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	<title>平戸市 - NIHONMONO</title>
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	<description>「にほん」の「ほんもの」を巡る旅マガジン</description>
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	<title>平戸市 - NIHONMONO</title>
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		<title>新進気鋭の杜氏が辿り着いたのは原点に立ち戻った酒づくり「森酒造場」/長崎県平戸市</title>
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		<pubDate>Tue, 24 Jan 2023 01:00:00 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06092b-1-1024x682.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>全国から注目を集める酒蔵が、長崎県にある。2018年には廃業寸前だった蔵を蘇らせるとともに古典的な酒造りに舵を切り、次々と話題作を生み出し続けているのは、若き杜氏。その手腕と探究心はどのようにして生まれるのか。 業界内で [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06092b-1-1024x682.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>全国から注目を集める酒蔵が、長崎県にある。2018年には廃業寸前だった蔵を蘇らせるとともに古典的な酒造りに舵を切り、次々と話題作を生み出し続けているのは、若き杜氏。その手腕と探究心はどのようにして生まれるのか。</p>



<h2 class="wp-block-heading">業界内でも一目置かれる新進気鋭の杜氏</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/d5d9e0cd40fb9bde67ca1c9af8b92822-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-34679" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/d5d9e0cd40fb9bde67ca1c9af8b92822-1024x768.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/d5d9e0cd40fb9bde67ca1c9af8b92822-300x225.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/d5d9e0cd40fb9bde67ca1c9af8b92822-768x576.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/d5d9e0cd40fb9bde67ca1c9af8b92822.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>







<p> </p>



<p>南北に細長く伸びる平戸島と、その周辺に点在する大小約40の島々から構成された海のまち、<strong>長崎県平戸市</strong>。大航海時代には「フィランド」と呼ばれ、海外と日本を往来する人々の貿易拠点として発展してきた。風情あふれる町屋が並ぶ城下町の風景は今なお残り、かつての賑わいを感じさせてくれる。</p>



<p>そんな町の一角にあるのが、<strong>老舗の酒蔵「森酒造場」</strong>だ。明治28年、「小松屋」の屋号で森幸吉の手により創業され、昭和30年代に法人化し今に至る。現在は4代目の森幸雄さんが当主を務めている。</p>



<p>実はこの酒蔵、5年ほど前までは年間生産量が50石（1石＝約180L）に満たない、<strong>廃業寸前とも言える酒蔵</strong>だった。一般的に、酒蔵を切り盛りするためには最低400石が必要だと言われていることを鑑みると、かなり厳しい状況だったことが伺える。そんな状況を打破したのは、<strong>若き杜氏の5代目・森雄太郎さん</strong>だ。</p>



<p>「<strong>蔵を継ぐのか継がないのか</strong>ーーということは、蔵元に生まれた人なら一度は考えると思うんですね。自分はここで生まれて育ってきた気持ちが強かったから、生きているあいだに蔵がなくなるのを見たくなかった。だから最初は『酒造りがしたい』というよりも『<strong>残したい</strong>』という思いが強かったのかなと思います」と雄太郎さんは振り返る。</p>



<p>蔵を継ぐ決心をした雄太郎さんは、広島の大学で発酵工学を専攻。学部時代から大学院まで、連携先の独立行政法人酒類総合研究所に所属しながら最先端の酒造りを学んだという、酒業界ではちょっと変わった経歴の持ち主だ。しかしその探究心と手腕は業界内ですでに一目置かれる存在で、「<strong>若き天才杜氏</strong>」と呼ばれ注目を集めている。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="720" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06094b-1024x720.jpg" alt="" class="wp-image-34683" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06094b-1024x720.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06094b-300x211.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06094b-768x540.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06094b.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>大学院を修了後、宮城県の酒蔵で3年間に及ぶ修行を終え、雄太郎さんが平戸に帰郷したのは27歳の時。長年の杜氏の不在で、思うような酒造りをできていなかった当時の状況に危機感を抱いた雄太郎さんは、まずは蔵の設備や衛生面を刷新することに力を入れた。</p>



<p>「いいお酒は、酒造りの技術はもちろんですが、それ以上に蔵の環境が生み出すものだと自分は思っているんですね。つまり、<strong>日々の姿勢がお酒に出る</strong>。そういうことを修行先で学びました。ところが平戸に帰ってきたら、道具は錆びつき、壁も天井もカビだらけ。まともにお酒が造れる状況じゃなかった。最初の年はまず、酒造りができるように環境を整えたという感じです」</p>



<p>微生物の力を必要とする酒造りにおいて、衛生的な環境を保つことはとても重要だ。雄太郎さんは、使える道具や機械はすべて磨き上げ、蔵の梁や柱は残して自ら壁を塗り替えたり、コンクリートを打ち直したりと、蔵全体の改修を行った。そうして生まれ変わった酒蔵は、清潔感あふれる製造エリアと、創業時から残る蔵を改築した直売店、さらに蔵内にはクラシックな雰囲気が漂うイベントスペースも併設されている。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06179b-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-34684" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06179b-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06179b-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06179b-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06179b.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<h2 class="wp-block-heading">自然に任せた酒造りを極める</h2>



<p>雄太郎さんが蔵に戻ってきた当時は酒造りを指揮する杜氏がいなかったため、「液化仕込み」という簡易的な醸造技術で造った日本酒を島内で販売する程度の規模だったが、製造方法を改めて見直し、純米酒を造るための環境も一から整えた。</p>



<p>昨年からは、江戸時代に確立された<strong>日本古来の酒造り「生酛（きもと）造り</strong>」を導入。一般的な酒造りでは、醪（もろみ）のベースとなる酒母の仕込みに醸造用乳酸を加えるが、生酛造りでは<strong>乳酸菌が自然につくる乳酸</strong>を使う。完成まで40～45日と通常の酒造りの倍以上の時間がかかる上、長期間にわたる温度や湿度変化への対応など繊細な管理工程が欠かせないため、酒造りの効率化が求められてきた近代以降は廃れつつあった手法だ。</p>



<p>一方自然の力で酵母を増やす生酛造りでは、乳酸菌と生存競争をしながら育つことから強くて元気な酵母が育ち、後の発酵がスムーズに行われる。発酵過程で発生する様々な微生物は味わいにも影響し、濃醇で味わい深い酒として、近年日本酒ツウの間では人気が高まりつつある。「ゆっくりと時間をかけて熟成が進むので、芯がしっかりとした酒に仕上がって長期熟成にも向いています。うちの酒は開栓後も味が安定していますし、そこは自信を持っています」と胸を張る。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06188b-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-34689" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06188b-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06188b-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06188b-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06188b.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<h3 class="wp-block-heading">櫂入れなし、加水なし、濾過なし</h3>



<p>森酒造場では、<strong>日本酒造りには欠かせないとされている「櫂（かい）入れ」も行っていない</strong>。櫂入れとは長い櫂棒を使って醪（もろみ）のタンクをかき混ぜ、温度や発酵具合の偏りを調整する作業の一つ。一般的な酒造りでは日に2度ほど櫂入れをするが、ここでは<strong>酵母の働きに任せて自然に対流</strong>させている。</p>



<p>さらに<strong>加水もしていない</strong>。世界的に見ても、日本酒は醸造酒の中でもアルコール度数が比較的高いため、多くの酒蔵では加水を行いアルコールのパーセンテージを下げて味わいのバランスを調整するのが一般的だ。また、にごりを取ったり香味を整えるための濾過もしない。「自分にとっては<strong>絞った時の味わいがベスト</strong>だと思っているので、そこから濾過したり加水したりするのは、自分が考える酒質設計の中にはありません」と雄太郎さん。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06392b-1-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-34692" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06392b-1-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06392b-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06392b-1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06392b-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<h2 class="wp-block-heading">平戸のテロワールを全国、そして世界へ</h2>



<p>そんな森酒造場のメインブランドは、<strong>「飛鸞（ひらん）」シリーズ</strong>。「飛鸞」とは、平戸の古い呼び名のこと。土地の風土にこだわり酒造りを続けてきた森酒造場だが、<strong>飲み手にも平戸のテロワール（土地の個性）が伝わるように</strong>との思いが込められている。フルーティーで軽やかな飲み口のものから、深みのある風味にキレ良く爽やかなもの、あっさりとクセがなく食中酒としても申し分のないものまで、その種類も実に様々だ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06215b-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-34695" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06215b-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06215b-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06215b-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06215b.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>原料となる水には、1キロほど離れた場所にある<strong>最教寺のふもとから湧き出る名水</strong>を創業当時から使用。米には、酒造りに適した酒米として知られる山田錦に加えて、<strong>長崎の食用米「にこまる」</strong>を使っている。食事を引き立て、旨味もありながらキレもある、ついつい飲んでしまうお酒になるよう、酸味と程よい苦みが特徴の味わいを目指している。</p>



<p>「長崎には県独自の酒米がないんですが、やっぱり長崎の蔵として特色を出したい。そこで試してみたのが、にこまるです。<strong>穏やかな香りの中ににこまるの旨味が効きつつ、食中酒としても気兼ねなく</strong>飲んで頂けるお酒に仕上がっています。“食べたらニコッと笑顔になるように”というにこまるの名の由来のように、<strong>飲むと自然と笑顔になって頂けるようなお酒</strong>を目指しています」と雄太郎さん。</p>



<p>原料も造り方も無理がなく、自然に寄り添い醸された「飛鸞」は、2021年にフランスで実施された鑑評会「KuraMaster(クラマスター)」で、<strong>最上位のプラチナ賞に次ぐ金賞</strong>を受賞。イギリスの鑑評会でも金賞を受賞するなど、その評価は海外でも高い。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06315b-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-34703" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06315b-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06315b-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06315b-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06315b.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<h2 class="wp-block-heading">より削ぎ落とし、自然なものへと近づける</h2>



<p>今後は原料にもさらなるこだわりを求め、<strong>無農薬のお米も取り入れていきたい</strong>と話す雄太郎さん。もともと生酛造りに挑戦したのも、<strong>より自然な製法で、</strong>という一心からだった。</p>



<p>「自分自身肌が弱くて、米作りをするときに農薬で肌が荒れたことがあったんです。できることならば、<strong>人の体の中に入れるものだからこそ、そうした自然由来じゃないものは減らしていきたい</strong>と思ったのが、生酛をやり出したきっかけですね。<strong>合理性による省力化も画期的で、それがあるからこそ今の酒造りの繁栄がある。</strong>その中でも様々な選択肢があるとしたら、自分は<strong>人の都合に寄せていく酒造りじゃなくて、自然の流れに寄り添って造りたい</strong>と思っています」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="710" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06362b-1-1024x710.jpg" alt="" class="wp-image-34708" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06362b-1-1024x710.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06362b-1-300x208.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06362b-1-768x533.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06362b-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>







<p> </p>



<p>味わいだけを追求するのではなく、<strong>日本酒を取り巻く社会や自然環境、人間と微生物の共存</strong>までを含めて、様々な背景に目を向けながら酒造りを追い求める雄太郎さん。5年前に50石だった生産高は、今年、250石まで伸びた。「最終的には1000石ほどを目指しています。それ以上だと、自分の目が行き届かず手が回らなくなる。まずは<strong>この蔵に合った無理のない規模を目指して</strong>頑張ります」と、どこまでも自然体だ。</p>



<p>目まぐるしく変わる時代の中で失われつつあった“<strong>自然との共存</strong>”を、まさに体現するかのような森酒造場は、ある意味で最先端の酒蔵として目に映る。そしてそれは、これまで培われてきた<strong>酒造りの知恵を断ち切ることなく“継承”</strong>し、<strong>先人と今を生きる我々との間に見えない“絆”</strong>を生じさせてくれるという意味で、まさに、父・幸雄さんが掲げた<strong>「継（つな）ぎ絆（つな）がる酒造り」</strong>という言葉そのものだ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06150b-1-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-34711" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06150b-1-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06150b-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06150b-1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/01/DSC06150b-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/34672/">新進気鋭の杜氏が辿り着いたのは原点に立ち戻った酒づくり「森酒造場」/長崎県平戸市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>日本最西端の地・平戸のテロワールを伝え続けて300年余　「福田酒造」/長崎県平戸市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 06 Dec 2022 02:49:06 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>およそ330年にわたり、平戸の地で酒を造り続けてきた老舗の酒蔵、福田酒造。平戸の風光明媚な風景が浮かぶような味わいの中に、古き伝統と新しさが光る酒の追究を続けるのは、若き兄弟の福田竜也さんと信治さんだ。この地でしか造るこ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/main.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>およそ330年にわたり、<strong>平戸</strong>の地で酒を造り続けてきた老舗の酒蔵、<strong>福田酒造</strong>。平戸の風光明媚な風景が浮かぶような味わいの中に、古き伝統と新しさが光る酒の追究を続けるのは、若き兄弟の<strong>福田竜也</strong>さんと<strong>信治</strong>さんだ。この地でしか造ることのできない唯一無二の酒造りに迫った。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="/wp-content/uploads/2022/12/kiji1.jpg" alt="" class="wp-image-31997"/></figure></div>


<p> </p>



<h2 class="wp-block-heading">日本最西端の酒蔵</h2>



<p><strong>九州本土の最西端</strong>に位置する<strong>長崎県平戸市</strong>。平戸瀬戸を隔てて南北に細長く伸びる平戸島と、その周辺に点在する大小約40の島々から構成された海のまちだ。長崎県で最初にキリスト教が布教された場所でもあり、1600年代には日本唯一のオランダ貿易港として賑わうなど、その歴史もまた奥深い。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji2.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>この平戸の地で<strong>330年</strong>ものあいだ酒を造り続けてきたのが、福田酒造だ。1688年、平戸藩の御用酒屋として<strong>初代・福田長治兵衛門</strong>が創業。現在は<strong>14代目の福田詮</strong>（あきら）さんが当主を務め、彼の長男・竜也さんと次男・信治さん兄弟が酒造りの現場を担う。<strong>平戸産の原料</strong>にこだわり造られる酒は、国内外はもとより海外でも評価が高く、代表銘柄の「<strong>福田</strong>」シリーズは、2018年にはフランスで開催されている日本酒の品評会「Kura Master」純米酒部門でプラチナ賞を受賞。同銘柄の純米吟醸は純米大吟醸酒・純米吟醸部門で金賞を受賞し、その後も3年連続で金賞に輝くなど、その知名度を着実に高めている。</p>



<p>そのほか、大吟醸「<strong>福鶴</strong>」や「<strong>長崎美人</strong>」をはじめ、<strong>長崎県産のじゃが芋を使った</strong>焼酎「<strong>じゃがたらお春</strong>」、南蛮伝来の秘法を受け継ぎ製造された<strong>長期熟成焼酎「かぴたん」</strong>、<strong>本みりん</strong>なども手掛けているほか、もともと廃棄物だった焼酎粕を貴重な資源に、有機肥料の開発も行っている。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji3.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<h2 class="wp-block-heading">原料はすべて平戸産</h2>



<p>日本酒の原料となる米には、酒造りに適した酒米として知られる<strong>山田錦</strong>をメインに、地元・平戸産のものを使用。契約農家と二人三脚で地元の休耕棚田を復活させ、福田兄弟自らが栽培したものだ。10年前からは自社の田んぼも開墾。除草剤を極力使わず、水田の泥を人力や機械でかき混ぜることで雑草を減らすなど、手間を惜しまない。</p>



<p>「民家がほとんどない棚田上流では生活排水もなく、山からの清らかな水で育つ米は味も違います。手の届く範囲で育てることで、気候や環境の変化も敏感に感じますし、その感覚は酒づくりにも活かされます」と兄の竜也さんは話す。  </p>


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<p>今年からは、1970年代に九州地方で盛んに使われてきた「<strong>レイホウ</strong>」と呼ばれる酒米にも再び着手した。「山田錦は香りもいいし、スッキリした味わいで、色々な意味で優等生。レイホウは温暖な地域でも栽培しやすく平戸の風土にも適しているので、改めて挑戦中です。香りは穏やかであっさりした口当たりと言われていますが、どんな味わいを見せてくれるのか今から楽しみです」と意欲的だ。  </p>


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<p><strong>仕込み水</strong>には、世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産に含まれている平戸市の最高峰、原生林豊かな<strong>安満岳</strong>（やすまんだけ）の<strong>湧水</strong>を使用。ミネラル分の少なく、清らかで軟らかい水でじっくりと発酵させることで、雑味のないまろやかな日本酒が生まれる。</p>



<p>温暖な地域かつ古い蔵だけに温度管理が難しい側面もあるというが、仕込み時期の急激な温度変化に耐えられるよう、数年前には琺瑯製の仕込みタンクの一部を<strong>サーマルタンク</strong>（冷却装置付タンク）に入れ替えた。「タンク単位で温度をコントロールできるので、外気に影響されずに醪管理ができて仕込みやすさは抜群」と竜也さん。  </p>


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<h2 class="wp-block-heading">酒を通して、平戸の風土を味わう</h2>



<p>こうして醸されるのが、福田酒造を代表する銘酒「福鶴」や「長崎美人」。自家栽培の山田錦を原料に低温でじっくり発酵させた大吟醸酒「福鶴」はやや甘口で、口に含むとフルーティな味わいが広がり女性にも人気の酒だ。</p>



<p>また国内のみならず、海外の日本酒品評会で数々の賞を受賞した「福田」シリーズも、福田酒造の新たな人気商品だ。「やわらかい香りと山田錦のやさしい味わいが調和する『福田』は、あと味もすっきりしていて料理の邪魔をせずに飲みやすいですよ」と竜也さん。<strong>海鮮物が豊富な平戸ならでは</strong>の食中酒としても注目されている。  </p>


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<h3 class="wp-block-heading">長崎ならではの「じゃがいも焼酎」</h3>



<p>日本酒以外に、焼酎も手がける福田酒造。特に全国でも珍しいじゃがいも焼酎「じゃがたらお春」は、地元でも親しまれている人気の銘柄だ。じゃがいもの産地といえば北海道が思い浮かぶが、長崎は、実は<strong>北海道に次ぐ生産量を誇るじゃがいもの産地</strong>。新鮮な馬鈴薯と麦、米麹を原料に、長年培ってきた技術で丁寧に蒸留された焼酎は、カリウムが豊富な上、加熱しても壊れにくいビタミンCが多く含まれていることから、健康志向の人たちにも親しまれている。ちなみに「じゃがたら」とは、現在のジャカルタのこと。このジャカルタから運び込まれた芋「ジャカルタ芋」が、「じゃがいも」になったと言われている。</p>



<p>「じゃがいもの歴史に、かつてキリシタン禁止令によってジャカルタの地に追放された『お春さん』という長崎の女性を偲ぶ思いも込めて命名しました」と、福田兄弟。クセがないながらも微かに漂うじゃがいもの風味とともに、西洋文明の息吹に触れてきた平戸の歴史に想いをめぐらせて味わいたい酒だ。  </p>


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<h3 class="wp-block-heading">10年貯蔵の秘酒「かぴたん」</h3>



<p><strong>麦焼酎「かぴたん」</strong>も、一風変わった焼酎だ。昔ながらの常圧蒸溜で麦の風味を引き出した後に<strong>樫樽</strong>に詰め、<strong>創業当時に建てられた蔵で5〜10年の歳月をかけてじっくりと熟成</strong>。琥珀色に円熟した「かぴたん」は、口に含むと樫樽特有のスパイシーな香りの中に、まろやかな旨味と麦本来のコクが広がる秘酒だ。「ウイスキーのようにロックや水割りで飲むのもおすすめですが、クセが少なくすっきりとした口当たり」ということから、食事とあわせて味わいたい。  </p>


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<h3 class="wp-block-heading">脇役ではなく主役級の「本みりん」</h3>



<p>これら多彩な酒と並び、唸ってしまうのが、地元産の原料だけで造られる「<strong>本みりん</strong>」だ。みりんはアルコールが12〜15％程度入っているため酒税の対象となっている。2011年には酒税法が改正され製造免許を取得しやすくなったことから、地方の酒蔵がみりんの製造免許を取得し、開発に取り組むケースも増えている。福田酒造もそのひとつ。弟の信治さんは大学卒業後、修行先の蔵でみりん製造を学び、帰郷後の2016年に免許を取得。酒蔵ならではのノウハウを活かしながら“本物の”みりんを造っている。  </p>


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<p><strong>みりんに用いるのは、地元産のもち米「モチミノリ」、米麹、米焼酎の3つのみ</strong>。醸造用アルコールや、糖化の不足を補うために糖類を加えるみりんが少なくない中、福田酒造のみりんは３ヶ月かけてじっくりと米の甘みを引き出した昔ながらの甘味料。「自分たちで言うのもあれですが、料理の出来栄えが格段に違います。飲んでもうまい」と、信治さん自らが太鼓判を押す。  </p>


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<h2 class="wp-block-heading">酒づくりは、心でつくり、風が育てる</h2>



<p>平戸藩主から日本酒「福鶴」の製造許可を受けて以降、実に330年以上にわたって酒造業を営んできた福田酒造。話を聞きながら、そして酒を口に含みながら思い浮かぶのは、平戸の歴史や文化だけでなく、米が育った畑や、水が湧き出る山をはじめとした平戸の風景。そして日本酒造りに全てを捧げる蔵の人々の笑顔だ。</p>



<p><strong>揺るぎない伝統を守りながらも、目まぐるしく変わる時代の変化</strong>に合わせ、常に試行錯誤を続けてきたその根底にあるのは、「<strong>酒づくりは、心でつくり、風が育てる</strong>」という創業者・福田長治兵衛門の言葉。300年以上続く家業を継承する覚悟は、並大抵のものではないはずだ。その強い使命感を胸に秘めながらも「『<strong>笑顔をつくる酒造り</strong>』をモットーに、たくさんの人に飲んでもらえる日本酒を」と、今日も酒造りに励む。  </p>


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<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/12/kiji13.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/34001/">日本最西端の地・平戸のテロワールを伝え続けて300年余　「福田酒造」/長崎県平戸市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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