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	<title>金工 - NIHONMONO</title>
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	<description>「にほん」の「ほんもの」を巡る旅マガジン</description>
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		<title>末永く使い続けられる真鍮のカトラリーを。「Lue」の菊地流架さん／岡山県瀬戸内市</title>
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		<pubDate>Mon, 24 Jun 2024 01:00:58 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5304.54-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>細くまっすぐな柄に、丸っこい匙の部分が印象的な真鍮のスプーン。このスプーンは、菊地流架さんが代表を務め、真鍮のカトラリーや雑貨などを手がけるブランド「Lue（ルー）」のもの。無駄な装飾などいっさいないシンプルなデザインだ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5304.54-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>細くまっすぐな柄に、丸っこい匙の部分が印象的な真鍮のスプーン。このスプーンは、菊地流架さんが代表を務め、真鍮のカトラリーや雑貨などを手がけるブランド「Lue（ルー）」のもの。無駄な装飾などいっさいないシンプルなデザインだからこそ、手仕事ならではの温もりが感じられる。</p>



<h2 class="wp-block-heading">大切なのは、誰が作ったかではない</h2>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5309-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-44886" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5309-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5309-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5309-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5309.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>「<a href="https://www.lue-brass.com/" target="_blank" rel="noopener" title="">Lue</a>」の工房は、岡山市中心部から東へクルマで約40分ほど、瀬戸内市邑久町（せとうちしおくちょう）の、のどかな田園地帯に建つ。妻の実家の納屋を改装した建物で、1階が工房、2階がギャラリーショップとなっている。</p>



<p>真鍮のアクセサリー作家の父親の元に生まれた菊地さんは、高校時代からその手伝いを始めた。独立を考えたとき、父親が手がけていたアクセサリーをそのまま継いでいく自信がなかったことと、料理が好きだったことから、自身は真鍮のカトラリーを専門にしようと決意。2006年に「Lue」というブランド名で活動をスタートした。その名の由来は、子どもの頃の愛称。「僕の名前は、菊地流架（るか）。クリスチャンだった父が、キリスト教徒の信徒・ルカから名付けてくれました。子どもの頃は、「ルーくん」と呼ばれていて、それを元に」。</p>



<h3 class="wp-block-heading">父親の影響を受けた、美しく機能的なスプーン</h3>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5783-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-44887" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5783-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5783-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5783-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5783.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>そして最初に生まれたのが、「ティースプーン」だ。現在も作り続けているこの定番商品にも父親の影響を色濃く受けている。スプーンを作ってみたいと相談したときに、見本のような感じで作ってくれたものが、今の形に近いものだったのだ。特に、菊地さんが注目したのは、柄を叩くことで施される槌目を、デザインではなく持ちやすさのために付けている点だった。無駄な作業がなく、かつ見た目にも美しく、機能的であることに、強く惹かれたという。</p>



<p>さらに、<span class="swl-marker mark_yellow">銅と亜鉛の合金である真鍮の使ううちに酸化して色が落ち着いてくるという特性も気に入っている。使い方や手入れの仕方によって色の変化も変わってくるので、世界にひとつだけのアイテムとして、愛着を持てるからだ。</span></p>



<h3 class="wp-block-heading">末永く使い続けてもらうことが幸せ</h3>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5346-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-44888" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5346-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5346-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5346-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/6L8A5346.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">菊地さんが大切にしているのは、末永く使い続けてもらえること。</span>そこには民藝的な考えも含まれている。「民藝の方にはそう思われないかもしれませんが」と前置きをしたうえで、「<span class="swl-marker mark_yellow">岡山の民藝は、いいものを、同じ形で、安く提供できるように作ることで、長く作り続けていく。</span>そんな職人的な考えに基づいているように感じています。同じ形を作り続けるという点において、「Lue」のアイテムは民藝品に近いイメージなのかなと思っています」と語る。</p>



<p>そのことは、自分の名前が前面に出る作家としてではなく、「Lue」というブランド名で活動していることにもつながる。最初はひとりで始めた工房であったが、現在は製作スタッフ2名と、営業や事務などを担当する1名とともに運営。「自分たちが亡くなったあとも、誰が作ったとか関係なく、このスプーンをずっと使い続けてもらえたらうれしい。僕自身には「Lue」という名前が残ることへのこだわりもない。おもしろがって使ってくれる人がいるとしたらそれが幸せ」と。</p>



<h2 class="wp-block-heading">他者とのかかわりが新たな製品を生む</h2>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/MG_5215-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-45471" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/MG_5215-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/MG_5215-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/MG_5215-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/MG_5215.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>また、「Lue」ではオリジナル製品のほか、店や企業などからオーダーを受けて製作するアイテムも数多く手がけている。京都のレストラン「monk（モンク）」のために作ったピザ取り分け用の「ピザスクープ」や、自動車メーカー・トヨタの「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」から生まれた和菓子用の「黒文字」などが一例だ。それらのアイテムは、多くの人に長く愛されるよう「Lue」としても定番商品化し、継続して販売している。</p>



<h3 class="wp-block-heading">手仕事だけにこだわらない姿勢</h3>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/2a2fcde0d4bccff8a76d1c7f86bfa5b5-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-45472" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/2a2fcde0d4bccff8a76d1c7f86bfa5b5-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/2a2fcde0d4bccff8a76d1c7f86bfa5b5-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/2a2fcde0d4bccff8a76d1c7f86bfa5b5-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/2a2fcde0d4bccff8a76d1c7f86bfa5b5.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>さらに、2013年からは、すべて手作業で行う「ハンドクラフト」以外に、「インダストリアル」というラインでの商品も展開している。その名のとおり、工業製品だ。</p>



<p>工房にこもっての仕事だけでなく、人とかかわる仕事をしてみたいと思ったのがきっかけ。自ら工場をまわり、協力してくれるところを探すことからスタートしたと、当時を振り返る。<span class="swl-marker mark_yellow">「インダストリアル」のラインは、菊地さんが手作業で作った原型を元に、金属加工製品の産地・新潟県燕市の工場で機械生産。手仕事では実現できない、統一された形と薄さ、輝きを備えた製品に。</span>機械生産することで、価格を抑えることにもつながっている。</p>



<p>工業製品である利点を生かすべく、「スタックできること」をこのラインのコンセプトに掲げた。第一作となったのは、アウトドアや子ども用のスプーン兼フォークの「スポーク」。重ねてもかさばらず持ち運びしやすいアイテムが誕生した。工業製品であっても原型がハンドクラフトのため、「Lue」ならではの温かみをまとった製品に仕上がる。もちろん、真鍮ならではの色の経年変化も楽しめる。<span class="swl-marker mark_yellow">機能的で長く使えるアイテムを生み出すためには、どうあるべきか。手仕事だけにこだわらず、最良の方法を選択する。</span>これこそ、菊地さんのもの作りの真髄なのだろう。</p>



<h3 class="wp-block-heading">次なるステップは、自ら楽しむこと</h3>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/MG_6678-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-45473" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/MG_6678-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/MG_6678-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/MG_6678-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/MG_6678.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>ハンドクラフトの製作に関しては、2、3年前からスタッフに仕事をすべて任せられるようにシフトしてきた。それにより、菊地さんの仕事の取り組み方にも変化が。仕事として割り切らずに、「自分も楽しめる、半分遊び感覚での仕事にも挑戦できる」ようになってきたのだ。</p>



<p>たとえば、2022年には、鹿児島県奄美大島の染色工房「金井工芸」で「奄美泥染め」を行う金井志人さんと、兵庫県神戸市の「つくも窯」でスリップウェアを中心に手がける陶芸家の十場天伸さんと、コラボ作品を作った。ひとまずは実験的な試みとしての位置付けだが、ゆくゆくはライターや写真家など、異業種の仲間も巻き込んでの展開をも視野に入れているというから楽しみだ。</p>



<p>そしてもうひとつ、真鍮のオブジェを手がけたい気持ちもあるという。「無理やり作ってもいいものは作れないので、今はまだそっと寝かせている状態です」と菊地さん。無理せず、焦らず、機が熟すのを待つというのが、彼らしい。そんな風にまるで真鍮のごとく、少しずつ変化しながら深い輝きを増していく「Lue」の活動。これから先、菊地さんが心をくすぐられるような楽しい仕事に巡り会えたあかつきには、真鍮の新たな魅力で我々を驚かせてくれるはずだ。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/44881/">末永く使い続けられる真鍮のカトラリーを。「Lue」の菊地流架さん／岡山県瀬戸内市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>小さな町工場から世界的ブランドへ　「バーミキュラ」躍進の裏側/愛知県名古屋市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/38388/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 30 Aug 2023 01:00:05 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/top-4.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>愛知県名古屋市で生まれた鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」。密閉性の高い鋳物ホーロー鍋は、“無水調理” というトレンドを生み、料理愛好家だけではなく一般の家庭でも支持を得ている。バーミキュラを製造する愛知ドビー株式会社は、も [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/top-4.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>愛知県名古屋市で生まれた鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」。<strong>密閉性の高い鋳物ホーロー鍋</strong>は、<strong>“無水調理” </strong>というトレンドを生み、料理愛好家だけではなく一般の家庭でも支持を得ている。バーミキュラを製造する愛知ドビー株式会社は、もともとは下請けの町工場だった。アイディアから生まれた<strong>最高峰の鍋</strong>の魅力に迫る。</p>



<h2 class="wp-block-heading">製造業王国・愛知県で生まれた「最高の鍋」</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2342-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-38393" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2342-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2342-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2342-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2342.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>ものづくりが盛んな愛知県。「令和３年経済センサス」によると、2020年の愛知県の製造品出荷額は全国の約14.6%を占め、44年連続で日本一になった。自動車などの輸送機械産業の発展を支えてきたのが、各部品を製造するメーカー、<strong>いわゆる下請け企業</strong>だ。そして、<strong>高い技術を持つ町工場</strong>から飛び出したアイデアが、ときに<strong>世界を驚かせることもある</strong>。愛知県名古屋市にある「愛知ドビー」もそのひとつだ。彼らが作る<strong>鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」</strong>は、<strong>「町工場から世界最高の製品を作りたい」</strong>という思いから誕生し、今や世界中で流通する一大ヒット商品になっている。バーミキュラの生みの親である愛知ドビーの代表取締役副社長・土方智晴さんに、製品誕生までの道のりを聞いた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">下請けから一大メーカーへ</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2058-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-38394" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2058-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2058-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2058-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2058.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>愛知ドビーは、1936年に愛知県名古屋市で創業した鋳造メーカーだ。織機の1種である「ドビー織機」を製造していたが、土方さんの兄で代表取締役社長を務める邦裕さんが2001 年に家業である工場を継いでからは、日本の繊維産業の衰退にともなって、船舶やクレーン車に使われる精密部品「油圧部品」を作るようになった。<br>当時、邦裕さんが鋳造の職人となり、智晴さんが精密加工の職人となり、会社の技術力を向上させることで経営は上々。下請事業としての業績は好調だったが、同時に「下請けだけでは将来的に会社を成長させることができない」という危機感も抱えていたという。</p>



<p>「僕たちものづくり企業は、『いいものを作ってくれてありがとう』と言われることしか喜びがないんですよ。でも下請けだけではなかなかその喜びは感じられないと思いました。<strong>自分たちで考えたものを直接お客さまに届けて、喜んでいただけるものを作りたかった」</strong>と土方さん。そこで、鋳造の技術を使った“自分たちにしかできない、世界最高のなにか”を作ることを決意した。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「お客さまに喜んでいただくため」のプロダクト</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2570-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-38399" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2570-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2570-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2570-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2570.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>とはいえ、小さな町工場に大掛かりな設備投資は難しい。鋳造技術と精密加工技術を用いたプロダクト作りをスタートさせたものの、当初はアイデアが浮かばず、難航したという。ある日、立ち寄った書店で、厚みのある鋳鉄で作られた蓋つきの鍋・ダッチオーブンが「魔法の鍋」と呼ばれて人気を集めていることを知った。「鍋で料理のおいしさが変わるわけがない」。半信半疑ながらも、当時販売されていた海外製の鋳物ホーロー鍋を購入した。実際に作った料理を口にすると、その味の違いに驚かされた。日頃使用している鍋で作った料理とはまるで別物のような「あったかい」味がしたのだ。</p>



<p>土方さんは「鋳物ホーローが、世界最高の鍋なのか？」と早速調べ始めた。だが、「密閉性が高く、無水調理ができるアルミやステンレス鍋」が鋳物ホーローよりも優れていると評価されていることがわかった。鋳物ホーローは、鉄が持つ「熱伝導の良さ」と、鋳物に含まれる炭素、ホーローの持つ「保温性と遠赤外線効果」を併せ持ち、調理に最適だと評価されていた。だが、鋳物は鋳造の段階でどうしても隙間ができてしまい、密閉性が低くなる。密閉性が低いから、素材の味を極限まで引き出すための無水調理が実現しない。その結果、密閉性の高いアルミやステンレスの方が評価が高かったのだ。</p>



<p>「ならば、兄の鋳造の技術と自分の精密加工の技術を組み合わせて密閉性の高い、無水調理ができる鋳物ホーロー鍋を作ることができれば、これが世界最高になるのでは」と土方さんは考えた。これが、バーミキュラ開発のきっかけだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">鋳物×ホーローに悪戦苦闘</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2213-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-38402" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2213-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2213-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2213-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2213.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>鋳物ホーロー鍋なのに、密閉性が高い。無水調理ができ、素材のうまみをそのまま料理に閉じ込めることができる。世界に1つだけの、世界で最高の鍋を作る。ゴールは見えたが、完成までは紆余曲折を経ることになる。「最初は3か月くらいあればできるだろうと思っていたのですが、まず、鋳物にホーロー加工を施す技術が日本にはなかったんです。とても難しくて」と土方さんは振り返る。</p>



<p>そもそも、ホーロー加工とは鉄やアルミなどの金属材料の表面に、ガラス質の釉薬をかけて高温で焼き上げること。鋳物ホーローは、鋳物にホーローをかけて800度で焼き上げる必要があるが、鋳物は720度前後から組織が融け始めて形が崩れ、さらに気泡が出現してしまう。つまり、ホーローを焼きつけようとすると、表面のホーローが気泡で凸凹になってしまい、焼きつけること自体が困難だったのだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">偶然出会った素材・バーミキュラ</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2233-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-38405" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2233-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2233-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2233-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2233.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>鍋の開発に使っていた鋳物はただ鉄を溶かすだけではなく、10種類以上のさまざまな物質を混ぜて化学反応を引き起こしたものだ。試行錯誤するうちに、その配合を変えることでホーローがかかりやすくなることが判明。ようやく鋳物にホーローを焼きつけることに成功するが、今度は密閉性の問題が立ちはだかった。鋳物の鍋は3mmと非常に薄く、精密加工をして密閉性を高めた鍋がホーロー加工の際に加えられる熱でどうしても歪んでしまい密閉性が崩れてしまうのだ。</p>



<p>そんなとき、土方さんの兄が新しい取引先から下請の事業を受注した。そこで出会ったのが、鋳物の特殊材質「コンパクテッド・バーミキュラ」だった。精密加工の過程で出た削りカスを見た土方さんは「根拠はないけど、これだったらもしかして」とひらめいたそうだ。強度が高く、熱伝導に優れるコンパクテッド・バーミキュラを基に材質を再開発することで、薄い鍋にもホーロー加工が可能に。そうして、念願だった密閉性の高い鋳物ホーロー鍋が実現。完成した鍋に「バーミキュラ」と名付けた。「偶然の受注がなかったら、実現は難しかったかもしれないです。運がよかったですよ」と土方さんは笑う。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「無水カレー」のヒットが、さらなる成功へ導いた</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2576-1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-38416" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2576-1-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2576-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2576-1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2576-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>完成した「世界最高の鍋」バーミキュラは2010年2月に発売されると、料理研究家やSNSの口コミなどをきっかけに認知度を上げ、瞬く間に調理鍋としての地位を確立していった。ヒットのきっかけはなにか。土方さんに聞くと「無水カレーじゃないですかね」と言う。無水カレーとは、具材から出る水分だけで作られるカレーのこと。野菜のうまみが余すところなく凝縮され、口元に運ぶだけで芳醇な香りがパッと広がる。「水を使わずにカレーを作ることができる」というフレーズは世間にインパクトを与え、消費者に興味を持ってもらうには十分すぎるレシピだった。<br></p>



<h3 class="wp-block-heading">ファンからのメールで気づかされたこと</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2335-1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-38421" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2335-1-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2335-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2335-1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2335-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>2019年には工場から歩いてすぐの運河沿いに「バーミキュラビレッジ」をオープンさせた。実際にバーミキュラの鍋やフライパン、炊飯器（ライスポット）を使用して調理されたメニューを楽しめる飲食店や、専用の鍋で焼き上げたパンを販売するベーカリー、料理教室、ショップなど、「僕たちが世界最高だと自負している味を体験してほしい」という土方さんたちの思いが詰まっている。さらに、2021年には東京・代官山に「バーミキュラハウス」を出店。今や世界中にファンを持つ一大ブランドになった。</p>



<p>しかし、燃料や原料の高騰の影響を受け、2022年6月に各製品を約10％値上げせざるを得なくなってしまった。苦渋の決断だったが、原料の大部分を占める鉄の価格が膨れ上がり、販売価格に反映させるしかなかった。顧客から寄せられるメールには全て目を通しているという土方さんは「これだけ高くなったらもう買えない」「企業努力も大事ですよ」というファンからの切実なメッセージを目にすることになる。「僕たちは本当に努力したのかなと考えさせられました」という土方さん。このメールを機に、会社全体でコストダウンを徹底した。そして2023年4月、大幅な値下げを断行。値上げ前よりも安くなった製品もあるそうだ。土方さんは「めっちゃ大変なんですけど、たくさんの方に使ってほしいです」と胸を張る。</p>



<h3 class="wp-block-heading">世界で一番、愛されるブランドにするために</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2568-2-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-38426" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2568-2-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2568-2-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2568-2-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2568-2.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>現在、愛知ドビーは下請事業を受けていない。従業員の意識をバーミキュラに集中させるためだ。「小さい会社だけど、世界にないような圧倒的な製品を作りたい」という思いからスタートした世界最高の鍋作り。土方さんは「大変でしたし、今も苦しいことはあります。でも、仲間もどんどん増えて、信頼できるスタッフも多い。楽しんでやっています」と声を弾ませる。</p>



<p>今後の目標は、バーミキュラを世界で一番「愛される」調理器具のブランドにすること。ホーローは使い込むことで少しずつ剥げたり、傷んだりするが、バーミキュラでは再コーティングも受け付け、製品の寿命を延ばすことができる。一生使える世界最高の鍋。「自分たちで考えたものを直接お客さまに届けて、喜んでいただけるものを作りたかった」という土方さんの夢は、バーミキュラの人気とともにますます大きなビジョンへと成長している。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/38388/">小さな町工場から世界的ブランドへ　「バーミキュラ」躍進の裏側/愛知県名古屋市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>再現するのは身近にある使い捨ての工業製品。ユニークな作風の「茶道金工家」長谷川清吉さん/愛知県名古屋市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 29 Aug 2023 01:00:42 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/top-1.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>名古屋の茶道金工家である父・長谷川一望斎春洸氏の息子として生まれ、４代目を継ぐ長谷川清吉さん。一見シンプルにも思える金工の茶道具だが、細部にまで手の込んだデザインはハッとする美しさをまとう。茶道具制作の傍ら取り組むのが「 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/top-1.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>名古屋の茶道金工家である父・長谷川一望斎春洸氏の息子として生まれ、４代目を継ぐ長谷川清吉さん。一見シンプルにも思える金工の茶道具だが、細部にまで手の込んだデザインはハッとする美しさをまとう。茶道具制作の傍ら取り組むのが「使い捨ての工業製品」を精巧に再現した作品。ユニークな作品を生み出す真意を尋ねた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">愛知県に続く伝統ある茶道金工家の家に生まれて</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0417-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-38358" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0417-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0417-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0417-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0417.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>名古屋市昭和区の閑静な住宅街でふと目に留まる、和の趣ある門構え。この門をくぐった先に、茶道金工家の家系を継ぐ長谷川清吉さんが制作を行う日本家屋が佇む。長谷川さんの生家は江戸時代に名古屋藩主を世襲した尾張徳川家御用鍔（つば）師で代々一望斎を襲名する家系。江戸時代には刀装具の鍔を手がけていたが、明治維新後は帯刀禁止令もあり、刀製造は衰退の一途をたどる。そこで鍔の加工技術を活かし金工の茶道具を作るようになり、4代目である長谷川さんまでその技術は脈々と受け継がれている。</p>



<p>そもそも江戸時代、尾張徳川家により名古屋にお茶を楽しむ文化が根付き普及。現代もその文化は名古屋に息づいている。そのため、お茶をたしなむ人も多く、和菓子屋も多い。結果としてその地域文化が長谷川家の家業にも深く影響してきた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">金工の茶道具とは</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="1024" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/f1f8616f77fe486be76f812bd32fb211-1024x1024.jpg" alt="" class="wp-image-38361" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/f1f8616f77fe486be76f812bd32fb211-1024x1024.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/f1f8616f77fe486be76f812bd32fb211-300x300.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/f1f8616f77fe486be76f812bd32fb211-150x150.jpg 150w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/f1f8616f77fe486be76f812bd32fb211-768x768.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/f1f8616f77fe486be76f812bd32fb211.jpg 1080w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>ところで、茶道具といえば、まず備前や萩など、焼き物の抹茶碗を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。金工で手がけるのは、お湯や水を注ぐための注瓶（ちゅうびん）や茶菓子を彩る菓子器。言ってみれば茶道具のなかで脇役ともいえる存在だ。長谷川さんはそれを踏まえたうえで、「焼き物との調和を考えて、1歩2歩下がったような、おとなしめの制作をするのが合ってるのかな」と金工の茶道具について話す。</p>



<p>しかし、この世界に没頭するなかで「茶道具だけを作っているのでは、磨いてきた技術を存分に表現したり、自身や家の発展には物足りない」とも考えた長谷川さんは、これまで培ってきた技術を活かし、アート作品の制作に踏み出していく。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ロンドン留学後、帰国して家業を継ぐ</h3>



<p>そう考えるようになったきっかけが留学先での経験だろう。漠然と家業を継ごうと考えていた長谷川さんだったが、創作のソースを増やしたいと、高校卒業後は英・ロンドンに留学。2年ほど現地で彫刻を学んだ。</p>



<p>「金工や茶道具とはジャンルが違えど、ロンドンでの学びは今に生かされていることも多い」と話す長谷川さん。たしかに長谷川さんの作品には、茶道具でありながらも、どこか異国情緒を感じるような無国籍な趣が漂う。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0448-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-38362" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0448-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0448-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0448-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0448.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>帰国後は父のもとで技術を身につけていった長谷川さんだが、自身が手がける作品については「やはりその時代をなにか投影するようなものを」と語る。今の時代に生き、いろんなものを見聞きして考え、人生を重ねてきたことが無意識にも作品に影響を及ぼしているという。</p>



<p>代々受け継がれてきた技術は身につけたうえで、日本の伝統的なデザインにとらわれることなく、海外のジュエリーや教会の飾りなど、さまざまなモノに触れ、その感性を柔軟に融合させてきたからこそ生まれる作風は、長谷川さんの魅力のひとつといえる。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0524-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-38365" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0524-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0524-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0524-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0524.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h2 class="wp-block-heading">「使い捨ての工業製品」を金属で</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0430-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-38368" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0430-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0430-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0430-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0430.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>旧来の金工のフォーマットにはない技術も積極的に取り入れる長谷川さんが次に目をつけたのが「使い捨ての工業製品」。茶道具ではなく、いわゆるアート作品だ。たとえば、缶や紙袋、“プチプチ”とも呼ばれる気泡緩衝材などを、金属で精巧に再現する。それらが金属とはかけ離れた素材だからこそ、精巧に再現するのに技術を要するため作りがいがあるし、また、技術の高さを周囲に見せられるとも考えた。</p>



<p>茶道具の世界では花や植物、生き物などをモチーフとし、その有機的な形や命を作品に宿すことが多いが、アート作品ではあえて、無機質なものを題材に選んだ。その理由について、「使い捨ての工業製品を金工で再現する。時間や労力をかければかけるほどに、それに取り組む意味がないようにも思えるが、そんな感覚が僕は結構好きで。」と、はにかみながら語る。</p>



<h3 class="wp-block-heading">茶道具にしのばせて展覧会に出品</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1830-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-38371" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1830-1024x768.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1830-300x225.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1830-768x576.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1830.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>「使い捨ての工業製品」をモチーフにしたアート作品は、まずは試しに作ってみて、作品として成立していないと自分が思えば、世に出してはいけない。そんな思いを胸に、気の遠くなるような細かくて地道な作業を黙々と続けた長谷川さん。完成した作品を客観的に見つめたときに、作品として世に出しても大丈夫だと思えたのだとか。茶道具に混ぜて展覧会に出品したところ、来場者の反応には手応えがあったという。<br></p>



<p>茶道具のような用途もない、ただただアートを突っ走った作品ではあったが、「ユニークな作品だね」と興味を持ってくれたり、「何作ってるんだ」とおもしろがってくれたり。お茶の世界や茶道具に関心のある人だけでなく、それまで接点のなかった人たちの心にも作品の魅力は届き、多くの声が寄せられた。</p>



<p>それを機に長谷川さんは、茶道具と並行して「使い捨ての工業製品」シリーズも続けていくことを決め、作品のバリエーションを増やしていった。後に、茶道具という枠を超えた、「超絶技巧」がテーマの展覧会にも出品するなど、金工家としての幅を広げることにもつながっている。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0443-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-38374" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0443-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0443-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0443-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/08/0J2A0443.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading">軸がふたつあることで、気持ちがラクに</h3>



<p>家業だけでなく、アート作品の仕事もするようになったことは、長谷川さんの気持ちをラクにした。焼き物との押し引きを考えながら、少し引いたデザインを考えていく茶道具。一方で、思う存分に作り込んでいける「使い捨ての工業製品」シリーズ。同じ金工といえども、まったく方向性の異なるふたつの軸があるからこそ、それぞれの制作がより楽しいと思えるようになったのだ。</p>



<p>取り引き先の人と会ってしゃべったり、個展に足を運んだりするのも大事な仕事だとは思っているが、作業場で黙々と仕事をしているのが性に合っているという長谷川さん。自然光が入る昼間の時間帯には小気味良いテンポで金属を叩いて成形する作業をし、夜はラジオを聴きながら局所的に光を当てて細かな作業に没頭する。昼も夜も、真摯に、ときに遊び心を持ちながら金属と向き合っている。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/38351/">再現するのは身近にある使い捨ての工業製品。ユニークな作風の「茶道金工家」長谷川清吉さん/愛知県名古屋市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>風のように軽やかに、しなやかに。自然をテーマに表現する「金属造形作家」釋永 維さん/富山県中新川郡</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 19 Jul 2023 01:00:41 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/top-2.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>北アルプス立山連峰がそびえ、のどかな田園風景が広がる富山県立山町。陶芸家一家の末娘として生まれ育ったこの町に工房を構え、銅、真鍮、錫などの素材を用いて唯一無二の作品を生み出す釋永 維(しゃくなが ゆい)さんに、制作にのせ [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/37854/">風のように軽やかに、しなやかに。自然をテーマに表現する「金属造形作家」釋永 維さん/富山県中新川郡</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/top-2.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>北アルプス立山連峰がそびえ、のどかな田園風景が広がる富山県立山町。陶芸家一家の末娘として生まれ育ったこの町に工房を構え、銅、真鍮、錫などの素材を用いて唯一無二の作品を生み出す釋永 維(しゃくなが ゆい)さんに、制作にのせる想いをうかがった。</p>



<h2 class="wp-block-heading">アンティークスプーンのくすんだ表情に魅了され、金属造形の道へ</h2>



<p>430年以上の歴史をもつ越中瀬戸焼の代表作家、釋永由紀夫さんを父に持ち、姉、兄ともに陶芸家。伝統ある窯元の家に生まれた維さんは、大学で金属工芸を学び、ジュエラーのMIKIMOTOで原型制作を担当。退社後、金沢卯辰山工芸工房を経て、金属造形作家として独立した。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0560_Atari_-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-37861" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0560_Atari_-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0560_Atari_-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0560_Atari_-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0560_Atari_.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>金属に興味を持ったのは、小学校低学年の頃。「父の友達にちょっと変わったおじさんがいて。中世ヨーロッパのスプーンのコレクターだったんです。その方に『金属の美しさってすごいんだよ、傷が付いたり色が変わったりするのが金属の魅力なんだよ』と教えられて、それがとても記憶に残っています」と維さん。子供のころ毎日遊んでいた曾祖父の瓦工場の跡地で、剥き出しになった鉄骨造りの建物が錆びて自然の中に溶け込んでいたようすも強く心に残っているという。<br></p>



<p>宝飾のMIKIMOTOでは、金属を使った原型制作に携わり、彫金の技術を習得した維さん。宝石をのせる土台をつくっていたとき「この土台が綺麗だなって思ったんです。ダイヤをのせなくても、これだけで綺麗。なのに脇役と感じるのは何でだろう。金属だけでも表現できるなって」。 そんなふうに感じていた維さんが、退職後に歩みを進めたのは金属造形の道。「ものづくりの仕事は大変なので、親としては安定した会社勤めを続けてほしいという思いもあったようですが、でもやっぱりこっち側に戻ってきた感じです」と笑う。</p>



<p>故郷である立山町に構えた工房は、件の曾祖父の瓦工場があった場所だ。鉄骨造りの瓦置き場を改装し、アトリエとして使っている。隣も工場跡地で住民はいないので、時間を問わず制作に没頭できる。維さんが金槌で銅板を叩くタンタンタンという音が、今日も響き渡る。</p>



<h2 class="wp-block-heading">やわらかさと儚さを感じる、真鍮や銅のオブジェ</h2>



<p>制作するのは、金属の板を鍛金(たんきん)技術で曲げて成形したオブジェや器など。金属というと硬く重いイメージがあるが、維さんの作品は一目見てハッとするほど、やわらかく動き出すかのように繊細でしなやかだ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/77dcb216f3a2db69fa06917fac27b305-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-37867" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/77dcb216f3a2db69fa06917fac27b305-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/77dcb216f3a2db69fa06917fac27b305-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/77dcb216f3a2db69fa06917fac27b305-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/77dcb216f3a2db69fa06917fac27b305.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p><strong>デビュー作は、「円環蓋置(ふたおき)」。</strong>独立後、なにをつくろうか悩んでいたとき、金沢の卯辰山工芸工房で学んだお茶道具の蓋置にしようと思い立った。「繋ぐ」という意味を込めて両親がつけてくれた自身の名前「維(ゆい)」からイメージし、たくさんの真鍮の輪を繋げてねじり、円環のように形づくったものだ。造形の愛らしさと質感の艶やかさが印象に残る。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/7b1965d7fc1b5836f2d8ea1a79932501-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-37870" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/7b1965d7fc1b5836f2d8ea1a79932501-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/7b1965d7fc1b5836f2d8ea1a79932501-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/7b1965d7fc1b5836f2d8ea1a79932501-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/7b1965d7fc1b5836f2d8ea1a79932501.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>厚さ1mmほどの銅板に無数の穴を開け、立体的に形作ったオブジェは、しなやかな曲線が風のように軽やか。バーナーで熱して柔らかくし、思いのままにねじって自由な動きを表現した。<br>レース模様のような花器もどこか神秘的で、息をのむほど美しい。金属ではなく色を染めた竹細工のようにも見えるから不思議。</p>



<p>「金属が持つ硬くて重いという潜在的なイメージでつくると、本当にそういうものに仕上がるのだけれど、私はしなやかな部分を捉えながらずっと作業しています。だから、軽やかな竹のように見えると言ってもらえるのはうれしい」と維さんは話す。</p>



<h2 class="wp-block-heading">硫化反応によって自然のままに銅を着色</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5386_Atari_-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-37873" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5386_Atari_-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5386_Atari_-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5386_Atari_-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5386_Atari_.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>着色の技法も特徴的だ。薄く伸ばした銅板の表面に錫(すず)をのせて溶かし、硫化(りゅうか)着色という技法で黒〜白のグラデーションを生み出している。硫化により銅のみ反応して黒っぽくなり、錫は反応しないので白っぽく残るというわけだ。</p>



<p>硫化反応を止めるタイミングによって、明るい銅色から深い色合いまで変化させることができる。自然の延長にあるような素材の色合いを、維さんは大切にしている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">錫(すず)を釉薬のようにほどこして</h2>



<p>錫を使うのは、銅と合わせたとき、思いがけず綺麗な色合いが生まれたからだという。</p>



<p>「ジュエラーで働いていたとき、貴金属はピカピカに磨いて輝かせるものでしたが、自分の作品は金属の特性を引き出して、味わいある表情にしたいと思いました」と維さん。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5490_Atari_-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-37876" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5490_Atari_-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5490_Atari_-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5490_Atari_-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5490_Atari_.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>銅はほかの金属と比べてやわらかいから、自分の思いを形にのせやすい。その銅の表面に満遍なく均一に錫を引く練習をしていた時期もあるけれど、どうもピンとこなかった。そこで、錫が自然に流れるまま溶かして硫化着色してみたら、なんともおもしろい表情が生まれた。<br></p>



<p>「身近に陶芸があったので、釉薬に憧れがあるんです。錫という素材は常温だと柔らかすぎて扱いづらいし、火にかけると溶けてこちらが思ったように動いてくれない。それなら銅にのせたとき、錫が自然とおさまるところに留めるような作業をしてみよう、と思いました。それって、陶芸の釉薬が窯の中で炎によって溶けるような、“自然の力に委ねる”作業に少し似ているな、と感じたのです」</p>



<h2 class="wp-block-heading">自然と一体になるような、循環の思想を作品に</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0589_Atari_-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-37879" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0589_Atari_-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0589_Atari_-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0589_Atari_-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0589_Atari_.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>維さんがめざすのは、自然の中に置いたとき、まわりと同化してしまうような作品づくり。「色で目を引くこともできるけれど、私は自然の延長にあるようなものが生み出せたらいいなと思っていて」と維さん。地味、ともいわれるが、黒から白へのグラデーションだって、色としては実に多彩だ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0591_Atari_-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-37880" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0591_Atari_-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0591_Atari_-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0591_Atari_-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC0591_Atari_.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>焼き付ける過程にできたムラも、あえて残している。制作中に出くわしたハプニングを受容することが、自分の表現でもあると思う、と維さんはいう。</p>



<p>「この道に入ったばかりのころは、大学や職場で身に着けた基準を手掛かりにしていましたが、がんじがらめにもなっていました」。寸法や綺麗に整えることを気にして、歪みが一切受け入れられなかったのだそう。</p>



<p>けれど、そんなベースを持ちながら、新しい手法や素材の取り合わせを生み出し、すべてが「自分の手によってできた証」と捉えられるようになった維さんは、金属を通して自由に表現することの喜びをかみしめている。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5496_Atari_-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-37881" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5496_Atari_-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5496_Atari_-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5496_Atari_-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/DSC5496_Atari_.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>維さんの心を映し出すような器そして立体作品は、手つかずの自然が残る富山県利賀村で唯一無二の食体験を提供する、谷口英司シェフによるオーベルジュ「レヴォ」でも愛用されている。谷口シェフは真の地産地消を追求し、無限のアイデアで、富山の食材を前衛的地方料理へと昇華。作家や職人にフルオーダーしたオリジナルの器、カトラリー、インテリアで自らの理想の食空間をつくり上げた。「ミシュランガイド北陸2021」では2ツ星を獲得、「ゴ・エ・ミヨ2022」では2度目の「今年のシェフ賞」を受賞。そんな谷口シェフの世界観に、自然の循環に想いを馳せる維さんの作品は欠かせないものとなっている。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/image0-4-1-2-1024x576.jpeg" alt="" class="wp-image-37943" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/image0-4-1-2-1024x576.jpeg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/image0-4-1-2-300x169.jpeg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/image0-4-1-2-768x432.jpeg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/image0-4-1-2.jpeg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/IMG_9880-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-37895" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/IMG_9880-1024x768.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/IMG_9880-300x225.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/IMG_9880-768x576.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/07/IMG_9880.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>さらにレース模様の巨大なオブジェは、「レヴォ」のほか、世界的ラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」45階のチョコレート&amp;ペイストリーショップでも鈍く美しい輝きを放つ。金属造形アーティストとして維さんの注目度は高まるばかりだ。<br></p>



<p>「個展や展覧会を経験するたび、次に挑戦したいことがかならず見えてきます。自分の感覚に共感者がいる喜びは他にはないもの。人に響くときとそうでないときを俯瞰するのも楽しい。思う方向に突き進み、作品を通して自分の世界を広げられたらうれしい」。</p>



<p>金属の持つしなやかさ、自然のなかで朽ちていく脆さ、儚さ。そこに美を見出しながら、維さんは独自の感性と技法で、これからも自由に軽やかに表現し続けていく。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/37854/">風のように軽やかに、しなやかに。自然をテーマに表現する「金属造形作家」釋永 維さん/富山県中新川郡</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>人呼んで“鍋の聖地”。手仕事の美しさ輝く店「鍛金工房WESTSIDE33」／京都市東山区</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/36462/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 27 Apr 2023 01:00:16 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/top_DSC07667.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>柔らかな光を放つ、無数のうろこ模様。その一つひとつは、職人の手仕事によって生み出されている。京都市東山区の「鍛金工房WESTSIDE33」は、金属を打ち出して成形する鍛金（たんきん）という技術によって作られた、使い勝手の [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/36462/">人呼んで“鍋の聖地”。手仕事の美しさ輝く店「鍛金工房WESTSIDE33」／京都市東山区</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/top_DSC07667.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>柔らかな光を放つ、無数のうろこ模様。その一つひとつは、職人の手仕事によって生み出されている。京都市東山区の「鍛金工房WESTSIDE33」は、金属を打ち出して成形する鍛金（たんきん）という技術によって作られた、使い勝手の良さと美しさを兼ね備えた調理道具を製造販売する店だ。創業者は、京都で70年以上鍛金職人を続けてきた寺地茂さんだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">三十三間堂の西側、京都旅行の観光客からプロの料理人まで多くの人が訪れる店</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07700--1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36469" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07700--1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07700--300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07700--768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07700-.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>本堂に並んだ1,000体の千手観音像や、<strong>晴れ着姿の新成人が一斉に矢を射る「通し矢」で有名な京都市東山区の三十三間堂</strong>。その西側を走る大和大路（やまとおおじ）通りを七条通りから南へ行った所に「鍛金工房 WESTSIDE33」はある。<br></p>



<p>三十三間堂（33）の西側（WESTSIDE）という立地にちなんだ名前のこの店を寺地さんが開いたのは1994年のこと。店のある場所は、もとは寺地家の工房だった。</p>



<p>寺地さんが鍛金職人の仕事に初めて携わったのは、終戦を迎えて間もなくの小学校６年生の時。父親が始めた鍛金の仕事を手伝ったのがきっかけだった。京都駅周辺の宿屋を回り、料理道具の修理を引き受けた日々から始まり、やがて寺地さんは料理道具の有名店「有次（ありつぐ）」から鍛金鍋の発注を受けるなど、京都の料理人たちから一目置かれる職人となる。WESTSIDE33は、そうしたキャリアを築いた後に開いた店だ。「下請けとして鍛金製品を卸しているだけでは未来がない。かなり覚悟が必要やったけど、自分の店を持って、自分たちが作った物を直接買ってもらおうと思って店を出した」と寺地さんは振り返る。</p>



<p>以来、WESTSIDE33は、プロの料理人ばかりか、店の評判を聞きつけて遠方からやって来た一般客なども訪れる場所となっている。</p>



<p>このようにさまざまな人たちを魅了するこの店の調理道具は、大きな鍋からカトラリー、箸置きに至るまですべてが職人の手仕事によるものだ。京都市郊外にある工房で、<strong>寺地さんの息子の伸行さんと弟子たちが1点1点を手作りしている</strong>。</p>



<h2 class="wp-block-heading">熱伝導率にすぐれた調理器具・鍛金鍋</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07636-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36472" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07636-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07636-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07636-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07636.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p><strong>鍛金とは、金属を叩いて加工する技法のこと。</strong>熱処理で柔らかくした金属板を、当て金（あてがね）という鉄製の道具の上に置き、金槌（かなづち）で叩きながら形成する。大きさや用途の異なる何十本もの金槌を使い分けながら、根気よく叩き続け、思い通りの形に仕上げていくのだ。<br></p>



<p>このように職人が<strong>金槌で叩いた槌跡（つちあと）が、調理道具に美しいうろこ模様を残していく。</strong>行平（ゆきひら）鍋などによく見られる模様だが、市販の行平鍋の場合、機械で模様を付けていることがほとんどだそうだ。</p>



<p>「機械だと、どの部分も均等に模様が出るけど、金槌を手で打っているときは打つ場所によって力加減を変えるから、大きさや形は均一じゃなくなる。でもそれが味になる。手で打った槌跡は、なんとなくきれいでしょ」と寺地さん。</p>



<p>金槌で打つのは、<strong>金属を叩くことで表面積が広がり、熱伝導が良くなる</strong>からだ。熱伝導率がいいと、<strong>食材にムラなく火が通り、おいしさを短時間で引き出せる</strong>。優れた職人技で作られた鍋ほど厚みが均一になり、こうした機能を実感しやすいのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">京都東山の観光地でプロの料理人や愛好家が買い求める銅製の調理道具</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07654-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36477" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07654-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07654-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07654-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07654.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>鍛金工房WESTSIDE33の商品の中でも、<strong>プロの料理人から高い支持を得ているのが銅製の道具だ。</strong>また、そうした情報を聞きつけて、料理好きな一般客が買い求めていくことも多いという。<br></p>



<p><strong>銅は金属の中でも熱伝導率が高く、高温を保持することにも優れている。</strong>そのため、お湯がすぐに沸く、煮物に早く火が通り煮崩れしにくい、冷たい食材を入れても温度が下がらないといった強みがある。さらに、<strong>使い込むほどに飴色へと変わる赤みがかった美しい色合いに魅了され、</strong>決して安くはない買い物に踏み切ったという人も少なくないようだ。</p>



<p>銅は水や酸、塩分などが付くと緑青（ろくしょう）というサビが発生しやすくなるデリケートな素材だが、鍋の<strong>内側には溶かした錫を伸ばしてコーティングした錫（すず）引きという加工</strong>が施されているので、煮物などのように素材が鍋に入ったままでも変色しにくい。また、経年により表面の色がくすんできた場合は、酢に適量の塩を混ぜたものを布に付けて磨けば、元の色合いに戻ってくれるそうだ。もちろん、メンテナンスも有料ではあるが、対応してもらえるので、一生物の道具として使い込むことができる。</p>



<h3 class="wp-block-heading">軽くて熱伝導率もルックスもいい、優秀なアルミ製品</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07642-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36480" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07642-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07642-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07642-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07642.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>銅製のものよりもさらに一般向けの道具として、数多く並んだアルミ製の道具も人気がある。<br></p>



<p><strong>アルミ製の鍋の魅力は、何と言ってもその軽さだ。</strong>軽量な分取り回しがしやすく、おまけに銅製の道具に比べると手頃な価格となるのもうれしいところ。<strong>熱伝導率も銅に比べると劣るものの鉄に比べると約3倍高く、また耐食性もあるぶん手入れがしやすい</strong>こともメリットといえる。</p>



<p>こうした優れた機能性をより引き出すために、純度の高いピュアアルミ板を用い、金槌で均一に叩き締めて耐久性を出している。もちろん銅製品と同様、一生物として使用でき、修繕にも対応してもらえる。また、銅製品、アルミ製品のほか真鍮（しんちゅう）製のものもある。</p>



<h2 class="wp-block-heading">サイズや種類は鍋だけでも300種類以上</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07662-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36483" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07662-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07662-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07662-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07662.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>鍛金工房WESTSIDE33の店内に並んだ調理道具は、鍋の種類だけでも300種類以上あるそう。その種類の豊富さから、この店のことを「鍋の聖地」と評するSNSの書き込みもあったほどだ。</p>



<p>中でも幅広いサイズ展開は、大きな特徴の1つかもしれない。</p>



<p>何の料理を作るのか、一度に何人分の量を作るのか、作る人の腕力や手の大きさはどれくらいなのか。こうしたことを考えていくと、“ちょうどいい”鍋の形や大きさは人それぞれ。この店の細かなサイズ展開には、できるだけ多くの人が自分にぴったりの鍋に出会えるようにといった配慮が感じられる。しかし、決して料理人たちの要望に細かく応え、さながらフルオーダーのような調理道具を作ってきたわけではないようだ。</p>



<p>むしろ寺地さん曰く「はじめのうちは料理人がうちの道具をうまい事使って料理をするとおいしくできたから、次第に使うようになったんやと思う」と話すほど。自身が良いと思ったものづくりを貫いてきた結果、試行錯誤しながら品数は増え、自然とさまざまなニーズを網羅できるまでに至ったというのが聖地誕生秘話だろう。<br></p>



<h3 class="wp-block-heading">両手鍋に四角鍋、オーバル鍋。料理好きだからこそ生まれた多彩なデザイン</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07670-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36486" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07670-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07670-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07670-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07670.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>鍋のデザインもバリエーションが豊富だ。</p>



<p>吹きこぼれを防ぐための段が設けられた両手鍋は、煮物やスープにはもちろん、ご飯を炊くにも便利だし、鍋物などに役立つ四角鍋や波打った縁が花の形のようになったうどんすき鍋は、そのスタイリッシュさゆえ、おもてなしの場面でも器やボウルとしても活躍しそうだ。</p>



<p>どれもいろいろな場面で使いたくなる、実用性とおしゃれさを兼ね備えたデザインばかり。なぜこれほどまでに次々とアイデアが繰り出されるのだろうかと驚くが、その理由の根底には、寺地さん自身の料理に対する溢れんばかりの“愛”があるようだ。釣りもするし、猟もするという寺地さん。それこそ、自身で釣った魚をいかにおいしく食べるか、ということに関しては強いこだわりがあるようで、鍋を持って釣りに出かけていたほど。</p>



<p>人気商品のオーバル鍋も、釣り好きな寺地さんが「金目鯛をまるごと一匹料理できる鍋が欲しい」と作ったものだそう。</p>



<p>「人間って、食べるならなるべくおいしいものを食べたいと思う。そのためにはどうしたら良いか考えて作り出されたのが調理道具。魚に限らず、昔は牛肉も今ほど種類がなかったから、調理法ひとつで味がガラッと変わっていた。だからこそ、道具がその一助になるようにと作ってきたんだ。」と話す寺地さん。</p>



<p>料理への愛が深いからこそ、本当に良いものづくりができるのではないだろうか。</p>



<h2 class="wp-block-heading">いいものは美しい</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07653-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36781" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07653-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07653-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07653-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/DSC07653.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>鍛金工房WESTSIDE33の調理道具には、どれも凛とした美しさが漂う。</p>



<p>優れた機能や取り扱いのしやすさが大事なのは当然として、職人の手から生み出される道具は、美しいものでないといけないと寺地さんは考えている。「<strong>いいものは、美しいもんやと思う</strong>」というのが信条だ。</p>



<p>それは70年以上に及ぶ職人人生の中で、正しく施した手仕事は美しいものを生むということを、身をもって知っているからこその言葉。鍛金職人の家に生まれ育った寺地さんは、金槌が金属を叩く槌音（つちおと）を聞けば、叩き方が上手か下手かも、金属の質の良し悪しもわかるという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">多くの人の日常にもたらすささやかな幸せ</h3>



<p>鍛金工房WESTSIDE33を開業してからというもの、寺地さんたちの手がけた調理道具は、手作りの温かみ、機能性や美しさから評判を呼び、話題となっていく。その評判を聞きつけたテレビ局や出版社が工房を取り上げ、より一層、知名度は上昇。プロの料理人だけでなく、世界中の一般消費者にも広く知れ渡った。</p>



<p>現在では、SNSやブログなどインターネット上に、この店の道具を購入し、使った人たちの書き込みが多く見つかる。料理教室の先生が使っているのを見て銅鍋を買ったという人、京都観光の折この店を訪ね、長年の憧れだった調理道具を買った人、銅製のオーバル鍋の熱伝導の良さと美しい色合いに感激し、作った料理をアップしている人、この店で買った商品をメンテナンスしてもらって、新品のような姿に戻ったことに驚いている人……。</p>



<p>いずれの書き込みも寺地さんらが生み出したものへの憧れや愛情にあふれている。それに、海外からの注文や問い合わせも来るそうだ。</p>



<p>毎日手にする調理道具の使い勝手が良く、おまけに気分の上がるデザインだと、そこで幸せが得られるし、使い込むことも手入れをすることも喜びとなり、誇りとなる。こうした時間は、日々のささやかな支えとなってくれるだろう。</p>



<p><strong>「私たち鍛金職人は、単にモノを作っているだけじゃない。美しいものを作らないと</strong>」。こう話す寺地さんらの手仕事は、今日も世界中の厨房や台所に幸せを届けている。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/36462/">人呼んで“鍋の聖地”。手仕事の美しさ輝く店「鍛金工房WESTSIDE33」／京都市東山区</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>三条特殊鋳工所の技術力が生んだ世界一軽い鋳物ホーロー鍋「ユニロイ」/新潟県三条市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 Feb 2023 01:00:24 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[新潟県]]></category>
		<category><![CDATA[三条特殊鋳工所]]></category>
		<category><![CDATA[三条市]]></category>
		<category><![CDATA[ユニロイ]]></category>
		<category><![CDATA[ホーロー鍋]]></category>
		<category><![CDATA[鋳物]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-163707-0-1024x683.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>溶かした金属を型に流し込んで製造する、鋳物。鋳物の調理道具といえば、どうしても分厚くて重いイメージがつきまとう。フライパンにしろ鍋にしろ、特に女性はその重量感のために扱いづらく感じたり、洗うときストレスを感じることも多い [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/35344/">三条特殊鋳工所の技術力が生んだ世界一軽い鋳物ホーロー鍋「ユニロイ」/新潟県三条市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-163707-0-1024x683.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>溶かした金属を型に流し込んで製造する、鋳物。鋳物の調理道具といえば、どうしても分厚くて重いイメージがつきまとう。フライパンにしろ鍋にしろ、特に女性はその重量感のために扱いづらく感じたり、洗うときストレスを感じることも多いはず。そこに目をつけて「薄く軽くする」技術に特化した製品づくりを行なっている鋳物製造工場が新潟県三条市にある「三条特殊鋳工所」だ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">機械部品製造からの転機</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-173706-0-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-35349" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-173706-0-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-173706-0-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-173706-0-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-173706-0.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>新潟県のほぼ中央に位置する三条市は、隣接する燕市と並び、江戸時代の和釘づくりから発展し、金属を鍛錬して製品をつくり出す鍛冶職人の技術が伝統的に培われてきた。刃物や金属、洋食器などの製造が盛んなエリアとして知られている。三条特殊鋳工所が創業したのは昭和36年（1961年）。三条特殊鋳工所もその地域文化を受け継ぎ、機械部品などの鋳物製品の製造から工場の歴史をはじめた。長年、強度と精密さが求められる自動車部品をはじめ、さまざまな機械の部品製造を本業としてきたが、強みは軽量で扱いやすい部品製造。重さで値段が決まる鋳物の世界では、軽量部品に対する評価はあまり納得のいくものではなかった。転機が必要だった。</p>



<h2 class="wp-block-heading">調理器具に見出した新しい光</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-163826-0-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-35355" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-163826-0-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-163826-0-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-163826-0-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-163826-0.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>転機が訪れたのは平成22年（2010年）。とあるキッチンウェアブランドからOEMで依頼された鋳物調理器具の仕事だった。「軽くて丈夫な極薄のフライパンをつくってほしい」という依頼に、同社がこれまで培ってきた技術力と職人のプライドを集結させた。その結果見事に期待に応える商品ができあがった。</p>



<p>「フライパンがうまくできたから、これなら自社製品にもトライしたいね、ということで軽くて扱いやすい鋳物ホーロー鍋にチャレンジすることになったんです。」と同社CEOの内山照嘉さん。自身の生活の中でも鋳物鍋を使っている家族がその重さに苦労している姿を見てきた。それがチャレンジしてみるきっかけになったという。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-174629-0-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-35358" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-174629-0-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-174629-0-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-174629-0-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-174629-0.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>「下請け会社がこのように自社のブランドを立ち上げるのは、自分たちが成長するうえで、いつか乗り越えなければいけない壁なんです。この会社の強みは、薄さを実現する技術と、それによる軽さ、そして熱伝導率のよい商品をつくれることです。」</p>



<p>このノウハウを活かし、平成26年（2014年）に自社ブランドを立ち上げる。ブランド名は“唯一の”を意味する「unique(ユニーク)」と“合金”を意味する「alloy（アロイ）」を合わせUNILLOY（ユニロイ）とした。デザインは山田耕民（やまだこうみん）氏を起用。デザインを担当した製品が国内外の名だたるプロダクトデザイン賞を受賞し、ニューヨーク近代美術館に担当作品が収蔵されるなどで広く知られる人物だ。完成までの約2年の間、世界一のモノを作りたいという職人達のプライドをかけた挑戦が続いた。繰り返した試作の数は200以上。鋳物ホーロー鍋を皮切りに、フライパンも発売し、クラウドファウンディングに出品したのをきっかけに知名度も上がって売り上げも大きく伸びた。2015年には、ドイツで行われるデザインアワード「Red Dot Award :Product Design 2015」で世界56カ国、5000件ほど集まった応募作品の中から、ユニロイ鋳物ホーロー鍋が最高賞を受賞するという快挙を達成した。</p>



<h2 class="wp-block-heading">常識を覆す軽さを生んだ職人たちの技術力</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-172011-0-1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-35361" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-172011-0-1-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-172011-0-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-172011-0-1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/20220324-172011-0-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>軽さを実現するためには、通常の鋳物では考えられない薄い設計にする必要があった。高温に熱して溶かした液体状の金属を型に流し込んでいく工程（鋳込み）で、薄い設計がゆえに型が狭く、流し込むスピードが落ちる為、途中で金属が急激に冷まされてしまう。型の最後まで素材が行き届く前に凝固が始まってしまうなどの不具合が起きた。薄い構造を維持しながら型全体に鋳込むことが最大の壁となり、試作は困難を極めた。しかし工場・職人たちの高い技術力とプライドが薄さの要望をクリアする。</p>



<p>「薄いものをつくるのは難しい。最初は100個作ったらそのうち80個は不良品だった」と内山さん。</p>



<p>例えばフライパンの場合、通常の市販の鋳物フライパンは厚さ4〜5mmのものが多いが、ユニロイのフライパンはわずか2.5mm。それは最も熱伝導率のよい厚さで、蓄熱性も高いという。表面は香ばしく、それでいて中はジューシーな料理を可能にし、肉料理や魚料理にその実力を発揮する。</p>



<p>薄いぶんだけ軽いため扱いやすく、毎日気軽に使うことができる。ホーロー鍋は、鋳物の特徴のひとつである一体成型の利点を活かし、鍋本体から取っ手まで継ぎ目のない美しいデザインを可能にした。耐久性の面だけでなく、人間工学に基づいた使いやすさ、ストレスの感じにくさがポイントだ。人気商品はマットな黒のホーロー鍋で、最も数が売れているのはフライパンだという。</p>



<h2 class="wp-block-heading">新しい商品への挑戦を止めない</h2>



<p>三条特殊鋳工所の技術力が詰まった「ユニロイ」はあえて特許申請をしないという。特許を取得せずとも他の追随を許さない技術力に自信があるからこそ。この技術力を活かした新たなる商品の開発に余念がない。</p>



<p>現在はフライパンとホーロー鍋の他にも、キャンプで使える鋳鉄ギア（キャンプツールブランド「SSCamp!」）など、軽さと使いやすさが特徴の商品を多数ラインナップしている。昨今のキャンプブームも後押しし、愛好家たちから注目されているアイテムだ。</p>



<p>「これから先も、自分たちの技術を活かした商品開発を通して鋳物の価値を世界中に知ってもらいたい。」と内山さんは意気込む。</p>



<p>そんな三条特殊鋳工所の工場では女性も活躍している。夏は暑く、冬は寒い。高温の金属を扱う現場は危険で過酷な職場だともいえる。それでも鋳物の価値・魅力を高め、そしてそれを広めること、それが自分たちの使命だと一人一人の職人たちがプライドを持って日々仕事に励んでいる。地域の伝統を守ることへの誇りと、紡がれていく新しい歴史のページに自分という人間が関われることへの喜びがやりがいにつながっているのだと。</p>



<p>伝統と革新性が生んだ鋳造法の、その技術の結晶のようなキッチンアイテムは、薄さと軽さが魅力のアイテムだが、そこには職人たちの熱い“想い”がずっしりと込められている。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/35344/">三条特殊鋳工所の技術力が生んだ世界一軽い鋳物ホーロー鍋「ユニロイ」/新潟県三条市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>親子で紡ぐ伝統工芸の歴史、シンプルで美しい「富貴堂」の燕鎚起銅器／新潟市燕市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/33456/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 25 Oct 2022 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[伝統工芸]]></category>
		<category><![CDATA[新潟県]]></category>
		<category><![CDATA[燕市]]></category>
		<category><![CDATA[燕鎚起銅器]]></category>
		<category><![CDATA[富貴堂]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/ND5_9810-1-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>金属加工の聖地である新潟県燕市に工房を構え、日々の生活で役立つシンプルな銅製品を作る「富貴堂」。代々伝わる鎚起（ついき）や鍛金（たんきん）の伝統技法を守りながらも時流を汲み取り、現代のライフスタイルに合った高い機能美を備 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/33456/">親子で紡ぐ伝統工芸の歴史、シンプルで美しい「富貴堂」の燕鎚起銅器／新潟市燕市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/ND5_9810-1-1024x819.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-center"><strong>金属加工の聖地である新潟県燕市に工房を構え、日々の生活で役立つシンプルな銅製品を作る「富貴堂」。<br>代々伝わる鎚起（ついき）や鍛金（たんきん）の伝統技法を守りながらも<br>時流を汲み取り、現代のライフスタイルに合った高い機能美を備える銅製品を生み出し続けています。</strong></p>



<h2 class="wp-block-heading">新潟に受け継がれる伝統の技</h2>



<p>新潟県のほぼ中央に位置する燕市には、江戸時代に始まったとされる伝統工芸、「燕鎚起銅器」の製造技術が脈々と受け継がれている。銅は燕市の西北に位置する弥彦山で開発された間瀬銅山で採掘され、技術についてはもとは仙台から伝わったといわれている。一枚の銅板を焼き鈍（なま）し、それを金鎚や木槌で叩くことでかたちを形成するのが基本的な工程だ。鎚（つち）はたくさんの種類があり、叩く場所や叩き方によって道具を持ち変える。</p>



<h3 class="wp-block-heading">親子で営む工房「富貴堂」</h3>



<p> </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/kiji2-10.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p> </p>



<p>カンカンカンと工房の外に心地よい音が響く。金属を叩く、リズムのよい鎚の音だ。昭和20年（1945年）に創業した「燕鎚起銅器 富貴堂」の2代目・藤井宏さんは、子どもの頃からずっとこの音を聞いて育った。工房内には、巨大なやかんや古い鎚起銅器の製品が並べられている。「ああいうものは先代が作ったものです。大切にとっておくんですよ。」父親と同じ仕事に就いてもうすぐ50年。今は息子の健さんも隣で鎚を握っている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">プロの仕事道具とは</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/kiji3-10.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p>道具は、先代から受け継いだものを使うことも、あるいは自分で新しく道具を作ることもある。畳の上で細かな振動を感じながら、ひたすら同じペースでカンカンカンカンと叩いていく。銅が変形するときの歪みをいかして、せり上げ、ならし、整える。「地金を締めつけるために叩くんです。叩くと分子が飛んで固くなる」と宏さんは職人ならではの独特の表現をする。叩くことで銅の耐久性が上がり、長く使える日用品になるのだという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">使い込むほどに味が出る道具</h3>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/kiji4-10.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p>鎚起銅器は使い込むほどその艶を増す。そして使う人、使う環境ならではの色を身につける。いいかえれば、自分らしく育てる楽しみのある道具だ。もちろん調理器具としての明確な利点もある。銅の優れた熱伝導率はアルミの約2倍で、鉄の5倍、ステンレスの25倍。熱が全体に通りやすいので調理がスムーズだ。耐食性も高く、殺菌作用もある。完成品はどれもシンプルだが、鈍い光沢と、表面が打ち付けられて出来た、無数の凹凸が作り出すキラキラとした輝きが美しく、なんとも言えない気品が漂う。もはや日用品の枠を超えて美術工芸品としての価値もある。</p>



<h3 class="wp-block-heading">人気のアイテムとは</h3>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/kiji5-9.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p>富貴堂で特に人気があるのは、湯沸かしや急須、鍋。熱伝導率の良さが調理の効率を上げる事に一役買っており、まず取り入れたいアイテムの代表となっている。一緒に製作にたずさわっている3代目となる健さんは、ドリップポットやサーバーなどコーヒーまわりの商品作りに力をいれいて、日常の中にさりげなく取り入れられるアイテムの発信にも取り組んでいる。伝統工芸品とはいえど、時代による人々の生活様式の変化にも受け入れられやすい商品作りにも励んでいる。</p>



<p>親子とはいえ互いに職人だからこそ、それぞれ得意とするものは異なるが、二人が生み出す作品に共通しているのは、愛着を持って長く使える道具であること。銅製品は取り扱いが難しいイメージもあるようだが、表面に錫の加工を施すので手入れがしやすく、変色もしにくい。長く使ううちに壊れたりメンテナンスが必要になっても、状態に応じて職人の手で修復をすれば、再び使えるようになる。よいものをひとつ手に入れれば、子供や孫の代にまで受け継ぐことができる素晴らしい道具なのだ。そういう意味で、伝統工芸というのは究極のサステナブルなのかもしれない。</p>



<h2 class="wp-block-heading">受け継がれていくもの</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/10/kiji6-7.jpg" alt="" class="wp-image-31999" style="width:825px;height:550px"/></figure></div>


<p>現在は2代目の宏さんと3代目の健さんがまもるこの工房だが、実は宏さんも健さんも一時は外の会社で仕事をしていた時期があったという。伝統工芸の職人として継ぐ決意をする側も、継がせると決意し伝える側も、お互いに覚悟のいることなのだと話す。</p>



<p>「最初は家業を継ぐのが嫌だったんです。でも今は楽しくなっている。祖父がいて、父がいて、この仕事で一生食べていく努力をしようと思えている。それが自分の今の財産です。」と健さん。「継いでくれるのは確かにうれしいことだけれど、職人の世界は厳しいもの、継がせる側にもそれなりの決意がいるものなんですよ」と宏さん。</p>



<p>職人の魂がこもった作品の堅牢さと美しさ、そして一家でつむぐ職人の心意気を感じられる富貴堂の銅器を、ぜひ使ってみてほしい。  </p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/107_kao2-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-47532" style="width:825px;height:550px" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/107_kao2-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/107_kao2-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/107_kao2-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/07/107_kao2.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">富貴堂 3代目 藤井健さん</figcaption></figure></div>


<p>代々受け継がれてきた形と共に、用の美しさを追求した製品づくりを心がけています。使うたびに温かみを増す、柔らかでシンプルな形の銅器の魅力をお楽しみください。匠の技から生まれる「富貴堂」の製品を、みなさまの日々を営む道具にしていただけたら嬉しいです。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/33456/">親子で紡ぐ伝統工芸の歴史、シンプルで美しい「富貴堂」の燕鎚起銅器／新潟市燕市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>経年変化を楽しみ、世代を超えて受け継ぐ「島倉堂」の鎚起銅器／新潟県燕市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 20 Jul 2022 11:15:54 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[鎚起銅器]]></category>
		<category><![CDATA[新潟県]]></category>
		<category><![CDATA[燕市]]></category>
		<category><![CDATA[島倉堂]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/07/main-5.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>燕の歴史ある「鎚起銅器」とは 江戸時代後期から200年続く、新潟県燕市の伝統工芸「鎚起銅器（ついきどうき）」。現在、国内の産地はただ一つ燕市のみである。銅板に加工しやすくするための熱処理である「焼きなまし」を施しながら、 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/32265/">経年変化を楽しみ、世代を超えて受け継ぐ「島倉堂」の鎚起銅器／新潟県燕市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/07/main-5.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">燕の歴史ある「鎚起銅器」とは</h2>



<p><span class="swl-marker mark_yellow">江戸時代後期から200年続く、新潟県燕市の伝統工芸「鎚起銅器（ついきどうき）」。</span>現在、国内の産地はただ一つ燕市のみである。銅板に加工しやすくするための熱処理である「焼きなまし」を施しながら、「鎚（つち）」と呼ばれるハンマーで叩いて「起こす」ことで立体的に成形することから名付けられたこの鍛金技術は、近隣の銅山からの恩恵を受け、時代を超えてこの地域で脈々と受け継がれてきた。<span class="swl-marker mark_yellow">鎚起銅器は、一つの製品が完成するまでに、数十万回も打ちを加えることで生まれる堅牢さと陶器を思わせるほどの滑らかな表面が特徴。長年手入れをすることで銅の風合いが増してより愛着がわく。</span>製品の多様さも魅力の一つで、日用品として使用する鍋、急須などから美術的な作品まで様々な作品が作られてきた。1981年に新潟県の伝統的工芸品に指定されている。しかし現在、その伝統を継承する工房は、個人法人を合わせてもわずか10を数えるほどしかないという。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/07/kiji2-5.jpg" alt="" class="wp-image-31998"/></figure></div>


<p>そのうちのひとつが、親子二代に渡り伝統を受け継ぐ「<a href="http://www.ne.jp/asahi/simakuradou/simakuradou/" target="_blank" rel="noopener" title="島倉堂">島倉堂</a>」だ。初代の島倉板美さんは昭和27年に鎚起銅器の老舗「玉川堂」に入門。腕を磨いて独立したのが昭和42年。その後、平成に入って跡を継いだのが、二代目の島倉政之さんである。政之さんは幼い頃から職人としての父親の姿を見て育ち、自分も将来は伝統工芸士として父の技術を継ぐのだろうと考えてきた。今はひとりで工房に座り、日々槌を振るっている。「この仕事はすべて自分で完結する。それが自分には合っている。」穏やかな語り口でそう話す政之さんは、まさに根っからの職人である。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「島倉堂」島倉政之さんの鎚起銅器へのこだわり</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/07/kiji3-5.jpg" alt="" class="wp-image-31999"/></figure></div>


<p>最近新設されたばかりの島倉堂のギャラリーは、湯沸かし、急須、コーヒーポット、鍋、酒器や茶器など政之さんの作品が展示され、金色、青色、銀色……それぞれの銅の表面の凹凸から柔らかな鈍い光が放たれている。けして華美になりすぎないその上品で奥ゆかしい美しさこそが鎚起銅器の特徴だ。「先代から受け継いだデザインもありますが、自分で『あったらいいな』と思うものを自分で作る。」それが政之さんのポリシー。<span class="swl-marker mark_yellow">丹精を込めてひとつひとつ作られる商品は、ただの伝統工芸品ではなく、現代の生活に寄り添う実用品である。同時に、それらはすべてが一点もの。機械による大量生産ではけして表現できない味わいと奥深さがある。</span></p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/07/kiji4-5.jpg" alt="" class="wp-image-32000"/></figure></div>


<p>政之さんのものづくりは、「新しい商品を生み出すとき、まず作りたいものに合う道具を自ら作る」ことから始まる。ギャラリーの奥の工房には金属加工や溶接ができる機械もあり、壁一面に大量の金槌や木槌、当て金（がね）が、所狭しと並んでいる。最適な道具がなければ、理想のフォルムには到達できない。すべては頭の中に思い描いた完璧なかたちを具現化するために必要なのだ。「鎚しぼり」と呼ばれる成形の作業がはじまると、カンコンカンコンと高い音がリズミカルに工房に響き渡る。様々な金槌と木槌を使い分け、あとはひたすら銅板を叩いていく。</p>



<h3 class="wp-block-heading">優れモノの銅と使い手によって変化する鎚起銅器の面白さ</h3>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/07/kiji5-3.jpg" alt="" class="wp-image-32000"/></figure></div>


<p>生活用品、調理器具としての銅にはいくつも利点がある。まず<span class="swl-marker mark_yellow">殺菌作用があり衛生的</span>だという点。水が浄化されるので湯沸かしや急須はうまみを一層引き立てる。また他の金属よりも熱伝導率が高く（アルミの2倍、鉄の5倍、ステンレスの25倍）、鍋を火にかけると熱が全体に均一に伝わる。つまり、<span class="swl-marker mark_yellow">水の質が変化し、かつ素早く調理ができるので、お茶やコーヒー、料理の味がより美味しくなる</span>のだ。数千年前の銅器が現存しているように、銅は<span class="swl-marker mark_yellow">耐食性に優れているため、長持ちする</span>点も大きな特徴のひとつだ。しっかりと手入れをし、キュッキュと愛情を込めて乾拭きしてやれば、使い込んだ風合いの経年変化も末永く楽しめる。「使う人それぞれの気持ち次第で色が変わる」と政之さんは表現する。まさにそれが一生モノの生活用品を使い続ける面白さだ。世代を超えて伝統技術が受け継がれていくように、商品もまた世代を超えて未来に受け継いでいくことができる。</p>


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						<a class="p-blogCard__title" href="https://nihonmono.jp/article/35344/">三条特殊鋳工所の技術力が生んだ世界一軽い鋳物ホーロー鍋「ユニロイ」/新潟県三条市</a>
						<span class="p-blogCard__excerpt">溶かした金属を型に流し込んで製造する、鋳物。鋳物の調理道具といえば、どうしても分厚くて重いイメージがつきまとう。フライパンにしろ鍋にしろ、特に女性はその重量&#8230;</span>					</div>
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						<a class="p-blogCard__title" href="https://nihonmono.jp/article/33456/">親子で紡ぐ伝統工芸の歴史、シンプルで美しい「富貴堂」の燕鎚起銅器／新潟市燕市</a>
						<span class="p-blogCard__excerpt">金属加工の聖地である新潟県燕市に工房を構え、日々の生活で役立つシンプルな銅製品を作る「富貴堂」。代々伝わる鎚起（ついき）や鍛金（たんきん）の伝統技法を守りな&#8230;</span>					</div>
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		<title>熟練職人の手作業によって生まれる、諏訪田製作所のニッパー型爪切り／新潟県三条市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/31771/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 20 Apr 2022 07:44:10 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[職人]]></category>
		<category><![CDATA[新潟県]]></category>
		<category><![CDATA[三条市]]></category>
		<category><![CDATA[諏訪田製作所]]></category>
		<category><![CDATA[ニッパー型爪切り]]></category>
		<category><![CDATA[爪切り]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/04/main-5.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>各方面から評判の「SUWADAのニッパー型爪切り」 誰もが日常的に使用する生活道具のひとつ「爪切り」。手と足の爪を切る、ただそれだけのための快適さ、使いやすさに特化して、戦後70年以上、職人的な技術を磨き上げてきた企業が [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/04/main-5.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><h2 class="wp-block-heading">各方面から評判の「SUWADAのニッパー型爪切り」</h2>



<p>誰もが日常的に使用する生活道具のひとつ「爪切り」。手と足の爪を切る、ただそれだけのための快適さ、使いやすさに特化して、戦後70年以上、職人的な技術を磨き上げてきた企業が新潟県三条市にある。「<a href="https://www.suwada.co.jp/" target="_blank" rel="noopener" title="">株式会社諏訪田製作所</a>」だ。<span class="swl-marker mark_yellow">「SUWADA」ブランド</span>として国内外で数々の賞を受賞し、世界的にも有名な製品の特徴は、何といってもニッパー型の形状にある。クリッパー型と呼ばれる従来の折りたたみタイプの爪切りは、使用するときの刃の開きが2～3ミリと短いため、巻き爪や変形の爪の場合、思うように切れないことが多い。しかしニッパー型であれば刃先が大きく開き、切る部分へのアプローチの角度も自在なので、どんな形状の爪も切りやすい。<span class="swl-marker mark_yellow">ネイルアーティストや医療・介護関係者からも高い評価を得ている。</span></p>



<p>諏訪田製作所の創業は、大正15年（1926年）。関東大震災後の住宅復興需要に合わせ、大工職人が使う「喰切（くいきり）」という道具を作り始めたのが原点だ。喰切とは、木材に釘を打った後、不要な釘頭（くぎあたま）を落とすために使用する刃物のことで、「ふたつの刃が両側からぴたりと合わさって対象を切る」製造技術と形状が現代のモダンな爪切りへと進化したというわけだ。<span class="swl-marker mark_yellow">創業以来諏訪田製作所の技術力の代名詞である、合刃（あいば）の技術が他とは一線を画す切れ味を生み出している。</span>手やすりで刃を磨きミクロン単位で研磨しながら調整を加える。全行程の中でも一番難しく時間のかかる繊細な工程は熟練の職人が代々技術を受け継ぎ守っている。こうして生まれる切れ味がプロたちの圧倒的な支持を得ているのだ。</p>



<figure class="wp-block-image"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/04/kiji2-5.jpg" alt="" class="wp-image-27662"/></figure>



<figure class="wp-block-image"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/04/kiji3-5.jpg" alt="" class="wp-image-27663"/></figure>



<h3 class="wp-block-heading">「SUWADAのニッパー型爪切り」だからこその特徴</h3>



<p>素材の吟味から鍛造、部品加工、研磨、合刃にいたるまで、諏訪田製作所のすべての製造工程は熟練した職人たちのクラフトマンシップによって支えられている。たった一本の爪切りであっても、完成までの工程は50～60にも及ぶ。商品によっては100を超える工程を経てようやく仕上がるものもある。品質と美しさに妥協はない。現在、8,000本／月のペースで生産を続けているが、注文に追いつくのがやっとで在庫に余裕がないほどの人気だ。<span class="swl-marker mark_yellow">「諏訪田製作所が作るのは、本物で、かつロングライフなものです。ここまで爪切りを突き詰めている会社は、他にはないと思います。」</span>営業部長の斉藤類さんはそう言って胸を張る。刃物なので、使用を重ねるうちに切れ味が悪くなることも、バネがきかなくなることもある。<span class="swl-marker mark_yellow">諏訪田製作所はすべての自社製品のメンテナンスに対応</span>している。職人が刃を研ぎ直し、動きの調整やバネの交換を行うことで、まさにロングライフなアイテムとしてずっと使い続けることが可能なのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">成長を続ける諏訪田製作所</h2>



<p>2020年には、「開かれた工場」としてスタイリッシュなオープンファクトリーをオープンした。インテリアはすべてブラックで統一されているが、そこには諏訪田製作所ならではの理由がある。鍛造の工程において、職人は火に熱された材料の色でその出来を判断する。そのため目視がしやすいように昔から暗い場所で作業が行われてきたのだ。工場見学を通して職人の実際の製造現場を一般に開放することで、ものづくりの哲学や製品への理解が深まり、同時に職人たちのモチベーションも上がったという。現在はショップ、レストラン、カフェも併設し、このエリアの観光スポットのひとつとしても有名だ。創業からもうすぐ100年。<span class="swl-marker mark_yellow">「本物を生み出す」ための徹底したこだわりによって磨き上げられてきたニッパー型の爪切りは、すでに究極の完成形にたどりついたように見えるが、「まだまだ改善したところはたくさんある」と斉藤さんは言う。</span>また新たにキッチンやダイニングに使える道具という新たなフィールドへのチャレンジを始めている。<span class="swl-marker mark_yellow">2020年のグッドデザインを受賞した「ソムリエナイフ」と「ワインオープナー」は洗練されたそのデザイン性や機能性が認められたことはもちろんのこと、これまで直結しなかった「食」のフィールドへの台頭を知らせるきっかけともなった。</span>これ以外にもカトラリーのバリエーションを広げるなど、諏訪田製作所の新しい取り組みが注目を集めている。よりよいものを常に求め続けるその妥協のない姿勢こそが、世界が評価する諏訪田製作所のクラフトマンシップに違いない。</p>



<figure class="wp-block-image"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2022/04/kiji4-5.jpg" alt="" class="wp-image-27662"/></figure>


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						<span class="p-blogCard__excerpt">金属加工の聖地である新潟県燕市に工房を構え、日々の生活で役立つシンプルな銅製品を作る「富貴堂」。代々伝わる鎚起（ついき）や鍛金（たんきん）の伝統技法を守りな&#8230;</span>					</div>
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						<span class="p-blogCard__excerpt">燕の歴史ある「鎚起銅器」とは 江戸時代後期から200年続く、新潟県燕市の伝統工芸「鎚起銅器（ついきどうき）」。現在、国内の産地はただ一つ燕市のみである。銅板に加&#8230;</span>					</div>
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		<title>「一生使える鍋」を掲げる手作り鍋のスペシャリスト「姫野作.」三代目 姫野寿一／大阪府八尾市</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/32780/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 16 Nov 2020 09:16:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[大阪府]]></category>
		<category><![CDATA[日本工芸]]></category>
		<category><![CDATA[大阪]]></category>
		<category><![CDATA[鍋]]></category>
		<category><![CDATA[八尾市]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/08/image-1.jpeg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>大正13年に設立した大阪府八尾市の工房。銅とアルミを原材料にした厨房機器や調理器具を主に製造し、代々受け継がれた技術で作られる実用的で美しい道具は、プロの料理人にも愛されています。 知る人ぞ知る鍋作りの最高峰の工房 いい [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/32780/">「一生使える鍋」を掲げる手作り鍋のスペシャリスト「姫野作.」三代目 姫野寿一／大阪府八尾市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/08/image-1.jpeg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-center"><strong>大正13年に設立した大阪府八尾市の工房。</strong><br><strong>銅とアルミを原材料にした厨房機器や調理器具を主に製造し、<br>代々受け継がれた技術で作られる実用的で美しい道具は、<br>プロの料理人にも愛されています。</strong></p>



<h2 class="wp-block-heading">知る人ぞ知る鍋作りの最高峰の工房</h2>



<p>いい職人は、いい音でものをつくる。大阪府八尾市にある、知る人ぞ知る有限会社姫野作.の工房では、職人・姫野寿一さんが鍋を打つ心地よい音楽のような音が耳に響いてくる。</p>



<p>「子どものころは毎日カンカンと鍋を叩く音が聞こえてきて本当にイヤだったんです。実際に継いでからもうるさいし、大変だし、おまけに作っても売れ残る（笑）。どうしてうまく作れないんだ、売れないんだと意地になって鍋作りを追求するようになった。いかに均等にきれいに打つか、道具や座り方、力の入れ方などとことん考えてきました」</p>



<figure class="wp-block-image aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="https://cdn.shopify.com/s/files/1/0397/6170/7163/files/seisansha_pic_14_1.jpg?v=1599819521" alt="伝統の技巧が光る姫野作.の製品は、<br&gt;
プロの料理人も愛用しています" style="width:828px;height:552px"/></figure>



<h3 class="wp-block-heading">一流の料理人にも愛される手作り鍋</h3>



<p>大正13年、約100年前に祖父が立ち上げた鍋作りの工場を姫野さんが継いだのは、30歳のときだ。彼がつくる行平鍋は、プロの料理人も愛用する逸品。その特長は、熱伝導率が高く、熱ムラがないこと。食材へ均一に熱を伝えられることで焦げ付きにくくなる。</p>



<p>「叩いて槌目を入れることで純度の高いアルミが締まり素材が強くなる。さらに鍋肌が広がることで熱伝導率が高くなり、食材を早く均一に煮ることができます。一般的な行平鍋は暑さが２mmですが、うちのは３mm。そのほうが丈夫で保温性が高く、安定感がでるんです」</p>



<h3 class="wp-block-heading">卓越した技術と経験</h3>



<p>行平鍋の特長ともいえる槌目（つちめ）とは、金属の強度を高めるために金づちで素材を打ち付けるとできる模様のこと。一回叩く毎にカタチができる。つまり、打ち直しをすることはできない職人の感覚が頼りの技だ。姫野さんがリズミカルに金づちを打ち付けつくる鍋の槌目は芸術のように美しい。</p>


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<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="800" height="600" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/08/image-1.jpeg" alt="" class="wp-image-48069" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/08/image-1.jpeg 800w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/08/image-1-300x225.jpeg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/08/image-1-768x576.jpeg 768w" sizes="(max-width: 800px) 100vw, 800px" /></figure></div>


<h3 class="wp-block-heading">使いやすさと機能性をあわせもつ作品</h3>



<p>アルミの熱伝導率は鉄の3倍よいと言われ、鉄やステンレスと比べて焦げ付きにくい。また、重さはステンレスの１/３と軽いので女性が扱いやすい一面も。空気に触れることでできる酸化皮膜は内部をサビや腐食から保護するので耐久性もあり、表面が滑らかなので洗い落ちもよく菌が繁殖しにくく衛生的でもある。まさに至れり尽くせりの一品だ。行平鍋だけでなく、親子鍋、段付鍋、八角鍋など、種類もさまざま、料理の用途によって使い分けるのもおすすめだ。</p>



<p>現在は、全国に10軒もないという手作り鍋の店。注文の半分はオーダーメイド。大きさ、素材、柄の付け方など、使い方やこだわりにあわせて鍋をつくる。</p>



<p>「一度、金の鍋を作って欲しいといわれて見積もりをとったら1000万円以上になって実現しませんでした（笑）。これまでいろいろな注文がありましたけど、いちばん変わっていたのは花園ラグビー場前にある近鉄・東花園駅の駅舎に飾ってある大きなラグビーボールかな。あれは大きくて大変でした」</p>



<figure class="wp-block-image aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="https://cdn.shopify.com/s/files/1/0397/6170/7163/files/seisansha_pic_14_3.jpg?v=1599819523" alt="芸術品のような鍋の数々は、<br&gt;
職人の勘と卓越した技術に支えられています" style="width:825px;height:550px"/></figure>



<h2 class="wp-block-heading">「使い手と一生付き合える製品」をつくる</h2>



<p>姫野作を打ち始めてから変わらない思いが三代目の姫野寿一にはある、</p>



<p>それは、「使い手と一生付き合える製品」という考えだ。市販で売られている鍋の寿命は2～3年。長く使えても5～10年が限度。そんな大量消費、使い捨ての時代において古臭い考えかもしれないが、この思いを崩すことなく日々「姫野作.」の刻印を打ち続けていきたいと思っているという。50年以上つかえるというその鍋つくりの腕は、日本最高ともいわれている。だが、職人の道にゴールはない。</p>



<p>「まだ１度も満足したことがないんですよ。でもだからこそ飽きずに続けていられるのかもしれませんね」</p>


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<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/batch_seisansha_comment_14.jpg" alt="" class="wp-image-45030" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/batch_seisansha_comment_14.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/batch_seisansha_comment_14-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/batch_seisansha_comment_14-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /><figcaption class="wp-element-caption">姫野作.　3代目 姫野寿一さん</figcaption></figure></div>


<p>「使い手と一生付き合える製品」という考えは、今の大量消費、使い捨ての時代において古臭い考えかもしれませんが、これを崩すことなく日々「姫野作.」の刻印を打ち続けていきたいと思っています。</p>







<figure class="wp-block-embed is-type-video is-provider-youtube wp-block-embed-youtube wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<iframe title="【中田英寿 ×一流の料理人から愛される手作り鍋のスペシャリスト／姫野作】" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/viOwK7ug0BA?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe>
</div></figure><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/32780/">「一生使える鍋」を掲げる手作り鍋のスペシャリスト「姫野作.」三代目 姫野寿一／大阪府八尾市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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