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	<title>木工芸 - NIHONMONO</title>
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	<description>「にほん」の「ほんもの」を巡る旅マガジン</description>
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		<title>古き良き伝統と現代の美意識を融合させた桐箱づくりを目指す「増田桐箱店」／福岡県古賀市</title>
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		<pubDate>Thu, 08 Jan 2026 07:57:17 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_381.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>福岡県の県庁所在地･福岡市に隣接し、東に緑豊かな山々、西は玄界灘に面し、白砂青松の美しい海岸線が広がる古賀（こが）市。この地にある「増田桐箱店」は、創業以来、国内外から厚い信頼を得てきた桐箱の専門メーカーだ。人間国宝の作 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_381.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>福岡県の県庁所在地･福岡市に隣接し、東に緑豊かな山々、西は玄界灘に面し、白砂青松の美しい海岸線が広がる古賀（こが）市。この地にある「増田桐箱店」は、創業以来、国内外から厚い信頼を得てきた桐箱の専門メーカーだ。人間国宝の作品を保管するための特別な桐箱から、日常的に使える桐箱まで幅広い製品を製造している。その魅力や製作へのこだわりとは。</p>



<h2 class="wp-block-heading">創業以来受け継がれる桐箱づくりの確かな技</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_380.jpg" alt="" class="wp-image-53806" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_380.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_380-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_380-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>創業は1929年。もともと広島の桐箱店で腕を磨いていた藤井さんの曽祖父が、博多人形や博多織など伝統工芸品の箱を作るために本家から分かれて福岡に店を開いたことに始まる。その後、２代目の祖父、そして３代目の藤井さんへと受け継がれ、地元・福岡に根差しながら、年間生産数約120万個を誇り、日本中の工芸品やギフトを収める桐箱を製作する国内最大級の会社に成長した。</p>



<h3 class="wp-block-heading">桐箱の特性と環境への配慮</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_384.jpg" alt="" class="wp-image-53807" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_384.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_384-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_384-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>桐箱は古くから衣類、書物、宝飾品、茶道具、仏具、食品など、大切なものを保管するために用いられてきた。桐は調湿性、防虫性、耐火性に優れ、木材の中でも軽くて頑丈な特性があるため、持ち運びしやすく、変形することなく中に納められた品物をしっかりと保護してくれる。また、機能面だけでなく木目の繊細さや高級感を感じさせる上品な風合いも長年好まれてきた理由のひとつだ。さらに、杉が成長するのに50年かかる一方で、桐はその半分の25年と非常に成長が早く、丁寧に手入れをすれば何世代にも渡って使用できることから、環境に優しい素材としても注目されている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">用途の変化と桐箱の新たなニーズ</h3>



<p>最近では、ライフスタイルの変化により、桐箱の用途にも変化が見られるようになった。着物や伝統工芸品を入れる桐箱の需要は減少傾向にあるが、一方で日本酒やチョコレート、お茶、牛肉など、贈答品のボックスとしてのニーズが高まり、桐箱はより身近な存在になってきた。</p>



<p>こうした広がる需要に応えるため、「増田桐箱店」では、工芸品に合わせて一つひとつ仕立てる職人の工房と、大量生産を担う工場という従来の二つの組織を統合。ベテラン職人の技を生かしながら、個別対応から多ロット生産まで幅広く対応できる体制を整えた。</p>



<p>桐箱には様々なランクがあり、人間国宝の作品や博物館収蔵品のために作られる一点物の高級箱から、食品や贈答品のパッケージとして使われる手頃な箱まで、材質や仕様によってグレードはさまざま。こうした幅広いニーズに応えられる体制を整えた結果、ギフト用途や海外輸出も増え、生産量は15年前の2倍以上へと伸長している。</p>



<h2 class="wp-block-heading">受け身から攻めの仕事へ</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_377.jpg" alt="" class="wp-image-53808" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_377.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_377-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_377-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>祖父から家業を継ぎ25歳で代表に就任した藤井さん。若い自分だからできること、やるべきことを考え、「もっと桐箱のよさを若い世代に知ってもらう」、「社員の士気を高めるために受注を増やす」、「事業規模を拡大し桐箱の認知度を向上させる」という目標を掲げた。藤井さんは、常に箱は脇役で主役は中身、形も数量もすべてが中身ありきという受け身の姿勢にも疑問を抱き、このままではいけないと一念発起。桐の特長を活かしたオリジナル商品の開発に着手した。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ヒット商品「桐製 米びつ」の誕生</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/image-12-1024x683.jpeg" alt="" class="wp-image-53801" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/image-12-1024x683.jpeg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/image-12-300x200.jpeg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/image-12-768x512.jpeg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/image-12.jpeg 1207w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>「桐箱をもっと身近に」をテーマに、桐箱の効果を知ってもらうこと、自社で蓄積してきた箱づくりの技術を活かすこと、なによりも欲しいと思える商品を作ること、この３つを目標に新商品の企画がスタートした。</p>



<p>まず、調湿効果と防虫効果、そして軽いという桐材の機能性から思い浮かんだのが「米びつ」だった。日々の食卓でごはんのおいしさ（＝米の品質が変わらないこと）を実感してもらい、桐箱のすばらしさを伝えようと考えた。</p>



<p>次に、現代のキッチンに違和感なく馴染むシンプルで飽きのこないデザインを目指し、何度もプロダクトデザイナーとやりとりをし、デザインの美しさはもちろん、工場で作りやすい形かどうかも職人を交えて検討を重ねる。</p>



<p>最後に一番の悩みどころとなったのが“価格帯”。自分用、贈り物、輸出用など、様々な角度から適正価格を考えた。</p>



<p>こうして主役となる自社商品「桐製 米びつ」が誕生した。2017年、その品質と造形性が高く評価され、優れたデザインを後世に残すことを目的とした「JIDA DESIGN MUSEUM SELECTION」（公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会）Vol.18にも選定。これまでに累計40,000個以上を売り上げるロングセラー商品へと成長している。</p>



<p>購入者からは、米の保存状態が非常によく、米が常に新鮮！　軽くて使いやすい、シンプルなデザインでしゃれているといった声が寄せられている。実際に使った人が家族や友人への贈り物にするケースも多く、桐製 米びつのよさは口コミで徐々に広がっていった。</p>



<p>米びつをきっかけに、桐箱そのものに興味を持つ人や、海外からも問い合わせも増えた。予想以上に米びつが桐箱の魅力を伝える“営業マン”となった。</p>



<p>また、社内でもこれまで目にすることのなかった自作の商品をデパートや感度の高いインテリアショップなどで見られるようになり、もっといい加工ができないか？もっと効率よく作れないか？と、社員が積極的に商品開発に参加するようになった。その後発売した野菜やパンの保存箱や家の形をした本立て「本の家」なども好評を得て、着々とオリジナル商品を増やしている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">パッケージコーディネーターとしてのこれから</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_416.jpg" alt="" class="wp-image-53809" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_416.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_416-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/masudakiri_416-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>自社商品をつくったことで知名度が上がった「増田桐箱店」。今後は、質の高いものを提供する創業当初からの信念を守りつつ、箱の大きさやデザイン、ロゴの入れ方だけでなく、緩衝材、紐、発送方法や販売システム、宣伝方法などのソフト面も含めた広範な提案を目指している。「イメージ的にはメーカーというよりテイラー。工場のデータをもとに、今どんな商品をどういうパッケージにしたら売れるのか、海外向けにはこうしたらいいというような、顧客にフィットするコンサル的な役割も果たしていきたい」と藤井さん。単なる収納のための道具ではなく、日本の伝統文化と現代のライフスタイルを結びつける存在として、桐箱の新たな可能性を追求している。<br>大切なものを安全に美しく保管するという発想から生まれた桐箱。時代を超えて人々の生活にぴったりとフィットし、暮らしに彩りを添えてくれる自然からの贈り物だ。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/53799/">古き良き伝統と現代の美意識を融合させた桐箱づくりを目指す「増田桐箱店」／福岡県古賀市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>「誰もやっていないことに挑戦したい」進取の気性に富む木工作家･北山栄太さん／宮城県石巻市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 15 Dec 2025 05:24:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[工芸]]></category>
		<category><![CDATA[木工作家]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_5671.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>静かに木と向き合い、丁寧に手を動かす。宮城県石巻市で黙々と制作を続ける木工作家の北山栄太さん。一つひとつの作品に手間を惜しまず、実直に取り組む日々を送っている。草木で染めた生活道具を作る北山さんの作品は、フォルムが美しい [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_5671.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>静かに木と向き合い、丁寧に手を動かす。宮城県石巻市で黙々と制作を続ける木工作家の北山栄太さん。一つひとつの作品に手間を惜しまず、実直に取り組む日々を送っている。草木で染めた生活道具を作る北山さんの作品は、フォルムが美しいだけでなく、どこか温かみがあり実用的。その背景には、素材への深い理解と、生活の中で使われ続ける道具でありたいという強い思いがある。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ものづくりへの憧憬から辿ったキャリア</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5974.jpg" alt="" class="wp-image-53759" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5974.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5974-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5974-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>鉄工所を営む家で育った北山さん。幼い頃によく遊んでくれた祖父は、竹とんぼや竹馬、釣竿など、なんでも作ってくれる器用な人だった。そんな姿に憧れ、北山さんも自然とものづくりが好きになったという。周囲には草木が茂り、創造力を刺激してくれる環境だった。</p>



<p>北山さんのキャリアは服飾の仕事から始まり、やがて家具職人、リフォーム、店舗内装と、さまざまな「つくる」現場を経験した。一見バラバラに見える経歴の根底には、幼い頃からの「ものづくりへの憧れ」が息づいている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">独学で身につけた職人技、作家への道のり</h3>



<p>家具職人として働いていた頃、端材を使ってフレームなどの小物をつくり、マルシェで販売していた北山さん。作家同士のつながりができるようになると、「展示用の台を作ってほしい」とオーダーが入るようになった。さまざまな作品を手掛けるうちに、切削加工を行う旋盤（せんばん）などの機械も独学で扱うようになる。</p>



<p>「最初は研いでも研いでも切れなくて、旋盤にはじかれてばかり。でも使い続けるうちに、ようやくコツをつかめるようになりました」。</p>



<p>そうして磨いた技術が、やがて作家としての道を拓く。あるとき、知り合いの作家から「個展のゲストとして出てみないか」と声をかけられ、当時つくっていた脚付きの器･コンポート皿を出品した。すると、その個展を皮切りに、思いがけず多くの反響を得たことで、作家として生きていくことを決めた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">毎日の暮らしに、美しい実用性を</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6435.jpg" alt="" class="wp-image-53760" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6435.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6435-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6435-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>北山さんの作品の特徴は、優美な曲線と豊かな色合い。そして、日用品としての実用性にも優れている。そこには、暮らしへの想いが込められている。</p>



<p>木工食器というと水に弱いイメージがあるが、北山さんの作品にはガラスコーティングが施されており、水に強い素材の食器と同じように扱える。「使い続けるうちに水弾きが薄れてきても、再コーティングすれば大丈夫。色も少しずつ変化して、経年の味わいが出るんです。レストランで使われているものもあって、使うほどに深まるグラデーションが“かっこいい”と言っていただけることも」。</p>



<p>不便なく使えて、インテリア性も兼ね備えている北山さんの作品。日常に溶け込みながら、暮らしの景色にそっと彩りを添える。</p>



<h3 class="wp-block-heading">草木が染め上げる、木の新しい色</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_5942.jpg" alt="" class="wp-image-53761" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_5942.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_5942-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_5942-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>北山さんの作品に宿る豊かな色合いは、草木染によるもの。布や糸を草木で染めるのは一般的だが、水に弱い木材をあえて染めている。</p>



<p>「作家になるのを決めたとき、『誰もやっていないことをやりたい』という気持ちがあったんです。たまたま実家の近くにあった椿を見たときに、ピンときて。椿は染色に使えると知っていたので、試しに染めてみたらきれいに色が入り、『これだ！』と思いました」。</p>



<p>木材や植物の種類、水質によっても染まり方が異なり、納得のいく色を出すまで数えきれないほど試行錯誤を重ねた。誰かが実践したことではないので、どこかにやり方があるわけでない。すべて自身の手で試し続けた。</p>



<p>「製作に使う主な木はイタヤカエデ。木肌が白く、いろんな木を試した中で一番きれいに染まりました。染料は柘榴（ざくろ）の実と葉の部分、椿の花びらを使うことが多いですね。身近な素材としてしっくりきたので、今でも実家から送ってもらいながら使い続けています」</p>



<p>天然素材ゆえに、同じものはひとつとしてない。木の風合いはもちろん、色み、フォルムなど個性豊かなアイテムが集う。</p>



<h2 class="wp-block-heading">人と人とのつながりから拓く未来</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5908.jpg" alt="" class="wp-image-53762" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5908.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5908-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5908-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>祖父の影響でものづくりに魅了され、知り合いからの声掛けをきっかけに作家として生きていく道を選んだ北山さん。ものづくりへの探求心の根底には、「人とのつながり」があった。そして、今も、人とのつながりから新たな挑戦が生まれている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">牡鹿半島の間伐材に、再び命を吹き込む</h3>



<p>「石巻市の南東にある牡鹿半島では、放置された原生林のスギが問題になっています。でも、最近移住してきた方が間伐を進めていて、そのスギで器をつくっているんです。僕はそのスギで染めをして、新しい価値を生み出したいと思っています」。</p>



<p>地域の課題と向き合いながら、&#8221;とにかくやってみる&#8221;精神で歩みを止めない北山さん。間伐材に新たな命を吹き込む日も、そう遠くないだろう。</p>



<h2 class="wp-block-heading">作り手と使い手を繋ぐギャラリーを、自らの手で</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6414.jpg" alt="" class="wp-image-53763" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6414.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6414-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6414-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>製作の傍ら、北山さんはもうひとつの夢も描いている。</p>



<p>「東北では工芸に携わる人が少なく、宮城には作品を展示できるギャラリーがほとんどないんです。だから、自分でギャラリーを設けて、作り手と使い手をつなぐ場をつくりたいと思っています」。</p>



<p>仕事がとにかく好きで、気づけば夜の9時、10時まで作業していることもあるという北山さん。「まさか自分が作家になるとは思っていなかったです。いろんな仕事をしましたが、今が一番楽しくてしょうがないです」と目を輝かせる。</p>



<p>その言葉の通り、北山さんは、木と植物、そして旋盤に真摯に今日も向き合っている。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/53752/">「誰もやっていないことに挑戦したい」進取の気性に富む木工作家･北山栄太さん／宮城県石巻市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>日本の「竹」の復権を。ロケ地や観光地としても注目される竹農家「若竹の杜 若山農場」／栃木県宇都宮市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/52924/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 02 Jul 2025 02:37:01 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[竹林]]></category>
		<category><![CDATA[ロケ地]]></category>
		<category><![CDATA[曙孟宗竹]]></category>
		<category><![CDATA[姫曙孟宗竹]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL4014.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>古来より日本人の身近にあり、縄文時代から日本で生育していたと言われる竹。竹林の美しさはもちろん、たけのこは春の味覚の代表格としても愛されている。栃木県宇都宮市にある広大な竹農場である「若竹の杜 若山農場」は、竹の栽培だけ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL4014.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>古来より日本人の身近にあり、縄文時代から日本で生育していたと言われる竹。竹林の美しさはもちろん、たけのこは春の味覚の代表格としても愛されている。栃木県宇都宮市にある広大な竹農場である「若竹の杜 若山農場」は、竹の栽培だけでなく、ロケ地や観光地としても開放し竹の魅力を発信している。</p>



<h2 class="wp-block-heading">100年以上続く農場を、観光地として活用</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL3982.jpg" alt="" class="wp-image-52929" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL3982.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL3982-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL3982-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>24ヘクタール、東京ドーム約5個分に相当する広大な敷地に栗園と竹林が広がる「若竹の杜 若山農場」。宇都宮郊外に位置するここは、100年以上昔からたけのこと栗の栽培を続けてきた歴史ある農場だ。</p>



<p>農場としてたけのこと栗の栽培を続けながらも、2017年からは一般客にも開放。見渡す限り一面に広がる美しい竹林の風景を楽しめる観光地としても注目されている。</p>



<p>また、「るろうに剣心」や「キングダム」などの大ヒット映画やドラマ、著名なアーティストのミュージックビデオ撮影のロケ地にも使われ、聖地巡礼と称して遠方から訪れるファンも多い。農場を運営するのは、株式会社ワカヤマファーム代表取締役の若山太郎さん。若山さんは若山農場の三代目として、竹の魅力の発信に尽力し続けている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">有名映画のロケ地としても注目</h3>



<p>若山さんの祖先がこの土地に移り住んだのは、1670年代ごろ。そこから350年以上農家として土地と自然に向き合ってきた。若山さんの祖父の代で、竹と栗の農家としての歩みがはじまり、研究熱心な父の代では、竹の品種改良などより、より竹と栗に重きを置いた農場となっていった。</p>



<p>若山さんの代には、2013年発売の椎名林檎の「いろはいほへと」のミュージックビデオや、2014年公開の映画「るろうに剣心 伝説の最期編」に、ロケ地として協力をしたことをきっかけに、農場の知名度は急速に上がっていった。手入れの行き届いた美しく広大な竹林の数は多くない現代で、神秘的で雄大、非日常の風景を演出する場として最適だったのかもしれない。話題と評判はすぐに広まり、この後も数々の映画やドラマ、MVやCMなどのロケ地として利用が相次いだ。</p>



<p>かねてから「この美しい竹林の魅力をより多く人に知ってもらいたい」という思いを持っていた若山さんは、自身の思いと、ロケ地として使われた場所を見たいと願うファンからの公開を望む声を受け、2017年2月には観光地としての一般公開をスタートさせた。</p>



<p>2019年には大ヒット映画「キングダム」のロケ地としても利用されるなど、さらなる注目と話題を獲得。観光客は年々増え続け、2024年時点では年間9万人が訪れるように。圧巻の竹林をのんびりと散策できるほか、竹林の中の茶屋で、竹器で抹茶とお菓子を楽しんだり、ブランコに乗ったりもできる。たけのこ狩りや竹工作体験も受付、夜はライトアップされた幻想的な竹林を歩くことも。</p>



<p>また、受付に隣接する建物内には、竹についての解説や伝統工芸品である竹工芸の作品展示もあり、大人から子どもまで楽しめる施設となっている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">大きく、早く繁殖する「竹」</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL3989.jpg" alt="" class="wp-image-52930" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL3989.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL3989-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL3989-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>日本で生育する竹、正確にはタケ類と呼ばれるものは20種類ほど。竹は「木」ではなく、「イネ科」に分類されている。2ヶ月で最大20ｍ伸びることもあるほど、成長が早く繁殖力も強い。</p>



<p>地上に生えている木で言う「幹（みき）」の部分は「稈（かん）」と呼ばれ、10年程度で枯れてしまう。しかし地下に網目状に張り巡らせた根（地下茎）が次々とたけのこを生やし、新たな竹として地上で大きく育ってゆく。</p>



<p>若山さんによれば、こういった地下茎によって繁殖するのは、中国や日本など東アジアを中心とした竹の特徴で、それにより「竹林」ができるという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">オリジナルの品種は、都市における植栽への活用も</h3>



<p>若竹の杜 若山農場には約10万本もの竹が生育し、日本を代表する竹であり、日本の竹の中では最大の大きさに成長する「孟宗竹（もうそうちく）」を中心に、日本で古来から自生していた「真竹（まだけ）」や節が交互膨れて亀の甲羅のような模様になる「亀甲竹（きっこうちく）、稈が美しい黄金色になる「金明孟宗竹（きんめいもうそうちく）<strong>」</strong><strong>、「</strong>淡竹（はちく）」など約15種類ほどを栽培している。</p>



<p>また、植栽用の品種の栽培・販売も国内で唯一専門に行っていると言い、若山さんの父の品種改良の結果生まれた「曙孟宗竹（あけぼのもうそうちく）」や「姫曙孟宗竹（ひめあけぼのもうそうちく）」は若竹の杜 若山農場オリジナルの品種。特に「姫曙孟宗竹」は最大でも高さは9mほどで、植栽にも適しており、首都圏など敷地の限られた施設に美しい竹の風景を作り出すことを可能にした。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「食」としても魅力も発信</h3>



<p>若竹の杜 若山農場の竹は見るだけのものではない。三代100年以上に渡って作り続けてきたたけのこや栗は市場での販売のほか、旅館やレストランなどのプロからも評価が高い。</p>



<p>「農業とは土づくりに在り」の言葉を信条に、化学肥料に極力頼らない自然循環農法を取り入れている。また関東の土である「黒ボク土」は、有機物が集積した黒い色の土。保水性や親水性も高く、ふかふかした感触で有機物が蓄積しやすいため、栄養価が高いたけのこが出来上がるという。</p>



<p>たけのこや栗の加工品も、農場のショップ内やオンラインで販売しており、2023年には敷地内にカフェ&amp;レストランをオープンし、自分たちのたけのこや栗だけでなく、地元の食材の旬の食材をふんだんに使った料理を提供している。</p>



<h2 class="wp-block-heading">サスティナブルな竹の魅力を、もっと伝えていく</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL4073.jpg" alt="" class="wp-image-52931" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL4073.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL4073-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/SOL4073-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>竹の魅力発信に大成功しているように見える若竹の杜 若山農場だが、若山さん曰く「竹の良さを理解してもらうためには、まだまだ一歩一歩頑張っていかないと」とのこと。</p>



<p>なぜなら、近年全国各地で放置された竹林が問題になっていて、繁殖力の高い竹が山に生えた木々を侵食し枯らしてしまうことなどから「竹害」とも呼ばれ、マイナスなイメージもある。「昔はどこでも春になるとたけのこ掘りをしたが、今は取らないから、どんどん増えてしまう」と若山さん。</p>



<p>しかし実際は、地面に薄いゴムのシートを入れるだけで、地下茎が無作為に伸びてしまうことを簡単に防ぐことができるという。周囲の木々に悪い影響を及ぼすことなく植栽としても活用できるのだ。またSDGsにおける「脱プラスチック」の観点でも耐久性に優れ、さらに抗菌効果もあるため、皿やスプーンなどへの活用も進む。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/b3d63e1343345e64e6a4f67492afb2b8.jpg" alt="" class="wp-image-52932" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/b3d63e1343345e64e6a4f67492afb2b8.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/b3d63e1343345e64e6a4f67492afb2b8-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/07/b3d63e1343345e64e6a4f67492afb2b8-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>若竹の杜 若山農場でも、竹林の中の茶屋で提供する抹茶を入れる竹器は、持ち帰って自宅で再利用してもらえるように、という計らいも。<br>真の意味で「竹の魅力を伝える」ということは、良い面を伝えるだけでなく、ネガティブなイメージの解消や起こっている課題を１つ１つ解決していくことも必要不可欠なのだろう。</p>



<p>大変な道のりにも思えるが、「竹に関する食も文化も多くの人に知ってもらって、有効的に活用してもらいたいです。少しでも竹の魅力を伝えて、もう一度竹と人が共存できるようにしたい」と話す若山さんの声は力強く前向きだ。<br>「竹」という新たな魅力の発信者としての活動は、これからも続いてゆく。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/52924/">日本の「竹」の復権を。ロケ地や観光地としても注目される竹農家「若竹の杜 若山農場」／栃木県宇都宮市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>古材や廃材を組み合わせて温かみのある家具をつくる木工作家･高山英樹さん／栃木県益子町</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 30 Jun 2025 02:06:11 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[ワイナリー]]></category>
		<category><![CDATA[家具]]></category>
		<category><![CDATA[益子町]]></category>
		<category><![CDATA[古材]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>益子町で建築の内装や家具の制作を手がけている木工作家･高山英樹さん。高山さんは京都の歴史的建造物「旧京都中央電話局」の再開発で、隈研吾氏が建築デザインを監修した「エースホテル京都」の建築プロジェクトなどにもたずさわり評価 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>益子町で建築の内装や家具の制作を手がけている木工作家･高山英樹さん。高山さんは京都の歴史的建造物「旧京都中央電話局」の再開発で、隈研吾氏が建築デザインを監修した「エースホテル京都」の建築プロジェクトなどにもたずさわり評価を得ている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">人との繋がりを大切にして人と空間をイメージ</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san20-1.jpg" alt="" class="wp-image-52898" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san20-1.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san20-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san20-1-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>高山さんがつくる作品は、古材や廃材などを組み合わせた木材の経年変化を楽しめる家具。木の質感を大切にした温かみが感じられる作品だ。</p>



<p>人との繋がりを大切にし、「縁がなければ注文は受けない」という高山さんは、依頼者とのコミュニケーションを経て思いを受け取り、「どこに置き、なにをするか」をイメージして家具をカタチにしていく。だからその空間に自然に溶け込み、しっくりとくる家具ができるのだろう。</p>



<h3 class="wp-block-heading">先進的な空間に似合う、古材を活かした家具</h3>



<p>そんな高山さんの世界感を強く感じられる場所がある。それが、京都･三条通近くにある「新風館」。同施設は、関西や京都初の新業態店舗に加え、京都ならではの店舗をラインナップし、最新の流行に京都らしさが出会う唯一無二の商業空間。その「新風館」にある「エースホテル京都」は、「East Meets West」をコンセプトにアジア初のエースホテルとしてつくられた。「エースホテル京都」内のレストラン「Mr. Maurice’s Italian」で、高山さんがカスタム･デザインしたオーバルテーブルやベンチが見られる。</p>



<p>さらに、「新風館」にオープンしたBEAMSが取り扱う「Pilgrim Surf+Supply KYOTO（ピルグリム サーフ+サプライ）」。ニューヨーク･ブルックリン発のセレクトショップ「Pilgrim Surf+Supply」は“自然と都会のデュアルライフ” をコンセプトに、サーフィンを中心としたアウトドアアクティビティのあるライフスタイルをアメリカ東海岸のカルチャーというフィルターを通して提案。その「Pilgrim Surf+Supply KYOTO」のメインテーブルを手がけたのも高山さんだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">移り住んだ益子で自宅をセルフビルド</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san30.jpg" alt="" class="wp-image-52899" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san30.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san30-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san30-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>陶芸の里である益子。栃木県南東部に位置する町で、江戸時代末期から陶器の産地として全国的にも有名な町だ。木工作品や家具などを手がける高山さんの自宅とアトリエは、益子町の中でも自然豊かで緑あふれる地区にある。</p>



<p>自宅は家族3人で今もつくり続けているというセルフビルド。2002年に益子に移り住み、今もなお家づくりはとまらない。</p>



<p>「ここに移る前、農家の手伝いをした時にビニールハウスを建築したんです。それが意外と快適な空間で。そこでビニールハウスみたいな家をつくりたいと思いつきました。この土地を見つけた時に、プレハブでガラス面を多くしたら似たような効果が期待できるんじゃないかと思ってつくり始めたんです」。</p>



<p>大きな窓から見えるのは一面に広がる田園風景。田植えの季節になると家の周りの田んぼに水が張られて、まるで湖のようになる。そして林の向こうの丘にはぶどう畑が見える穏やかな景色だ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">益子にたどりついたきっかけ</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san15.jpg" alt="" class="wp-image-52900" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san15.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san15-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san15-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>益子に住み始めて22年の高山さんの出身は石川県七尾市。文化服装学院を卒業後、東京でステージ衣装や1点ものの洋服をつくり、収入が入ると海外旅行に出るということをしていたそう。そんな時に「益子に面白い人が集まっている」という噂を聞く。</p>



<p>「子どもが生まれる前からどこか良い所はないか探していて…子どもが生まれたらふるさとをつくってあげたかったんですね。ここは、実家の風景にもどことなく似ていて気に入りました」という。</p>



<p>地元の人たちの、ものづくりへの理解や様々なことにチャレンジする人を見守る文化にも「良かった」と、益子町を知り移住するきっかけや実際に住んで見て思ったことを教えてくれた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">自宅つくりとともに始まった益子での暮らし。そして、家具づくり</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san19.jpg" alt="" class="wp-image-52901" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san19.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san19-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san19-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>高山さんの家具づくりのスタートは、宇都宮でレストランを開いていた方が益子にカフェをオープンするにあたって、内装などを手がけるために店づくりに参加したのがきっかけだった。</p>



<p>内装だけでなく、廃材などでテーブルなどの家具を設える必要があり、そこで家具作りに触れた。</p>



<p>偶然のように始まった高山さんの家具作り。しかし、「縁」を大切にする高山さんらしい家具作りのスタートだ。木材を巧みにあやつり、空間に自然とマッチする高山さんの家具だが、家具づくりは人に習ったものではない。</p>



<p>「習うことは、型にはまること」と、ファッションの仕事をしていた時を教訓にして「自分で思ったことをやってみよう」と独学ではじめたそうだ。高山さんにとって、家具作りは自身の生き方の表現である。</p>



<p>依頼は人と人との「縁」がなければ受けないこともひとつの表現だろう。デザインよりも、家具が置かれる空間や使う人との関係性、そこで生まれる会話や時間まで想像して制作する。</p>



<p>家具は生活に溶け込み、人と空間を繋ぐ必然性から生まれるべきだと考えているのだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">人との繋がりがきっかけを生む</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san3.jpg" alt="" class="wp-image-52902" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san3.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san3-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san3-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>益子には、1998年にオープンした「身の回りにあるもの、手の届く範囲で、心地よく暮らす。」をコンセプトにした「starnet（スターネット）」という人気のライフスタイルショップがある。</p>



<p>高山さんは、縁あって「starnet」のテーブルも制作したという。さらには、「starnet」での人との繋がりから、高山さん家族は息子の源樹（げんき）さんを中心にしてワイン作りに発展した。</p>



<p>益子の地で「家具づくりという手仕事をやっていこうと思っていたら、『今度はワイン』なんて話になってしまいました」と笑いながら話す高山さん。</p>



<p>なんとも、人の繋がりを大切にする高山さんらしいストーリーだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ワイン造りへの挑戦</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san41.jpg" alt="" class="wp-image-52903" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san41.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san41-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san41-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>高山さんの息子である源樹（げんき）さんが高校生の時、「starnet」のオーナー友人に「夏休みになったら手仕事と芸術を見るためにどこかへ行きたいんですけど、どこかおすすめの場所ありますか」と質問をした。</p>



<p>すると返答は「フィレンツェに行っておいで」。</p>



<p>海外かと驚きながらも、せっかくのきっかけだからと夏休みの1カ月間をイタリアで過ごし、30種類くらいの手仕事と10箇所くらいのミュージアムを見て回ったそう。</p>



<p>そこで最後に見たワイナリーに芸術性を感じ衝撃を覚えた。そこで高校を卒業するとワインに関わる仕事をしたいと、イタリアに渡った。</p>



<p>薦められたとはいえ、高校在学中に1人でイタリアに学びに行かせる柔軟な考えは、高山さん自身の若い頃の「収入が入ると海外旅行に出る」という行動があってこそだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">家族3人でつくるぶどう畑</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san40.jpg" alt="" class="wp-image-52904" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san40.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san40-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/06/takayama-hideki-san40-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>帰国後、源樹さんはワインの勉強をするうえで、自分が惹かれているワインは「地域との関係性がバックグラウンドにあるワイン」だと気づく。</p>



<p>では、どこでワインをつくったらいいのかを考えた時に「益子でつくる」と考えにいたった。</p>



<p>先輩や知人などが栃木県足利市にある指定障害者支援施設こころみ学園のワイン醸造場「ココ･ファーム･ワイナリー」に繋げてくれて、学びや協力を得ることができた。<br>「ココ・ファーム・ワイナリー」とは、栃木県足利市にあり、国際的なサミットの晩餐会で採用されるなど、日本を代表するワイナリーとして全国的に知られている。</p>



<p>さらに、地元の方と連携をとることができ、高齢化で管理ができず荒れ始めていた土地を家族3人で開墾。源樹さんの想いが少しずつ現実のものになっていく。3年目になる今は、赤ぶどうをメインに11種･300本弱の木が植えられているぶとう畑。今後は土地の性質などにもあわせて、白ぶどうも増やしていきたいと話す。</p>



<p>父である高山さんも一緒になって、今後のブドウ畑やワインについて目を輝かせていた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">地域の人たちと育む「ものづくり」と収穫祭</h2>



<p>源樹さんを中心とした高山さん家族のワインへの挑戦は始まったばかりだ。ぶどうの収穫には5〜7年かかる見通しで、地域の人たちとともに時間をかけて「ものづくり」をしたいと考えている。</p>



<p>「収穫祭をやりたいんです」と家族3人でにこやかに語る夢が叶う日も、そう遠くないかもしれない。</p>



<p>ワイン造りという新たな挑戦もまた、高山さんが大切にしてきた「人との繋がり」から生まれたものだ。<br>しかし、その活動の原点であり、核となるのは、やはり木と向き合う家具作り。</p>



<p>依頼主との対話、空間との調和を重んじ、古材の一つひとつに新たな命を吹き込む。これからも高山さんは、使う人の暮らしにそっと寄り添う温かな家具を、この益子の地で作り続けていく。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/52896/">古材や廃材を組み合わせて温かみのある家具をつくる木工作家･高山英樹さん／栃木県益子町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>指物＋漆で作る漆工の世界。指物師•吉澤良⼀さんの挑戦／群馬県沼田市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/52735/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 21 Apr 2025 08:05:35 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[漆工]]></category>
		<category><![CDATA[藤原盆]]></category>
		<category><![CDATA[指物]]></category>
		<category><![CDATA[伝統工芸]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_803.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>群馬県沼田市で、100年続く指物店の3代目として活躍している吉澤良一さん。指物とは釘や金具を使わずに、木を組み合わせて家具や建具を作る、日本古来の伝統技術のこと。吉澤さんはその指物に漆塗りを組み合わせた“漆工”という世界 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_803.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>群馬県沼田市で、100年続く指物店の3代目として活躍している吉澤良一さん。指物とは釘や金具を使わずに、木を組み合わせて家具や建具を作る、日本古来の伝統技術のこと。吉澤さんはその指物に漆塗りを組み合わせた“漆工”という世界で、人とのつながりを大切にした新しいものづくりに挑戦している。</p>



<h2 class="wp-block-heading">100年続く老舗指物店が挑戦する、新しい作品作り</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_799.jpg" alt="" class="wp-image-52736" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_799.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_799-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_799-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>指物師である吉澤良⼀さんの祖父が、指物を生業とするために、群馬県の北部に位置する沼田市で「吉澤指物店」を約100年前に創業した。2代目である父親の元で指物の技術を学ぶうちに、指物の木目を強調する漆の技術をプラスしようと、18歳で東京･東向島の漆屋で1年間修業。当時は木地（きじ）に生漆（きうるし）を塗って布で拭き取る“拭漆（ふきうるし）”という、指物でよく使われる木目を美しく見せる塗り方で、父親や自分が作った指物に漆を塗っていたという。</p>



<p>お客様から注文をいただき、注文通りに仕上げるというやり方で仕事を行っていた40代前半、2代目である父親が他界する。3代目として店をやっていくにあたり、自分の仕事に対するスタンスを見直そうと思っていた矢先に、東日本大震災が起こる。この震災<s>は</s>で人と人との絆の大切さを目の当たりにした吉澤さんは、今までのお客様との関係を振り返り、これからどんなふうに仕事と向き合い、どんなものづくりをしていきたいのか、自問自答し始めた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">既存の指物という枠にとらわれない、自由な発想</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_960.jpg" alt="" class="wp-image-52737" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_960.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_960-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_960-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>「息子が高校3年生の進路面談で、先生から『将来どうしますか？』って聞かれて『指物店を継ぐ』って答えたんです。その一言で、一緒にやってくれるんだと思って。それなら何かいろいろなものを、一緒に楽しみながら残していきたいなって、自分の気持ちが大きく動きました」</p>



<p>お客様との関係を再構築するための仕事を考えていた吉澤さんにとって、子どもの後継ぎ宣言は否が応でも仕事に対する考え方を変えていった。</p>



<p>お得意様の多くが高齢になっていく中で、息子がこの先も良い仕事を続けていけるのか、不安もあったという。息子の未来のために、今まで通りのやり方でお得意様に向けた作品を作る方がいいのか、自分に残された職人人生で自由に作品を作ることが許されるのか。考えた吉澤さんは、自分の未来も息子の未来も一緒に作っていける方法はないかと模索し始める。</p>



<p>そこでたどり着いたのが、関わる人との対話を大切にし、お客様と一緒にアイデアを出し合いながら、一緒に作品を作っていく“過程を重視したものづくり”だった。</p>



<p>伝統的な指物の枠にとらわれず、自由に作品を作るときこそ最も楽しさを感じるという吉澤さん。職人として伝統を守るだけではなく、表現することを楽しむクリエイターへと変化する姿勢が、吉澤指物店の新たな魅力となり、新規の顧客開拓へとつながっていった。</p>



<h3 class="wp-block-heading">縄文時代からある接着剤、漆の力　Made with Earth</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_796.jpg" alt="" class="wp-image-52738" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_796.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_796-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_796-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>吉澤さんが既存の指物の枠にとらわれず、自由に作品を作るために見直したのが“漆”だ。</p>



<p>「基本的には木に漆を使います。漆にはいろいろなものを有機的につなげるという役目もあり、縄文の頃は接着剤としても使われてきました。そのため思いつくままに、さまざまなものを漆で貼り付けています」</p>



<p>言葉通り、米の籾殻や石の粉、なかには木ではなく、焼き物や鉄に漆を焼き付けたものもある。拭漆だけでなく、漆に顔料を混ぜることでさまざまな色の漆を作る、“色漆”を本格的にスタートさせたのもこの頃だ。</p>



<p>「漆塗りの工芸品は“漆器”と言われることが多いですが、“漆器”というと漆屋さんの仕事になってしまうので、自分では“漆工”と言うようにしています。指物と漆塗り、どちらも同じだけ大切に考えてものづくりをしているので、私の作品は“漆工”と言っています」</p>



<p>指物と漆の出会いは、さまざまな土地のものをつなげて作品となり、その作品を通して人とものがつながっていく。そしてそのつながりは人と人とをつなげ、さらに大きなうねりとなっていく。</p>



<h3 class="wp-block-heading">お客様を絞り、やりたい仕事につなげていく</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_877.jpg" alt="" class="wp-image-52739" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_877.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_877-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_877-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>今、仕事をする上で、“誰と仕事をするか”をすごく絞るようにしているという吉澤さん。そのため国内外の料理人や建築士などと、指物師として提案をしながら一緒に作っていく仕事が増えている。</p>



<p>「これを作ってくださいという依頼先行の仕事ではなく、プロジェクトに参加して、なんかおもしろそうなの作ってくれない？みたいな、そんな仕事が増えています（笑）」</p>



<p>ものを作るにあたってお客様とたくさん会話をし、相⼿の求めているイメージをキャッチして、クリエイティブな発想で形にしていく吉澤さんのものづくりは、ターゲットを絞ったからこそ本当に自分が仕事をしたいと思う人とつながり、ジャンルを超えて広がりを見せている。</p>



<p>「技術や技法を説明するより、なんかおもしろいね、これ誰が作ったの？って言われる仕事の方が自分には合っていて、今そういう仕事ができていることが本当に楽しいです」</p>



<h2 class="wp-block-heading">人との出会いから、クリエイティブな挑戦が始まる</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_807.jpg" alt="" class="wp-image-52740" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_807.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_807-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_807-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>吉澤さんがターゲットを絞って仕事をするようになるきっかけとなった料理人との出会いがある。それはイタリアでミシュランの星を2度獲得している「bistrot64」の能田耕太郎シェフが、食材を探しに利根沼田エリアに来るので案内してほしいと友人に頼まれたことから始まった。</p>



<p>もともと酒と料理と人が大好きで、若い頃から蓄積してきた知識もあった吉澤さん。能田シェフとともに2泊3日で農家を回りながら、利根沼田の農産物を案内して回った。案の定、案内している間中、大いに盛り上がり、ついにはみなかみ町のスキー場で、能田シェフが1日限定のダイニングをするという話になる。そのダイニングで吉澤さんの作品が器として使われ、能田シェフにとても気に入ってもらえたという。</p>



<p>その後も、何か新しいものを一緒に作ろうと話が盛り上がり、能田シェフの銀座資生堂「FARO」の総料理長になった折に料理を提供するのに使う漆工の箱のオーダーを受ける。イタリアと日本の文化が重なり、料理、器、空間が作り出すレストランというクリエイティブな世界。その一端を担う器をどうするか、能田シェフと対話を重ねながらアイデアを出し合い、ふたりだから辿り着ける世界観を考えている時間はとても楽しかったという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">やり過ぎないこと、やらな過ぎないこと</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_980.jpg" alt="" class="wp-image-52741" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_980.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_980-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_980-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>能田シェフとの出会いをきっかけに自分のターゲットを狭めたことで、さまざまなジャンルの料理人から相談が来たり、逆に相談に行ったりしながら、料理を彩る器を作る機会が増えている。</p>



<p>「器を製作し使うということは、自分を光らせてはいけないということだと思っています。器には必ず料理があって、料理人のクリエイティブを活かすためには器が出過ぎてはいけない。そこの塩梅が一番大切でとても難しいですね」<br><br>やり過ぎて伝統工芸の技ばかりが目立ち、“ザ･伝統”が前面にくるようなものには、あまりおもしろさを感じない。逆に足らな過ぎても「もう少し、こうしておけば」という後悔が残る。その中間くらいで仕事ができたとき、自分の中では一番しっくりくるという。</p>



<p>「いろいろなジャンルのシェフと仕事をしていて思うのは、私のクライアントのシェフたちは、すごくクリエイティビティが高いことです。洋食のシェフも和食のシェフも自分の様式を理解した上で、何かワクワクするような、新しい自分の表現を求めているんですよね」</p>



<p>ターゲットを狭めつつも本当におもしろい人と出会うために、年に1回、県内外のものづくりの人々を集めて、古い酒蔵で「秋、酒蔵にて」という展示会を開催している。そこでは作品の展示はもちろん、料理人を呼んで日替わりでランチやディナーを作ってもらい、食べることと器を使うことを複合的に見て感じてもらうことで、使い方や使用感を実感してもらっているという。今では星付きとなったシェフたちも変わらず参加してくれています。</p>



<h3 class="wp-block-heading"> 還暦になってやりたいこと</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_902.jpg" alt="" class="wp-image-52742" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_902.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_902-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_902-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>冬場は豪雪地帯として知られる群馬県みなかみ町に、藤原地区というエリアがある。かつてそこで作られていた「藤原盆」という、木製の表面に放射線状の模様をノミで削った盆がある。このエリアにある豊かな木材を冬場の収入につなげようと、江戸時代の中期に始まった工芸品だという。古くは皇室に献上されていた骨董好きな人垂涎の名品も作られていました。</p>



<p>しかし数年前には継承者が亡くなり伝統が途絶えてしまっている。吉澤さんも若かりし日に見たときはその魅力が分からず、古臭い工芸に思えて、だから人気がなくなり衰退してしまったのだと思っていた。しかし40代を過ぎてからは、見る度にかっこいいと思うようになり、還暦を迎えるにあたり復活プロジェクトをスタートさせた。</p>



<p>また、ものづくりをする人は往々にして、一人称を大切にする傾向にあると吉澤さんは感じている。だからこそ二人称三人称で考える機会を作り、他者との関わりからものづくりを捉えて三人称のその先にある、新しいチャレンジについてみんなで考える場を設けている。</p>



<p>「古いものをよく見て、古いものの良さを自分なりにちゃんと解釈していかないと、新しいものはできないのではないかと思っています。今やる人はいないけれど昔あった技法とか、参考になるものがたくさんありますからね」</p>



<p>古いものや伝統的なものも表現方法のひとつとして自分の中に落とし込み、お客様との対話から導き出したイメージに合わせて提案する。自分なりの解釈で表現する“吉澤さんらしさ”には、伝統に裏付けられた確かな技術と現代的なモダンさが、直感的なかっこよさとして同居している。</p>



<h2 class="wp-block-heading">自分を広げてくれる仲間の存在</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_864.jpg" alt="" class="wp-image-52743" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_864.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_864-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/04/231212_NIHONMONO_864-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>能田シェフとの仕事を皮切りに「食と農」について考え、話す機会が増えたという吉澤さん。新しい出会いがおもしろい人との交流を生み、刺激的なたくさんの人々とつながっていく。そうした人々とプロジェクトを通してたくさん話をすることで、自分の世界を広げてもらっているという。</p>



<p>「歳を取ってくると年下の人と話すときに、年上の役目として、その子の世界をもっと広げてあげるような会話をしたいと思っています。しかし、自分の世界を広げてくれる人がだんだんいなくなっている恐怖があります」</p>



<p>自分の知らない世界をおもしろく語り、視野を広げてくれる人との関わりは、ものを作る人間にとって絶対に必要だという。</p>



<p>伝統的な技術と仲間からの刺激が吉澤さんの中でつながったとき、またひとつ、今までに見たことのないおもしろい作品が生まれるだろう。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/52735/">指物＋漆で作る漆工の世界。指物師•吉澤良⼀さんの挑戦／群馬県沼田市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>“使う楽しさ”をデザインするものづくり「アトリエヨクト」／山梨県北杜市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/50128/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 04 Nov 2024 02:56:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[モダンデザイン]]></category>
		<category><![CDATA[木工]]></category>
		<category><![CDATA[山梨県]]></category>
		<category><![CDATA[北杜市]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export4.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>南アルプスと甲斐駒ヶ岳（かいこまがたけ）を水源とする尾白川（おじらがわ）が流れ、四季折々の自然に囲まれる北杜市白州町。工房「アトリエヨクト」をこの地で構えるきっかけとなったのは、デザイナー二人の転機となるスウェーデンでの [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export4.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>南アルプスと甲斐駒ヶ岳（かいこまがたけ）を水源とする尾白川（おじらがわ）が流れ、四季折々の自然に囲まれる北杜市白州町。工房「アトリエヨクト」をこの地で構えるきっかけとなったのは、デザイナー二人の転機となるスウェーデンでの生活だった。</p>



<h2 class="wp-block-heading">生活の中で生まれる“プロダクト”</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export3.jpg" alt="" class="wp-image-50129" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export3.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export3-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export3-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>山梨県北杜市白州に構えるアトリエヨクトは、デザインから製作までを手掛ける古川潤（ふるかわじゅん）さんと、WEBやパッケージなどのグラフィックデザインを担当する佐藤柚香（さとうゆか）さんの夫婦二人から成る。インテリア雑貨や家具など製作は多岐に渡り、「ベースは木ですが、それぞれの目的に適した素材を柔軟に用い、室内外の境目なく使えるものを作ることができればと考えています」と古川さんは話す。アイデアは“自分たちが欲しいと思ったもの”が始まりとなり、試作を繰り返しながらデザインを研ぎ澄ませ、「製品＝プロダクト」へと完成させる。例えばミニサイズのカッティングボードは登山やキャンプで簡易的なテーブルとなり、ポケットやリュックに入れて持ち運ぶことができ、日常生活においてもフルーツなどを切ってそのままトレイとして食卓で使える。アウトドアが好きな古川さんが「欲しい」と思ったことで生まれたプロダクトの1つだ。「生活の中で気付き、面白いなと思ったものをまず作ってみる。いけそうだと思った場合にそれをブラッシュアップさせて形にしています」。</p>



<p>ブランドを立ち上げてからは9年目、北杜市に移住してからは11年となる二人。北杜市を活動の拠点として決めた理由は、東京からの程よい距離感と留学で向かったスウェーデンでの田舎暮らしが馴染み、「気候や雰囲気が似ている」と感じたからであったという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">スウェーデンで得たもの</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export20.jpg" alt="" class="wp-image-50130" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export20.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export20-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export20-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>同じ美術大学の建築学科で学んでいた二人。卒業後、古川さんは伝統工法建築の工務店で大工を経て独立し、東京都墨田区の町工場を借りてオーダー家具の製作を始めたが、独学ゆえに限界も感じていた。その頃パートナーである佐藤さんも設計事務所から独立して数年が経ち、行き詰まりを覚えていた。新たな学びが必要だと感じた二人はスウェーデンへの留学を決心。ヨーテボリにあるHDK大学にて古川さんは家具デザインを、佐藤さんはテキスタイルを学ぶため約4年間滞在することとなった。スウェーデンの教育や社会福祉制度が充実しているという点は、留学と生まれて間もない息子の子育てをする上でも心強かったという。</p>



<p>北欧家具は世界各国でも注目を集めており、スウェーデンは昨今日本で人気を博している大手家具ブランド企業発祥の地でもある。スウェーデンの家具には白樺やオーク材などの天然素材が使用され、デザイン性がありながらも実用性に優れているのが特徴的。「使い勝手の面で合理性があり、デザイナーと製作側の距離がとても近いことで、デザインが製品にスムーズに落とし込まれていることの心地良さ。以前から思い描いていた理想を目の当たりにして、日本に帰ったらこの関係性を大切にしようと改めて思いました」と古川さんは当時を振り返る。</p>



<h3 class="wp-block-heading">日本の伝統的な民家から得た発想</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export26.jpg" alt="" class="wp-image-50131" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export26.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export26-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export26-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>スウェーデン家具の優れたデザインプロセスに加え、改めて実感した“日本の良さ”もブランドコンセプトに影響を及ぼした。異国の建築や生活様式の中で、古川さんは改めて“日本の伝統的な民家”を掘り下げて考え直すようになったという。例えば日本の昔からの民家にみられる「田の字造り」では、普段は字のごとく襖や障子で間仕切がされているが、仕切を取り払うことで1つの大きな空間へと変えられる構造となっている。このように日本の古くからの民家は可変性に優れた造りで、「日本人は自然を柔軟に受け入れつつとても合理的な暮らし方をしていたことに気付きました」と古川さんは語る。</p>



<p>「日本の昔の家具はほとんどが運べるんです。ちゃぶ台を置けば食事を取る居間となり、布団を敷けば寝室となる。そこに着想を得て、アトリエヨクトのプロダクトは持ち運びができるという可動性がコンセプトのひとつになっています」</p>



<p>折り畳み式のテーブルは「ちゃぶ台」のように持ち運びが容易で、アウトドアでも活躍する。生活空間を柔軟に活かす日本の伝統民家の様式からヒントを得たことで、アトリエヨクトのプロダクトとは“北欧の合理性”と“日本の生活スタイル”を融合したものになっている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">新たに現代で提案する“オカモチ”</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export37.jpg" alt="" class="wp-image-50132" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export37.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export37-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export37-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>「ブランドコンセプトを1番体現しています」と二人が紹介するプロダクトは「オカモチ」。古くは田植えなどの野外作業時に食事を運ぶ用途に始まり、後に出前で用いられるようになった伝統的な「岡持」を、生活道具を収納して運べるように現代風にリデザインしたものだ。ケータリングをはじめ旅館やホテルでの食事のサーブ、リモートワーク用のビジネスツール入れ、ヘアメイク道具や裁縫箱など、使う人によって用途は様々。スウェーデンに住んでいた頃に子どものミニカーが増えてしまい、片付けを学ばせるために作ったことがきっかけだったという。「世界各国でハンドルの付いた箱がいろいろある中で、“料理を運ぶため”に作っている日本の岡持がすごく印象に残っていました」と古川さんは開発当時を振り返る。</p>



<p>軽量化にこだわり、昔から軽い木材として箪笥（たんす）や収納箱で用いられてきた桐と、ハンドル部分はアルミ素材を使用。浅箱やトレーとしても使える蓋など、オプションを組み合わせることで好みにカスタマイズできる。また、このオカモチがアトリエヨクトの基本モジュールとなっており、他のプロダクトと連携して使用することができるようになっている。「小物を作る時にはこのオカモチに収まることを考慮してデザインします。組み合わせて使えると可能性が広がって楽しいんです」と話す古川さん。「思いもよらない組み合わせができるんです」と佐藤さんが加える。</p>



<h2 class="wp-block-heading">“ものづくり”で広がる新たな繋がり</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export31.jpg" alt="" class="wp-image-50133" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export31.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export31-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export31-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>最近は異業種とのコラボレーションが増えてきたという。そのひとつが、北杜市津金地区で、個性的なナチュラルワインを作る「BEAU PAYSAGE（ボーペイサージュ）」とのコラボレーションだ。自然農法のブドウ作りや野生酵母を用いた醸造など、手間ひまかけて作られるBEAU PAYSAGEのワインは限られた市場にしか流通しておらず、容易には手に入れることができない。品質のみならず、オーナー・岡本英史（おかもと えいし）氏の追求する、環境に配慮した「手を加えない」ワイン作りの哲学が共感をよび、国内外の愛好家たちからも高い評価を得ている。そういったBEAU PAYSAGEの取り組みの一環として、ワインの空き樽を1年に1樽分、カトラリーなどへとアップサイクルさせるプロジェクトを実施しており、既に4回目を迎えた。「1人で製作をしていると発想も偏ってしまうので、様々な人との繋がりは大事ですね」。</p>



<p>また岡本氏から繋がりはさらに発展し、東京都西麻布にあるフレンチレストラン、「L’Effervescence（レフェルヴェソンス）」の10周年記念時に新たなコラボレーションが実現。フランスの伝統的な技術に日本の四季折々の自然と文化を取り入れ、独自の美学で料理を生み出すL’Effervescenceは、ミシュラン三ツ星を獲得するなど、美食家たちの間でも話題のレストランだ。料理長を務める生江史伸（なまえしのぶ）氏からのオーダーは、「BEAU PAYSAGEのワイン樽を使った、箸とナイフを両方置くことができるナイフレストを」というものだった。実際にデザインと製作を手がけた古川さんは、「異業種の方の話を聞きながらものを作るのは興味深いしとても勉強になる」と語った上で、「アトリエヨクトで提案したいものと、コラボレーションによって誰かと一緒にものづくりをするという“二方向”でのプロダクト制作が今の原動力のひとつになっている」と、新鮮なアイディアやニーズに応えることで得られる、作品への好影響を嬉しそうに話してくれた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">デザインが好き</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export12.jpg" alt="" class="wp-image-50134" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export12.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export12-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export12-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>二人が北杜市へ移住した頃はブランドを立ち上げたばかりで知名度はなく、ゼロベースからのスタートとなり、販路はもとより製作における外注先や資材調達においても苦労は絶えなかった。一見木材の資源が豊富に思える山梨だが、県内の製材所では建築材に用いる杉や檜といった針葉樹を扱ってはいるものの、家具作りに適した広葉樹の材木はあまりみられないという。そのため日本各地の国産材や輸入材を使用しているが、ここ2、3年は工房のある北杜市の林業会社が今までチップや薪になっていた伐採木で、周辺の木工家に向けた原木市場を開いてくれるようになり、丸太を入手できるようにもなった。けれども水分を含んだ生木のままでは製作工程には移れないため、入手後市内の製材所で板にし、乾燥させるため長野県までトラックをレンタルして往復する必要がある。木材の調達から製材までのサイクルの効率化やコスト面での課題は多く、地元の同業者や木材を扱う業者との協力体制を整えていく必要を古川さんは感じているという。この動きは友人の木工家が中心となっていて、現在も課題に取り組みつつ更なる広がりをみせている。</p>



<p>また、製作工程においても一部の部品は外注に出しているものの、生産量に関しては課題を感じているとのこと。</p>



<p>「もう少し外注先を増やすことができれば、商品開発に時間を割くことができる。やっぱりデザインが好きなんです」。</p>



<h2 class="wp-block-heading">アトリエヨクトが考える“ものづくり”</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export23.jpg" alt="" class="wp-image-50135" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export23.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export23-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export23-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>「あまりスタイルやビジョンを決めつけたくなくて。これから生み出していく商品群から意図を感じていただけたらと思います」</p>



<p>生活の中でふと思い浮かんだアイデアや、柔軟なものづくりを軸とする古川さんらしい考えだ。例えば、壁面にフック付きの鉄バーを設置し、そこに様々なサイズの箱や棚をフックに引っ掛けて組み合わせることで自由に収納スペースを作ることができる壁面収納家具は、4年前に佐藤さんが設計した自邸に実際に取り入れたもの。「実際に使ってみることでまた新たな発想が生まれています」と語る古川さんは、自宅の空間を家具で自在にアレンジするという新たなアイデアに“楽しさ”を感じているという。</p>



<h2 class="wp-block-heading">使うことで活きるプロダクトを</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export19.jpg" alt="" class="wp-image-50136" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export19.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export19-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export19-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>「既にあるものを作っても自分が面白くないので、まだ見出されていないものの中で作る意味があると感じたものに限り形にしていこうと思っています」</p>



<p>自身の生活をベースにして自由自在な発想で新たなプロダクトを繰り広げていく古川さんからは、”ものづくり”の未来の可能性が垣間見えた。</p>



<p>組み合わせ可能なモジュールやカスタマイズといった可変性を持つアトリエヨクトのプロダクトについて、二人は“使う人の参加型家具”と称している。「使う人のアイデアや発想が自由に浮かんでくるようなものづくりがしたい」。商品開発に関して“形”ではなく、使い方の可能性を妨げないような“仕掛け”の要素を考えてデザインを行っているそうだ。お客さんの元に渡ったプロダクトが、二人の意図しないような使い方をされた時に、「ものを介して使い手とのコミュニケーションが取れた」と嬉しく感じるという。“もの”を所有することが目的ではなく、“使うことで生活がより豊かになる”デザインを目指すアトリエヨクト。思いもよらないヒントが潜んだプロダクトに今後も驚かされることだろう。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export5.jpg" alt="" class="wp-image-50137" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export5.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export5-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/export5-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/50128/">“使う楽しさ”をデザインするものづくり「アトリエヨクト」／山梨県北杜市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>「匙（さじ）」だけを作り続けて25年。木工作家･さかいあつしさん／岡山県瀬戸内市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/40207/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 22 Feb 2024 03:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[岡山県]]></category>
		<category><![CDATA[瀬戸内市]]></category>
		<category><![CDATA[カトラリー]]></category>
		<category><![CDATA[スプーン]]></category>
		<category><![CDATA[オリーブ]]></category>
		<category><![CDATA[匙]]></category>
		<category><![CDATA[木工]]></category>
		<category><![CDATA[工芸]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/e4668b66a3a5c5953af5ae5525f40d7b.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>瀬戸内海に面した小さな港町で、木製のスプーンを一人でコツコツと作り続ける、木工作家のさかいあつしさん。彼の工房では、道具としてのスプーンから、まるでアートのようなスプーンまで、形はさまざま、温かみのある作品が数多く生み出 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/40207/">「匙（さじ）」だけを作り続けて25年。木工作家･さかいあつしさん／岡山県瀬戸内市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/e4668b66a3a5c5953af5ae5525f40d7b.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>瀬戸内海に面した小さな港町で、木製のスプーンを一人でコツコツと作り続ける、木工作家のさかいあつしさん。彼の工房では、道具としてのスプーンから、まるでアートのようなスプーンまで、形はさまざま、温かみのある作品が数多く生み出されている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">導かれるように匙屋に</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5060.jpg" alt="" class="wp-image-40209" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5060.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5060-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5060-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>岡山県の南東部に位置し、穏やかな瀬戸内海に面した瀬戸内市牛窓町。江戸時代には北前船や韓国からの外交使節団･朝鮮通信使の寄港地として栄えた歴史を持つ港町だ。その古い町並みを残す通りに、さかいあつしさんは工房「<a href="https://www.sajiya.jp/" title="">匙屋</a>」を構える。その向かいでは、さかいさんの作品の販売や企画展などを行うギャラリーショップ「sajiya studio」を妻のかよさんが営んでいる。</p>



<p>大学卒業後、東京で2年間ほど会社勤めをしていた、さかいさん。しかし、自分にはこの生活が向いていないと感じる日々だった。改めて自分が何をしたいのかを考えたときに、彼の心に浮かんだのが、「ものを作って生きていきたい」という思い。そして、1994年、妻が背中を押してくれたこともあり、独学で木工品の製作をスタートする。最初は、看板や表札、椅子など、知人からオーダーを受けたものを手がけていた。そのうち、「木を削っているなら、スプーンを作ってみたら？」、「スプーンなら漆を塗ったらいいんじゃない？」など、節目節目で製作のアドバイスをしてくれる人たちに出会う。その言葉に導かれるように進んでいくうち、気づけば手がけるアイテムが木製のスプーンに集約されていった。</p>



<p>そこで、2000年頃、屋号を匙屋とし、<strong>木製のスプーンを専門に作ることを決意</strong>した。当時は、作家ものの手仕事の器がギャラリーやショップなどで注目を集め始めた頃。器に合わせる木製スプーンの需要も高まっていた。その時流に乗るかのようにスプーン作りに専念し、2006年には、東京都国立市に店舗兼工房を開いた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">自分が作るものにピントを合わせなければ</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5126.jpg" alt="" class="wp-image-40210" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5126.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5126-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5126-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>転機となったのは、2011年の東日本大震災。何があってももの作りを続けていくためにはどうすればいいかを自問し、移住を決断。仲間がいたことや工芸が根付いた地であることから、岡山県が候補のひとつに。「地元の人は何もないところと言うけれど、穏やかな環境にこそ漠然とした可能性を感じた。」という<strong>瀬戸内市牛窓町に、2013年8月に移住</strong>を果たした。</p>



<p>それを機に、さかいさんのもの作りにも変化が訪れる。東京では展示会に合わせてスプーンを製作するという活動のサイクルだった。そのなかで、展示内容や見栄えを重視した作り方をしている自分に気づく。<strong>「自分が作っているスプーンそのものに、もっとちゃんとピントを合わせなきゃと思ったんです」</strong>と、さかいさんは振り返る。どんな材料でどんな道具を使って作り、どんな人に届けたいのか、を改めて見つめ直し、それからは自分のペースでのもの作りが基本となっていったのだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">削る手をどこで止めるかはいまだに悩む</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5068.jpg" alt="" class="wp-image-40211" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5068.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5068-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5068-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>一人で製作する工房内には、素材となる大小さまざまな木片や枝、さまざまな道具類が並ぶ。道具のなかには、ヨーロッパで木靴職人が使っていたものを参考に、自己流で作ったものまで。それらの道具を駆使して、まずは木片からスプーンの大まかな形を削り出していく。どんなに技術があっても木目には逆らえないので、常に木目を意識しながらの作業となる。そして最後は、ナイフでくぼみを削ってスプーンの形に仕上げていく。いまだに、どこで完成とするかは探り探りだと言う、さかいさん。その言葉に、いかに真摯に一つひとつのスプーンに向き合ってきたが、うかがえるようだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">3つのカテゴリーでスプーンを展開</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5106.jpg" alt="" class="wp-image-40212" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5106.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5106-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5106-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>現在、さかいさんが手がけるスプーンは、大きくわけて3つのカテゴリーに分類される。ひとつ目は、日常使いの定番品。素材には細工しやすくて丈夫な<strong>サクラの木をメイン</strong>に用い、口触りが滑らかになるように漆を塗っては拭き上げるのを数回繰り返して仕上げている。スプーンは繊細な口に入れる道具である。しかも、離乳食期の赤ちゃんから、金属のスプーンを重く冷たく感じてしまう高齢者まで、実に幅広い人々が暮らしに用いるものだ。</p>



<p>木製ならではの口触りのよさを大切にしつつ、道具としての機能性にも心を配る。スプーンの膨らみをどのくらい残すか、どの位置を一番深くするか、食べ物がスプーンに残らないようにはどうすればいいかなど、試行錯誤を繰り返し、見た目のよさと使い心地のよさを兼ね備えた現在の形状にたどり着いた。</p>



<p>そして<strong>サイズは、25種類を展開</strong>。「使い手の要望や用途に合わせていたらこんなにも増えてしまった」と、優しく微笑むさかいさん。メンテナンスにも対応しており、道具としてのスプーンに対するさかいさんの誇りが詰まったシリーズだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">余さず作る、そして木を生かして作る</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5212.jpg" alt="" class="wp-image-40213" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5212.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5212-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5212-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>2つ目のカテゴリーは、移住後に始めた、<strong>間伐材を用いたシリーズ</strong>。先に述べた定番のスプーンには、銘木店から購入した木材を素材に用いるが、スプーンに使うのはほんの一部だけ。そこに、長年、どこかうしろめたさのようなものを感じていた。</p>



<p>間伐材のスプーンは、木材を見て、使える形状のスプーンを削り出す。残った余白の部分からは小さいバターナイフを作る。もったいないというよりは、<strong>木材を余さず作るにはどうしたらいいかという視点でのもの作り</strong>だ。さらに、このシリーズは、使っていくうちに変化する様子も目で見て楽しめるように、漆を塗らないのもこだわりだ。</p>



<p>そして3つ目が、牛窓の特産品である<strong>オリーブの間伐材で作る、アート作品のようなシリーズ</strong>。2018年から<strong>「瀟木子（しょうぼくし）」</strong>と名付けて展開している。その作り方は独特だ。「枝の形状を見て、そこにスプーンの形を無理やり当てはめて作るイメージ。そうすることで、木の枝の変わった造形や皮の色、木の繊維の様子などが生かされる。木の精妙さを感じたくて作っています。道具としての使いやすさはないですが、作っていておもしろいんです」。</p>



<h3 class="wp-block-heading">目標は、長く作り続けること</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5076.jpg" alt="" class="wp-image-40214" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5076.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5076-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/02/6L8A5076-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>今から約25年前、30歳で匙屋になると決めたさかいさん。その決断に後悔はない。そのおかげで、いろいろな場所に出かけ、いろいろな人に出会えた。木製スプーンを媒介に、自分と世の中のつながりを実感する日々だ。</p>



<p>2023年には、毎月工房で開催する「spoon club 4U」と名付けた、スプーン作りのクラブ活動を始めた。さかいさんが一方的に教える教室ではなく、みんなで時間を共にするクラブというスタンス。スプーンを作ってみたいという人にこの場所で出会えたことも創作の刺激となっている。</p>



<p>今後の目標を尋ねると、大小2つの答えが返ってきた。小さな目標は、小ぶりの木のボウルを作ってスプーンとセットにした展開をすること。それに向け、ボウル作りを少しずつ練習中だ。そして、大きな目標は、<strong>匙を少しでも長く作り続ける</strong>こと。ひたすらに匙に向き合い続けてきたさかいさんがこれから生み出す匙はいったいどんな世界を私たちに見せてくれるのだろう。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/40207/">「匙（さじ）」だけを作り続けて25年。木工作家･さかいあつしさん／岡山県瀬戸内市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>伝統と独創性を併せ持つ唯一無二の山形桐箱 「有限会社よしだ」吉田長芳さん／山形県山形市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/39745/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 28 Dec 2023 01:00:49 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-035-1024x682-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>山形県山形市で、3代にわたって桐箱を作る「有限会社よしだ」。90年以上受け継がれてきた技術から生み出される桐箱のラインナップは、伝統工芸的なデザインから現代の生活に沿ったものまで幅広い。木、石、ガラス。マテリアルが多様化 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/39745/">伝統と独創性を併せ持つ唯一無二の山形桐箱 「有限会社よしだ」吉田長芳さん／山形県山形市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-035-1024x682-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>山形県山形市で、3代にわたって桐箱を作る「有限会社よしだ」。90年以上受け継がれてきた技術から生み出される桐箱のラインナップは、伝統工芸的なデザインから現代の生活に沿ったものまで幅広い。木、石、ガラス。マテリアルが多様化した現代において桐製品がもつ可能性を拡げるため、奮闘している。</p>



<h2 class="wp-block-heading">祖父から孫へと繋がれる桐箱づくり</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-031-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39767" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-031-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-031-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-031-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-031.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>JR山形駅から徒歩10分程度の山形市五日町に工房を構える「有限会社よしだ」。創業してから90年以上にわたって木箱、とりわけ桐箱を制作している。桐箱というと伝統工芸品といった格式ばったイメージを持つかもしれないが、「有限会社よしだ」の桐箱は一味違う。<strong>熟練の技術に裏打ちされた伝統工芸的な贈答用桐箱はもとより、桐製のブレッドケースやスマートフォンスピーカー</strong>など現代人の生活に溶け込むアイテムまで幅広く、顧客の要望にオーダーメイドで応えてくれるという。従来の「桐箱」のイメージにとらわれない独創的な商品を次々と考案している「有限会社よしだ」の3代目、吉田長芳さんにお話しを聞いた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">食文化の変化が桐箱作りへの道を選ばせた</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-009-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39770" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-009-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-009-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-009-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-009.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>桐箱の制作を始めたのは、吉田さんの祖父である吉田長助さんだ。明治生まれの長助さんは、もともとはお膳や重箱をつくる木地職人だった。しかし段々と食事をとるスタイルがお膳からテーブルに変化したことでお膳の需要が低下。そんな中で始めたのが、地元の桐を用いた桐箱作りだったという。</p>



<p>「お膳を作る量が減ってしまって、さあどうしようかというところで始めたのが桐箱だった。昔は桐も山形でとれたし、大事なものを入れる容器として桐箱には馴染みがあったから」と吉田さん。</p>



<p>初代の吉田長助さんは1930年から桐箱制作を開始。その後、2代目である息子の長四郎さんが「『越中富山の置き薬』桐の引き出し箱」を全国展開するかたわら、地域産業である山形鋳物や米沢織物、さくらんぼをいれる桐箱を作成した。そして、現在の代表である長芳さんが1991年から3代目として従事。伝統的な桐箱にとどまらず、現代の生活に馴染む様々な商品を意欲的に開発している。</p>



<p>その技術は確かなもので、初代の長助さんは1980年に山形市技能功労者褒賞に、2代目の長四郎さんは1993年に同じく山形市技能功労者褒賞、2020年に山形市伝統的工芸産業技術功労者褒章に、3代目の長芳さんは2019年ににっぽんの宝物JAPANグランプリ「工芸・雑貨部門」グランプリ、2022年に山形市伝統的工芸産業技術功労者褒章と、親子3代にわたって数々の賞に輝いている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">大切なものの長期保存に向いている桐箱</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-020-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39771" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-020-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-020-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-020-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-020.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>桐箱の特長は、その<strong>調湿性</strong>だという。湿度のある日本では、昔から大切なものを桐箱に入れて保存することが多かった。桐箱の中は湿度70%を超えることがないためカビが生えづらいからだ。また、果物などの青果物の日持ちもよくなるそうだ。薬にしても同じで、湿度を避けて保存できるという点が薬箱に向いているのだとか。越中富山の薬売りでいうと、元々は紙袋で運搬されていたが、初代が桐下駄の廃材で薬用の箱を作成し、機能面の良さから2代目が「『越中富山の置き薬』桐の引き出し箱」として完成させた。</p>



<p>樹齢30年くらいから使えるという桐の木材は、寒い土地で育ったものの方が目が詰まっていて良いという。地元の桐から始まった山形桐箱が発展したのには、そんな理由もあるのかもしれない。しかし桐にも弱点はある。それは、<strong>柔らかい木なので傷つきやすい</strong>ということ。例えば桐箱の場合、仕上げ時に角を取らないと欠けてしまうのだとか。</p>



<p>「とはいえ、<strong>桐の可能性は無限大</strong>だと思っているし、その人の<strong>大切なものを守り、次の代まで残せる</strong>のが桐箱の良いところ。だからこそ、伝統を守りながらも新しいものにチャレンジしていくことも大事だ」と吉田さん。</p>



<p>そのような姿勢から生まれたオリジナル製品で、「有限会社よしだ」は注目を浴びることとなった。</p>



<h3 class="wp-block-heading">パスタやパン、御朱印帳をいれる</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-016-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39772" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-016-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-016-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-016-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-016.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>「有限会社よしだ」が今でもメインで制作する贈答用の桐箱は、基本的には市場や顧客の需要によって左右される、いわば「待ち」の商売だ。その状況では今後生き残っていけないのではと約8年前に始めたのが、<strong>「KIRI STYLE」</strong>だ。</p>



<p>どのような要望にも応えるべくオーダーメイドで桐箱を制作する吉田さんが受けた依頼が、米びつ。それが2015年にグッドデザイン賞を受賞したことをきっかけに、<strong>贈答用だけではない桐箱</strong>を考案し始めたという。</p>



<p>また面白いのが、<strong>各商品のネーミング</strong>。例えばパンを入れる桐箱は「吉田パン蔵」、パン専用のまな板は「パンの晴れ舞台」、パスタの保存箱は「吉田パス太」、茶葉を入れる箱は「ティータイム三姉妹」とされ、それぞれ「長女・ヨシダレイコ」、「次女・ヨシダヨウコ」、「三女ヨシダミドリ」といった、思わずくすっと笑ってしまうような名前が付けられている。</p>



<p>特に「パン好きのため」を打ち出した桐製ブレッドケースは、桐の持つ調湿性や抗菌作用、そしてクッション性を活かし、カビや乾燥からパンを守ってくれるという。パンを美味しく長持ちさせられることからフードロス削減にもつながるとあって、パン食を好む一般消費者からのニーズだけでなく、今では山形県内のベーカリーとのコラボ桐箱も販売されている。</p>



<p>そのほか、「Traveler’s KIRIBAKOトラベラーズ　キリバコ」と銘打たれたシリーズでは、御朱印帳を1箱に1冊おさめるユニークな桐箱も。桐の保存性で、旅の思い出を永遠にしてほしいという思いが込められている。そして、「にっぽんの宝物JAPANグランプリ『工芸・雑貨部門』グランプリ」に輝いたのが、「本の正倉院」というシリーズ。本の虫食いに悩むコレクターからの依頼で作った本1冊を入れるためのオーダーメイドの箱というこれまでにあるようでなかったアイテムだ。</p>



<p>「新しい桐箱を始めてから注目されることも増えたし、実際に売上も上がっている。オリジナル商品を作って、自分たちから打って出られるようにしたい。ただ、パンを入れる箱に関しては、作った時はこんなに評判が良くなるとは思わなかった」と吉田さん。</p>



<h3 class="wp-block-heading">桐がもつ艶や特性を大事に</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-015-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39773" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-015-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-015-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-015-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-015.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>多種多様な商品をひとつひとつ手作りで仕上げる吉田さん。社屋の1階で製材を行い、2階で組み立てを行っているという。また2階には仕上げのための機械があるが、箱作りの場以外では見かけない、いわば箱屋専用のものだという。</p>



<p><strong>「つるつるに仕上げないと長持ちしない」</strong>ため、カンナ仕上げにこだわり表面をつるつるにするそうだが、完成した箱を見ると一分の隙も無くぴったりと蓋が閉まっており、どこが開くのかわからないほど。そのような精巧な作りは長年の技術があるからこそ成せるわざで、他の箱屋との違いでもある。</p>



<p>「桐の特性を活かしたものづくりをしているが、逆に言うと<strong>桐の特長を発揮できないものであれば作らない</strong>。そうでないと、桐で作る意味も、うちで作る意味もなくなってしまうから」。</p>



<h2 class="wp-block-heading">成長の証として、毎年ひとつ新しい商品を</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-018-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39776" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-018-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-018-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-018-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/12/20230210-2-018.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>高齢化などの理由から箱職人は減少しているのに対し、桐箱の需要は上がっていると吉田さんは言う。だからこそ、守りに入ることなく、商品展開を増やそうと試みているという。</p>



<p>「繁盛しているからといってそれだけに没頭すると衰退するが、新しいものにチャレンジすることで道が開けていく」。</p>



<p>そんな吉田さんがこれから作りたいと思っているのは、<strong>「スニーカーを見せながら保管できるケース」や「ヴィンテージジーンズ用の桐箱」</strong>だとか。それはまさに、調湿性にすぐれているといった桐箱の機能面を、若者のライフスタイルの中に最大限に溶け込ませた提案だ。今までに一体誰が、桐箱にスニーカーを入れて飾りながら保管するなどと考えたことがあるだろう。</p>



<p>斬新なアイテムを次々と作るのには、新しいものに挑戦するという目的以外に、「自分の成長の証」の意味もあるそうだ。売れるか売れないかは関係なく、「次は何が売れるか、どんなものにしたら目をつけてくれる人が出るかを考える」のだとか。そしてそのアイディアが形になり商品として完成することで、<strong>1年間の自分の成長を感じている</strong>という。</p>



<p>次はどんな独創的な桐箱が誕生するのか、ぜひ注目したい。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/39745/">伝統と独創性を併せ持つ唯一無二の山形桐箱 「有限会社よしだ」吉田長芳さん／山形県山形市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>木目から広がる作品世界。美しい模様に魅せられた「木工作家」川口清三さん/愛知県刈谷市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 22 Aug 2023 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/top-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>木工芸の伝統技法のなかでも最も古い歴史を持つ刳物（くりもの）は、ノミやカンナで木の塊を削り出していく技法。木工作家・川口清三さんの手にかかると、木目がまるで絵の具で描いたかのような美しさを纏い、躍動感あふれる刳物ができあ [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/38160/">木目から広がる作品世界。美しい模様に魅せられた「木工作家」川口清三さん/愛知県刈谷市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/top-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>木工芸の伝統技法のなかでも最も古い歴史を持つ刳物（くりもの）は、ノミやカンナで木の塊を削り出していく技法。木工作家・川口清三さんの手にかかると、木目がまるで絵の具で描いたかのような美しさを纏い、躍動感あふれる刳物ができあがる。1992年に初入選を果たした国内最大規模の工芸展「日本伝統工芸展」以降名だたる工芸展でたびたび受賞を手にし、2020年には紫綬褒章（しじゅほうしょう）受賞、2022年には受賞者の多くが人間国宝に認定され、極めて権威のある「伝統文化ポーラ賞」優秀賞を受賞した川口さん。愛知県刈谷市にある工房を訪ねた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">大学で工芸を専攻し、建具の世界に</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2146-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-38162" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2146-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2146-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2146-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2146.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>川口さんが木工の世界に足を踏み入れたのは大学時代だった。小さい頃からモノを作ることが好きだった川口さんは、愛知教育大学の美術科に進学。3年次で工芸を専攻し、さまざまな素材を扱っていくうちに、木工に興味を持つようになった。その思いを汲んだ当時の先生に連れられ大学のあった刈谷市内の建具店を何度か見学するうちに、建具の仕事に興味を持つようになり、アルバイトで働くことに。その働きぶりを買われ、そのまま従事していた建具店に就職した。</p>



<h3 class="wp-block-heading">建具の仕事をしながら、刳物を独自に研究</h3>



<p>建具とは、扉や障子、ふすまなど、部屋や外部との仕切りに使われるもの。就職して建具作りの仕事に邁進した川口さんは、空いた時間を使って刳物を作るようになった。なぜ刳物だったのか。はっきりとした理由はないそうだ。「たまたま手に入ったのが刳物に適した材料だったからかな」と川口さんは当時を懐かしむ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2081-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-38163" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2081-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2081-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2081-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2081.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>刳物で最初に作ったのは、短歌などを書くための短冊を入れる長方形の箱「短冊箱」だったという。</p>



<p>「作ってみたら、おもしろくて」と顔をほころばせる川口さん。すぐさま刳物制作の虜となったそう。その魅力を語る姿は、まるで子を想う親のようだった。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/437187b645fda81aa67509f638272de7-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-38166" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/437187b645fda81aa67509f638272de7-1024x768.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/437187b645fda81aa67509f638272de7-300x225.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/437187b645fda81aa67509f638272de7-768x576.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/437187b645fda81aa67509f638272de7.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>建具とは扱う道具も作り方も異なるため、このジャンルに知見のある人からコツを教わったり、カンナなど道具を扱う専門業者に聞いたり、漆業者のもとへも足を運んだり。川口さんの刳物に対する興味は尽きることがなかった。</p>



<p>こうして徐々に道具を揃えていき、次第に国内最大規模の工芸展<strong>「日本伝統工芸展」</strong>をはじめとする展覧会へも出品するようになった。1992年に初入選を果たして以降、何度か受賞を手にしている。2020年には紫綬褒章（しじゅほうしょう）受賞、2022年受賞者の多くが人間国宝に認定されており、伝統と権威がある「伝統文化ポーラ賞」で最高評価である優秀賞に輝いた。実用的な工芸品でありながら、彫刻作品ともいえる斬新な造形力、そして木目の美しさを引き立たせる精確な技が評価された理由だ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">木を見て閃くことも、形から閃くことも</h2>



<p><strong>「素材を生かす」というのが工芸の基本であり、</strong>木工においては木目の生かし方が作品の魅力になり、職人の腕の見せどころでもある。木の塊を少しずつ削っていくことで、徐々に木目は変化していく。「その器の形に絵を描いていくような感じで、木目を削っていく」のだと川口さんは話す。自ら景色を作っていく感覚で木目を捉える。彼の目には木目が生きているかのように映っているのかもしれない。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2126-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-38169" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2126-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2126-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2126-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2126.jpg 1034w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>工房には所狭しと木が立て掛けられているが、同じ種類の木といえども、木目の風合いはそれぞれ異なる。木の成長スピードによって年輪の入り方も異なれば、生育していた環境によって皺が入っていることもあるのだ。制作に使う木材は、乾燥させるのに時間がかかる。そのとき閃いたアイデアをすぐ形にできるよう、工房ではさまざまな種類の木材を乾燥させ、いつでも使えるように準備している。</p>



<h3 class="wp-block-heading">貴重な神代欅（じんだいけやき）、御山杉（みやますぎ）</h3>



<p>なかには希少性が高く、日本工芸展に出品する作品など作家たちがここぞというシチュエーションで使用する木材がある。1000年以上もの間、地中に埋まって保存されてきた<strong>「神代欅」</strong>だ。川口さんの工房にも置かれていた。<strong>渋さを感じさせる色や風合いが職人たちの間で好まれる</strong>また、もうひとつ川口さんが自工房に大切に保管しているのが、伊勢神宮の神域内で保護されていた<strong>樹齢300年以上の「御山杉」</strong>。もともとは市場には出回らない木材であったが、1959年に明治以降最多の被害をもたらした伊勢湾台風により伊勢神宮でも多くの木が倒れ、それが保存されて一般の人たちも購入できるようになったのだ。大木であることから、年輪が細かくて繊細さを醸し出す。</p>



<h3 class="wp-block-heading">モダンな雰囲気を醸す黒柿（くろがき）</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2243-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-38172" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2243-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2243-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2243-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2243.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>そんな希少な木材に並び、すこし変わったカラーリングで目を引くのが黒柿だ。「これも不思議な素材なんですよ。」と川口さんは重宝する。木目ではなく、土から吸い上げた成分と木が反応することにより黒い模様が生まれる性質を持つ。自然を生かしているだけなのに、現代アートのようなニュアンスを感じさせるのが魅力だ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">止まらず、進化していくことが伝統</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2194-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-38175" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2194-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2194-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2194-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2194.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>木材は、乾燥して使えるようになるまでにも、数年から、<strong>長いものだと10年以上掛かる。</strong>また、制作工程では漆を塗り、拭き取ってから乾燥させる「拭き漆」という作業を何度か繰り返すが、木材が水分を含んだときと乾燥したときで波打つなど変化するため、室（むろ）で湿気を与えるのも、室から出して乾燥させるのにも時間を要し、ひとつの作品を制作するのに長い時間を費やさねばならない。</p>



<p>材料費は高く、制作にも時間もかかる。そして作ったものが飛ぶように売れるかというと、そうでもない。このように、<strong>木工はお世辞にも見返りの大きい世界とは言い難い。</strong>それでも川口さんを突き動かすのは、手触りの心地いい木に触れるのが好きだという気持ち。生涯、木とともに歩むんだという強い心持ちは、木工をはじめてから一度もブレていないという。</p>



<p>また日本伝統工芸展などで評価されることもモチベーションになるという。「動きを感じられる作品にしたい」とこだわり続ける川口さんの作品は、木目がまるで絵の具で描かれているように生き生きとした躍動感を放っている。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2413-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-38176" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2413-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2413-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2413-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2413.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>川口さんは作業する時間も好きだが、新しいアイデアを考える時間こそ、楽しいのだという。木材を見ながらアイデアを膨らませたり、散歩して自然の風景や草花から着想を得たりもする。</p>



<p>木工とは異なるジャンルだが、現代アートなどの美術展で刺激を受けることも大いにある。世界の名だたるアーティストも、時代によって考えることも変われば、制作するものも変化していく。</p>



<p>「止まってはいけない。それが伝統なんだと思う」と静かな語り口ながらも、これからを見据え、熱い胸の内を覗かせる。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/38160/">木目から広がる作品世界。美しい模様に魅せられた「木工作家」川口清三さん/愛知県刈谷市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>木の温もりある表情を器に写し取る木工作家「内田悠」／北海道三笠市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 25 Apr 2023 01:00:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[北海道]]></category>
		<category><![CDATA[工芸家]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/3-2-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>北海道三笠市に拠点を置く木工作家・内田　悠さんは、染めの技法により木の美しさを引き出したこれまでにない器を主に制作しています。個性豊かな木目の際立つ洗練されたフォルムやシルキーな質感が端正な魅力を放つ内田さんの器は実用性 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/36499/">木の温もりある表情を器に写し取る木工作家「内田悠」／北海道三笠市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/3-2-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-center"><strong>北海道三笠市に拠点を置く木工作家・内田　悠さんは、<br>染めの技法により木の美しさを引き出したこれまでにない器を主に制作しています。<br>個性豊かな木目の際立つ洗練されたフォルムやシルキーな質感が端正な魅力を放つ内田さんの器は<br>実用性も申し分なく、暮らしのあらゆるシーンに木の温もりを添えてくれます。</strong></p>







<p>北海道を拠点に活動する木工作家･内田悠さんの作品からは、一本一本が異なる「木」そのものの美しさや個性を感じ取ることができる。それでいて、木工作品らしい温もりばかりでなく、相対するクールな質感も併せ持つ不思議な魅力があるのだ。木々に囲まれた静かな地で、創作を続ける内田さんの世界観を深掘りしていく。</p>



<h2 class="wp-block-heading">独特の風合いはプロの料理人を魅了する</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36548" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>

<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36509" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>北海道のほぼ中央、札幌や旭川、新千歳空港からもそれぞれ車で1時間ほどの場所に位置する三笠市。</p>



<p>同市の山あい、木々に囲まれた静かな場所に木工作家·内田悠さんの工房はある。 すぐ隣には彼の作品に加え、親しい作家たちが手がけた品を展示するギャラリースペースと内田さんの器を使った食事が楽しめるカフェ「<a href="https://www.replan.ne.jp/articles/43605/" target="_blank" rel="noopener" title="">緑⽉</a>（みつき）」も併設され、一般の人も訪れることができる。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full is-resized"><img decoding="async" width="882" height="589" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/IMG_9747.jpg" alt="" class="wp-image-36512" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/IMG_9747.jpg 882w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/IMG_9747-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/IMG_9747-768x513.jpg 768w" sizes="(max-width: 882px) 100vw, 882px" /></figure></div>


<p>内田さんの工房では、木製の小物や椅子、オーダー家具などの大きな作品まで、幅広い木製品を作っているが、特筆すべきは、ズラッと並ぶ美しい木の器だろう。</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">内田さんのつくる作品は、「木」それぞれが持つ確かな生命力、個々の美しさをそのまま切り取った手触り。それでいて、木で作られた作品ながら、“木工らしからぬ”クールな質感が特徴。</span></p>



<p>この従来の木工品のイメージでは説明が難しい独特の風合いこそ、内田作品の個性なのだ。</p>



<p>その独特な風合いから「料理の美味しさを引き出してくれる」と、多くの料理人やバイヤーたちから高い評価を受ける器の数々は、代々木上原のギャラリー<strong>「FOOD FOR THOUGHT（フードフォーソート）」</strong>や<strong>「AELU（アエル）」</strong>をはじめ、都内の有名レストランやギャラリーにて展示、販売されている。また2022年には鎌倉のギャラリー「うつわ祥見」にて個展を開催。もちろん内田さんの器が支持を受けているのは関東ばかりではない。</p>



<p>京都の有名⽇本料理店<strong>「料 かわしま」</strong>やレストラン<strong>「LURRA（ルーラ）」</strong>など、関西圏でも多くの店が内田さんの器を取り扱っている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">木工を学び、地元にUターンして独立</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36517" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>これだけ幅広いジャンルや地域で高い評価を得ている内田さんだが、木工作家として独立したのは2017年。高校を卒業後は、木とは縁もない北海道岩見沢市の市役所に勤務していた。</p>



<p>そこで目にしたのが、ゴミ集積所で捨てられていた家具たちの姿。使命を全うしたとは言い難い状態に「長く使える家具を作るような、そんな木工に携わりたい」という思いが芽生えたのだという。</p>



<p>こうして市役所を退職した内田さんは、飛騨家具の産地･岐⾩県高山市の「<strong>森林たくみ塾」</strong>に⼊塾し、木工を学びはじめた。</p>



<p>「家具を作りたくて入ったのですが、入門編としてやりはじめた器のほうに興味を持つようになりました。家具作りを学ぶ傍ら、自己流で器づくりにも挑戦しましたが、そっちの製作に関しては教えてくれる先生もおらず完全なる独学だったので、最初のうちは中々いいものが作れずにいました」と内田さん。</p>



<p>卒塾後は北海道に戻り、家具を作る会社で働きはじめたのだが、頭に浮かぶのは器のことばかり。結局自己流ながらも器作りを続けていた。</p>



<p>「なぜ、いい器が作れないのだろう。こうしたらいいのか、ああするのがいいのかと、気づいたら器作りに没頭し、夢中になっていたんです」</p>



<p>器づくりに魅了された内田さんは、当時出展したクラフトフェアでの好感触もあり、器を中心にした木工作家としての独立を決意する。拠点として選んだのは、自身の故郷である三笠市。ブドウ畑を望む、美しい丘陵地だった。</p>



<p>「いつかは、家族や友人のいる三笠に帰りたいと思っていました。この土地は、地元の山﨑ワイナリーのもの。じつはワイナリーの4代目を務める山﨑太地君が同級生で、工房探しを相談したら『好きに使ってくれていいよ』と言ってくれて」</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">静かで製作にはもってこいの場所は、あらゆるインスピレーションを与えてくれる。</span>こうして豊かな自然の中での生活を存分に楽しみながら、日々創作に取り組んでいると語ってくれた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">内田さんの経験と感性を詰め込んだ作品</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36520" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>自然を楽しみ、それを創作にも活かそうという想いは、器の素材である木材選びにも表れている。 「作品にはミズナラや桜、栗、イタヤカエデなど北海道産の樹木を使っています。信頼できる木材屋さんに、丸太の状態で製材してもらい、自然に1年乾燥させた後、⼈⼯乾燥をかけるので素材として使えるまでには2、3年かかりますね」</p>



<p>人の手と時間をじっくりとかけ、ようやく製作に最適な状態になった木を、木工旋盤で部材を回転させてそこに刃物を当てて削りだしていく<strong>「挽物（</strong>ひきもの<strong>）」</strong>という技法を用いて作品にしていく。</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">そのままの木目の濃淡や模様が生かされるのが内田作品の特徴。樹種ごと、その木ごとで異なる木目をそのまま器に反映するため、ひとつとして同じ模様になるものはない。</span></p>



<p>よくある木工品とは一線を画す内田さん独自の風合いは、色彩によるところが大きい。</p>



<p>特に、内田さんの作品の中でも特に独特な風合いを醸すグレーカラーの器は、イタヤカエデという⽊を使い、草⽊染めのような⼿法で色を出す。素材の中に<strong>鉄媒染（てつばいせん）液</strong>を染み込ませ、素材に含まれるタンニンに反応させると発色し、<strong>グレーがかった独特の風合い</strong>に染まるのだそう。</p>



<p>また、⽊目にも柔らかい部分と硬い部分があって、柔らかい部分はより⾊濃く染まるのだという。<span class="swl-marker mark_yellow">木目の個性次第で濃淡が現れるため、唯一無二の器ができあがる。</span>また木材そのものに含まれるタンニンに加え、<strong>柿渋</strong>などでタンニンを補充することで、より一層、彩色の濃淡が生まれる。</p>



<p>「2、3回は染める作業を繰り返しています。濃度は常に⼀定でも、⽊によって染まり⽅にばらつきがあるから濃度を調節したり、染めるまでの時間を都度変えたりして、工夫を凝らしているんです」</p>



<p>そのあたりは、内田さんの経験と感性の見せどころ。</p>



<p>器に食事を盛り付けても、水分や油が染みこんで劣化が早まらないよう、<strong>液体ガラスを用いて⾊を定着</strong>させるなど“使いやすさ”にもこだわっている。独特のマットな質感はガラス塗料のコーティングが一役買っている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「木」そのものを器に変えるだけ</h3>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36523" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>色以外にも、内田さんが製作のなかで重きを置いているのが“器を素材に合わせる”という点。</p>



<p>「⽊には本来、⽊目という柄がある。その雰囲気を損なわずに、良さだけがにじみ出る形はないかをずっと考えてきました。結果として<strong>樹種によって形状をかえる</strong>のがいいって気付いたんです」と内田さん。</p>



<p>例えばプレートの縁（リム）。同じリム皿でもイタヤカエデの木で作るのとナラの木を用いるのでは全然形が異なる。⽊が好む型、形っていうのがあるのだと、内田さんは話す。</p>



<p>それは、具体的な言葉では説明できない、感覚的なものだと言う。</p>



<h2 class="wp-block-heading">北海道の生命力、美しさをさりげなく</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36526" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>内田さんは、自身の作品を語るなかで好きな作家として建築家であり世界的に有名な家具デザイナーでもあるジャン･プルーヴェやフィン･ユールを挙げた。</p>



<p>どちらの作家も「木」の美しさや色、質感を生かしながら、プラスアルファの独創性を持つ作品を世に残している。デザイン性を持ちながら素材の持つ利点を最大限に活かし、日常生活にも生きる実用性を持つ作品の数々は、内田さんの世界観と通じる部分もある。</p>



<p>「かつて家具作りを学んだ高山市には、フィン･ユールの邸宅を再現した建造物があったんです。それが飛騨高山の自然と見事に調和していたのがとても印象的だったのが忘れられません」</p>



<p>それこそフィン･ユール邸といえばナチュラルな配色ではなく、白を基調に赤や青などの差し色がとてもユニークで、どちらかと言えばモダンなイメージ。しかし、それが高山の景観の中に佇むことで、ランドスケープアーキテクトさながら、見事に景観と調和する。見る人にもよるのかもしれないが、少なくとも内田さんの感性はそう感じとったのだろう。</p>



<p>それと同じように、<span class="swl-marker mark_yellow">内田さんの器や家具からも、北海道の自然が育んだ木の表情と、独自の視点で見るものの形、美しい色彩感が融合した心地よい違和感を感じ取ることができる。</span></p>



<p>「自然が生んだ木々の生命力や美しさに自分の手を加えることで、より一層感じさせる、そんな作品づくりを続けていきたい」そう話す内田さん。木ならではの魅力を自分ならではの解釈で形にし、ひたすら唯一無二の作品を作り続け、それはやがて憧れの先人たちのように世界中で評価されていくにちがいない。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-47732" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">木工作家 内田 悠さん</figcaption></figure></div>


<p>染めを施すことで今までにない美しい表情を見せてくれるのも、木の器の奥深さであると思います。1つとして同じもののない木目の美しさを損なわぬよう、シンプルで実用性の高いデザインを心がけて制作しています。日々の食卓に、自然の温もりや彩りを加えてくれる存在になれたら嬉しいです。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/36499/">木の温もりある表情を器に写し取る木工作家「内田悠」／北海道三笠市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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