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	<title>ゆうだい21 - NIHONMONO</title>
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	<description>「にほん」の「ほんもの」を巡る旅マガジン</description>
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		<title>栃木生まれの「ゆうだい21」で米づくりに向き合う「阿久津農園」阿久津政英さん／栃木県大田原市</title>
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		<pubDate>Mon, 20 Jul 2026 03:41:23 +0000</pubDate>
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		<category><![CDATA[ゆうだい21の伝道師]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3332.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>栃木県大田原市は米の生産が県内1位である。その中で「米･食味分析鑑定コンクール」での受賞歴を誇り、他にも「東洋ライス世界最高米2022」に認定されるなど、数々の評価を受ける阿久津農園･阿久津政英さん。栃木県の米があまり有 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3332.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>栃木県大田原市は米の生産が県内1位である。その中で「米･食味分析鑑定コンクール」での受賞歴を誇り、他にも「東洋ライス世界最高米2022」に認定されるなど、数々の評価を受ける阿久津農園･阿久津政英さん。栃木県の米があまり有名でない中、阿久津さんのつくる米はなぜ評価されるのだろうか。</p>



<h2 class="wp-block-heading">米の生産に適した土地･大田原市</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3249.jpg" alt="" class="wp-image-54895" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3249.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3249-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3249-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>大田原市は「那須野が原」といわれる栃木県北部の那須地域にある広大な扇状地に位置する。日本三大疏水のひとつ「那須疏水」が流れる土地だ。那須連山から流れる水は、ミネラルがたっぷり含まれた伏流水。豊かな水源があるから、米作りに適している。</p>



<p>もちろん、水だけではない。肥沃な土壌があり、夏には十分な温度と日照で稲の生育を促進し、冬の寒さは害虫の発生を抑えるなどの気候条件や、水の管理がしやすくて大規模な水田を展開しやすい平坦な地形など好条件が重なり米どころになっている。</p>



<p>大田原市の語源の由来は「大俵（おおたわら）」といわれており、昔から米の生産が盛んな地域なのである。</p>



<h3 class="wp-block-heading">米の収穫量ランキング上位なのに、知名度が低い栃木県産米</h3>



<p>栃木県の米の生産は、2021年に農林水産省が発表した「水陸稲の時期別作柄及び収穫量（全国農業地域別･都道府県別）」データによると、収穫量のランキングは全国8位である。しかし、栃木産米はあまり有名ではない。それは、首都圏に近いという立地を活かして業務用米が主流になっているからだ。</p>



<p>業務用米とは、スーパーなどで販売される家庭用のお米ではなく、外食チェーンやコンビニのお弁当、給食などで使われるお米のこと。私たちが口にする機会は多いものの、食べる時に産地や銘柄を目にすることが少ないため、「栃木の米」としての認知度が広がりにくい側面がある。</p>



<p>実際、2017年の農林水産省のデータでは業務用向けの販売割合が高い上位10県で1位を記録し、7割近い数字が業務用向けになっている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">知名度はないけれど、美味しい米ができる土地</h3>



<p>そんな環境で米作りをおこなう阿久津さん。実家が農家だったこともあり、大学を卒業してから農業にたずさわるようになり20年ほど経つという。今では共に米作りをおこなう父の跡を継いで5代目となった。</p>



<p>転機が訪れたのは約8年前にはじめて出品した「米･食味分析鑑定コンクール」だ。</p>



<p>阿久津さんは食味コンクールの存在は知っていたものの、それまで出品には至っていなかった。しかし、「この地域のお米は美味しい」、何より毎日食べている「自分のうちのお米はもっと美味しい！」という確かな自信はあったという。そこで、誰でも出品できることを知り、「出したら賞が取れるのでは？」と考え、楽な気持ちで出品した、と当時を振り返る。</p>



<p>しかし、初出品となる2016年「第18回米･食味分析鑑定コンクール」において、いきなり「都道府県代表 お米選手権」部門で特別優秀賞を受賞。自身の作るコシヒカリにこだわりはあったし、自信もあった。「なんだ、やっぱり出品すれば受賞できるじゃないか」と思った一方で、「コシヒカリ」での上位入賞の限界も感じたという。</p>



<p>というのも、コシヒカリは国内で最も作られている品種ゆえに、コンクールでも出品数が圧倒的に多く、全国の生産者がこぞって出品する。「コシヒカリでは、これより上を目指すのは厳しい」と限界を感じていた時、自分なりに「何かないか？」と探しはじめて出会ったのが「ゆうだい21」だった。</p>



<h2 class="wp-block-heading">宇都宮大学で生まれた品種「ゆうだい21」との出会い</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3309.jpg" alt="" class="wp-image-54896" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3309.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3309-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3309-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>ちょうどその頃「米･食味分析鑑定コンクール」で、ゆうだい21という品種が国際総合部門で金賞を受賞し始めた。</p>



<p>ゆうだい21は地元栃木県にある宇都宮大学の農学部附属農場で偶然発見した稲穂の株を元に、20年もの年月をかけて開発し2010年に品種登録された、国立大学生まれの米である。稲丈が伸びて倒伏しやすく、肥料や水分管理が繊細で技術を要するため、栽培難易度は高いとされているが、中山間地など手間をかけられる環境で真価を発揮し、コシヒカリ並かそれ以上の収量･品質を目指せる品種だ。さらにゆうだい21は、甘みが強く、米そのものの味がしっかりしているため、一般消費者にも受け入れられるとゆうだい21の可能性を直感し、翌年（2017年）からゆうだい21をつくることを決めたのだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ゆうだい21をつくる前からの取り組み</h3>



<p>ゆうだい21をつくる前から、阿久津さんは「農薬を使わずお米をつくりたい」という思いを強め、農薬不使用栽培に取り組んでいた。きっかけは、家族のアレルギーを改善したいという考えからだったそう。</p>



<p>草取りから大変な農薬不使用栽培は、先代でもある父の理解を得るのに時間がかかったが、小さい面積から始めて、少しずつ認めてもらえるようになったという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ゆうだい21でも農薬不使用栽培を取り入れる</h3>



<p>そんな経緯があることから、ゆうだい21は農薬不使用で、3反歩（テニスコート約12面分）の栽培から始めた。</p>



<p>さらに少しずつ生産量を増やし、つくり始めて4年目には主食用の米を約4ヘクタールつくっているなかでゆうだい21を半分以上栽培したという。</p>



<h2 class="wp-block-heading">なぜ阿久津さんがつくる「ゆうだい21」は美味しいのか</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3320.jpg" alt="" class="wp-image-54897" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3320.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3320-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3320-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>ゆうだい21の特徴は、粒が大きくてツヤがあり見た目がキレイという印象。食べてみるとうま味が強くてバランスが良く、噛むほどに甘みを感じられると評価されている。</p>



<p>実際に食した方が「美味しい」と言って年々需要が増えており、阿久津農園でも栽培面積を毎年拡大させているという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">評価される品種でも「阿久津農園」が選ばれた理由</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3291.jpg" alt="" class="wp-image-54898" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3291.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3291-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3291-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>先にも述べたが、阿久津農園がある大田原市は米をつくるのに適した土地である。米は夜の気温が下がると美味しさの養分を吸い上げて穂に運ぶといわれている。</p>



<p>阿久津農園は山に囲まれており、標高は200m。日中と夜の温度差が大きく、味に影響を与えていると考えられる。また、近くを流れる蛇尾川（さびがわ）から田んぼに水を引き込むが、この蛇尾川は阿久津農園から上流4kmほどは地面の下を流れている川になる。そのため水温が低い状態で田んぼに引き込むことができ、水温の低さで夜の温度が下がりやすく、味に影響を与えているのだそう。</p>



<p>さらに阿久津農園の田んぼは、河川敷に位置する場所にありミネラルが豊富で肥沃（ひよく）な土壌というのが、通常でも美味しいゆうだい21をさらに美味しくする理由だろう。</p>



<h3 class="wp-block-heading">農薬不使用栽培がゆうだい21のポテンシャルを引き上げた</h3>



<p>しかし、それだけではない。阿久津さんが取り組んできた農薬不使用栽培も理由のひとつだろう。</p>



<p>農薬不使用栽培で一番難しいのは雑草の除草作業だという。</p>



<p>その除草を可能にするために、植え付ける株と株の間を広げて、縦横から除草できるようにしているそう。通常苗は、1坪当たり50株植えるところ、農薬不使用のゆうだい21は「37株植え」という植え方にして4割ほど株を減らしている。</p>



<p>疎植栽培で株間が広くなると穂がV字に広がる空間ができ、株元の葉まで太陽の光がしっかりとあたる。また、栄養が行き渡るため大きな穂に育ちやすい。</p>



<p>さらに、株間の風通しが良くなり「いもち病」や「紋枯病」などの病気が発生しにくく、丈夫な稲を作ることができるという。</p>



<p>もちろん除草剤は使わないが、代わりに酵母菌や納豆菌、虫が嫌うレモングラスの抽出液など天然由来のものを散布して農薬不使用栽培を実現。それでも、時期によっては毎日田んぼに入って人の手で除草するという。</p>



<p>手間ひまかけてつくり上げた阿久津さんのゆうだい21は評判も高く、三越や伊勢丹、ザ･リッツ･カールトン日光などに提供。2025年にはニューヨークやロサンゼルスに店舗を構える日本産米専門店「the rice factory 」での取り扱いがはじまった。</p>



<p>特に海外は農薬不使用栽培の需要が高く、阿久津さんの取り組みが評価されている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ゆうだい21の栽培1年目から高い評価を受ける</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3296.jpg" alt="" class="wp-image-54899" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3296.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3296-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/07/SOL3296-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>阿久津農園がつくるゆうだい21は、つくり始めた１年目から「米･食味分析鑑定コンクール」の都道府県部門で金賞を受賞。</p>



<p>次の年は最上位部門である国際総合部門で特別優秀賞、４年目になる「第23回米･食味分析鑑定コンクール」では国際総合部門で金賞を受賞。「米･食味分析鑑定コンクール」で金賞を受賞した玄米の中から、「金芽米」で有名な米の総合メーカーである東洋ライスが独自基準で「美味と生命力」を重視して厳選した最高級の玄米を指す、東洋ライス主催の「東洋ライス世界最高米2022」に認定され、全国でたった4名の生産者の1人になり、世界最高米の原料米に選ばれた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ゆうだい21の伝道師</h3>



<p>今後はゆうだい21の生みの親でもある宇都宮大学が市町村などと組み、ゆうだい21で町おこしをおこなう計画もあるそうだ。</p>



<p>阿久津さんは宇都宮大学から「ゆうだい21の伝道師」に任命され、地元の生産者に栽培方法などを伝えていく。</p>



<p>ゆうだい21をきっかけに栃木産の米が全国で認知され、そこから品種を限定することなくすべての栃木県産米が注目を浴びる、そんな日が訪れたら良い。</p>



<p>そのためにも、まずは「ほかの品種とはちがった美味しさを持つ米『ゆうだい21』を食べてもらいたい」と、阿久津さんは伝道師の看板と責任を背負い、今日も普及の活動を続けていく。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/54888/">栃木生まれの「ゆうだい21」で米づくりに向き合う「阿久津農園」阿久津政英さん／栃木県大田原市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>食べておいしいお米を追求し、日本一に輝いた「会津猪苗代カンダファーム」神田 忍さん／福島県猪苗代町</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 27 Nov 2025 04:29:53 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[ゆうだい21]]></category>
		<category><![CDATA[第26回米･食味分析鑑定コンクール国際大会]]></category>
		<category><![CDATA[国際総合部門･金賞]]></category>
		<category><![CDATA[農業]]></category>
		<category><![CDATA[米]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8110.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>美しい水田が広がる福島県猪苗代町（いなわしろまち）で日本一の米作りを目指して邁進する「会津猪苗代カンダファーム」の神田忍さん。試行錯誤を重ね、2024年に「第26回米･食味分析鑑定コンクール国際大会」で最高賞となる「国際 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8110.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>美しい水田が広がる福島県猪苗代町（いなわしろまち）で日本一の米作りを目指して邁進する「会津猪苗代カンダファーム」の神田忍さん。試行錯誤を重ね、2024年に「第26回米･食味分析鑑定コンクール国際大会」で最高賞となる「国際総合部門･金賞」を受賞した。日本一の夢を叶えた神田さんの米作りとは。</p>



<h2 class="wp-block-heading">お米にとっての最後の楽園に</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8154.jpg" alt="" class="wp-image-53541" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8154.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8154-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8154-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>会津猪苗代カンダファーム（以下、カンダファーム）のある猪苗代町は、会津磐梯山（ばんだいさん）と猪苗代湖に囲まれた全国有数の景勝地。標高500ｍ以上にも関わらず、広大な水田が一面に広がっており、磐梯山系の豊富な雪解け水に恵まれ、有機質土壌の田んぼも点在する。スキー場のある豪雪地帯としても知られ、統計開始以来、一度も猛暑日を観測していなかったそう。「寒暖差が激しいこの地域は、温暖化が進む今、お米にとって“最後の楽園”かもしれません」と神田さんに笑顔があふれる。</p>



<h3 class="wp-block-heading">営業職から農家へ転身し、卸売りから直販へ</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8025.jpg" alt="" class="wp-image-53542" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8025.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8025-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8025-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>大学卒業後、サラリーマンとしてキャリアを築いてきた神田さんの転機となったのが、家業を継いでいたお兄さんの急逝だった。兄の遺志を継ぎ、農家と民宿を営むご両親を支えるために2011年に30歳で就農したが、1か月後に東日本大震災が発生。農業にも甚大な被害をもたらし、風評被害の影響で米の価格が急落した。神田さんは現状を打破する方法を模索するうちに、営業職の経験を生かして直販への切り替えを決めた。「JAなど卸先への価格は大幅に下がって売り上げが激減していたので、米は自分で売っていく時代になると思ったのが始まりです。しかし、当初は売り上げが少なく、消費者に選ばれるためには品質の良さとブランドを作り上げていく必要があると実感しました」と振り返る。そこで目標としたのが、10年後の40歳までに米のコンクールで受賞すること。ここから日本一を目指す挑戦が始まった。</p>



<p>ちなみに神田さんが金賞を受賞した「米･食味分析鑑定コンクール国際大会」は、米･食味鑑定士協会が主催している“お米のコンクール”のこと。お米の検査といえば「等級検査」のみが主流であった2000年当時、お米の食味にこだわり、衰退しつつあった「地方･農業･稲作の復興」を後押しするべく、コンクールがスタート。第1回大会は400に満たない出品数での始まりだったが、今や5,000もの総出品があり、数多くの自治体との共催によって、世界最大規模のお米のコンクールへと成長した。また、第10回より国際大会となり、コンクール受賞者のお米は、国内はもとより海外でも高い評価を得ている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">毎年10パターン以上の試験栽培でデータを蓄積</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8030.jpg" alt="" class="wp-image-53543" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8030.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8030-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8030-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>独学による研究を進めるために、まずは毎年10パターンの試験栽培を実施。品種や栽培方法、与える肥料の量や稲を刈るタイミングなどを変えながら検証し、品質の改善に取り組んでいった。周囲からは「神田さんの田んぼはまだ穂が出ていないけれど大丈夫なの？」と言われるなど反応も様々だったと言う。試験栽培した米は食味計の測定や実食により最良ロットを選定し、次年度はさらに10パターン以上の試験栽培に挑戦。この独自の試験栽培を継続してデータを蓄積し、納得できる栽培方法を確立していった。</p>



<h3 class="wp-block-heading">出会いに感謝。自分で切り開いて夢を叶えていく</h3>



<p>米作りを通して出会ってきた人々も神田さんに大きな影響と幸運を与えてくれた。「日本一の米の産地･南魚沼には米作りの師匠がいます。コンクールでの出会いを機に毎年訪れ、肥料や田植え、刈り取り時期など細部まで教えていただきました。また、日本一を獲得した農家への研修視察や全国の米農家さんとの交流もずっと続けています」と楽しそうに話してくれた。営業マンとして培ってきたコミュニケーション力を発揮し、積極的に出かけて良い米づくりを学んで吸収できることも神田さんの大きな強みだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">食卓を彩るプレミアム米「ゆうだい21」</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8160.jpg" alt="" class="wp-image-53544" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8160.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8160-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8160-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>10パターン以上の試験栽培を継続する中で大切に育ててきたのが、プレミアム米「ゆうだい21」。宇都宮大学の開発プロジェクトの中から生まれた「奇跡の米」と呼ばれる品種で、粘り気があり、強いうまみと甘みが特徴。コンクールで日本一を取った米農家たちも認める品種に取り組み、神田さんは日本一を目指してきた。「標高が高く低温になる猪苗代では、冷害に強い「ひとめぼれ」をメインに栽培していましたが、試行錯誤を重ねる中で土地に合った肥料設計や栽培方法に成功。「ゆうだい21」は私が重視している食感や粒感、肌触り、お米としての存在感があります」。</p>



<p>カンダファームの米の収穫は、もち米から始まり、ひとめぼれ、ゆうだい21へ続く。直販は始めた当初は売り上げは少なく厳しい状況が続いたが、購入した方の評判は高く、リピートも増加。さらに、受賞を機に広く認知されるようになり、売り上げも目標を達成するようになっていった。炊きたてはもちろん、時間がたっても変わらないおいしさが評判を呼び、毎年完売する人気ぶりだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">農業はクリエイティブな仕事。目標は、5年連続日本一！</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX7998.jpg" alt="" class="wp-image-53545" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX7998.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX7998-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX7998-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>（7998）</p>



<p>カンダファームの「ゆうだい21」は、2024年に開催された日本最多の出品数を誇る「第26回米･食味分析鑑定コンクール国際大会」で最高賞となる「国際総合部門･金賞」を受賞。神田さんが44歳の時だった。ついに、日本一を叶えた神田さんの次なる目標は、5年連続の日本一だ。「受賞して、そこで立ち止まったら進歩がないと思っています。自分が満足できるかどうかが大切なので、これからも毎年挑戦して5年連続受賞を目指します。なぜ5年連続なのかというと、2026年から3年連続でこの大会が福島県で開催されるから。そのためにも、常に挑戦者でいたいんです。農業は地味な仕事のように思えますが、明確な目標があると非常にクリエイティブで、こんなにおもしろい仕事はないですね」と大きなやりがいを感じている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">精米機の厳しい設定も、おいしさの秘密</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8057.jpg" alt="" class="wp-image-53546" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8057.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8057-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8057-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>現在は30パターンもの試験栽培を行い、精米にも大きなこだわりを持つ神田さん。本来は色彩選別機を何度も通せばきれいになるが、米を傷つけたくないために1回だけ通して厳しいジャッジをしていると言う。機械のラインを厳しく設定することで、通常は透明感のある米粒の中で乳白色に濁った「白濁」や粒の腹部が白く濁った「腹白」などを取り除けるため、雑味のないおいしいお米が出来上がる。白濁や腹白などの濁った粒は食べても味に問題はないが、生育中に天候の影響（高温や日照不足など）で発生するため、米のでんぷんが不十分とされており、ご飯がやわらかくなる原因となる。</p>



<p>「コンクールに出品するために厳しく設定していたものを通常の販売用にも対応したことで、理想的なおいしいお米になりました」と明言する。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「日本一を目指す米」と「究極の普段食」を２本柱に</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8148.jpg" alt="" class="wp-image-53547" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8148.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8148-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/11/XXXX8148-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>有機栽培による「ゆうだい21」の可能性にも挑戦する中で大切なことは草対策だと言う。収穫量を増やし、病害虫や雑草を防ぐために化学肥料や農薬を使用する「慣行栽培」より植える苗の量を減らして、光合成を促進するため、雑草対策にも余念がない。「農業は天職なので苦労とは思っていません。営業マンの時より輝いていると自分で思っており、子どもたちにも誇れる仕事です」と愛する家族とともに田んぼを見つめる神田さん。</p>



<p>5代目を継いで以来、２本柱で栽培に取り組んでおり、そのひとつは「日本一を目指す米」。もう１つは手頃な価格で食べ盛りの子どもたちもお腹いっぱいになれる「究極の普段食」だ。今後も日本一を目指しながら、毎日の食卓にも幸せを届けてくれるに違いない。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/53532/">食べておいしいお米を追求し、日本一に輝いた「会津猪苗代カンダファーム」神田 忍さん／福島県猪苗代町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>山形の米作りのレジェンドが考える農業と人の未来 「遠藤農園」遠藤五一さん／山形県高畠町</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 29 Apr 2023 01:00:15 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[高畠町]]></category>
		<category><![CDATA[農業]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-002-1-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>「全国 米・食味分析鑑定コンクール」において4年連続で最高位の金賞を受賞し、2007年には殿堂入りした、現在日本に7名しかいない「ダイヤモンド褒賞受賞」の栄誉を手にした山形県高畠町の遠藤五一さんの農園。農薬や化学肥料など [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/36577/">山形の米作りのレジェンドが考える農業と人の未来 「遠藤農園」遠藤五一さん／山形県高畠町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-002-1-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-center"><strong>「全国 米・食味分析鑑定コンクール」において4年連続で最高位の金賞を受賞し、<br>2007年には殿堂入りした、現在日本に7名しかいない「ダイヤモンド褒賞受賞」の栄誉を手にした山形県高畠町の遠藤五一さんの農園。<br>農薬や化学肥料などを極力使わず、環境を守り自然と共生するための栽培方法を実践。<br>30年先を見据えた農業をし、全国の生産地に足を運んで指導をしています。</strong></p>







<p>山形県南東部に位置する高畠町で30年以上有機農業に従事する「<a href="https://www.endonouen.jp/" target="_blank" rel="noopener" title="">遠藤農園</a>」の主、遠藤五一さん。有機JAS認証をとった肥料のみを使って生産される米は、国内外の米を一堂に集め、審査･評価を行う日本最大の米の品評会「米･食味分析鑑定コンクール」にて、4年連続金賞を受賞するなど高い評価を得ている。近年では後進の育成にも力を入れる遠藤さんのもとを訪れた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">山形県での農業45年目に米作りを振り返る</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-019-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36584" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-019-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-019-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-019-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-019.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>山形県高畠町の上和田地区。この地に江戸時代から続く農家の12代目として生まれたのが、<strong>「日本一の米職人」</strong>と言われ、上和田有機米生産組合の組合長もつとめる遠藤五一さんだ。 米作りに携わって今年で45年目という節目を迎える遠藤さんを一躍有名にしたのが、自身の田んぼで生産される安心･安全な米。30年以上前、何よりも家族の健康のためにたったひとりで有機農法を始めたというが、当初は苦労の連続だったという。何しろ当時の主流は、化学肥料を用いた増産。 地元では次第に理解してくれる仲間も少しずつ増え、一時は集落の半分ほどの農家が有機農業に着手するに至ったが、手間がかかり量産が見込めない有機栽培米はなかなか世間に理解されず、上和田有機米生産組合の販売部長として東京の米屋を一軒ずつ回ったこともあったのだとか。</p>



<figure class="wp-block-gallery has-nested-images columns-default is-cropped wp-block-gallery-1 is-layout-flex wp-block-gallery-is-layout-flex">
<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="681" data-id="36857" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/1682394829092-1024x681.jpg" alt="" class="wp-image-36857" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/1682394829092-1024x681.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/1682394829092-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/1682394829092-768x511.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/1682394829092-1536x1022.jpg 1536w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/1682394829092.jpg 1569w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>
</figure>



<h3 class="wp-block-heading">日本に7人の「ダイヤモンド褒賞」受賞者に</h3>



<p>しかし2002年から参入した「米･食味分析鑑定コンクール」で、事情は一変する。初年度の入賞はならなかったものの、<strong>翌2003年から4年連続の金賞を受賞し、2007年には米・食味分析鑑定コンクールにて連続受賞</strong>。その結果、有機JAS認定保持と無農薬・無化学肥料栽培者のみが受賞でき<span class="swl-marker mark_yellow">、全国でも7人しか受章していない<strong>「ダイヤモンド褒賞」を授与された</strong>。</span></p>



<p>コンクールという挑戦の蓄積が今の評価に繋がったと遠藤さんは言うが、同時に今の日本の農業に危機感を覚えているという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「自立できる農業」という教え</h3>



<p><strong>「日本の農業の仕組みが回っていない。今、農家のおよそ93%が赤字</strong>だ」と遠藤さんは言った。</p>



<p>1970年から始まった減反政策は2018年に廃止されたものの、家族が食べていくだけの収入を得るには耕作面積を増やすしかなく、量をとるか質をとるかの選択を農家は求められているという。そのうえ、農業には厳しい自然との闘いがつきものだ。つまるところ、若い人が新規参入せず、また離農者も増えているのだとか。しかし、国内で食料がとれなければ輸入すればいいという姿勢は、自分の命を他に預けるのと同じこと。だからこそ、米の価格なども農協任せでなく国が主導で関わり、生産者の保護に乗り出してほしいと言う遠藤さんは、かつて言われた<strong>「自立のできる農業を」</strong>という教えを今でも心に留めているという。自立でき、自然と共存し、再生産可能な農業に取り組むことが、生産者だけでなく消費者も助けることに繋がるからだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">遠藤さんの栽培する米</h2>



<h3 class="wp-block-heading">おかずのいらない米・つや姫・コシヒカリ・雪若丸</h3>



<p>遠藤さんが栽培するのは、<strong>つや姫、コシヒカリ、雪若丸、ゆうだい21</strong>。<span class="swl-marker mark_yellow">特に、稲が多品種より長く生長するため倒伏の危険性があるのに加え、量がとれない難しい米だという「ゆうだい21」は、「米･食味分析鑑定コンクール」の国際大会で最高位の金賞に輝いたことでも知られる。</span></p>



<p>高畠町の豊かな自然と山から注がれる清涼で豊富な天然水で行う米作りには、農薬や除草剤を使わないため、雑草取りや虫除けも自分たちの手で行うという労力がかかる。しかしその分、田んぼにすむ微生物が土に養分を与え、肥沃な土壌になるという。さらに化学肥料ではなく有機JAS認証の肥料やミネラル分を投入することが、食味にも良い影響を与えるのだとか。炊き上がりのつやだけでなく、炊き立ての米から立ち上る馥郁たるかおり、噛むほどに感じられる米本来のうまみや甘みにより、遠藤さんが作る米には<strong>おかずがいらない</strong>とも言われている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">後進の育成で安全な米を未来へ</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-020-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36590" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-020-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-020-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-020-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-020.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>遠藤さんが近年ますます力を入れているのが、<strong>これからの米作りを担う農家の育成</strong>だ。2017年に創設された「やまがた有機農業の匠」のひとりに認定され、全国各地、時には海外でも作付け指導を行っている。現地に行くのが難しい時はZoomなどのオンライン通話をも駆使して勉強会を開き、発信すると同時に各産地からの情報収集をしているという。</p>



<p>また、作付け指導の傍ら農福連携の事業にも取り組み、滋賀県日野町にある社会福祉法人「わたむきの里福祉会」の障がい者120人とともに米作りを行ったことも。障がいをもつ人たちの所得向上の目的もあって始まったこの栽培指導だったが、実に2020年の「第22回 米・食味分析鑑定コンクール」の国際部門で、わたむきの里事業所が作った米が最高賞の金賞に選ばれた。</p>



<p><strong>色々な人が安全な米を食べられるよう自分ができる努力をする</strong>と語る遠藤さんだが、その米作りの強い味方のひとつは、意外なことにずっとつけている日記だという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">日記を米作りの力強い武器に</h3>



<p>農家にとって味方にも敵にもなる自然。</p>



<p>米農家として長いキャリアを持つ遠藤さんは、<span class="swl-marker mark_yellow"><strong>日々の天気やできごとを欠かさず日記に残している</strong>という。その記録は膨大なデータとなり、未来の予測と対策に役立っている。</span>何事も経験している人にはかなわないが、この日記は遠藤さん自身の経験の蓄積といえるだろう。今では米作りの力強い武器となっているため、日記を書くことを息子にもすすめているそうだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">安全なものを食べて体の中をブランド化してほしい</h2>



<h3 class="wp-block-heading">消費者求めるものを作る</h3>



<p>米農家として1年365日米と向き合っている中で心がけているのは、<strong>消費者目線を忘れない米作り</strong>。<br></p>



<p>最近の消費者は健康への意識もさることながら、舌が肥えているため「有機農法」というだけでは売れないのだとか。近年好まれる米の傾向は、見た目にも白度が強く食感はモチモチとしており、かつ冷めても美味しく食べられるもの。それらの要素を兼ね備えた安全・安心な米作りを日々行っているが、消費者が求める米を作るのはもちろん、挑戦したいこともあるという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">生きている間に何ができるか考える</h3>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-006-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36593" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-006-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-006-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-006-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-006.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>これまでに数々の受賞歴があり、米作りのレジェンドとも呼ばれる遠藤さんだが、「賞を獲るのはチャレンジ」だという。農家という仕事は基本的に個人で、会社組織にあるような昇進や昇給といったわかりやすい評価がないため、周りから褒められるという機会はあまりない。しかし、受賞すると表彰状がもらえ、今後を期待されることがやりがいに繋がっているのだとか。実際に、遠藤さん宅の茶の間にはこれまで受賞してきたコンクールの賞状が並んでおり、その挑戦の歴史が垣間見える。</p>



<p>加えて現在挑戦中なのが、先に述べた後進の育成だ。指導者として全国各地を飛び回る中で目指しているのは、<strong>「安心・安全で美味しい米を作る生産者を各県に1人つくる」</strong>ことだという。その1人を通じて各県内に情報が拡がっていけば、化学肥料に頼らない安全な米ができるのではないかと遠藤さんは考えている。</p>



<p>今でも「農家は60才を過ぎて一人前」と言われる中で、遠藤さんが有機農法に取り組み、各地で講演を始めたのはまだ40才頃のことだった。当時は「若造が何か言っている」と思われる節もあったが、60才を過ぎた今では、その話に真摯に耳を傾けてくれる多くの仲間に恵まれている。</p>



<p><strong>「自分が生きている間に何ができるかを考えている」</strong>と語り、様々な挑戦を続けている遠藤さんを突き動かすのは、農業とは命の産業だからという思いだ。<br></p>



<h3 class="wp-block-heading">農業は医者よりも前にいる</h3>



<p>「具合が悪くなれば人は医者にかかるが、人の体を作る食べ物を生産する<strong>農業は、医者の前にいる存在だ</strong>」と、遠藤さんは常日頃から言っているという。<span class="swl-marker mark_yellow">健康であるためには安全な食べ物を口にする必要があり、その安全な食べ物を作るのは農家の仕事。</span>しかし、人間の考え方が以前と変わらず質より量を求めていたら、土も変わらないし米も変わらない。命に直結する食べ物を作る農家には、食べる人に安全を届ける必要がある。最近では洋服や服飾品にいわゆるブランド品を買う人がいるが、安全な食べ物を口にして、表面だけでなく<strong>体の内部もブランド化してほしい</strong>、と遠藤さんは語った。</p>



<h2 class="wp-block-heading">自分も家族も健康に、幸せでいるために</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-011-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36587" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-011-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-011-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-011-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20230208-3-011.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure></div>


<p>何のために農家をしているのか、と尋ねられることがあるそうだ。大抵の場合、「食べていくため」と答えるが、それは手段。<span class="swl-marker mark_yellow">本質的には、<strong>自分も家族も健康に、幸せでいるために、</strong>だという。安全でない米を生産して最初に影響があるのは、自分の生産物を口にする農家とその家族。だからこそ、まず自分が、そして自分の家族が安心して食べられるものを作るために有機農法を行っている。</span></p>



<p>「遠藤農園」訪問時、しきりに到着時間を質問された。それは、米の炊き上がりを取材の時間に合わせるから、という気遣いだった。この日の試食は、遠藤さんの田んぼで収穫した「つや姫」。美味しいお米を最高に美味しい状態で食べてほしいという思いが詰まった、いわば作品だ。</p>



<p>地元で米作りに携わりながら、技術指導や販売促進イベントで全国を飛び回る遠藤さん。忙しい日々を送りながらも、その顏に浮かぶのは、日本の米作りはまだまだ大丈夫だと私たちに希望を持たせる笑顔だった。</p>


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					<span class="p-blogCard__caption">NIHONMONO &#8211; 「にほん」の「ほんも&#8230;</span>
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						<a class="p-blogCard__title" href="https://nihonmono.jp/article/38013/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">世界が認めた自然栽培。山形の自然が育んだ「米の匠 みのりガーデン」の米 &#8211; NIHONMONO</a>
						<span class="p-blogCard__excerpt">2022年、「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」「お米日本一コンテストinしずおか」といった国内最大級の米のコンクールで立て続けに金賞を受賞した「米の匠 みのりガー&#8230;</span>					</div>
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