>近江茶 丸吉 - NIHONMONO</title>
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	<description>「にほん」の「ほんもの」を巡る旅マガジン</description>
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	<title>近江茶 丸吉 - NIHONMONO</title>
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		<title>全国に15人、茶師十段の手がけた「焙じ茶専門店 近江茶 丸吉」／滋賀県甲賀市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 22 Aug 2022 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/maruyoshi-09-1-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>銘茶の産地と名高い滋賀県甲賀市の土山。「近江茶丸吉」は、この地で100年以上続く老舗の茶商です。ほうじ茶の専門店でもあることから、種類豊富なほうじ茶や多彩な関連商品を取り揃えています。「茶師十段」をはじめお茶のプロたちが [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/maruyoshi-09-1-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-center"><strong>銘茶の産地と名高い滋賀県甲賀市の土山。<br>「近江茶丸吉」は、この地で100年以上続く老舗の茶商です。<br>ほうじ茶の専門店でもあることから、種類豊富なほうじ茶や多彩な関連商品を取り揃えています。<br>「茶師十段」をはじめお茶のプロたちが厳選した原料と高い技術力が織りなす、至高の1杯に出会えるはず。</strong></p>



<p>この数年ほどの間に、着実な人気の高まりを見せているほうじ茶。「ほうじ茶ラテ」というスタイルもすっかり浸透した感がある。そのほうじ茶の魅力にいち早く目を付けた人物が、滋賀県の茶の一大産地・土山町の「焙じ茶専門店 近江茶丸吉」代表・吉永健治さんである。</p>



<h2 class="wp-block-heading">滋賀県最大の茶産地・土山に誕生した「焙じ茶専門店」</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/kiji1-7.jpg" alt="" class="wp-image-31997" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p>滋賀県と三重県を隔てる鈴鹿山脈のふもとの町・<strong>土山町</strong>。夏場は35℃、冬場は-5℃という寒暖差が茶の栽培に適し、<strong>茶の栽培面積・生産量とも滋賀県一</strong>を誇る。しかし、そもそも滋賀県の茶の生産量は<strong>全国13位</strong>（2020年）で、産地としての知名度は決して高くはない。かつては300戸ほどだった茶農家の数は、現在は100戸ほどに減少している。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/kiji2-7.jpg" alt="" class="wp-image-31997" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">「ほうじ茶専門店」その仕掛け人とは</h3>



<p>そうした中、他店にはない打ち出しを工夫し、品質の高い茶を提供しながら滋賀県産の茶の知名度を上げたいと奮闘しているのが、「<strong><a href="https://www.houjicha-maruyoshi.com/" target="_blank" rel="noopener" title="">焙じ茶専門店　近江茶丸吉</a></strong>」の吉永健治さんだ。吉永さんは、土山町で100年以上の歴史を持つ茶問屋「マルヨシ近江茶」の7代目。そして日本にわずか15人しかいない「<strong>茶師十段</strong>」の肩書を持つ一人でもある。茶農家によって一次加工された<strong>荒茶</strong>を、ふるい分けや、<strong>合組（ごうぐみ）</strong>と呼ばれるブレンド、茶葉の火入れといった作業をしながら商品に仕上げていくプロである。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「茶師十段」とは？</h3>



<p>ここで吉永さんの「茶師十段」という肩書きについてもう少し説明したい。</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">茶師十段とは、全国茶業連合青年団が年1回主催する「全国茶審査技術競技大会」で授与される茶審査鑑定技術の最高位。製茶業界でも至難の業といわれ、同大会が開催されて<strong>約70年間の歴史において15人しか認定されていない</strong>。</span>同店のほうじ茶には、その目利きの技がいかんなく発揮されているというわけだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">海外でのほろ苦い経験が、ほうじ茶の可能性に気づかせた</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/kiji3-7.jpg" alt="" class="wp-image-31998" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p> </p>



<p>自社で手がけた茶を「滋賀の茶」として売り出したいとの思いもあったが、吉永さんがこの世界に入った2000年頃、緑茶の消費量は下降の一途をたどっていた。吉永さんは<strong>新たな販路獲得</strong>を目指し、<strong>海外営業</strong>に出るようになる。</p>



<p>やがて、アメリカ、シンガポール、中国など海外での展示会へと出張するようになるが、どこに行っても思うような手応えは得られなかった。<strong>煎茶</strong>を口にしたバイヤーの反応は「まずい」「しょっぱい」「苦い」「渋い」と<strong>否定的</strong>なものばかり。そして、吉永さんはあることに気づいた。</p>



<p>「ついでに持参した<strong>ほうじ茶のほうが</strong>、香ばしくて美味しいと<strong>受けが良い</strong>」</p>



<p>また、<strong>日本の若年層からの反応も似通っていた</strong>という<span class="swl-marker mark_yellow">。<strong>苦みを嫌い、香りの高いお茶を好む傾向</strong>が若い人にはある。</span>そう感じた吉永さんは、<strong>ほうじ茶に特化することを決意</strong>した。</p>



<p>これまでのマルヨシの歴史の中でも時流に合わせた事業展開を行ってきた。幸いな事に焙煎技術に関しては、他のメーカーからの要望を引き受けるなどして、そのノウハウを蓄積してきた事もあり、香りを重視したお茶である「ほうじ茶」に舵を切ることに不安はなかった。むしろ転換しなければならないという使命感すら感じた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">進むべき道が見えた</h3>



<p>「ここ<strong>土山のお茶は、ほうじ茶に向いている</strong>と思います。山間部で寒暖差がはげしい分、茶葉の生育には時間がかかりますが、その分、<strong>味も香りもしっかりした重厚なお茶</strong>ができる。火入れを行うとお茶のコクが弱くなりがちなのですが、土山のお茶は<strong>火を入れても茶の味わいが残る</strong>んです」と吉永さん。</p>



<p>また、茶問屋として煎茶もほうじ茶も幅広く手がけてきた経験が、ほうじ茶専門店を開くにあたり役立った。しかし、今後は「何でもできる」ではなく「<strong>ほうじ茶一本でやっていく</strong>」にシフトする。そう決めたとき、進むべき道が明確になったと吉永さんは語った。</p>



<p>2014年にオープンした「焙じ茶専門店　近江茶 丸吉」の店内にはいろんなパッケージの商品が並び、ほうじ茶だけでこれほど多くのバリエーションを楽しめるのかと驚く。国産の良質な茶葉をほうじ茶に仕立て、独自の製法で粉末状にしたものに、はちみつを加えてつくった「<strong>糖蜜ほうじ</strong>」といったものもあり、美味しい<strong>ほうじ茶ラテ</strong>が作れると<strong>急須でお茶をいれる習慣がない層にも受けている</strong>という。</p>



<h2 class="wp-block-heading">試作は100種以上、“振り幅の広さ”がほうじ茶の魅力</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/kiji4-7.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p><strong>定番となっている10種類のほうじ茶</strong>は、吉永さんが100種以上もの試作を重ねた末に誕生したもの。茶葉を並べただけでも、見た目が随分違うことに驚く。</p>



<p>例えば、一番「最高級 土山ほうじ茶」は、一番茶の新芽だけを選んで、じっくり低温で焙煎したもの。グリーンの茶葉は、一見しただけでは“ほうじ茶”とはわからないが、鼻を近づけると、わずかに焙煎香が漂う。飲むと香りがすっきりと鼻に抜け、口にはまろやかなうまみも残る。</p>



<p>一方、一番人気という五番「名物 頓宮（とんぐう）ほうじ茶」は、深炒り直火焙煎の、オレンジがかった黒色の茶葉だ。コクのある味わいを求める本気のお茶好きに受けていて、トップの香り高さからもほうじ茶らしさが感じられる。</p>



<p>このように、ひと言でほうじ茶と言っても個性が違うのが面白い。<strong>誰もが自分好みの味に出会えそう</strong>だ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">焙煎によって香りや味を自在にあやつる</h3>



<p>ところで、<span class="swl-marker mark_yellow">ほうじ茶の<strong>味のバリエーション</strong>はどうやって出すのだろうか。茶の品種によって違いが出るというよりは、むしろ、<strong>使用する部位（葉、茎など）</strong>や、<strong>茶葉の摘まれた時期</strong>、<strong>茶葉の摘み方</strong>、<strong>焙煎温度や時間</strong>といった組み合わせによって変化がつくという。</span></p>



<p>例えば、同じ茶葉を使っても、低温で焙煎すると味に重厚感が出るが、高温で焙煎したら、味わいは軽やかで飲み初めに香りが立つなど、違った味わいのお茶が生まれる。</p>



<p>また、<span class="swl-marker mark_yellow"><strong>茶葉の葉脈の香りを取り込める</strong>こともほうじ茶ならではの特徴だ。葉脈は焙煎すると膨らみ、香りを放つ。<strong>一番茶は葉脈が柔らかいため、焙煎するとひときわ甘い香りとなる。</strong></span>こうした特徴を熟知したうえでさまざまな組み合わせを試し、美味しさを追求していくのだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">カフェイン量が減るなど、健康上のメリットも</h3>



<p>香りが増すこと以外にも、<strong>焙煎は健康面でもメリット</strong>をもたらす。<span class="swl-marker mark_yellow">焙煎によって、カフェインの含有量が減少したり、ピラジンの含有量が高まって血行が促進されるともいわれている。</span></p>



<p>ほうじ茶というと「煎茶よりも安い」「古いお茶を焙煎して使っている」といったイメージを持つ人もいるかもしれないが、近江茶丸吉が提供する、厳選した茶葉でつくったほうじ茶は、<strong>“焙煎”というひと手間を加えて提供している</strong>商品だと吉永さんは胸を張る。茶葉の美味しさを何倍にも引き出す焙煎技術が、付加価値というわけだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">産地一体の挑戦。土山から“新しい香りのほうじ茶”を発信</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/kiji5-7.jpg" alt="" class="wp-image-32000" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p>吉永さんは、4年前から<strong>土山の茶農家や茶問屋、農協などと連携</strong>しながら<strong>「産地ブランド」</strong>をつくるプロジェクトを進めてきた。</p>



<p>そして、2022年9月には、<strong>新ブランド『土山一晩（ひとばん）ほうじ』</strong>をデビューさせた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">『土山一晩ほうじ』、香りの決め手は「萎凋」</h3>



<p>『土山一晩ほうじ』には、<strong>萎凋（いちょう）させた茶葉を使用する</strong>。<span class="swl-marker mark_yellow">萎凋とは、収穫した茶葉をすぐに火入れをせずに風通しのよい場所などに放置し、葉を萎れさせてることで華やかな「<strong>花香（はなか）</strong>」をまとわせる方法のこと</span>。摘まれた茶葉は身を守るために酵素を出し、酸化反応の過程で芳香成分を発するので、その性質を利用している。<strong>台湾で人気</strong>の<strong>ウーロン茶</strong>もこの製法を応用して作られている。</p>



<p>萎凋させた茶葉を焙煎してほうじ茶に仕立てることも異色の挑戦であり、このプロジェクトの肝の部分だ。<strong>華やかな茶葉の香りと、こうばしい焙煎香が組み合わさった、これまでにないほうじ茶</strong>を土山から発信する。ほうじ茶づくりに特化し、茶師十段の目利き力を持つ吉永さんがいるからこそ実現できた試みだ。</p>



<p>『土山一晩ほうじ』には「<strong>土山産の茶葉を使う</strong>」「<strong>12時間以上萎凋させた香り高い茶葉を使う</strong>」「<strong>滋賀県内の茶匠及び土山の生産者が焙煎する</strong>」といった規格が設けられた。今後はこの規格のもと、土山の各生産者や茶問屋が独自の『土山一晩ほうじ』を生み出していく。</p>



<h3 class="wp-block-heading">小規模ならではの個性の強さを生かす。茶産地の誇りをかけて打って出る</h3>



<p>冒頭で紹介した通り、土山は滋賀最大の茶産地でありながら、茶農家の数は最盛期の3分の1ほどに減少しているという。</p>



<p>しかし、今も土山町には<strong>個性を持った小規模の茶農家</strong>が多い。小規模な分、生産に手間ひまをかけて萎凋を施し、時間をかけて『土山一晩ほうじ』づくりに取り組める環境が整っていると言えるし、茶問屋も同じく、それぞれの茶農家の個性を生かす焙煎を編み出そうと切磋琢磨している。こうした強みを生かしながら、茶農家と茶問屋が協力し、それぞれの個性の掛け合わせで土山一晩ほうじを生み出していくという。</p>



<p>「萎凋茶という茶葉の発酵に挑戦中ですが、発酵は奥が深すぎますね。気候や湿度、品種などによって、どう仕上がるか可能性は無限大。今日成功したからといって、明日もそうとは限りませんから」</p>



<p>そう話しながらも、吉永さんはどこか楽しそうだ。今回の『土山一晩ほうじ』では、1店としてではなく<strong>茶産地として、ほうじ茶で勝負をかける</strong>。世界を舞台に茶師吉永健治のプライドをかけたほうじ茶の可能性を背負った挑戦から目が離せない。甲賀の地が産地をあげて世界に向けて送り出すほうじ茶をぜひ味わってみてほしい。 </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full is-resized"><img decoding="async" width="900" height="600" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/114_kao_20201006photo-0033web.jpg" alt="" class="wp-image-47487" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/114_kao_20201006photo-0033web.jpg 900w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/114_kao_20201006photo-0033web-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/114_kao_20201006photo-0033web-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 900px) 100vw, 900px" /><figcaption class="wp-element-caption">近江茶丸吉 代表取締役 吉永健治さん</figcaption></figure></div>


<p>近年の食習慣の多様化を受けて、お茶の楽しみ方も劇的に変化しました。その変化にも柔軟に対応しながら、「淹れる」「飲む」「知る」といったお茶を通じた楽しさや癒やしを提供できるよう、一層の努力を重ねてまいります。香り高く味わい深い近江のお茶の世界を、是非一度、体験してみてください。</p>


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