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	<title>木工作家 - NIHONMONO</title>
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	<description>「にほん」の「ほんもの」を巡る旅マガジン</description>
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	<title>木工作家 - NIHONMONO</title>
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		<title>「誰もやっていないことに挑戦したい」進取の気性に富む木工作家･北山栄太さん／宮城県石巻市</title>
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		<pubDate>Mon, 15 Dec 2025 05:24:46 +0000</pubDate>
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		<category><![CDATA[工芸]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_5671.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>静かに木と向き合い、丁寧に手を動かす。宮城県石巻市で黙々と制作を続ける木工作家の北山栄太さん。一つひとつの作品に手間を惜しまず、実直に取り組む日々を送っている。草木で染めた生活道具を作る北山さんの作品は、フォルムが美しい [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_5671.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>静かに木と向き合い、丁寧に手を動かす。宮城県石巻市で黙々と制作を続ける木工作家の北山栄太さん。一つひとつの作品に手間を惜しまず、実直に取り組む日々を送っている。草木で染めた生活道具を作る北山さんの作品は、フォルムが美しいだけでなく、どこか温かみがあり実用的。その背景には、素材への深い理解と、生活の中で使われ続ける道具でありたいという強い思いがある。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ものづくりへの憧憬から辿ったキャリア</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5974.jpg" alt="" class="wp-image-53759" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5974.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5974-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5974-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>鉄工所を営む家で育った北山さん。幼い頃によく遊んでくれた祖父は、竹とんぼや竹馬、釣竿など、なんでも作ってくれる器用な人だった。そんな姿に憧れ、北山さんも自然とものづくりが好きになったという。周囲には草木が茂り、創造力を刺激してくれる環境だった。</p>



<p>北山さんのキャリアは服飾の仕事から始まり、やがて家具職人、リフォーム、店舗内装と、さまざまな「つくる」現場を経験した。一見バラバラに見える経歴の根底には、幼い頃からの「ものづくりへの憧れ」が息づいている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">独学で身につけた職人技、作家への道のり</h3>



<p>家具職人として働いていた頃、端材を使ってフレームなどの小物をつくり、マルシェで販売していた北山さん。作家同士のつながりができるようになると、「展示用の台を作ってほしい」とオーダーが入るようになった。さまざまな作品を手掛けるうちに、切削加工を行う旋盤（せんばん）などの機械も独学で扱うようになる。</p>



<p>「最初は研いでも研いでも切れなくて、旋盤にはじかれてばかり。でも使い続けるうちに、ようやくコツをつかめるようになりました」。</p>



<p>そうして磨いた技術が、やがて作家としての道を拓く。あるとき、知り合いの作家から「個展のゲストとして出てみないか」と声をかけられ、当時つくっていた脚付きの器･コンポート皿を出品した。すると、その個展を皮切りに、思いがけず多くの反響を得たことで、作家として生きていくことを決めた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">毎日の暮らしに、美しい実用性を</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6435.jpg" alt="" class="wp-image-53760" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6435.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6435-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6435-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>北山さんの作品の特徴は、優美な曲線と豊かな色合い。そして、日用品としての実用性にも優れている。そこには、暮らしへの想いが込められている。</p>



<p>木工食器というと水に弱いイメージがあるが、北山さんの作品にはガラスコーティングが施されており、水に強い素材の食器と同じように扱える。「使い続けるうちに水弾きが薄れてきても、再コーティングすれば大丈夫。色も少しずつ変化して、経年の味わいが出るんです。レストランで使われているものもあって、使うほどに深まるグラデーションが“かっこいい”と言っていただけることも」。</p>



<p>不便なく使えて、インテリア性も兼ね備えている北山さんの作品。日常に溶け込みながら、暮らしの景色にそっと彩りを添える。</p>



<h3 class="wp-block-heading">草木が染め上げる、木の新しい色</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_5942.jpg" alt="" class="wp-image-53761" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_5942.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_5942-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_5942-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>北山さんの作品に宿る豊かな色合いは、草木染によるもの。布や糸を草木で染めるのは一般的だが、水に弱い木材をあえて染めている。</p>



<p>「作家になるのを決めたとき、『誰もやっていないことをやりたい』という気持ちがあったんです。たまたま実家の近くにあった椿を見たときに、ピンときて。椿は染色に使えると知っていたので、試しに染めてみたらきれいに色が入り、『これだ！』と思いました」。</p>



<p>木材や植物の種類、水質によっても染まり方が異なり、納得のいく色を出すまで数えきれないほど試行錯誤を重ねた。誰かが実践したことではないので、どこかにやり方があるわけでない。すべて自身の手で試し続けた。</p>



<p>「製作に使う主な木はイタヤカエデ。木肌が白く、いろんな木を試した中で一番きれいに染まりました。染料は柘榴（ざくろ）の実と葉の部分、椿の花びらを使うことが多いですね。身近な素材としてしっくりきたので、今でも実家から送ってもらいながら使い続けています」</p>



<p>天然素材ゆえに、同じものはひとつとしてない。木の風合いはもちろん、色み、フォルムなど個性豊かなアイテムが集う。</p>



<h2 class="wp-block-heading">人と人とのつながりから拓く未来</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5908.jpg" alt="" class="wp-image-53762" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5908.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5908-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_B_5908-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>祖父の影響でものづくりに魅了され、知り合いからの声掛けをきっかけに作家として生きていく道を選んだ北山さん。ものづくりへの探求心の根底には、「人とのつながり」があった。そして、今も、人とのつながりから新たな挑戦が生まれている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">牡鹿半島の間伐材に、再び命を吹き込む</h3>



<p>「石巻市の南東にある牡鹿半島では、放置された原生林のスギが問題になっています。でも、最近移住してきた方が間伐を進めていて、そのスギで器をつくっているんです。僕はそのスギで染めをして、新しい価値を生み出したいと思っています」。</p>



<p>地域の課題と向き合いながら、&#8221;とにかくやってみる&#8221;精神で歩みを止めない北山さん。間伐材に新たな命を吹き込む日も、そう遠くないだろう。</p>



<h2 class="wp-block-heading">作り手と使い手を繋ぐギャラリーを、自らの手で</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6414.jpg" alt="" class="wp-image-53763" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6414.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6414-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/12/mokkou-kitayama_A_6414-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>製作の傍ら、北山さんはもうひとつの夢も描いている。</p>



<p>「東北では工芸に携わる人が少なく、宮城には作品を展示できるギャラリーがほとんどないんです。だから、自分でギャラリーを設けて、作り手と使い手をつなぐ場をつくりたいと思っています」。</p>



<p>仕事がとにかく好きで、気づけば夜の9時、10時まで作業していることもあるという北山さん。「まさか自分が作家になるとは思っていなかったです。いろんな仕事をしましたが、今が一番楽しくてしょうがないです」と目を輝かせる。</p>



<p>その言葉の通り、北山さんは、木と植物、そして旋盤に真摯に今日も向き合っている。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/53752/">「誰もやっていないことに挑戦したい」進取の気性に富む木工作家･北山栄太さん／宮城県石巻市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>木の温もりある表情を器に写し取る木工作家「内田悠」／北海道三笠市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 25 Apr 2023 01:00:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/3-2-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>北海道三笠市に拠点を置く木工作家・内田　悠さんは、染めの技法により木の美しさを引き出したこれまでにない器を主に制作しています。個性豊かな木目の際立つ洗練されたフォルムやシルキーな質感が端正な魅力を放つ内田さんの器は実用性 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/3-2-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-center"><strong>北海道三笠市に拠点を置く木工作家・内田　悠さんは、<br>染めの技法により木の美しさを引き出したこれまでにない器を主に制作しています。<br>個性豊かな木目の際立つ洗練されたフォルムやシルキーな質感が端正な魅力を放つ内田さんの器は<br>実用性も申し分なく、暮らしのあらゆるシーンに木の温もりを添えてくれます。</strong></p>







<p>北海道を拠点に活動する木工作家･内田悠さんの作品からは、一本一本が異なる「木」そのものの美しさや個性を感じ取ることができる。それでいて、木工作品らしい温もりばかりでなく、相対するクールな質感も併せ持つ不思議な魅力があるのだ。木々に囲まれた静かな地で、創作を続ける内田さんの世界観を深掘りしていく。</p>



<h2 class="wp-block-heading">独特の風合いはプロの料理人を魅了する</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36548" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/4-1-2.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>

<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36509" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/R2A3723.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>北海道のほぼ中央、札幌や旭川、新千歳空港からもそれぞれ車で1時間ほどの場所に位置する三笠市。</p>



<p>同市の山あい、木々に囲まれた静かな場所に木工作家·内田悠さんの工房はある。 すぐ隣には彼の作品に加え、親しい作家たちが手がけた品を展示するギャラリースペースと内田さんの器を使った食事が楽しめるカフェ「<a href="https://www.replan.ne.jp/articles/43605/" target="_blank" rel="noopener" title="">緑⽉</a>（みつき）」も併設され、一般の人も訪れることができる。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full is-resized"><img decoding="async" width="882" height="589" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/IMG_9747.jpg" alt="" class="wp-image-36512" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/IMG_9747.jpg 882w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/IMG_9747-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/IMG_9747-768x513.jpg 768w" sizes="(max-width: 882px) 100vw, 882px" /></figure></div>


<p>内田さんの工房では、木製の小物や椅子、オーダー家具などの大きな作品まで、幅広い木製品を作っているが、特筆すべきは、ズラッと並ぶ美しい木の器だろう。</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">内田さんのつくる作品は、「木」それぞれが持つ確かな生命力、個々の美しさをそのまま切り取った手触り。それでいて、木で作られた作品ながら、“木工らしからぬ”クールな質感が特徴。</span></p>



<p>この従来の木工品のイメージでは説明が難しい独特の風合いこそ、内田作品の個性なのだ。</p>



<p>その独特な風合いから「料理の美味しさを引き出してくれる」と、多くの料理人やバイヤーたちから高い評価を受ける器の数々は、代々木上原のギャラリー<strong>「FOOD FOR THOUGHT（フードフォーソート）」</strong>や<strong>「AELU（アエル）」</strong>をはじめ、都内の有名レストランやギャラリーにて展示、販売されている。また2022年には鎌倉のギャラリー「うつわ祥見」にて個展を開催。もちろん内田さんの器が支持を受けているのは関東ばかりではない。</p>



<p>京都の有名⽇本料理店<strong>「料 かわしま」</strong>やレストラン<strong>「LURRA（ルーラ）」</strong>など、関西圏でも多くの店が内田さんの器を取り扱っている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">木工を学び、地元にUターンして独立</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36517" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/17.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>これだけ幅広いジャンルや地域で高い評価を得ている内田さんだが、木工作家として独立したのは2017年。高校を卒業後は、木とは縁もない北海道岩見沢市の市役所に勤務していた。</p>



<p>そこで目にしたのが、ゴミ集積所で捨てられていた家具たちの姿。使命を全うしたとは言い難い状態に「長く使える家具を作るような、そんな木工に携わりたい」という思いが芽生えたのだという。</p>



<p>こうして市役所を退職した内田さんは、飛騨家具の産地･岐⾩県高山市の「<strong>森林たくみ塾」</strong>に⼊塾し、木工を学びはじめた。</p>



<p>「家具を作りたくて入ったのですが、入門編としてやりはじめた器のほうに興味を持つようになりました。家具作りを学ぶ傍ら、自己流で器づくりにも挑戦しましたが、そっちの製作に関しては教えてくれる先生もおらず完全なる独学だったので、最初のうちは中々いいものが作れずにいました」と内田さん。</p>



<p>卒塾後は北海道に戻り、家具を作る会社で働きはじめたのだが、頭に浮かぶのは器のことばかり。結局自己流ながらも器作りを続けていた。</p>



<p>「なぜ、いい器が作れないのだろう。こうしたらいいのか、ああするのがいいのかと、気づいたら器作りに没頭し、夢中になっていたんです」</p>



<p>器づくりに魅了された内田さんは、当時出展したクラフトフェアでの好感触もあり、器を中心にした木工作家としての独立を決意する。拠点として選んだのは、自身の故郷である三笠市。ブドウ畑を望む、美しい丘陵地だった。</p>



<p>「いつかは、家族や友人のいる三笠に帰りたいと思っていました。この土地は、地元の山﨑ワイナリーのもの。じつはワイナリーの4代目を務める山﨑太地君が同級生で、工房探しを相談したら『好きに使ってくれていいよ』と言ってくれて」</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">静かで製作にはもってこいの場所は、あらゆるインスピレーションを与えてくれる。</span>こうして豊かな自然の中での生活を存分に楽しみながら、日々創作に取り組んでいると語ってくれた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">内田さんの経験と感性を詰め込んだ作品</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36520" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/18.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>自然を楽しみ、それを創作にも活かそうという想いは、器の素材である木材選びにも表れている。 「作品にはミズナラや桜、栗、イタヤカエデなど北海道産の樹木を使っています。信頼できる木材屋さんに、丸太の状態で製材してもらい、自然に1年乾燥させた後、⼈⼯乾燥をかけるので素材として使えるまでには2、3年かかりますね」</p>



<p>人の手と時間をじっくりとかけ、ようやく製作に最適な状態になった木を、木工旋盤で部材を回転させてそこに刃物を当てて削りだしていく<strong>「挽物（</strong>ひきもの<strong>）」</strong>という技法を用いて作品にしていく。</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">そのままの木目の濃淡や模様が生かされるのが内田作品の特徴。樹種ごと、その木ごとで異なる木目をそのまま器に反映するため、ひとつとして同じ模様になるものはない。</span></p>



<p>よくある木工品とは一線を画す内田さん独自の風合いは、色彩によるところが大きい。</p>



<p>特に、内田さんの作品の中でも特に独特な風合いを醸すグレーカラーの器は、イタヤカエデという⽊を使い、草⽊染めのような⼿法で色を出す。素材の中に<strong>鉄媒染（てつばいせん）液</strong>を染み込ませ、素材に含まれるタンニンに反応させると発色し、<strong>グレーがかった独特の風合い</strong>に染まるのだそう。</p>



<p>また、⽊目にも柔らかい部分と硬い部分があって、柔らかい部分はより⾊濃く染まるのだという。<span class="swl-marker mark_yellow">木目の個性次第で濃淡が現れるため、唯一無二の器ができあがる。</span>また木材そのものに含まれるタンニンに加え、<strong>柿渋</strong>などでタンニンを補充することで、より一層、彩色の濃淡が生まれる。</p>



<p>「2、3回は染める作業を繰り返しています。濃度は常に⼀定でも、⽊によって染まり⽅にばらつきがあるから濃度を調節したり、染めるまでの時間を都度変えたりして、工夫を凝らしているんです」</p>



<p>そのあたりは、内田さんの経験と感性の見せどころ。</p>



<p>器に食事を盛り付けても、水分や油が染みこんで劣化が早まらないよう、<strong>液体ガラスを用いて⾊を定着</strong>させるなど“使いやすさ”にもこだわっている。独特のマットな質感はガラス塗料のコーティングが一役買っている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「木」そのものを器に変えるだけ</h3>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36523" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/8.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>色以外にも、内田さんが製作のなかで重きを置いているのが“器を素材に合わせる”という点。</p>



<p>「⽊には本来、⽊目という柄がある。その雰囲気を損なわずに、良さだけがにじみ出る形はないかをずっと考えてきました。結果として<strong>樹種によって形状をかえる</strong>のがいいって気付いたんです」と内田さん。</p>



<p>例えばプレートの縁（リム）。同じリム皿でもイタヤカエデの木で作るのとナラの木を用いるのでは全然形が異なる。⽊が好む型、形っていうのがあるのだと、内田さんは話す。</p>



<p>それは、具体的な言葉では説明できない、感覚的なものだと言う。</p>



<h2 class="wp-block-heading">北海道の生命力、美しさをさりげなく</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36526" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/13.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>内田さんは、自身の作品を語るなかで好きな作家として建築家であり世界的に有名な家具デザイナーでもあるジャン･プルーヴェやフィン･ユールを挙げた。</p>



<p>どちらの作家も「木」の美しさや色、質感を生かしながら、プラスアルファの独創性を持つ作品を世に残している。デザイン性を持ちながら素材の持つ利点を最大限に活かし、日常生活にも生きる実用性を持つ作品の数々は、内田さんの世界観と通じる部分もある。</p>



<p>「かつて家具作りを学んだ高山市には、フィン･ユールの邸宅を再現した建造物があったんです。それが飛騨高山の自然と見事に調和していたのがとても印象的だったのが忘れられません」</p>



<p>それこそフィン･ユール邸といえばナチュラルな配色ではなく、白を基調に赤や青などの差し色がとてもユニークで、どちらかと言えばモダンなイメージ。しかし、それが高山の景観の中に佇むことで、ランドスケープアーキテクトさながら、見事に景観と調和する。見る人にもよるのかもしれないが、少なくとも内田さんの感性はそう感じとったのだろう。</p>



<p>それと同じように、<span class="swl-marker mark_yellow">内田さんの器や家具からも、北海道の自然が育んだ木の表情と、独自の視点で見るものの形、美しい色彩感が融合した心地よい違和感を感じ取ることができる。</span></p>



<p>「自然が生んだ木々の生命力や美しさに自分の手を加えることで、より一層感じさせる、そんな作品づくりを続けていきたい」そう話す内田さん。木ならではの魅力を自分ならではの解釈で形にし、ひたすら唯一無二の作品を作り続け、それはやがて憧れの先人たちのように世界中で評価されていくにちがいない。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-47732" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/e91e0b24ce6da489afeaa8298f435f34.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">木工作家 内田 悠さん</figcaption></figure></div>


<p>染めを施すことで今までにない美しい表情を見せてくれるのも、木の器の奥深さであると思います。1つとして同じもののない木目の美しさを損なわぬよう、シンプルで実用性の高いデザインを心がけて制作しています。日々の食卓に、自然の温もりや彩りを加えてくれる存在になれたら嬉しいです。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/36499/">木の温もりある表情を器に写し取る木工作家「内田悠」／北海道三笠市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>手彫りで宿す“完全ではない美しさ”。時とともに育つ落合芝地さんの木の盆／滋賀県大津市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 07 Dec 2022 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[滋賀県]]></category>
		<category><![CDATA[ものづくり]]></category>
		<category><![CDATA[手彫り]]></category>
		<category><![CDATA[木の盆]]></category>
		<category><![CDATA[木工作家]]></category>
		<category><![CDATA[盆]]></category>
		<category><![CDATA[落合芝地]]></category>
		<category><![CDATA[木製トレー]]></category>
		<category><![CDATA[大津市]]></category>
		<category><![CDATA[伝統工芸]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/main-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>穏やかで優しいたたずまいと、確かな存在感。木工作家・落合芝地（しばじ）さんのつくる木の盆は、そこに置くだけで風景を一変させる力を持つ。全国のギャラリーやセレクトショップからの注文が途切れない、色や形もさまざまな作品が生ま [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/34020/">手彫りで宿す“完全ではない美しさ”。時とともに育つ落合芝地さんの木の盆／滋賀県大津市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/main-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>穏やかで優しいたたずまいと、確かな存在感。木工作家・落合芝地（しばじ）さんのつくる木の盆は、そこに置くだけで風景を一変させる力を持つ。全国のギャラリーやセレクトショップからの注文が途切れない、色や形もさまざまな作品が生まれる滋賀県・比良山麓の工房を訪ねた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">滋賀県の森の中の工房で、一つひとつ作品と向き合う</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="/wp-content/uploads/2022/12/kiji1-1.jpg" alt="" class="wp-image-31997"/></figure></div>


<p> </p>



<p>琵琶湖の西側、比良山のふもとに位置する<strong>大津市南小松</strong>。落合さんの工房は、すぐ近くを清流が流れる静かな森の中にある。敷地内には<strong>蒔絵・漆工作家として活躍する妻・やのさちこさん</strong>の工房もあるのだが、周辺にぽつぽつと建つ家の多くは別荘で人の出入りも少なく、作家夫婦が制作に集中するにはもってこいの環境のようだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">移住者の多い大津市北部エリア。ものづくりに従事する人も</h3>



<p>ちなみに、落合さんの工房のある<strong>滋賀県大津市北部</strong>は、比良山や琵琶湖といったスケールの大きな自然が間近にある一方で、<strong>京都にも電車で30分程度</strong>。子育て世代を中心に<strong>県外からの移住者が多い</strong>ことで知られている。また、移住者の中にはものづくりに従事する人もいて、近年ちょっとした注目を集めている地域だ。</p>



<p>一口にものづくりと言っても、たとえば落合さん夫妻のように作家活動をする人のほか、ギャラリーや飲食業を営む人、デザイナーやライターなどのクリエイター、新規就農者など活動内容は幅広い。10年前、京都市出身の落合さんがこの場所を工房に選んだのはたまたまだったと言うが、自然が身近にあって都市部にも出やすいここでの暮らしは、作業中は孤独に陥りがちな作家生活に良い刺激を与えてくれるので、気に入っているという。</p>



<h2 class="wp-block-heading">弟子入りはせず、我流で確立した木工作家としての作風</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji2-1.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>落合さんは、2000年に<strong>京都市伝統産業技術者研修漆工本科</strong>を修了。2001年からは銘木屋の京都市南区にあった<strong>「<a href="http://jurinsha-kyoto.com/" target="_blank" rel="noopener" title="">樹輪舎</a>」が主宰していた木工塾</strong>で木工の基礎を学び、さらにその翌年には、木地師の里として知られる滋賀県永源寺町で<strong>故・小椋宇三男氏に木工ろくろを習いながら</strong>作風の幅を広げていった。</p>



<p>「伝統工芸家の家に生まれたわけではなかったので、知識も道具も持たない状態でこの世界に飛び込みました。また、特定の人のもとに弟子入りをする縁がなかったので、それぞれの場所とたくさんの人から学んだ技術と知識を用いながら、<strong>我流で作風をつくってきた</strong>と言っていいかもしれません」と振り返る。</p>



<h3 class="wp-block-heading">塗り椀から盆へ。創作の楽しみが広がった</h3>



<p>ちなみに、京都で漆工を学んでいた落合さんは、キャリアをスタートさせたばかりの頃は主に<strong>塗り椀</strong>をつくっていたという。しかし、いつしか自分のつくる椀に「<strong>手詰まり感</strong>」を感じるようになったと話す。</p>



<p>理由は、大きさや形、用途がある程度決まっている椀物は<strong>オリジナルな個性がつけにくかった</strong>からだという。絵付けや塗りを施すことでデザインしていくというよりは、木の個性や質感を生かした表現を追求しようとしていた落合さんは、塗り椀以外の選択肢も探り始める。</p>



<p>そんなとき大きな手がかりとなったのが、樹輪舎で学んだ「<strong>刳物（くりもの）</strong>」という技法だった。無垢の一枚板をノミやカンナで削り出していく刳物の技を使い、落合さんは色や形、大きさ、そして使う木の種類もさまざまな<strong>盆</strong>を生み出していく。</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">木の種類やそれぞれの特徴、木取りの仕方など、木の性質や扱い方を知っておくことは大切だが、<strong>木の盆には</strong>それ以外の<strong>決まり事が比較的少なく、自由度が高い</strong>。そこに魅力を見いだし、つくることが以前よりもっと楽しくなったという。</span></p>



<h3 class="wp-block-heading">使う人にとっても“自由”な盆</h3>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji3-1.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>落合さんの木の盆は、作者の落合さん自身にとってそうであるように、<span class="swl-marker mark_yellow"><strong>使う側にとってもまた自由度が高く、わくわくするアイテム</strong>である</span>ようだ。</p>



<p>試しにSNSで「＃落合芝地（おちあいしばじ）」と検索すると、和食のコース料理風、おうちごはん風、複数の豆皿に料理を少しずつのせたおもてなし風、小さなサイズの盆にケーキとコーヒーをのせたカフェ風、あるいは食事に使うのではなくお気に入りの器をのせて飾っている人や、花瓶に生けた花を飾るトレーづかいをしている人など、非常に<strong>多岐にわたるシーンで愛用</strong>されていることがわかる。</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">特別感を演出でき、おもてなしにも活躍する<strong>折敷（おしき）</strong>にも使えて、自分のための気軽な一人飲みのトレーとしても活躍する。<strong>使い方は手にした人次第</strong>。</span>そんな自由さが<strong>全国にファン</strong>を広げているようだ。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji4-1.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<h3 class="wp-block-heading">デザインのヒントは“古いもの”から</h3>



<p>落合さんの盆は、<strong>土ものの器</strong>や<strong>日本酒の酒器</strong>、和食を盛り付ける<strong>竹かご</strong>など和のものを組み合わせると洗練された雰囲気が加わり、<strong>リネンクロス</strong>や<strong>洋食器</strong>、<strong>ワイングラス</strong>など洋のテイストを組み合わせると、絶妙な落ち着きが加わる。</p>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">そんな汎用性の高い<strong>デザインは「古いもの」から思いつく</strong>ことが多いそうだ。たとえば昔の陶器や古道具、あるいは李朝の陶磁器や工芸品など、木工品以外のものも参考になるという。</span>落合さんの工房から1時間足らずで行ける<strong>京都の骨董市</strong>にもよく足を運んでは、ヒントを見つけに行くそうだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">無垢の一枚板を手技で仕上げる</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji5-1.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>落合さんの作品の持ち味は、<strong>丸ノミで手彫りの跡をしっかり残した丁寧な仕上げ</strong>。大きな板を必要なサイズに木取りしたり、荒彫りやアウトラインを形成したりといった作業には機械を用いるが、それ以外は手作業で仕上げていく。わずかなゆらぎを感じさせる、<strong>人の手でしか出せない「完璧ではない美しさ」</strong>が好きだという。</p>



<p>削り方のポイントは「<strong>同じテンションで彫ること</strong>」。<span class="swl-marker mark_yellow">同じリズム、同じ太さ、同じ深さで直線的に彫っていくときれいに仕上がるという。</span>実際に彫るところを見せてもらったが、スッスッと軽やかかつスピーディー。しかし、じつは同じ一枚の板でも硬い部分や柔らかい部分があるため、そのつど力加減を調整しながら彫り進めているそうだ。その作業をひたすら繰り返す。</p>



<p>そう聞くと、単調で根気が求められる作業といった印象を抱いてしまうが、「手は痛くなるけど、不思議と飽きないんです」と落合さんは笑う。彫っていると、木目の模様にだんだんと立体感が出てくるのが面白いのだという。手を動かしながら木と向き合う時間がしんから好きなのが伝わってきた。</p>



<p>そのせいだろうか、落合さんの木の盆を眺め、手に取ったときに感じるのは、心が穏やかさで満たされていく幸福感だ。<strong>端正でありながら、どこか優しくあたたかい</strong>。</p>



<h3 class="wp-block-heading">木の個性と表情を引き出す</h3>



<p>もうひとつ、落合さんの作風において重要なポイントは「<strong>木のそのままの個性を生かす</strong>」ということだ。</p>



<p>落合さんの木の盆には、<strong>クリ</strong>、<strong>サクラ</strong>、<strong>ケヤキ</strong>、<strong>ミズメ</strong>、<strong>キハダ</strong>、<strong>タブ</strong>などいろいろな種類の木が用いられている。その色合いも、深みのある黒、やわらかなベージュ、焦げ茶、赤みのある茶色、黄味の強い黄土色など、じつに多彩だ。<strong>オイル仕上げ</strong>で木の本来の色を生かす場合もあれば、<strong>鉄媒染（てつばいせん）</strong>、<strong>アンモニアスモーク</strong>、<strong>拭漆（ふきうるし）</strong>といった仕上げ方で変化をつけることもある。使用する木の種類との相性を考えながら常に新しい方法を取り入れているそうだ。</p>



<p>しかし、<span class="swl-marker mark_yellow">どのような仕上げを施すにしても、<strong>それぞれの木の個性と表情を引き出す</strong>ことにはこだわっている。</span>そのため、最も多く用いられているのが、木の本来の色が出やすいオイル仕上げ。漆を使うときも木の質感が隠れてしまわないよう、つややかな漆塗りではなく木地に塗った漆を拭き取って仕上げる拭漆を選ぶことが多い。</p>



<h3 class="wp-block-heading">割れや節も木の個性</h3>



<p>また、木の<strong>節</strong>や<strong>割れ目</strong>など木材の欠陥と見なされがちな部分も、落合さんは<strong>作品に生かす</strong>。大きな一枚板を木取りして10枚の板が取れた場合、たいてい2～3枚は節や割れのあるものが混ざっているというが、それらを捨ててしまわず、使いたいという。</p>



<p>木の枝の付け根部分にあたる木の節は、製材をして板になったとき円形の模様になって現れる。節の入った板は木の強度が低下し、見た目も悪くなると敬遠されがちだが、落合さんは味があって面白いと言う。実際、<strong>節の模様の入った盆を気に入って選んでいく人も少なくない</strong>そうだ。</p>



<p><strong>木の割れ目</strong>もしかりで、<strong>作品のアクセントとして生きるデザインに仕上げていく</strong>。汁椀や桶などに比べて、盆は水漏れを気にしなくていいからこそ取り得る手段といえそうだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">量産できないモノの良さ</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji6-1.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>今や貴重品となった<strong>木材を余すところなく使う</strong>制作のスタイルや、<strong>精緻な手技でこつこつとつくられた生活の道具</strong>の美しさは、<strong>情報とモノにあふれた今の時代だからこそ、多くの人に訴える力</strong>がある。</p>



<p>全国各地で展覧会を行っている落合さんだが、その案内には作品購入時の点数制限をお願いする文言が添えられている。工程のほとんどを手彫りで仕上げるため、量産が難しいのである。</p>



<p>だから、購入する側も一つひとつの個性と向き合いながら、自分にとっての一枚を見きわめる。そのプロセスが愛着を生み、長く大切に使われていくことは想像に難くない。<strong>使い込むうちに色合いに深み</strong>が加わり「<strong>育つ</strong>」楽しさがあるのも天然木ならではだ。</p>



<p>落合さんの手が生み出す、完全ではないけれど確かな美しさの宿った木の盆は、使うたびに幸せな気持ちを生み、<strong>慌ただしい日々の中でのささやかなよりどころ</strong>となるのではないだろうか。技と時間を重ねながら洗練し続けてきた工芸品が、この時代を生きる人たちに何をもたらしてくれるのか、その一つの答えを見た気がした。  </p>


<div class="swell-block-postLink">			<div class="p-blogCard -external" data-type="type3" data-onclick="clickLink">
				<div class="p-blogCard__inner">
					<span class="p-blogCard__caption">NIHONMONO &#8211; 「にほん」の「ほんも&#8230;</span>
					<div class="p-blogCard__thumb c-postThumb"><figure class="c-postThumb__figure"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/08/main-11.jpg" alt="" class="c-postThumb__img u-obf-cover" width="320" height="180"></figure></div>					<div class="p-blogCard__body">
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						<span class="p-blogCard__excerpt">おひつや寿司桶など、“木桶”というと丸い形を思い浮かべる人は多いのではないだろうか。しかし「中川木工芸」3代目</span>					</div>
				</div>
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		<title>異なる木の表情に寄り添い生まれる木の道具　木工作家・堀宏治/長崎県佐世保市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 12 Nov 2022 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[木工]]></category>
		<category><![CDATA[工芸品]]></category>
		<category><![CDATA[長崎県]]></category>
		<category><![CDATA[木工作家]]></category>
		<category><![CDATA[佐世保市]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/DSC05626a-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>何気なく使えるシンプルさを基調に、作家としてのさりげない意匠を施した独自の作風が魅力的な木工作家　堀　宏治さん。日々の暮らしを少しだけ温かく穏やかにする、そんな時間や空間も一緒に届けられるような、素朴な優しさに満ちた器を [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/DSC05626a-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-center"><strong>何気なく使えるシンプルさを基調に、作家としてのさりげない意匠を施した<br>独自の作風が魅力的な木工作家　堀　宏治さん。<br>日々の暮らしを少しだけ温かく穏やかにする、そんな時間や空間も一緒に届けられるような、<br>素朴な優しさに満ちた器を1つ1つ丁寧に制作しています。</strong></p>



<p>長崎県佐世保市で木の道具を作る堀宏治さん。木目や手触りなど、その普遍的な木の良さを引き出したテーブルウェアは評判で、中には1年待ちのものもある。2つと同じものはない木の表情に寄り添い続ける堀さんの道具は、なぜ魅力的なのか。佐世保市にある工房を訪ね、話を聞いた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">自衛隊員から一転、木工を生業に</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="/wp-content/uploads/2022/11/kiji1-4.jpg" alt="" class="wp-image-31997" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p><strong>長崎県</strong>の北部。<strong>佐世保市</strong>の海沿いにある工業地帯の一角に、小さな工房がある。<strong>木工作家</strong>の<strong>堀宏治さん</strong>が制作の拠点としている場所だ。10畳ほどの空間に所狭しと置かれた木材や機械や工具類。入口の棚には、仕上がったばかりの<strong>木の道具</strong>が無造作に並ぶ。 </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji2-4.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>

<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji3-4.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">自衛隊を脱サラ、インテリア会社へ就職</h3>



<p>生まれも育ちも長崎県佐世保市の堀さんは、父親が海上自衛隊員だったことに影響を受け、高校卒業後に自身も海上自衛隊に入隊。佐世保基地から横須賀へと転任し、自衛隊員として従事していたという異色の経歴の持ち主だ。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji12.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p>自衛隊員として3年間働いたのち、もともと関心のあった家具の仕事がしたいと東京の<strong>インテリア会社</strong>に就職。傍らで、いつかは自分で木工家具を作って生計をたてたいと考えていた堀さん。週末に木工教室に通い出したのが木工との出会いだった。知れば知るほど奥深い木工の魅力に引き込まれていったという。とはいえ、自分なりのマーケット調査で家具づくりでは生計を立てるのは難しそうだと感じた堀さん。、それならばと若い頃から好きでよく手に取っていた<strong>木の器</strong>や<strong>カトラリー</strong>などの<strong>テーブルウェア</strong>の一環として<strong>木の盆</strong>を作り始めたのが、作家としてのスタートだった。 </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji5-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">昼間は制作、夜は居酒屋でアルバイト</h3>



<p>鎌倉に移り住み、東京の会社に通勤しながら週末は制作を続けていた堀さんが独立したのは2006年頃。当初は取引先も少なく、夕方になると近くの居酒屋でアルバイトをしながら生計を立てていたという。そんな状況に変化をもたらしたのは、売り込みで飛び込んだ雑貨店。目利きのオーナーが、<strong>丁寧に作られた生活用品</strong>を自らセレクトし販売している、全国でもちょっと名の知れた店だった。</p>



<p>「僕、営業とかほんと苦手なんですよ。でも背に腹は変えられませんから、当時は自分の想いとコンセプトが近いお店をリサーチしては、勇気を振り絞って飛び込み営業をしてました」と苦笑いしながら当時を振り返る。</p>



<p><strong>美しく、永く使えるもの</strong>を。そして<strong>“商品”の背後にある作家の想いをすくい上げて消費者に伝える</strong>、そんな、今となっては当たり前の視点を早くから取り入れていた雑貨店との出会いは大きく、取引が始まってからは、堀さんの木の道具は自然と一人歩きを始めていった。  </p>


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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji6-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>

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<h2 class="wp-block-heading">どんなシーンでも選ばない道具たち</h2>



<p>現在は盆や器のほか、スプーン、フォーク、バターケースなど、テーブルウェアを中心に幅広く手掛けている堀さん。<strong>ひとつひとつ異なる木の表情</strong>に寄り添い、彫り目を残した模様が特徴的なその作品は、手に馴染みやすく温もりが感じられるものばかりだ。彫り終えた作品には、木の質感や手触りを保ち、木の強度を高めてくれる木固め材を染み込ませて乾燥させ、最後にツヤ出しを兼ねて食用の<strong>エゴマ油</strong>を塗って仕上げる。「ウレタン系塗料で仕上げると、どうしてもプラスチック感が出てしまって。<strong>木が持っているそのままの手触り</strong>を感じて欲しいので、エゴマ油を使っています」と堀さん。自然な木の風合いは、<strong>日常使い</strong>はもちろん、ちょっと<strong>特別な日の食卓</strong>にも<strong>贈り物</strong>にもぴったりで、使うシーンを選ばない。  </p>






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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji8-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">堀さんといえば、丸盆</h3>



<p>その中でも、堀さんの<strong>代表作</strong>といえば、丸盆。縁が深く安定感があるのに加え、自然な風合いと手に馴染みやすい質感、そしてさまざまな器や料理を乗せたときにぴったりと似合う、そんな<strong>食卓の名脇役</strong>のような存在感を放つ。中サイズの盆はプレートとして、小サイズの盆は飲み物とちょっとしたお菓子を乗せるのにもちょうど良い。経年により色合いが変化し、より味わい深いものと育つのもまた、木ならではの良さだろう。  </p>


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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji9-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>

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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji10-3.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">ダムの底に沈んだ古い民具から着想</h2>



<p>堀さんの多くの作品に共通しているのが、<strong>直線が波打つ独特の彫り目</strong>。この作風は、<strong>石川県の我谷盆</strong>（わがたぼん）から堀さんが着想を得て生まれたもの。我谷村（現・加賀市）で生まれた我谷盆は、大工や建具職人が生活の道具として、<strong>栗の木をノミ一本で彫り出した民具</strong>だ。昭和期、我谷村がダムの底に沈んでしまうとともに一度は途絶えたと言われている我谷盆だが、近年ではその技術を独学で学び蘇らせようと取り組む木工職人によって、全国的にその輪が広がりつつある。 </p>


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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji11.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px"/></figure></div>


<p>堀さんはこの我谷盆に魅せられた一人。民具ゆえに本来は荒削りで無骨な風合いを併せ持つ我谷盆を、自分の作風に取り込み見事に昇華している。「使う木材も、作る過程も違いますが、直線を手作業であえて残しながら削っていく。そうして仕上がったときに見えてくる、<strong>一本一本の線が持つ力</strong>がとても大きいんです」 </p>


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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji13.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">アトリエ・ギャラリー・住まいが一緒になった新しい拠点</h2>



<p>2017年には故郷の佐世保市へと戻り、現在のアトリエで制作を続ける堀さん。少し離れた家から毎朝アトリエに通う日々だが、「ゆくゆくは<strong>アトリエとギャラリーと住まいを一緒くたにした拠点</strong>を作って、<strong>自分が作るものに囲まれて生活したい</strong>」と構想中だ。  </p>


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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji14.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p>「一人黙々と制作しつつ、ギャラリーに来てくれたお客さんにお茶を出したり、人を呼んで小さなパーティーをしたり。<strong>決して派手ではないけど、自分の心を満たしてくれるという意味で豊かな生活が送れて、それで人生を全うできたら幸せ</strong>かな。そのうちオブジェなんかも作りたいですね」と尽きることのない夢を語る。</p>



<p>シンプルで研ぎ澄まされた中に見え隠れする不揃いな木の表情。均一で整然とした機械的な美とは対照にある<strong>流動的な美しさ</strong>だからこそ、私たちはいつまでも魅了されるのだと気付かせてくれるのが、堀さんの木の道具だ。近い将来、堀さんの道具を手に取って、その<strong>自然体の美しさに触れられる新しい拠点の誕生</strong>が、待ち遠しい。 </p>


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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji15.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>

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<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/11/kiji4-4.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/><figcaption class="wp-element-caption">木工作家　堀 宏治さん</figcaption></figure></div>


<p>日々の食卓に「木」のものが1つでもあると、その空間や時間を温かく穏やかに演出してくれます。慌ただしい日常の中、僕の作品を使うことで少しでも癒やしを感じ、木工品のある生活の楽しさを知っていただけたら嬉しいです。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/33712/">異なる木の表情に寄り添い生まれる木の道具　木工作家・堀宏治/長崎県佐世保市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>木材の持つ魅力をいかした家具。木工作家･齋藤英樹さん／宮城県仙台市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/12247/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 17 Nov 2012 03:28:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[伝統工芸]]></category>
		<category><![CDATA[宮城県]]></category>
		<category><![CDATA[仙台市]]></category>
		<category><![CDATA[椅子]]></category>
		<category><![CDATA[木工作家]]></category>
		<category><![CDATA[キャビネット]]></category>
		<category><![CDATA[家具]]></category>
		<category><![CDATA[木工芸]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/02/12247_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>木の特徴を大切にする 石巻市に工房を置き、ほっと心を和ませてくれる木の家具を制作している 「木のしごと　樹々」。木工作家の齋藤英樹さんは 「単純に木の家具を作るというのではなく、木の素材の面白さを知ってもらうような製品を [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/12247/">木材の持つ魅力をいかした家具。木工作家･齋藤英樹さん／宮城県仙台市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/02/12247_main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">木の特徴を大切にする</h2>



<p>石巻市に工房を置き、ほっと心を和ませてくれる木の家具を制作している 「木のしごと　樹々」。木工作家の齋藤英樹さんは 「単純に木の家具を作るというのではなく、<span class="swl-marker mark_yellow">木の素材の面白さを知ってもらうような製品を作っている</span>」 と話をしてくれた。<br>たしかに、余計な装飾がないだけに、木の持つ魅力が伝わってくる。木の色をいかした作品は、たくさんのバリエーションもあるし、近寄ってみるとそれぞれ匂いもずいぶん違っているのだ。そういった木の特徴を大切にして、イス、テーブル、キャビネットといった普段の生活のなかにある家具を作っている。<br>齋藤さんは学校を卒業後、車を販売する企業に就職して営業として働いてたが、そのときに山を切り開いてログハウスを立てて住んでいる人に出会い、その人に脱サラをすることを宣言してしまったのだという。それで職業訓練校に通い木工を学び、工房で修行を積んで独立を果たした。</p>


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<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="320" height="212" src="https://swell.nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/02/12247_img04.jpg" alt="" class="wp-image-12340" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/02/12247_img04.jpg 320w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/02/12247_img04-300x198.jpg 300w" sizes="(max-width: 320px) 100vw, 320px" /></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">人を際立たせる家具</h2>



<p>齋藤さんの作品は、ビビッドに目立つものではなく、スッと生活に入り込んでいるような優しさのあるものだ。目指しているのは 「人を際立たせる家具」 だという。<br>「部屋に飾る絵がありますよね。あれに例えたら、あくまでも絵は人。その飾りの額縁が家具だと思っています。絵をどれだけきれいに見せるか。<span class="swl-marker mark_yellow">家具もどれだけ人を際立たせるかというものだと思うんです</span>」 そう齋藤さんは話す。<br>さまざまな家具を見せてもらっているうちに中田が 「いつも思うんですけど、いいハンガーってあまりないんですよね。形が崩れるちゃう。木でいいハンガーって作れませんか？」 と聞いた。すると 「できると思いますよ。でも手仕事の商品っていうと、コストの関係で作る人がいないのかもしれませんね」 と齋藤さんが答えた。</p>


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<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="320" height="212" src="https://swell.nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/02/12247_img01.jpg" alt="" class="wp-image-12335" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/02/12247_img01.jpg 320w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/02/12247_img01-300x198.jpg 300w" sizes="(max-width: 320px) 100vw, 320px" /></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">自由な発想から生まれる家具</h2>



<p>たしかに生活の糧として製品を作ればコストの計算は重要になってくる。ただし、こうも言った。<br>「作り手は、どうしてもコストを考えてしまって、作ること自体をやめてしまうことがあるんです。でもそれを超えたときにおもしろいものができるのかもしれません」<br>その言葉にはこんな裏付けがあった。齋藤さんは東北工業大学で技師として教鞭もとっているのだが、学生たちは無茶なことも平気でするという。「学生はデザインから入るので、無茶をする。でも、その自由な発想から自分が学ぶことも多いんです。」<br><span class="swl-marker mark_yellow">どんな家具を作るかという発想は柔軟に持ち続けること。革職人が作業のときに座りやすいミシン用の椅子、かんなくずを使って染色した紙ひもで座面を編んだ椅子、ちょっとした閃きを緻密に設計し、形にするのだ。</span></p>



<h3 class="wp-block-heading">地元の木で作品を作る</h3>



<p>木の仕事をしていると、木を切っている人がいるとつい声をかけてしまうという。いつの間にかつながりができ、いろいろな木を集めるようになったそうだ。でも製品として使うのはまだ先。少しづつ地元の木を集めて将来、地元産の木材を使うのが楽しみだと齋藤さんは語ってくれた。</p>


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<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="320" height="212" src="https://swell.nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/02/12247_img02.jpg" alt="" class="wp-image-12333" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/02/12247_img02.jpg 320w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2013/02/12247_img02-300x198.jpg 300w" sizes="(max-width: 320px) 100vw, 320px" /></figure></div>

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