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	<title>たねや - NIHONMONO</title>
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		<title>自然を利用する時代から自然に学ぶ時代へ 老舗和菓子屋「たねや」が目指す未来とは/滋賀県近江八幡市</title>
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		<pubDate>Tue, 27 Sep 2022 02:41:20 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/main-9.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>近江商人にルーツを持つ有名企業は数多くあるが、全国的な知名度を誇りながら、今なお近江に拠点を置く会社は少ないのかもしれない。周囲の水郷や緑を活かした美しい原風景を再現し、「自然に学ぶ」ものづくりを目指す「たねや」グループ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/main-9.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>近江商人にルーツを持つ有名企業は数多くあるが、全国的な知名度を誇りながら、今なお近江に拠点を置く会社は少ないのかもしれない。周囲の水郷や緑を活かした美しい原風景を再現し、「自然に学ぶ」ものづくりを目指す「たねや」グループCEOの山本昌仁さんを訪ね、その想いを聞いた。<br> </p>



<h2 class="wp-block-heading">材木商から和菓子屋へ。創業150年の老舗和菓子屋</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/kiji1-7.jpg" alt="" class="wp-image-31997"/></figure></div>


<p> </p>



<p>たねやの創業は、今から150年前。江戸時代には材木商、その後穀物などの種子販売を手掛け、1872年（明治5年）に小さなお菓子屋を始めたのが、たねやの始まりだ。</p>



<p>創業の地は、琵琶湖の東側に位置する滋賀県近江八幡市。時代の流れに合わせて次々に商売の形を変えていったのも、かつてこの地で活躍した近江商人の気質があったのかもしれない。扱うものが種からお菓子に変わっても人々からは呼び慣れた「種屋」の名前で親しまれ、地域の人々につけてもらった大切な名前として、今も<strong>「たねや」</strong>を名乗り続けている。<br></p>



<h3 class="wp-block-heading">戦後6年目には洋菓子の製造をスタート</h3>



<p>菓子屋として歩み始めた当初より和菓子に専念してきたたねやが洋菓子の製造を始めたきっかけに、「青い目の近江商人」といわれた建築家<strong>ウィリアム・メレル・ヴォーリズ</strong>の存在があった。まだまだ和の暮らしが主流だった当時、店の向かいにあったヴォーリズ家では、3時になると庭にテーブルを出してティータイムが開かれていた。誰もが一生懸命働く昼間に、芝生の上でくつろぎながらケーキやクッキーを食べる。当時としてはあり得ない光景だが、ヴォーリズ家との交流を通じてアメリカ文化を学ぶうちに「これからは、こういう時代になっていくのかもしれない」と、<strong>戦後間もない1951年に洋菓子の製造を開始</strong>した。</p>



<p>のちに洋菓子部門は独立し、バームクーヘンで知られる「クラブハリエ」が誕生する。和菓子のたねやと、洋菓子のクラブハリエ。二つのブランドでしっかりと基盤を築き、刺激を与え合うことでたねやグループ独自の味を確立していった。<br></p>



<h3 class="wp-block-heading">お菓子づくりは地域に根差してこそ</h3>



<p>近江八幡市では、毎年3月中旬に春の訪れを告げる伝統の火祭り「左義長まつり」が行われる。たねやではこの時期限定で、みずみずしい青竹に水羊羹を流し入れた「竹羊羹（たけようかん）」を販売する。この竹羊羹が買えるのは、<strong>1年のうちでたったの2日間</strong>。販売期間を延ばせばもっと売れることは間違いないが、それはしないという。<strong>お菓子屋の商売は、歴史、伝統、文化に裏打ちされるもの</strong>。自分たちの商売よりも、地域に溶け込むことを大切に。この時期にしかないお菓子、この歳時だけに出すお菓子をどんなに手間がかかってもつくり続けてきた、たねやの伝統と思いが込められている。<br></p>



<h2 class="wp-block-heading">鞄持ちから始めて最年少で「名誉総裁工芸文化賞」を受賞</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/kiji2-9.jpg" alt="" class="wp-image-31998"/></figure></div>


<p> </p>



<p>現在の当主は、10代目の<strong>山本昌仁さん</strong>。鞄持ちから始めて10年間、師匠について修業を積んだという。24歳の時に全国菓子大博覧会にて「名誉総裁工芸文化賞」を当時最年少で受賞した。「近江八幡で生まれ育った私には、お菓子をつくりたいというよりも前に、<strong>地元近江八幡の味</strong>を地域の方々やお客様に提供したいという思いがあります。職人は自分の技を追求することに重きを置きがちですが、続けていくには、あくまで<strong>お客様に認めてもらうこと、地域に根ざすことが重要</strong>。売り手だけ、買い手だけでなく、世間にとっても良くなければならない。このことを、常に心に置きながらお菓子づくりを続けています」と山本さんは語る。<br></p>



<h3 class="wp-block-heading">先代の味を残すという考え方は一切ない</h3>



<p>意外なことに、たねやには「先代の味を残す」という考え方は一切ないという。代が替わるごとに、基本的には<strong>すべての商品をリニューアルする</strong>。素材の分量やつくり方も一から見直すが、長年のお客様から「前と変わったね」と言われたら職人としては失格。<strong>「前と変わらずおいしいね」</strong>と言われることがプロの証だという。</p>



<p>世の中が変われば、お菓子も変わらないといけない。例えばひと昔前は、自動販売機でお茶や水が売られることはなかったが、今では当たり前になっている。時代を追うごとに人間の舌も需要も変わっていく。<strong>良いものはもちろん残していくが、変えなければならないことはどんどん変えていく</strong>のが、たねやのスタイルであり、つないできた伝統だ。<br></p>



<h2 class="wp-block-heading">“自然に学ぶ”がテーマのつながりの場 ラ コリーナ近江八幡</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/kiji3-9.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p> </p>



<p>現在、たねやグループの店舗は全国に40店以上。滋賀県外や都市部でもずいぶん知られるようになり、山本さん自身も全国各地に足を運ぶことが増えた。</p>



<p>「県外で商売をさせてもらって、自分が生まれた地域で何か新しいことがしたいと考えるようになったのが、『ラ コリーナ近江八幡』をつくったきっかけです。かつての近江商人のように自分の足でいろんな地域を見て歩くことで、<strong>近江八幡でしかできないことは何だろう？</strong>と考えるようになりました」。</p>



<p>最初に決めたのは、「自然に学ぶ」というテーマだ。これまでは自然を利用してきた時代、これからは自然を師として学んでいく時代。「ラ コリーナ」はイタリア語で「丘」という意味だ。この辺りには元々ゆるやかな丘が広がっており、そんな原風景のイメージから、イタリアを代表する建築家ミケーレ・デ・ルッキ氏によって名づけられた。地球温暖化で気候が変わると、本来その土地でとれた米や小豆がとれなくなる。お菓子づくりも続けられなくなるかもしれない。そんな心配から始まった壮大な構想には、この土地の原風景に立ち返り、人と自然が共に生きる“いのち”の在り方を示していきたい、という想いが込められている。<br></p>



<h3 class="wp-block-heading">自然を感じる森の中にさまざまな専門店が点在</h3>



<p>敷地面積は甲子園3つ分。施設の一等地である中央部を占めるのは、なんと<strong>田んぼ</strong>だ。50年後、100年後に大きな森になることを夢見て、ドングリを拾って苗木に育て、敷地内のあらゆる場所に植えた。近くの河川敷まで出かけ、この土地の在来種の雑草を集めて移植した。</p>



<p>芝におおわれた三角屋根が特徴のメインショップは、自然素材をうまく取り入れた建築が特徴で知られる建築家・建築史家の藤森照信氏によるもの。背景に広がる山々を一緒に眺めながら、「この土地に吹く風や、季節の移ろいを感じてもらえるような場所をつくりたい」と話して、この建物が生まれたという。和菓子売場の特徴は、今、たねやがつくっている<strong>全商品を買うことができる</strong>こと。創業時からずっとつくり続けている唯一のお菓子<strong>「栗饅頭」</strong>は、栗を刻み入れた白餡がしっとりと風味が良く、それを包む生地はふっくらこうばしい。洋菓子コーナーの一番人気は、クラブハリエの代名詞ともいわれる<strong>「バームクーヘン」</strong>だ。こちらも発売から70年を超える看板商品で、当時は硬い生地が主流だったバームクーヘンを地域の人々の口に合うようふんわりした食感に仕上げ、バームクーヘンのイメージを覆した。</p>



<p>他にも、<strong>雲のように軽い生地の「たねやカステラ」</strong>が味わえるカステラショップ「栗百本」や、山本さんが「私の宝箱」と呼ぶ「ギフトショップ」など、まるでテーマパークのような驚きと楽しみが行く先々に用意されている。<br></p>



<h3 class="wp-block-heading">お菓子屋の秘密基地「キャンディーファーム」</h3>



<p>広大な敷地の中、よりいっそう緑の多いエリアに分け入ると、<strong>自社農園「キャンディーファーム」</strong>が現れる。ここはたねやグループのスタッフだけが入れる<strong>秘密基地のような場所</strong>。キャンディーファームで育った山野草は、鉢植えになって全国にある店舗に送り出され、各店の店頭に自然の彩りを添えている。</p>



<p>自分たちで土づくりから始めた畑では、農薬を使わず、できる限り人の手で行う米や野菜づくりを実践している。春にはツバメが来て巣を作り、いつの間にか住み着いたカモの親子が自然のままに暮らし、最近ではホタルも見られるようになった。</p>



<p>考え事をする時などは敷地内を一周すれば整理がつくし、自然に触れられる場所をつくったことで、従業員のモチベーションも上がったと山本さんは語る。<br></p>



<h2 class="wp-block-heading">自然が教えてくれたこと</h2>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/09/kiji4-9.jpg" alt="" class="wp-image-32000"/></figure></div>


<p> </p>



<p>自然をベースにした物語のような世界観が人気を集め、ラ コリーナは年間300万人以上が訪れる一大観光スポットになった。</p>



<p>でも、山本さんが何よりもよかったと感じるのは、<strong>自然から多くを学べたこと</strong>。「小さな苗をひとつ植えると、10年もたてば人の背丈を超える立派な木になります。植えた人がいなくなっても木はこの場所で生き続け、景色となり、代々引き継いでいける。自分の代だけで成果を出そうとせず、<strong>私の代でまいた種が何十年後、何百年後に花を咲かせることを考えながら物事を進めていく</strong>のが良いんだな、という考えを自然から学びました」。<br></p>



<h3 class="wp-block-heading">米一粒、小豆一粒を大切に使う商品づくり</h3>



<p>商品をつくる上でたねやが大切にしているのは、<strong>農家の方がつくってくださった材料を無駄にしない</strong>こと。米一粒、小豆一粒をつくるのに、どれだけの手間と年月がかかっているかを常に考えながら、ある工程で残った部分は別の工程で生かすといった仕組みを整えている。 そして、「きれい」や「洗練されている」よりも、最終的には食べて<strong>「おいしい」</strong>と言ってもらえる商品づくりを目指す。これが創業当時から変わらず、たねやが大切にしていることだ。<br></p>



<h3 class="wp-block-heading">人と自然が共に生きる未来へ。たねやの挑戦は続く</h3>



<p>山本さんいわく、「構想の進行度合いはまだ3分の1くらい」。もともとやりたいことはたくさんあったが、自然に目を向けるようになって、やりたいことがさらに増えたという。「社長室にいては新しいことができない」と、全国各地の生産者や興味のある場所を訪ねては話を聞き、そこで得たアイデアを持ち帰って実践してみるのが今の楽しみだそうだ。当代としてできることは精一杯やって、次の代へと引き継いでいく。その継承自体も、自然の流れに寄り添い、学びながら進めていきたい。近江八幡の自然を活かした美しい原風景を見つめながらそう語る山本さんと、たねやの挑戦はこれからも続いていく。 </p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/33057/">自然を利用する時代から自然に学ぶ時代へ 老舗和菓子屋「たねや」が目指す未来とは/滋賀県近江八幡市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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