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	<title>ガラス - NIHONMONO</title>
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	<description>「にほん」の「ほんもの」を巡る旅マガジン</description>
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	<title>ガラス - NIHONMONO</title>
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		<title>ガラスを削る、そのひと手間が自分らしさ。光を宿して魅せる表情「工房 麿」／山梨県富士河口湖町</title>
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		<pubDate>Wed, 14 Jan 2026 07:25:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[Honeycomb Pattern]]></category>
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		<category><![CDATA[Glass]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export16.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>約1200年前に噴火した富士山の溶岩流が冷え固まり、その上に木々が生い茂って形成された「青木ヶ原樹海」。原生林が広がる富士の麓、山梨県富士河口湖町にある工房「麿（まろ）」には、丁寧な「削り」によって生み出された繊細なガラ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export16.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>約1200年前に噴火した富士山の溶岩流が冷え固まり、その上に木々が生い茂って形成された「青木ヶ原樹海」。原生林が広がる富士の麓、山梨県富士河口湖町にある工房「麿（まろ）」には、丁寧な「削り」によって生み出された繊細なガラス作品が並んでいる。模様や色彩豊かなガラスは、手に取る人の生活に溶け込む柔らかな光をもたらす。</p>



<h2 class="wp-block-heading">一つひとつ、時間をかけて丁寧に</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export3.jpg" alt="" class="wp-image-53910" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export3.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export3-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export3-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>ガラス作家松尾一朝（まつおいっちょう）さんの作品には、「コールドワーク」と呼ばれる技法によって作り出される繊細なディティールや質感が表れている。コールドワークは熱を加えずに冷えたガラスに磨きや装飾、彫刻を施す技法で、例えばガラスをカットして模様を施していく江戸切子もそのうちのひとつだ。ガラスの表面は砂状の研磨剤を吹き付けて削る「サンドブラスト」という技法でツヤを消し、不透明な「すりガラス」状のマットな質感に仕上げる。綺麗に馴染ませてすりガラスのサラサラとした感触を活かしたものや、彫刻のように削り跡をつけたりと、作品によってその表現はさまざま。あくまでコールドワークは仕上げ段階での技法になるが、ここに至るまでの工程にも、松尾さんならではの“ひと手間”が凝らされている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ガラスの特性を活かした表現の可能性</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export17.jpg" alt="" class="wp-image-53911" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export17.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export17-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export17-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>松尾さんの作品は「ぐい吞み」「酒盃（しゅはい）」「蓋物（ふたもの）」などバリエーションは様々。これらの作品で色の付いた線や花のような模様になって見えるものは、熱して棒状にしておいた色ガラスを透明なガラスの中に入れて溶かし合わせている。色ガラスは真っすぐなものや螺旋状のものなどがあり、透明なガラスと溶け合って浮かび上がるような模様が生まれる。</p>



<p>対してシリーズ化している作品のひとつの「ハニカム模様」では、透明なガラスと境目をつけてはっきりとした模様を出すため、色ガラスを棒状へ加工する際に白いガラスの粉を付けている。ハニカム模様とは英語で「ミツバチの巣」を意味し、ガラスが溶けあう際にお互いを押し合う性質を活かしながら、美しく並んだ六角形が表れる。綺麗な六角形を作るため、事前にガラス棒の太さを測りながら使う素材を選定し、輪切りにしたガラス棒のパーツを規則的に並べ、電気炉で板状に溶かし固めていく。このようにしてパーツ作りから仕上げまで、いくつもの工程をほぼひとりでこなすという松尾さん。感触や色彩、透明感にこだわり、一つひとつ丁寧に作られた作品には根強いファンがおり、2023年に東京で開催されたガラス作品展「ひかりのいれもの」にも連日多くの人々が足を運んだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">初めて知ったガラスの感触</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export7.jpg" alt="" class="wp-image-53912" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export7.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export7-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export7-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>松尾さんがガラス工芸に興味を持ったのは31年前のこと。両親の勧めもあり、山梨県富士河口湖町からひとり離れて進学し、埼玉県の私立中高一貫校のガラス細工部で作品に触れたことが現在の道を歩むきっかけとなった。初めてガラスに触れた際、「溶ける、伸びる、丸まる、そうした一つひとつの変化が面白かった」と松尾さん。理科室にあるバーナーでガラスを溶かし、本を見ながら模様作りの技法を探る。そうした部員たちとの充実した活動にのめり込んでいく中、高校2年生の時、突如父親が他界してしまう。</p>



<p>これからは自分の力で生きていかなければならない。将来のことを考え、卒業後の進路についても大いに悩んだという。「ガラスが好きだという気持ちと、自分が作ったもので人が喜んでくれることが嬉しかった」と、ガラス工芸の道に進むことを決意。美大への進学を目指し、高校卒業後の1年間は予備校でデッサンについて学んでいくこととなる。</p>



<h3 class="wp-block-heading">大学時代で学んだ“漆”</h3>



<p>デッサンの勉強をしている間もガラスへの思いが募る一方、「ガラスに熱中するあまり、他の素材に目を向けられていなかった」と自らを顧みる。まずは違う素材についても理解を深めた上で、今後さらに広い視野でガラス工芸と向き合えるよう、敢えてガラス工芸の学科がない石川県の金沢美術工芸大学を受験する。そこで松尾さんが専攻したのが工芸科の漆コースだった。</p>



<p>「漆が出す“光沢”にガラスに似たものを感じました」。石川県には輪島漆器や山中漆器などの伝統工芸品があり、漆を学ぶには最適な環境。実際に地域で活動する職人たちの元へ通いながら、漆という素材の魅力に惹き込まれていったという。</p>



<p>漆芸（しつげい）を学ぶ中で「漆はあくまでも作品の表面に装飾を施す“外側の素材”であるのに対して、透けるという性質を持つガラスは中の見え方も表現となる“内側の素材”」だと捉えるようになったそう。そこで、「ガラスの色や形、透過性を活かしながら、テクスチャーや装飾でも表現の可能性を広げることはできないだろうか」と、現在の作風に繋がる糸口を見出す。また、「自分は元々細かい作業が不得意だった」と話す松尾さんだが、工程の殆どが機械作業のガラス工芸に対し、丁寧で細やかな手作業が試される漆芸の経験が、後のガラス工芸にも活きることになったのだという。「真摯に漆と向き合った結果、自分でも気付かないうちに技術が身につきました」と、当時を振り返る。</p>



<h3 class="wp-block-heading">“ガラスの町”で学んだ技法</h3>



<p>大学卒業後、富山ガラス造形研究所に進学。まず2年間は造形科で吹きガラスなどの熱で溶かして加工する「ホットワーク」や、電気炉を使った鋳造制作などを行う「キルンワーク」、そして先述した「コールドワーク」の3本柱でガラスの技法を学んだ。その後、残りの2年間で改めてガラス作家としての方向性を探る中で、「自分の手の中でガラスを削り模様が変わっていく感覚が、彫刻に似たものを感じた」。その背景には木彫家として活動していた父親の存在も大きかったという。幼い頃から“木”という素材が身近にあったこともあり、彫ると模様が表れていく木面のように、削ることで独特な模様を生み出していくコールドワークのガラス加工を、自身の作風として意識していくこととなる。</p>



<p>本格的にガラス職人として活動することを視野に入れ、在学中の2006年に初の個展となる「ガラスでできた宝物」を開催。卒業後は富山でアルバイトをしながらガラス作品の制作を続け、2010年からは神戸芸術工科大学クラフト・美術学科のガラスコースで実習助手を務めた。その間にも知人作家から作品の批評や、収益化の方法など具体的なアドバイスを仰ぎながら腕に磨きをかけ、2014年に故郷である山梨で工房「麿」を設立した。</p>



<h2 class="wp-block-heading">“削る”楽しさ</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export6.jpg" alt="" class="wp-image-53913" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export6.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export6-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export6-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>松尾さんの作品は複数のガラス工芸の技法を組み合わせて作られている。ホットワークでのパーツ作りから始まり、キルンワークでは器などの原型を作る作業、最後にコールドワークで作品を仕上げる。一般的に、吹きガラスなどでは職人の息使いによる偶発的な作品の良さを活かすため、松尾さんのように手を加えていこうとする作家は少ないのだそう。「ガラス作りを続ける中で“時間を掛けても最後は自分の手の中で作品を完結させること”が、大切にすべき自分のスタイルだと自覚するようになったんです」。</p>



<p>ホットワークやキルンワーク作品における偶然の作品性も魅力であるが、「イメージを膨らませながら自分の手で形を変えられる」ところに、削る面白さがあるのだという。削ることで表情が変わり、思いがけなかった新しい表現が生まれていく。手塩にかけた自らの作品を眺めながら、「削っている時間が楽しい」と松尾さんは無邪気に笑う。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「大切なものをしまってほしい」蓋物に込めた願い</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/BASE_photo_batch.jpg" alt="" class="wp-image-53914" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/BASE_photo_batch.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/BASE_photo_batch-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/BASE_photo_batch-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>松尾さんの代表作は、ガラスの中に柔らかな光が溜まり、透明さの中に色が滲み出す「蓋物」シリーズ。ガラスならではの魅力が詰まったこのシリーズは、美しいもの、大切なものを意味する“珠”という語を使って「珠箱（たまばこ）」と名付けられた。窓際などの日が当たる場所に置くと、内側からふんわりと優しい光が表れる。</p>



<p>「ガラスの中に光が溜まることと、蓋物の中に何かをしまうことが繋がっている気がするんです。何を入れたらいいのか聞かれることがよくありますが、例えば記念日の指輪や、子どもが拾ってきたどんぐりなど、『あなたの思う小さく大切なものを入れてください』とお答えしています」</p>



<p>以前手元供養の器として購入した人がいたそうだが、“亡き父の遺骨を入れたくなるようなものを作ること”をひとつのテーマに制作していた学生時代を思い返し、「気持ちが通じた」と感じたという。「人によって“大切なもの”は様々だけれど、自分が作った蓋物をふと見た時に、何か大切な気持ちを思い出してもらえたら嬉しいですね」。</p>



<h2 class="wp-block-heading">少しずつ見つけていった自分らしさ</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export22.jpg" alt="" class="wp-image-53915" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export22.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export22-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export22-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>山梨に戻り工房を構えてからは、誰に教わることもできない環境で「試行錯誤を繰り返す毎日だった」と松尾さん。周囲の意見を取り入れながら、器としての使いやすさと、工芸品としての美しさを兼ね備えた自分らしい作品のスタイルを少しずつ磨き上げていった。</p>



<p>「ひとりになったことで、恵まれた環境であったからこそ知らぬ間にインプットできていたものや、既成概念に囚われてしまっていたことに気付くことができました。失敗もありましたが、自分のスタイルを考え直す中でどんどんとやりたいことを見出すことができたんです」</p>



<p>体調を崩してしまい制作が思うように進まない時期もあったそうだが、「自分が良いと思うものを妥協せずに作りたい」という気持ちは変わらなかった。そこで、年に何度も行っていた個展の回数を減らすことで制作ペースを調整しながら、2022年には新たにオンラインショップを開設。自身のコンディションを保ち納得のいく作品を生み出しながら、インターネットの力を借りた収益化の形も模索している。「好きなこととして、仕事として『長く続ける』こと」を目標に歩む松尾さんの挑戦は終わらない。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ガラスの魅力を知ってほしい</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export23.jpg" alt="" class="wp-image-53916" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export23.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export23-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2026/01/export23-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p><br>ガラス作家として、「作ったものを通してガラスの魅力を多くの人に知ってほしい」と話す松尾さん。積み重ねてきた経験の先にある“ひと手間”を、「無駄は多いと思うけれど、地道な作業やひと手間が“自分らしさ”」と語る姿は穏やかだ。磨きあげた蓋物を手にしながら、「今後も自分が作った作品が、他人の人生のなかに絡められたら幸せです」と微笑む表情が、印象的だった。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/53901/">ガラスを削る、そのひと手間が自分らしさ。光を宿して魅せる表情「工房 麿」／山梨県富士河口湖町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>日常目線のガラス作家、Bamboo Glass･三浦侑子さん／岡山県苫田郡</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 29 Sep 2025 10:05:15 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[グラス]]></category>
		<category><![CDATA[吹きガラス]]></category>
		<category><![CDATA[食卓に馴染むガラス]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/IMG_4197.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>吹きガラスの味のある美しさに魅了され、伝統の技法で毎日の食卓にのぼる器を作るガラス作家・三浦侑子さん。使い勝手を考えた器は手にすると安定感があり、食卓で凛とした佇まいを見せる。和食や洋食といった料理のジャンルや場面にかか [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/IMG_4197.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>吹きガラスの味のある美しさに魅了され、伝統の技法で毎日の食卓にのぼる器を作るガラス作家・三浦侑子さん。使い勝手を考えた器は手にすると安定感があり、食卓で凛とした佇まいを見せる。和食や洋食といった料理のジャンルや場面にかかわらず、“日々使える器”をコンセプトに、暮らしに溶け込むガラス作品を作っている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">自然豊かな岡山県北の地に移住</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A0825.jpg" alt="" class="wp-image-53309" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A0825.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A0825-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A0825-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>吹きガラスの作家、三浦侑子さんの工房『Bamboo Glass』は、岡山県苫田郡（とまだぐん）鏡野町の静かな山間の地にある。岡山市内からクルマで約1時間半、鳥取県境まで15分ほどの距離。近くには岡山県美作地方を代表する奥津温泉や名勝地の奥津渓があり、四季を通じて豊かな自然に恵まれるエリアだ。三浦さんはこの地で2014年、工房を始動させた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">毎日の食卓にのぼる器を制作</h3>



<p>三浦さんが作る器は、無色クリアや淡いグレーのかかったコップやワイングラス、お皿、ボウルなど。「吹きガラスは2000年以上の歴史がある技法です。私は昔の人が使っていた器のフォルムにとても惹かれるので、その歴史をしっかりと勉強して、現代の人にとっての使いやすさを考えながら自分らしいデザインに挑戦しています」</p>



<h3 class="wp-block-heading">大学在学中、吹きガラスと出合う</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A0813.jpg" alt="" class="wp-image-53310" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A0813.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A0813-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A0813-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>三浦さんは大阪府生まれ。京都造形芸術大学在学中に陶芸や木工など様々な工芸にふれ、そのなかでもっとも惹かれたのがガラス工芸だった。さらに追求したくなり、京都市にあった工房「Glass Studio Aaty」の教室で吹きガラスの経験を積み重ねた。数あるガラス成形の技法から「吹きガラス」を選んだのは、じっとしているのが得意ではないから、と笑う。</p>



<p>だからこそ、体を動かしながら作る吹きガラスは性に合ったのだろう。実際にやってみると、そればかりでなく溶けたガラスの動きが面白く「吹きガラスについてもっと知りたい」「やわらかい状態のガラスを扱いたい」と考えるようになっていった。</p>



<p>吹きガラスは、高温溶融したガラスを「吹き竿」となる鉄管に巻き取り、空気を吹き込んで風船のように膨らませて成形する。型にはめ込んで成形するよりも薄いガラスを作ることが可能で、その技法は古代ローマ時代からほとんど変わっていないといわれる。</p>



<p>ガラスを仕事にするために勉強を続けようと、大学卒業後は富山ガラス造形研究所造形科に進んだ。2年間、ガラスの基礎となる理論、技法や必要なデッサンから、作家として独立するノウハウまで学んだのち、静岡県の『磐田市新造形創造館』でガラス工房のスタッフとして5年間勤務。同じスタッフとして働いていた夫の和さんが岡山県苫田郡鏡野町の『妖精の森ガラス美術館』に就職したことを機に、この地に移り住んだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">同じことを繰り返しても、同じものはできない</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A1076.jpg" alt="" class="wp-image-53311" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A1076.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A1076-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A1076-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>現在は住まいの一角に工房を構え、ひとりで制作している。工房には作る器のサイズに合わせて自作した2つの炉が並ぶ。作業用の炉の温度は約1000℃。ガラスを溶かして貯めておく炉の作業中の温度は約1180℃。こちらはガラスの気泡などを除去するため24時間稼働させ、翌朝すぐに作業できる状態にしている。ふたつの炉が発する熱に包まれながら、コップであれば朝から晩まで20〜30個を作り続ける。「同じことをひたすら毎日、繰り返しても飽きない。それが不思議です。同じものを作っているつもりなのに出来上がったものは一つひとつがどこか違う。だからでしょうか」</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A1074.jpg" alt="" class="wp-image-53312" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A1074.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A1074-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A1074-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>古いガラスを見て学び、自身の創作では洗いやすい形状や簡単には割れない厚みなどを工夫して現在のスタイルにたどり着いた。色合いは汚れのつきにくい無色クリアが中心で、ほかに古いグラスの持つ雰囲気を出そうと、ガラスに鉄や銅を微量、混ぜ合わせてグレーがかった色味の器も作っている。いずれも食卓で主張せず、馴染みやすい色合いだ。</p>



<p>好きなグラスのひとつに、20世紀のフランスの大衆食堂で使われていた脚付きのグラスがある。いわゆる「ビストログラス」と呼ばれるもので、ある程度大雑把に扱える丈夫なグラスだ。「このグラスのように手に取りやすく、素朴な日常性のあるものを作りたい」と話す。</p>



<p>創作を始めた当初は自分の作品を知ってもらうため、全国のクラフトフェアに出展した。長野県松本市の「クラフトフェアまつもと」や、静岡県静岡市の「ARTS&amp;CRAFT　静岡手創り市」、岡山県倉敷市の「フィールドオブクラフト倉敷」などでお客さんと話をして自分の作る器への反応を知った。陶磁器と並んでも干渉せず、洋食にも和食にも使えるガラス器は意外と少ないことを知り、「食卓に馴染むガラス」というテーマが確固としたものとなった。口コミで取引先は徐々に増えていった。</p>



<h2 class="wp-block-heading">仕事と暮らしがつながる環境</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A0889.jpg" alt="" class="wp-image-53313" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A0889.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A0889-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A0889-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>三浦さんは、古書市などで集めた古いガラス器に関する書物を夜な夜な眺め、制作のモチベーションにしている。「例えば16世紀のベネチアングラスなど、写真であってもずっと見ていると当時の職人が頑張って作ってきたんだなって感動するんです。道具の跡など作業の痕跡を見つけたりしながら、どんなふうに作っていたかを自分なりに考えてみるのが楽しくて」</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A1063.jpg" alt="" class="wp-image-53314" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A1063.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A1063-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/09/2A3A1063-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>山のふもとで気兼ねなく、のびのびと仕事ができる現在の環境は、仕事と日常がうまくつながっているという。例えば朝、家の周囲の落ち葉を掃き集めることも仕事に向かうまでの大切なリフレッシュ法のひとつ。自然を感じながらさっぱりとした気分で工房に入ることができる。「これから先も今の生活を続けたいです。機織りをして生活をつないできた女性のように、山の中でコツコツと毎日、作っているイメージなんです。仕事は生活の一部ですから」と笑う。</p>



<p>最近になって7月半ばから8月の気温の高い時期は炉の火を落とし、今までは持てなかった自由な時間を使って博物館でガラス器を見たり、ガラスの資料を集める時間にあてたいと考えている。資料を見ているだけではわからないこともあるはずと考える。</p>



<p>この地に移住して以降は子育てに専念し、アルバイトをしていた時期があった。それでも頭のどこかでいつも「また吹きガラスの制作をやる」と考えていた。自身の創作意欲を疑ったことがない点に三浦さんの強さが現れる。日々の生活からインスピレーションを見つけ出し、創作に向かえることが三浦さんにとって何よりの喜びなのだ。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/53301/">日常目線のガラス作家、Bamboo Glass･三浦侑子さん／岡山県苫田郡</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>吹きガラスで美しい「時間」を紡ぐ。ガラス作家・有永浩太さん／石川県七尾市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 29 Mar 2025 08:32:18 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[吹きガラス]]></category>
		<category><![CDATA[ベネチアングラス]]></category>
		<category><![CDATA[能登島]]></category>
		<category><![CDATA[有永式]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_017.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>溶けたガラスが美しい輝きを放つ瞬間。吹きガラスは、その一瞬を切り取る工芸品だ。有永浩太（ありなが こうた）さんは“瞬間の美”ともいえる吹きガラスに、織物の工程に費やされる長い時間のイメージを封じ込める。七尾湾に浮かぶ能登 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/52628/">吹きガラスで美しい「時間」を紡ぐ。ガラス作家・有永浩太さん／石川県七尾市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_017.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>溶けたガラスが美しい輝きを放つ瞬間。吹きガラスは、その一瞬を切り取る工芸品だ。有永浩太（ありなが こうた）さんは“瞬間の美”ともいえる吹きガラスに、織物の工程に費やされる長い時間のイメージを封じ込める。七尾湾に浮かぶ能登島（のとじま）に工房を構え、ベネチアングラスの技法をもとに独自の世界観を表現する有永さんの思いに触れる。</p>



<h2 class="wp-block-heading">緻密な繊維を織り込んだような、美しいガラスの世界</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_011.jpg" alt="" class="wp-image-52629" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_011.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_011-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_011-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>不規則な形をした泡のような模様が、今にも動き出しそうな造形。光と影の揺らぎに、はっと息をのむ。本来、無機質なはずのガラスに生命が宿っているようだ。近くで目を凝（こ）らすと、一つひとつの泡に緻密な繊維が見える。泡というより、目の粗い編み物なのか。</p>



<p>イタリアの伝統的なガラス工芸品・ベネチアングラスの技法「レースグラス」に着想を得て、ガラス作家・有永浩太さんが独自の技術で生み出した「netz」。網を意味するこの作品シリーズは、織物をイメージした「gaze」シリーズとともに、有永さんの代名詞となっている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ガラスと織物。相反する時間の流れを作品に込める</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_055.jpg" alt="" class="wp-image-52630" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_055.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_055-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_055-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>「織物をイメージ」と聞くと、少し不思議に思うかもしれない。織物は、糸を紡ぎ、経糸（たていと）と緯糸（よこいと）を交差させながら時間をかけて織り上げる。一方で、冷え固まる前に成形しなければならない吹きガラスは時間との勝負。ガラスと織物の工程は、まるで正反対のように思える。</p>



<p>有永さんは言う。「膨大な工程を経る織物の時間軸を、吹きガラスの『瞬間』に封じ込めてみたいと思ったんです」。この作品シリーズも、糸を撚（よ）るようにガラスを引きのばし、精密かつ手間のかかる工程を経て生み出される。ガラスと織物の時間軸が重なった時、作品に深い奥行きが生まれる。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ベネチアングラスの技法を、日本の美的感覚でアレンジする</h3>



<p>ベネチアングラスは洗練された完璧なフォルムや規則的なデザインを特徴とするが、有永さんの作品には動きやゆがみ、独特の表情がある。目指すのはベネチアングラスの再現ではなく、この技法を「日本人の感覚や美意識で再構築」することだという。</p>



<p>不完全なものに自然の美を見出す、日本人特有の美意識。有永さんは、緻密に計算された高度な技術を用いながら、そうした「破調（はちょう）の美」を表現する。</p>



<h2 class="wp-block-heading">四季を感じる能登島の工房で、日々の器を作る</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_001.jpg" alt="" class="wp-image-52631" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_001.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_001-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_001-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>工房がある石川県七尾市能登島は、豊かな四季の移ろいを感じられる場所。光と緑に包まれた工房で、有永さんは毎日何十個もの器を作る。繰り返し器を作り、体に動きをしみ込ませながら自分の形を作り上げるのだという。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_037.jpg" alt="" class="wp-image-52632" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_037.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_037-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_037-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>有永さんにとって、繊細な技法を凝らした1点ものの大作も、日常の器も、同じものづくりのライン上にある。</p>



<p>「技術や技法は、表現のための道具。だから手入れして磨き続けなきゃいけないし、使い続けないとうまくならない」。手を動かし続けて日常の器を作りながら技術を磨き上げ、自分の形を取り出していく。有永さんの制作スタイルは職人的でストイックだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">使い手の心と暮らしを豊かにする器</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_062.jpg" alt="" class="wp-image-52633" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_062.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_062-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_062-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>日々の器作りの中で、有永さんは手を動かしながらさまざまなことを考え、試みる。例えば形が異なる酒器のセット。口が広がった平杯は、グラスの縁と舌が平行に近い角度になり、液体が舌の先端で一旦止まるようになり、甘味と苦味を感じやすい形状。口径が小さいぐい飲みは、すっきりとした味わいを楽しめるという。一方、口の窄（すぼ）まった香杯は、液体が口の中に流れ込みやすい設計となっている。これにより、お酒が横に広がり、味わいを強く感じさせる。口を絞っているため、余韻が長く楽しめるのも特徴だ。</p>



<p>ヒントをくれたのは、ある居酒屋の店主だった。「僕がガラスをやっていると知って教えてくれたんですよ。『盃の形で酒の味がこんなに違うんだ』と」。その店主は、有永さんに向かって終始こんこんと説明するものだから、「その時は全くお酒の味がしなかった」とおかしそうに笑う。器作りに向かっている時にふと居酒屋での記憶が浮かび、それを体感できる酒器を作ってみたのだという。</p>



<p>日常で使う器は使いやすく、心を豊かにするものであってほしい。そう願って生み出した器は、使い手の暮らしに彩りと小さな発見を与えてくれる。</p>



<h3 class="wp-block-heading">震災後の非日常の中で、器作りの手が止まった</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_060.jpg" alt="" class="wp-image-52634" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_060.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_060-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_060-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>2024年1月1日に発生した能登半島地震は、能登島にある工房にも被害をもたらした。800㎏もある窯が大きく動いて床に亀裂が入り、作品のほとんどが割れてしまった。その年に予定していた個展の多くはキャンセルするしかなく、ショックは大きかったという。</p>



<p>「作らなければ収入がないんだから、とにかく作らないと」と工房復旧に取り組んだが、非日常が続く毎日で気持ちばかりが焦ったという。周囲の被害があまりにも大きく、「自分だけが仕事を始めてもいいのだろうか」という迷いもあった。</p>



<p>そんな時に、旧知のギャラリーオーナーから「どんどん作って。私がしっかり売るから」と連絡があった。その声を聞いて「作り始めてもいいんだ」と前を向くことができたという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">割れたガラス破片から、美しいブルーが生まれた</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_008.jpg" alt="" class="wp-image-52635" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_008.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_008-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_008-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>割れてしまった作品は全て一緒にして溶かし、新たな作品に再生した。破片の色合いはばらばらだったが、混ざり合って生まれた色は柔らかなブルー。まるで能登の海を思わせるような色に、地震発生日を冠した「0101（ゼロイチゼロイチ）ブルー」と名付けた。</p>



<p>被災後1年間は創作活動のリズムを取り戻そうと必死だったが、翌年1月1日のあの時間を越えた時に「大変なことがあったんだから、自分のペースや作風が変わっても当然だなと思えたんです」と有永さん。変化を受け入れた時、ふっと肩の力が抜けたという。</p>



<h2 class="wp-block-heading">コンパクトな次世代型の窯を開発</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_013.jpg" alt="" class="wp-image-52636" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_013.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_013-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_013-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>有永さんには、創作活動と並行して取り組んでいることがある。それはガラス業界の裾野を広げることだ。</p>



<p>ガラス業界で作家として独立するのはハードルが高い。要因の一つが窯の問題。ガラスを溶かす窯は、基本的に一度火を入れたら止めることはない。火を止めるとガラスを溶かすための坩堝（るつぼ）を交換しなければならないし、再び温度を上げる際に時間と燃料費が余計にかかるためだ。火を入れたままの窯を維持するために、長時間不在にすることもできない。</p>



<p>「もっとコンパクトでコントロールしやすく、自由度が高い窯があれば」と考えた有永さんは、窯のメーカーにアイデアを持ち込み、使わない時に火を止められる窯を開発した。</p>



<h3 class="wp-block-heading">吹きガラスの可能性を広げるモデルケールになりたい</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_009.jpg" alt="" class="wp-image-52637" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_009.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_009-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_009-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>作り手が減れば、窯や坩堝、道具を作る人もいなくなる。ガラス業界全体が立ち行かなくなったら「みんなが困るし、僕も困る」と有永さんは言う。作家としてスタートを切る時に使いやすい窯があれば、作り手を増やせるかもしれない。実際に若手作家を中心に「有永式」の窯の導入が広がり、改良も進んでいるという。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_003.jpg" alt="" class="wp-image-52638" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_003.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_003-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2025/03/arinagakota_003-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>自身が開発に携わった「有永式」の窯でガラスと向き合う日々。「この窯で『こんな表現ができるんだ』と知ってもらうためにも、もっと自分の仕事の幅を広げていきたい」と思いはふくらむ。</p>



<p>ガラスの糸を紡ぎ、織り上げていく。「時間軸」をガラスに封じ込めた有永さんの作品には、未来へとつながる時間も織り込まれているように感じられた。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/52628/">吹きガラスで美しい「時間」を紡ぐ。ガラス作家・有永浩太さん／石川県七尾市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>「ENTRO glass studio 」光と影が映すガラス工芸の世界／沖縄県名護市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 28 Dec 2024 06:15:19 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス製品]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス工房]]></category>
		<category><![CDATA[沖縄県]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス職人]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-060.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>比嘉奈津子（ひがなつこ）さんが主宰する「ENTRO glass studio」は、自然の色彩と質感を取り入れた独自のガラス作品を創作している。彼女の作品は、長年研究を積み重ねた巧みな技と自然への深い敬意が込められ、観る者 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/51120/">「ENTRO glass studio 」光と影が映すガラス工芸の世界／沖縄県名護市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-060.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>比嘉奈津子（ひがなつこ）さんが主宰する「ENTRO glass studio」は、自然の色彩と質感を取り入れた独自のガラス作品を創作している。彼女の作品は、長年研究を積み重ねた巧みな技と自然への深い敬意が込められ、観る者を圧倒し、心に強い感動を呼び起こす力がある。</p>



<h2 class="wp-block-heading">流動的なエレメントを活かした作品を生み出す「ENTRO glass studio」</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-073.jpg" alt="" class="wp-image-51121" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-073.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-073-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-073-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>沖縄県名護（なご）市で、豊かな自然の中に佇む「ENTRO glass studio（エントロ グラススタジオ）」は、県内屈指の芸術的なガラス作品を生み出す工房として知られる。工房を主宰する比嘉奈津子さんは、ガラス作家として自身の作品を制作しながら、吹きガラス経験者向けのスクールでガラス制作の指導も行い、さらなる探求を深めている。また、工房の貸し出しも行い、作り手にガラス制作の場を提供している。 比嘉さんの作品は、日常の器として使えるものから、空間に存在感を放つアート作品まで多岐にわたる。そこには、水の揺らぎや光の色彩といった自然の息吹が息づいており、見る人や使う人の心に静かに染み込んでいく。彼女の手から生み出される芸術的で流線的な美しさは多くの人を魅了している。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-071.jpg" alt="" class="wp-image-51123" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-071.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-071-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-071-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p><br>「ENTRO」とは、スペイン語で「入り口」を意味する。比嘉さんは新しいことに踏み出すことへの不安を語りながら「同じように迷う人の背中を押すことで、自分も励まされる経験をした。人を支えることで、互いに勇気をもらい、自分の扉も開けられるようになった」と話す。その初心を忘れないために、工房を「ENTRO glass studio」と名付けたという。</p>



<p>比嘉さんは、自分の役割について「作り手に授けられた熱気の中で心を奪われる瞬間を技術で取り出し、それを人に寄り添わせる形にすること」と話す。<s><br></s>比嘉さんの作品は単なる鑑賞用としてではなく、人々の生活に寄り添い、使い手の暮らしの中で静かに役立つことを目指している。</p>



<p>比嘉さんの作品に対する真摯な姿勢はどこからインスピレーションを受けているのか。比嘉さんによると、それは「水」からだという。</p>



<p>「水を探求すると、光には色もの（エロス）、構造には枯渇や喪失（タナトス）が見えます。水とガラスは、どちらも気体、液体、固体の境界が曖昧で似ており、その曖昧さにインスピレーションを感じます」と比嘉さんは語ってくれた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ガラス作家としての人生を歩むまで</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-066-1.jpg" alt="" class="wp-image-51124" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-066-1.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-066-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-066-1-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>比嘉さんの作品からは豊かな色彩の裏に「影」を感じることができる。その影こそが、彼女の作品を際立たせる要素だ。そこには彼女の「覚悟」が表れている。その覚悟を決めるまでの人生を振り返ってみよう。</p>



<h3 class="wp-block-heading">家庭の困難を乗り越え、手に職を身につけたものづくりの道へ</h3>



<p>名護市で生まれ育った比嘉さんは、多感な時期に父親の経営する会社の倒産を目の当たりにした。家庭の事情が重くのしかかる中で迎えた高校時代、組織の脆さを感じ、自分の手で何かを生み出す「ものづくり」に可能性を見出し、自立できる道を模索するようになった。</p>



<p>高校の進路室で見つけた倉敷芸術科学大学の「ガラス学科」の存在が彼女の目を引いた。多額の借金を抱える両親のことを思うと進学を諦めるべきか迷ったが、背中を押してくれたのは母親だった。</p>



<p>「お金や資産は失うことがある。けれど、知識や技術、経験は誰にも奪われない財産。その財産でまたやり直すこともできる。学べる限り学んできなさい」との母の言葉を胸に、当時、日本一ガラス設備が整っているといわれる倉敷芸術科学大学へ進学した。</p>



<h3 class="wp-block-heading">倉敷で学んだガラス職人とガラス造形作家との違い</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-031.jpg" alt="" class="wp-image-51125" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-031.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-031-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-031-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>大学では「ガラス職人」と「ガラス造形作家」という異なる立場の先生から学ぶ機会に恵まれた。「職人は紙に書かず。作家は紙に描くことからはじめる。」と説く職人の先生の言葉が頭を離れず、大学で実習を重ねるうちに、自分が職人のように最初から手を動かすのではなく、脳を使い考えてから作る「作家タイプ」であることを認識した。</p>



<h3 class="wp-block-heading">ガラス制作を学ぶ中で印象に残った「廃物」</h3>



<p>大学時代、窯の補修や窯の中に設置されたガラスを溶融するための「るつぼ（つぼ）」の交換作業を手伝っていた際、大量の廃炉材を産廃コンテナまで運んだ時のこと。不純物が混ざったガラスや、制作中にどうしても出てしまう廃物の山を目にし、その光景が印象に残った。</p>



<p>「ぼくらは、上澄みを掬ってガラス作品を作る。お客さんも綺麗なものだけを買う。ただ作り手ならば作れば同時に発生する廃物も自覚しなければならない」</p>



<p>その光景を一緒に見ていた助教授の言葉は、その後の比嘉さんのガラス作家としての在り方に影響を与えることとなる。</p>



<h3 class="wp-block-heading">知識としてのガラス工芸と技術としてのガラス工芸</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-037.jpg" alt="" class="wp-image-51126" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-037.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-037-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-037-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>大学卒業後、ガラスを仕事にしようとした比嘉さんは大きな壁に直面した。大学では「知識」としてのガラス工芸を学んだが、「技術」が不足していると痛感したのだ。大学へ出してくれた両親への罪悪感や、社会で通用しないもどかしさに苛まれた。<br>そこで、吹きガラスの技術を教えてくれる師を求めて全国行脚に出ることを決意。<br><br>6年放浪し、心身ともに疲れきっていた頃、ようやく日本でガラスの技術を教えてくれる師匠に出会う。神奈川県で彩（あや）ガラススタジオを営んでいた故・伊藤賢治さんに師事しガラス作家としての扉がようやく開いたのだった。</p>



<p>日々ガラスの修行に勤しむ中、料理の勉強をしていた現在の夫である同郷の比嘉大陸（たいりく）さんと出会う。大陸さんはいつか自分の生まれ故郷の沖縄に料理で恩返ししたいという希望があり、いつか沖縄に戻ろうという気持ちが芽生えるようになった。</p>



<h2 class="wp-block-heading">故郷沖縄へ。そしてふたつのENTROの立ち上げ</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-086.jpg" alt="" class="wp-image-51127" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-086.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-086-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-086-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>伊藤賢治さんのもとでガラス制作に従事した後、比嘉さん夫婦に転機が訪れた。夫・大陸さんが怪我をしたことをきっかけに2人の生まれ故郷である沖縄県名護市へ戻ることに。その後、比嘉さんは「ENTRO glass studio」を2013年に、大陸さんは「ガラスと料理が体感できる店」をコンセプトにした飲食店「ENTRO SOUP&amp;TAPAS」を2014年に地元名護市にオープン。地元の食材とガラス工芸が融合する新たな空間として親しまれている。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-102.jpg" alt="" class="wp-image-51128" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-102.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-102-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-102-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>二人の「ENTRO」という場所は、ガラスと料理を通して地元と来訪者の交流を促し、それぞれが一歩を踏み出すきっかけを提供する場にもなっている。奥のギャラリースペースでは比嘉さんの作品が展示されているスペースがあり、料理を待つ間に作品を鑑賞できる。</p>



<p>比嘉さんにとって名護は祖母との思い出の場所でもあり、心身のバランスを取る知恵の詰まった言葉を思い出させてくれる場所。師と出会うまでの6年間、がむしゃらに走り続けて分かったことは、ものづくりをする上で、心身共に健やかにバランスを保持することの大切さを学んだという。</p>



<p>「体調が悪いと祖母が『命薬（ヌチグスイ）』として苦いゴーヤージュースを作ってくれました。体に良いものは苦いが、身体にとっては美味しいとも言える。『苦いけど体が喜ぶのが本当の美味しさ』と教わったことを思い出します。」</p>



<p>そんな思い出深い場所で、ガラス制作に打ち込む比嘉さんに、新たな挑戦が始まった。</p>



<h2 class="wp-block-heading">廃物を活かすガラス作りへの挑戦</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-018.jpg" alt="" class="wp-image-51129" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-018.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-018-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-018-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>近年、比嘉さんは新たな研究テーマとして、ガラスの原料である珪砂（けいしゃ）が減少し価格が高騰する一方で、大量に生産されたガラスの廃物が世の中に溢れていることに着目している。この現状を受け、彼女は廃物に新たな価値を見出し、それを素材として使いやすくする技術開発に取り組んでいる。</p>



<p>「ガラスは同じように見えても、その成分は繊細で、異なる種類のガラスを組み合わせると、割れてしまいます。そこに新たな技術と知恵が必要なんです」と語る。</p>



<p>また、沖縄特有の立地条件や人間性の特徴を生かし、ガラスの廃物を使ったプロジェクトを構想している。具体的には、廃物を先ず素材として使いやすくすること。その行程下で技術者を育成すること。専門性のある価値あるものへと作りかえ、相応の場所へ届けること。</p>



<p>彼女はこの取り組みを通じて、ガラス作りの未来を見据え、新たな循環を確立することを目指している。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ガラス作家としての未来</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-110.jpg" alt="" class="wp-image-51130" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-110.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-110-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/12/galasuhiga-110-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>沖縄の自然の中で育まれた比嘉さんの作品は、その一つひとつが彼女の想いと技術、そして未来への展望を象徴している。彼女が紡ぎ出すガラスの物語は「ENTRO」から。これからも光り続けるだろう。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/51120/">「ENTRO glass studio 」光と影が映すガラス工芸の世界／沖縄県名護市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>バーナーワークで作る繊細な器と大胆なデザインが魅力のガラス作家･河野千種さん／群馬県高崎市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 24 Nov 2024 08:34:25 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス工芸]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス工房]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_957.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>群馬県高崎市内の自宅兼工房で、日常使いの器類を作りながらアート作品も製作しているガラス作家の河野千種さん。河野さんはガラス製作ではめずらしい、バーナーワークという手法を用いて創作活動を行っている。薄く繊細なガラスの器と、 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/50586/">バーナーワークで作る繊細な器と大胆なデザインが魅力のガラス作家･河野千種さん／群馬県高崎市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_957.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>群馬県高崎市内の自宅兼工房で、日常使いの器類を作りながらアート作品も製作しているガラス作家の河野千種さん。河野さんはガラス製作ではめずらしい、バーナーワークという手法を用いて創作活動を行っている。薄く繊細なガラスの器と、その表面に描かれるモチーフを点と線で表現する河野さんの作品は、オリジナリティーあふれる作品として注目されている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ガラス作家として独立するまで</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_901.jpg" alt="" class="wp-image-50587" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_901.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_901-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_901-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>群馬県で生まれ育ち、現在は高崎市に工房を構えるガラス作家の河野千種さん。そもそもガラスに興味を持ったきっかけが、「本多孝好さんの短編小説に出てくるガラス作家に憧れて、ガラス作家になりたいと思った」からだという。<br>その後、テレビでガラス製作の特集を見る機会があり、ガラスへの興味が加速していく。<br>家族をはじめ、回りにガラスはおろかアートに携わる人間はおらず、どうしたらガラス作家になれるかわからなかったため、ガラス工芸が学べる美大を目指し、多摩美術大学に入学した。</p>



<h3 class="wp-block-heading">基礎を学び、やりたいことが見えてきた大学時代</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_855.jpg" alt="" class="wp-image-50588" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_855.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_855-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_855-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>在学中は誰かに師事した訳ではなく、いろいろな人に教わりながらガラスを学んでいったという河野さん。ガラス工芸というと息を吹き込んで形成する宙吹きや型吹きなどの吹きガラスや、グラインダーでガラスの表面を切削して文様を表現するカットグラスのイメージがある。しかし河野さんは、酸素バーナーでガラス管を熱して作品を作るバーナーワークという手法に興味を持ち、さまざまな人に教わっては自分で試してやり方を模索していったという。</p>



<p>当時、通っていた大学にバーナーワークを常駐で教える講師がいなかったため、休みの度に大学以外のワークショップなどに通い、そこで学んだことを元に自分なりに試行錯誤して作品を作り続けた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">金沢卯辰山工芸工房で学んだ3年間</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_878.jpg" alt="" class="wp-image-50589" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_878.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_878-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_878-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>2013年、多摩美術大学大学院博士前期課程ガラス工芸領域を修了後、一度は就職するも「もう一度、本腰を入れてガラスを製作したい」と創作活動を再開する。そんなとき、古くから工芸の街として知られる金沢で、優れた伝統工芸の継承発展と文化振興を図るための総合機関である、金沢卯辰山工芸工房の技術研修者に応募し、見事合格した。</p>



<p>「工房での3年間は、創作をしながら展示の機会を与えていただいたり、作品の販売をしたりと、本当に貴重な体験をたくさんさせていただきました」と河野さん。</p>



<p>さまざまな経験を経て視野が広がり、今までの創作活動に工房での経験が加わったことで、作品に対して少しずつ反響が得られるようになっていく。工房での3年間が終わる頃には自分の進みたい方向性も決まり、ガラス作家としての生活がスタートした。</p>



<h2 class="wp-block-heading">バーナーワークの難しさ</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_868.jpg" alt="" class="wp-image-50590" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_868.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_868-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_868-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>自分の作風を確立し、イメージを形にできるようになるまでトライ＆エラーを繰り返してきた河野さんは、バーナーワークで器を作るという独自の手法を編み出し、表面に植物を中心としたモチーフをガラスで描き、独自の世界観を作り上げていく。</p>



<p>「デザインが決まったら土台となる器を作るために、筒状の細いガラス管を両手で持てるように自分で加工します」</p>



<p>バーナーワークでの器作りは、150cmのガラス管を使いやすい長さに切り、火で溶かして加工し、材料としてのガラスを自分で下ごしらえするところからスタートする。<br>一般的なガラスの器作りの大半を占める吹きガラスでは、ガラスを溶かす溶解炉や長い吹き竿に息を吹き込んで形成するため、制作にはかなりの広さが必要となり、大きな工房や専用の工場を構えて制作している場合が多い。</p>



<p>しかし、手元のバーナーを使ってガラスを加工する河野さんのスタイルは大きな工房を必要とせず、自宅内の一室ですべてが完結する特殊なスタイルでもある。</p>



<h3 class="wp-block-heading">1日3個が限界の創作活動</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_875.jpg" alt="" class="wp-image-50591" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_875.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_875-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_875-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>河野さんの作品は、ガラスの繊細な薄さと独創的なデザインでガラスの美しさを表現している。この繊細な薄さの秘訣は耐熱ガラスでの製作である。耐熱ガラスは吹きガラスよりも硅砂の割合が多いため、通常の吹きガラスを溶かすのに必要な約1,300℃よりも高い、約2,000℃の高温が必要となる。それでも耐熱ガラスは加工途中で割れるリスクが少ないため、河野さんの作品の特徴である、薄く繊細な器を作るのに適しているという。<br>自分で下ごしらえをしたガラス管に息を吹き込み、最初に描いたラフスケッチ通りに土台となる器を製作していく。<br>土台の器作りから表面のデザインまで、高温のバーナーでガラス管を熱しながら常に回し続ける作業は、目や肩への負担が大きい。</p>



<p>「大きめのグラスですと、1日に3個しかできなかったりします。1つ作るのに２時間かからないくらいなのですが、ものすごく体力を消耗するので、3個くらいにとどめています」</p>



<p>クオリティーを保つためにもしっかりと休息を取り、次の日にやった方が効率よく作業できるという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">点と線が作り出すガラスの世界</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_866.jpg" alt="" class="wp-image-50592" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_866.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_866-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_866-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>イメージした器ができたら、表面にガラスの点と線でモチーフを描き、独自の世界観を表現していく。表面に施した独創的なデザインは植物を中心としたモチーフが多く、シリーズ化されているものもある。</p>



<p>「植物が好きですね。昆虫や動物もいいですけど、草や木、花や種など、植物をモチーフにすることが多いです」</p>



<p>器の表面にガラスでモチーフを描くには、土台となる器を温めてから装飾用のガラス棒の先端を溶かし、ガラス棒が点になるように器に乗せていく。すると装飾用のガラスの点が土台の器と馴染む瞬間があるので、そのまま火の中でガラスを切り、ガラスの点と土台の器が融合して整っていくのを確認する。この作業を繰り返し、ある程度ガラスでモチーフを描けたところで全体をバーナーで温めて息を吹き込み、境目をなじませてから再び絵を描いていく。</p>



<p>ガラスの線も同様に、バーナーで溶かしたガラス棒を温めた器に置き、そのまま塗るようにガラス棒を引っ張りながら器に乗せ、息を吹き込んで境目をなじませていく。</p>



<p>ラフスケッチ通りに器を作り、表面のデザインまで終わったら、火の中で口側のガラス管が自然とちぎれるまで引っ張って落とし、口を広げて整えて仕上げていく。</p>



<h2 class="wp-block-heading">日常使いの器とアート作品</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_851.jpg" alt="" class="wp-image-50593" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_851.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_851-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_851-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>ガラス作家の中には、実用的な器を作る人とアート作品を作る人がいる。どちらか一方に特化する人が多い中で、河野さんは両方の作品を作り続けている。</p>



<p>「どちらかを追求する方もいますが、私は両方をやっていた方が自分の中でバランスが取れるんです。アート作品を作ることで器の方にも良い影響がありますし、日常使いの器を作ることでアート作品にも良い影響があるので、あまり区別することなく作品を作っています」</p>



<p>ギャラリーや百貨店の展示販売会などからも、器類とアート作品の両方を出展して欲しいとリクエストがくることもあるという。</p>



<p>「世界観をアートで見せなければいけない、という縛りがない」という河野さん。ガラスに対する柔軟な姿勢が、彼女の作品の魅力にもつながっている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">器の使い方、捉え方は自由</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_890_edited.jpg" alt="" class="wp-image-50594" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_890_edited.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_890_edited-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_890_edited-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>河野さんの作品のひとつに、飲み口をガラスの点で仕上げた器がある。最初はちょっとした出来心で、口が真っ直ぐでなかったのを整えるために、ガラスを足したり減らしたりできる“点”で、真っ直ぐに見えるようにしたいというところから始まったという。</p>



<p>「意外とみなさん、この点々の口当たりが良くて癖になると言ってくださいます（笑）」</p>



<p>重厚感のあるヨーロッパのアンティークゴブレットのような河野さんのデザインにマッチした飲み口の処理と、薄く繊細な器のギャップに驚かされる人も多い。さらに耐熱ガラスのため、熱い飲み物にも使用できるという使い勝手の良さも、日常使いの器として重宝されている。</p>



<p>最近、マレーシアで寿司屋を営んでいる方が、河野さんのステムグラスに醤油を入れて、握った寿司にハケで醤油を塗って出しているのをSNSで見たという。</p>



<p>「この小さな工房で生まれたものがマレーシアまで行って役目を果たしていると思うと、自分の作ったものが旅しているような感じがしておもしろいです」</p>



<p>自分の作品が海を渡り、購入した人がそれぞれの使い方で日常を彩る。それも河野さんが望む、作品の在り方のひとつである。</p>



<h3 class="wp-block-heading">建築空間にアート作品を置きたい</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_859-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-50595" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_859-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_859-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_859-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_859-1536x1024.jpg 1536w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/11/231211_NIHONMONO_859-2048x1365.jpg 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>サンドブラストや金彩、パール彩やプラチナ彩を施してアート作品を制作している河野さん。将来的にはマンションやホテルのエントランスなど、建築空間の一部にアート作品を置かせてもらう機会を増やしたいという。<br>「アート作品を個人のコレクターの方々に買っていただくのもすごくうれしいしいのですが、公共のスペースでたくさんの方に見ていただける機会が増えたらいいなって思います」<br>現在、携わっている建築空間では、小さな作品の集まりを作り、その組み合わせでサイズの大きさや疎密を考え、バランスを見ながら設置している。<br>こういう作品を作りたいという気持ちや、作品を手にした方がこういう気持ちだったらいいなという希望が、最近徐々に増しているという河野さん。</p>



<p>「最初はガラス製作だけで生活できるようになりたいというのが目標でした。そこから少しずつ生活が安定し、できることが増えるたびに目標が増えている感じです」<br>今、若手ガラス作家として、ギャラリーや百貨店の展示販売会などで注目を集めている河野さん。創作活動をする上で、日常使いの器類とアート作品をバランス良く作り続けていきたいという。そして自分の作った作品を受け取った人が、自由な発想でその人の日常を彩り、豊かな気持ちになるような作品を作っていきたいと豊富を語る。</p>



<p>「今後は公共のスペースでも自分の作品を見ていただけるよう、自分の世界観を大切にしながら新しい作品にも挑戦していきたいです」<br>バーナーワークという独自の技法で、薄く繊細な器にデコラティブな装飾を施した河野さんの作品は、独特の世界観を放ちながら、より個性を際立たせている。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/50586/">バーナーワークで作る繊細な器と大胆なデザインが魅力のガラス作家･河野千種さん／群馬県高崎市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>日本の文化と美しい色彩をガラスに溶かし込んで。ガラス作家・花岡央さん／岡山県備前市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 19 Apr 2024 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[備前市]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス作家]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス工芸]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス]]></category>
		<category><![CDATA[工芸品]]></category>
		<category><![CDATA[伝統工芸]]></category>
		<category><![CDATA[岡山県]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/5118a8c5679d122acfd13a3942fe8776.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>岡山市中心部から東へクルマで約1時間の場所に位置し、備前焼の里として知られる岡山県備前市。その穏やかな海の近くに吹きガラス工房を構える、花岡央（はなおかひろい）さん。美しい色彩と優しい雰囲気をまとった日常使いのガラスの器 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/42175/">日本の文化と美しい色彩をガラスに溶かし込んで。ガラス作家・花岡央さん／岡山県備前市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/5118a8c5679d122acfd13a3942fe8776.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>岡山市中心部から東へクルマで約1時間の場所に位置し、備前焼の里として知られる岡山県備前市。その穏やかな海の近くに吹きガラス工房を構える、花岡央（はなおかひろい）さん。美しい色彩と優しい雰囲気をまとった日常使いのガラスの器で人気を集めている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">芸術への憧れからガラスの道へ</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/f233166487e2b45eba778f83298734f8.jpg" alt="" class="wp-image-42177" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/f233166487e2b45eba778f83298734f8.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/f233166487e2b45eba778f83298734f8-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/f233166487e2b45eba778f83298734f8-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>花岡さんが生まれ育ったのは、岡山を代表する焼物・備前焼の産地である備前市。そのため、一番身近な存在のアートは備前焼だったという。加えて、趣味で絵を描く父親の姿に子どもの頃から憧れを抱いていた。<br><br>それらの影響から高校卒業後は、美術大学で備前焼を学ぼうと考え、倉敷芸術科学大学への進学を果たす。専門分野を決めるまでの課程では、焼物やガラス、染織などさまざまな工芸を学ぶことに。そのなかで、「焼物と違って、作った翌日には作品が完成するというスピード感が、自分の性格に合うと感じた」のが、ガラスだったという。その感覚を信じ「ガラスコース」に進み、当時、教授を務めていた倉敷ガラスの創始者・小谷眞三氏に師事する。<br><br>在学中は、早く自分が思い描くものを形にできるようになりたいと、授業以外にも時間を見つけては練習に励み、全国各地で行われていた勉強会にも参加するなど、まさにガラス作りに邁進する日々を送った。</p>



<h3 class="wp-block-heading">誰に向けて、どう作るか</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/92cbb4b1a09a77058ec609bda7b58f06.jpg" alt="" class="wp-image-42178" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/92cbb4b1a09a77058ec609bda7b58f06.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/92cbb4b1a09a77058ec609bda7b58f06-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/92cbb4b1a09a77058ec609bda7b58f06-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>大学卒業後は、大阪でガラス作家・辻野剛氏の吹きガラス工房「fresco」に就職。その工房は、ガラスの器を使う人の生活にどう取り入れてもらうかまでをトータルデザインして、世に出していくというスタンスを大切にしていた。「誰に向けて作るのか、手に取ってもらう相手をイメージしながら作る。まずそこを固めてから制作をスタートする。そういうやり方を学べたことが自分にとってかけがえのない経験となりました」と花岡さんは当時を振り返る。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「自分ならでは」「この地ならでは」のガラスを</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/3ca644c0bf6d0897f4afe6c8fa3e85d4.jpg" alt="" class="wp-image-42179" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/3ca644c0bf6d0897f4afe6c8fa3e85d4.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/3ca644c0bf6d0897f4afe6c8fa3e85d4-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/3ca644c0bf6d0897f4afe6c8fa3e85d4-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>9年間「fresco」に勤務した後、2013年に独立。故郷・備前市に戻り、ギャラリーを併設した<a href="https://www.hiroyglass.com/" title="">吹きガラス工房「HIROY GLASS STUDIO」</a>を構えた。</p>



<p>花岡さんが用いるのは、吹き竿に息を吹き込み、型を用いずに整形していく「宙吹き」の技法。「宙吹きだと、その日によって『これがいい』が違ってくる。体調や気分によって、よくも悪くもなるというところが、吹きガラスのおもしろさだと思うんです」と、楽しそうにその魅力を教えてくれた。</p>



<p>自身の工房を構えてから軌道に乗るまでは、ガラス教室を開催する傍ら、作品を携えてギャラリーやショップを回り、少しずつ販路を開拓していったという。</p>



<p>そのなかで、花岡さんが大切にしたのは、「これを作りたい」「これを売りたい」という自分の思いだけを優先させるのではなく、先方の要望を聞いて作品に取り入れること。そうした柔軟な姿勢が、結果として作品の幅を広げていくことにつながっていったのだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">スリットが印象的な代表シリーズ</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/8bd955afa472f40d047d7236d8e8a89e.jpg" alt="" class="wp-image-42180" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/8bd955afa472f40d047d7236d8e8a89e.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/8bd955afa472f40d047d7236d8e8a89e-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/8bd955afa472f40d047d7236d8e8a89e-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>昔から日本の伝統的なものに美しさを感じて育った、花岡さん。その感性を生かして誕生したのが、古い日本家屋に見られる「連子（れんじ）格子」をイメージしたスリット模様が印象的な「ren（レン）」シリーズだ。多彩な色彩と、光を受けて落ちる影をも楽しめるだけでなく、スリットがもたらす境界線のあいまいさによって、どこに置いてもしっくりとなじむ不思議な魅力をたたえている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">人がやらないことに挑戦</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/5082531cf1ad4524b78866057a5df756.jpg" alt="" class="wp-image-42181" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/5082531cf1ad4524b78866057a5df756.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/5082531cf1ad4524b78866057a5df756-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/5082531cf1ad4524b78866057a5df756-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>「ren」シリーズは、一見、切子ガラスのように見えるが、その製法はまったく異なる。まず透明ガラスに色ガラスをかぶせて温めてガラス玉を作り、いったん冷ます。その後、表面を線状に削り落とした上で磨きをかけるという工程を経て、再び熱を加えて吹いて成形していく。このやり方は、スウェーデンで生まれた「グラール技法」を参考しているという。「削ってから吹くという点が、切子とは大きく違います。それにより、切子ではできないような部分にまでカット模様を入れられるんです」と花岡さん。一般的な吹きガラスよりは工程が多いため、完成までに手間も時間も要する。人がやらないことにあえて挑戦することで、花岡さんならではの作品が誕生したのだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">この地とのつながりのある作品を</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="835" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/47efa2667da9d57d07b3edd87819ac65.jpg" alt="" class="wp-image-42182" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/47efa2667da9d57d07b3edd87819ac65.jpg 835w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/47efa2667da9d57d07b3edd87819ac65-300x198.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/47efa2667da9d57d07b3edd87819ac65-768x506.jpg 768w" sizes="(max-width: 835px) 100vw, 835px" /></figure>



<p>そしてもうひとつ、花岡さんが大切にしたかったのは、地元とのつながり。自身が親しんで育った備前焼のように、この地ならではのガラス作品を生み出せないかと模索していた。</p>



<p>そんなある年、米作りを行う両親が作った米が不作の年があった。そこで、捨てられてしまう米を溶かして作品に取り入れてみることに。普段、口にしている米をガラスに取り入れることで、使う人にも身近に感じてもらえるのではという狙いもあった。そうして誕生したのが、「GRICE（グライス）」。淡い青色が美しい人気のシリーズだ。現在は、粒が小さいものや色選別ではじかれた、市場に出回らない米を灰にして、ガラスに溶かし込んで制作している。</p>



<p>実は、工房を構える備前市穂浪井田地区は、江戸時代に入り江を干拓して作られた土地。そこに、岡山藩直営の庶民のための学校・旧閑谷学校の学校田「井田（せいでん）」が広がっていたのだ。「GRICE」を通じて、そうしたこの地に息づく歴史にも思いを馳せてほしいとの願いも込められている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">美しい色へのこだわり</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/db9843c9b25e1dd70a6b7bcbfdde1265.jpg" alt="" class="wp-image-42184" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/db9843c9b25e1dd70a6b7bcbfdde1265.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/db9843c9b25e1dd70a6b7bcbfdde1265-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/db9843c9b25e1dd70a6b7bcbfdde1265-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure>



<p>花岡さんが日々ガラス作りに励む工房へ足を踏み入れると、窓際につり下げられた色とりどりのガラスの玉が目に飛び込んでくる。一見、作品のようだが、実は約300色にものぼるガラスの色見本なのだ。彩色には粉ガラスを用いるが、粉の状態とガラスになった時の色が異なるものもあるという。そこで、一目でわかりやすいように、あらかじめガラスの状態にしているのだとか。「日本はもちろん、ドイツやアメリカのメーカーの粉ガラスを使っています。透明のガラス部分はスウェーデン製の原料を使用していて、ここまでくると、もはや僕の趣味のようになっていますね」。花岡さんの作品の美しい色彩は、ここから生まれている。</p>



<h3 class="wp-block-heading">季節に合わせて楽しめる器を</h3>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/2058c32627918fe727d744c547b04934.jpg" alt="" class="wp-image-42185" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/2058c32627918fe727d744c547b04934.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/2058c32627918fe727d744c547b04934-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/2058c32627918fe727d744c547b04934-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /><figcaption class="wp-element-caption">PHOTO by Tomoko Osada</figcaption></figure>



<p>そんな花岡さんの色へのこだわりが光る最新シリーズは「Dusty（ダスティ）」。くすんだカラーの落ち着いた雰囲気で、日々の暮らしのさまざまなシーンにマッチする。「ガラスの器は夏のもの」というイメージを払拭するべく、透明感だけではないガラスの魅力を表現している。<br><br>「最近では、季節に合わせてガラスの器を使い分けて楽しんでくださる方もいらっしゃるんです」と、うれしそうに教えてくれた花岡さん。そんな使い手との交流こそ、彼にとって一番幸せなひとときなのだとか。</p>



<h2 class="wp-block-heading">柔軟な姿勢が新しい作品を生み出す</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="823" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/8679935028234143667441da6fede805.jpg" alt="" class="wp-image-42191" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/8679935028234143667441da6fede805.jpg 823w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/8679935028234143667441da6fede805-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/8679935028234143667441da6fede805-768x513.jpg 768w" sizes="(max-width: 823px) 100vw, 823px" /></figure>



<p>独立し、工房を構えてから10年。器作りはひととおりやってきたので、今後はオブジェにも力を入れていきたいと考えている。もともとは、造形的な作品はあまり得意ではなかったという花岡さん。アート作品よりも、日常で使えるものを作りたいという思いが胸にあったからだ。</p>



<p>しかし、オブジェを手がけ始めたことで、新たな気づきが。オブジェに興味を持ってくれた人が器を購入してくれたり、その逆があったり。「『これはやらない』って突っぱねるのではなく、やってみたことが新しい出会いにつながり、作品にもさらに広がりが生まれたように思います」。こうした柔軟さこそが花岡さんの強みであり魅力なのだろう。</p>



<p>そして今後は、これまで手がけてきたさまざまなシリーズをかけ合わせた作品にも挑戦してみるつもりだ。日本の文化を大切にする思いと美しい色をガラスに溶かし込みながら、花岡さんはこれからもガラスを吹き続けていくのだろう。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="823" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/d7fd04808990a5cbe67d6a1f99751e70.jpg" alt="" class="wp-image-42192" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/d7fd04808990a5cbe67d6a1f99751e70.jpg 823w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/d7fd04808990a5cbe67d6a1f99751e70-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/04/d7fd04808990a5cbe67d6a1f99751e70-768x513.jpg 768w" sizes="(max-width: 823px) 100vw, 823px" /></figure><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/42175/">日本の文化と美しい色彩をガラスに溶かし込んで。ガラス作家・花岡央さん／岡山県備前市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>金沢の空の気配を閉じ込めた、ガラス作家･笹川健一さんの器／京都府井手町</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 28 Feb 2024 01:00:56 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[卯辰山工芸工房]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス工芸]]></category>
		<category><![CDATA[京都]]></category>
		<category><![CDATA[工芸品]]></category>
		<category><![CDATA[多摩美大]]></category>
		<category><![CDATA[アンティーク]]></category>
		<category><![CDATA[吹きガラス]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/0bbdf8b9e05a29f8be6996b7729bd147.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>アンティークを思わせるグレーがかった色味に、現代の暮らしに合う洗練された佇まい。ガラス作家の笹川健一さんの器は、その作風で国内外から注目を集めるが、彼がもともと手掛けていたのはアート作品だったという。現在の作風にはどのよ [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/40981/">金沢の空の気配を閉じ込めた、ガラス作家･笹川健一さんの器／京都府井手町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/0bbdf8b9e05a29f8be6996b7729bd147.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p class="has-text-align-center"><strong>アンティークを思わせるグレーがかった色味に、現代の暮らしに合う洗練された佇まい。ガラス作家の笹川健一さんの器は、その作風で国内外から注目を集めるが、彼がもともと手掛けていたのはアート作品だったという。現在の作風にはどのようにしてたどり着いたのだろうか。</strong></p>







<h2 class="wp-block-heading">“直感”に導かれ、美大からガラス作家の道へ</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/b592f00ea7feb9f5dfea55be273a6994.jpg" alt="" class="wp-image-40983" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/b592f00ea7feb9f5dfea55be273a6994.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/b592f00ea7feb9f5dfea55be273a6994-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/b592f00ea7feb9f5dfea55be273a6994-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure></div>


<p>神奈川県出身の笹川さんが最初にガラス制作を始めたのは、<strong><a href="https://www.tamabi.ac.jp/kougei/" title="">多摩美術大学工芸学科</a></strong>在学中のこと。笹川さんが受験した当時は、願書提出の際に専攻をガラス･金属の中から選ぶ必要があり、直感でガラスにしたと振り返る。ガラスはきれいだし、道具を介して制作するというある種の“不自由さ”が性に合っているのではないかという予感がしたそうだ。</p>



<p><br>美大で制作していた作品は、現在の作風とは異なるものだったと笹川さんは振り返る。当時は色味のあるガラスではなく無色透明なガラスの作品を作っていて、オブジェ制作やインスタレーションを行っていた。また、制作の際に使っていたのは、透明度の高い鉱物である石英（せきえい）を砂状に砕いた珪砂（けいしゃ）や、ガラスが水に溶けないようにするために加える石灰など、ガラスの原料として一般的に使われる素材だった。</p>



<p>当時在籍していた研究室の先輩や指導教官には、個展を開くなど作家活動を行う人が多かったこともあって、笹川さんは自身も作家を目指して大学院へ。大学院在学中には<strong>「国際ガラス展･金沢2004」</strong>で奨励賞を受賞したほか、2005年にはアメリカのコーニング美術館が主催した<strong>「New Glass Review26」</strong>で入選、<strong>「第2回現代ガラス大賞展･富山2005」</strong>で入選を果たすなど、数々の国内外のコンテストで実績を残した。</p>



<p>そして修士課程修了後、笹川さんはより多くガラスに触れられる環境を求めて、<strong>石川県金沢市</strong>に拠点を移す。同市にある陶芸、漆芸、染色、金工、そしてガラスといった幅広い工芸の担い手を育成する<strong>「卯辰山（うたつやま）工芸工房」</strong>の研修生として2年間学ぶことにしたのだが、ここで笹川さんは大きな転機を迎えることになる。</p>



<h3 class="wp-block-heading">卯辰山工芸工房の日々が「用の美」を教えてくれた</h3>



<p>美大では「ガラスという材料をどう見せるか」といったことを念頭に置きながら、オブジェを中心とした制作を行っていたが、芸術性の高さを重視する美大と、日常性・実用性を重視する卯辰山とでは作品に求めるものが異なったため、アート性の高いそれまでの作風では、卯辰山で指導を行う専門員や同期の研修生には伝わらないことが多かったと笹川さんは振り返る。この「作品でコミュニケーションが取れない」という状況が、笹川さんを別の表現方法に向かわせた。</p>



<p>多くの人に伝わる表現とは何かを模索する中で、笹川さんが気づいたのは、金沢という街の美しさだった。<strong>伝統工芸や茶の湯文化</strong>の美意識が日常的に存在するこの街で、笹川さんは日本文化の魅力に開眼し、その後は工芸の世界や「<strong>用の美</strong>」への関心を深めた。また、金沢ではさまざまなアートイベントや展示販売の機会が多く、出品依頼を受けて実用的な器を作る機会も何度かあった。このような経験を経て、大学在学中に目指してきた尖った表現よりも、<strong>生活にあふれたさりげない美しさ</strong>へと関心が移り、次第にオブジェの制作から<strong>器の制作</strong>へと力点が移っていったという。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="819" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/7483841e2449c231e8f65830802dfad6.jpg" alt="" class="wp-image-40984" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/7483841e2449c231e8f65830802dfad6.jpg 819w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/7483841e2449c231e8f65830802dfad6-300x201.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/7483841e2449c231e8f65830802dfad6-768x516.jpg 768w" sizes="(max-width: 819px) 100vw, 819px" /></figure>



<p>笹川さんが卯辰山工芸工房にいた頃に制作した作品「<strong>うつわのこと</strong>」（2007年）は、器を見ることとアートを見ることの違いについて考察した作品で、<strong>「第3回現代ガラス大賞展･富山2008</strong>」の<strong>優秀賞</strong>に輝き、現在は作品の一部が、ガラス作家の育成と支援に積極的な富山市にある「<strong>富山市ガラス美術館</strong>」に収蔵されているが、古代文明の土器を思わせる形のオブジェからなるこの作品群は、まさに笹川さんの転換点を象徴する重要な作品といえるだろう。</p>



<p>ちなみに、作品のヒントは、金沢市内の大小さまざまな美術館や博物館に通う中で得たという。神奈川県のニュータウンで生まれ育ち、大学でも現代アートに関心を持ってきた笹川さんだが、当時はどこかしら否定的に捉えていた「歴史や伝統」といったエッセンスを、いつしか作品に取り込むまでになっていた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">京都と奈良の中ほどに位置する小さな町で“自分の窯”を手に入れる</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/e06b6e0208e92c37c06fcc7b2de88461.jpg" alt="" class="wp-image-40985" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/e06b6e0208e92c37c06fcc7b2de88461.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/e06b6e0208e92c37c06fcc7b2de88461-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/e06b6e0208e92c37c06fcc7b2de88461-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure></div>


<p>2008年、卯辰山工芸工房での2年間を終えた笹川さんは、北陸での作家活動を経たのち、母校の多摩美術大学の助手のポストを得たことを機に、再び神奈川県に戻って2010年から4年間を過ごす。<br>その期間も笹川さんは、先輩の工房の窯や、職場である多摩美術大学の窯、そしてレンタル工房の窯を借りながら作品制作に励んでいたというが、次第に「<strong>自分の窯を持ちたい</strong>」という思いを強めていったという。<br>というのも、窯借りをしていると使えるガラスは共用のものに限られ、それらは無色透明なガラスが中心。笹川さんはそうした“きれいな”ガラスに物足りなさを感じていた。卯辰山工芸工房時代の仲間だった陶芸家たちがそうしているように、自分の作風に合った生地を自分で作りたいと考えたのだ。そんなとき、知人のツテで故郷から遠く離れた<strong>京都府井手町</strong>にある物件を紹介され、2016年に移住を果たした。京都･奈良というふたつの古都の中ほどに位置する、京都府南部の人口約7,000人の町。都会育ちの笹川さんにとって、山里の自然に囲まれた静かな環境はとても新鮮で気に入っているという。</p>



<p>そして、この地で念願の「自分の窯」が持てたことで、笹川さんは国内外から支持を得る、<strong>唯一無二の器</strong>を完成させることになる。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ワイングラスや酒器。繊細な気泡の入った、再生ガラスを使った器</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/c15efc5bf32bfe7a08ec87700e77c6ba.jpg" alt="" class="wp-image-40986" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/c15efc5bf32bfe7a08ec87700e77c6ba.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/c15efc5bf32bfe7a08ec87700e77c6ba-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/c15efc5bf32bfe7a08ec87700e77c6ba-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure></div>


<p>井手町の工房で笹川さんが完成させたのは「<strong>再生ガラス</strong>」を用いて作る、グラスや酒器などの暮らしの器だ。</p>



<p>ちなみに再生ガラスとは、廃ガラスを回収して砕いたもの（カレット）を高温で溶かして作るガラスのこと。笹川さんは<strong>使用済みの蛍光管</strong>のカレットを材料として作品制作を行っている。ちなみに、再生ガラスに注目したのは、助手の仕事をしていた頃、ガラスのリサイクルをする機会が多かったから。再生ガラスは、作る工程で使用する鉄の棒の先がガラスの原料に付くため、水色がかった色になる。その色を作品に生かしたかったという。また、再生ガラスのアンティークっぽい質感に「今っぽさ」を感じていたことも理由だ。&nbsp;</p>



<p>笹川さんの器の色は、再生ガラスの元の色にコバルトや銅などの酸化金属を独自の配合で加えることで、絶妙なニュアンスの灰青色になっている。また、同時に「<strong>色の薄さ</strong>」にもこだわっている。笹川さん自身がお酒好きということもあって、飲み物がおいしく見える色になるよう調整を重ねた。<br>さらに、再生ガラスを作る工程で<strong>気泡</strong>が入りやすいといった特徴もそのまま生かし、あえてガラスの中に気泡が閉じ込められた状態にしている。「泡一つないガラスも美しいが、物足りなさも少し感じる」との自身の感性に従った。</p>



<h3 class="wp-block-heading">絶妙な色味を引き立たせる生地の薄さ</h3>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/6310a407cacdb5e4fc624a6fd1dfb081.jpg" alt="" class="wp-image-40987" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/6310a407cacdb5e4fc624a6fd1dfb081.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/6310a407cacdb5e4fc624a6fd1dfb081-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/6310a407cacdb5e4fc624a6fd1dfb081-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure></div>


<p>もう一つ、笹川さんの器の魅力となっているのが、<strong>薄手の質感</strong>だ。以前から厚みのあるかたちよりシャープなフォルムを好んでいたこともあり、この薄さに行き着いたそうだが、薄手の生地が再生ガラスから生まれた灰青色と組み合わさると、絶妙な効果を生んでくれるという。</p>



<p>淡い色がついたガラスは、器の縁などに色がたまって器の中をのぞき込んだときに奥行き感を与えてくれるのだが、ガラスの生地が薄手だと、よりシャキッと研ぎ澄まされた印象になるというのだ。また、薄い生地のグラスや杯は、唇に触れたときの違和感が薄いため、飲み物の繊細な風味を引き立ててくれることは言うまでもない。<br>薄く仕上げるには相当の技術と温度のコントロールが必要で、特に大切なのは道具をしっかり熱くすることだという。このような工夫によって、唯一無二と賞される絶妙な質感の器が生まれたのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">国内外問わず人気。料理や飲み物と織りなす“景色”も魅力</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="825" height="550" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/3f4cb9af8724727087f0b72b949b1585.jpg" alt="" class="wp-image-40988" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/3f4cb9af8724727087f0b72b949b1585.jpg 825w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/3f4cb9af8724727087f0b72b949b1585-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/03/3f4cb9af8724727087f0b72b949b1585-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /></figure></div>


<p>金沢の卯辰山での日々を経て、井手町の工房で完成された笹川さんの灰青色の器。「<strong>冬の金沢のような弱い光の中でも、美しく光る器を</strong>」と意図して現在のスタイルに至ったそうだが、心なしかその色合いは、雨や雪の粒をたっぷりと含んだ、冬の日本海地方の空の色のようにも見える。<br>透過性のあるガラスは、光によってその表情を変えるのが大きな魅力だ。また、ガラスの器は、盛り付けた料理や飲み物と響き合いながら<strong>器の中の景色</strong>を作り出す。国内外どちらからも支持されている笹川さんの器は、気候風土が異なる土地土地の美味や光と響き合い、さまざまな景色を生み出しながら、使う人たちの日常に幸せをもたらしているに違いない。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/73-kao.jpeg" alt="" class="wp-image-45991" width="825" height="550" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/73-kao.jpeg 920w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/73-kao-300x200.jpeg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/06/73-kao-768x513.jpeg 768w" sizes="(max-width: 825px) 100vw, 825px" /><figcaption class="wp-element-caption">ガラス作家 笹川健一さん</figcaption></figure></div>


<p>器は、使うことでさらにその魅力を増すアイテムです。透過性のあるガラスは光によってその表情を変え、盛り付けた料理や飲み物と響き合いながら器の中の景色を作ります。繊細な気泡と灰青の色味を持つ私のガラス作品だからこそ見られる景色を、美しいと感じていただける瞬間があれば嬉しいです。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/40981/">金沢の空の気配を閉じ込めた、ガラス作家･笹川健一さんの器／京都府井手町</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>“弛まず”、心が“ゆれる”グラス作り「COMAKI GLASS」／山梨県甲州市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 19 Jan 2024 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[吹きガラス]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス]]></category>
		<category><![CDATA[山梨県]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス工芸品]]></category>
		<category><![CDATA[工芸品]]></category>
		<category><![CDATA[甲州市]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/top-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>山梨県の北東部、日本百名山のひとつ「大菩薩嶺（だいぼさつれい）」に代表される豊かな自然と、重要伝統的建造物群保存地区「塩山下小田原上条」の集落や、江戸後期の国宝・重要文化財「旧高野家住宅」などの豊富な歴史的資産に恵まれた [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/39859/">“弛まず”、心が“ゆれる”グラス作り「COMAKI GLASS」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/top-1.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>山梨県の北東部、日本百名山のひとつ「大菩薩嶺（だいぼさつれい）」に代表される豊かな自然と、重要伝統的建造物群保存地区「塩山下小田原上条」の集落や、江戸後期の国宝・重要文化財「旧高野家住宅」などの豊富な歴史的資産に恵まれた甲州市塩山地域。その山間に佇むガラス工房「<a href="https://www.instagram.com/komakikohei.pecori/" title="">COMAKI GLASS（コマキグラス）</a>」を訪ねると、右へ左へと「<strong>ゆれる」</strong>ようにボウルを傾ける<strong>グラス</strong>が並んでいた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">山間の農村に息づくガラス工房</h2>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export45-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39866" width="900" height="599" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export45-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export45-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export45-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export45.jpg 1280w" sizes="(max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<p> </p>



<p>甲州市塩山地域の工房の周辺には、古くは畑作や養蚕業が営まれた風情を残す民家と風光明媚な山合の景観を望む農村集落が広がる。「製作に没頭した後にはこの景色と涼やかな空気に癒されています」。額に大粒の汗を浮かべながら窓の外を眺めるガラス作家の小牧広平（こまきこうへい）さん。高温で溶かしたガラスを吹き竿に巻き付け、息を吹き込む「吹きガラス」による作品製作を手がけている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「思いもよらない」吹きガラスの魅力</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export6-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39867" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export6-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export6-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export6-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export6.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>一口に<strong>「吹きガラス」</strong>といっても、その技法は2通りに分かれる。ひとつは型にガラスを差し込み息を吹き入れることで、同形状のものを効率的に製造することができる<strong>「型吹き（かたぶき）法」</strong>。もうひとつが、<strong>COMAKI GLASS</strong>で用いられている」<strong>「宙吹き（ちゅうぶき）法」</strong>だ。空中で空気を吹き込み、ガラスに働く重力と吹き竿を回す遠心力だけで成形するため型吹き法に比べて製造効率は落ちるが、その分、職人の技量や加減で仕上がりに個性が表れ、つくり手が意図しない偶然の産物が産まれるのもこの技法の魅力。</p>



<p>「ガラス自らが思いもよらない形を作っていくところが、<strong>宙吹き法</strong>の面白いところ」と話す小牧さん。“独創的”と評されるCOMAKI GLASSのワイングラスやビアグラスには、個体によって硬さがあり比較的熱が冷めやすい<strong>「再生ガラス」</strong>が使用されているものもあり、透明感の中に表れるほのかな色味や、短時間で冷え固まる素材の特性を活かした味わい深い様相の作品も見られる。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export19-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39868" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export19-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export19-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export19-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export19.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>「<strong>それぞれのグラスに性格が出るんです。</strong>同じものはひとつとして作れないし、敢えてそのガラス自身が形作ったフォルムや様相を活かした表現を心がけています」</p>



<p>首を傾げるように曲げられた<strong>ステム（脚）</strong>や、違った口当たりをもたらす湾曲した飲み口など、まさにその形状は唯一無二。「並んだグラスを眺めていると、まるでゆれながら愉快に踊っているようにも見える」と、愛おしそうに作品を見つめる。</p>



<p>元々、陶芸や木工、絵画などが好きだったという小牧さん。写実的で精巧なものというよりは、見て感じるもの、特に抽象画や独創的な表現に心が動かされるのだとか。ガラス作りをはじめ、こうした美術品や工芸品に関心を持つようになった背景には、幼き日に見た祖父の存在がある。</p>



<h2 class="wp-block-heading">祖父の言葉と、ガラス作家･舩木倭帆さんとの出会い</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export31-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39869" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export31-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export31-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export31-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export31.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>幼い頃から趣味で絵を描く祖父の姿が身近にあったという小牧さん。美術品や工芸品に引き込まれていく中で、「もし若返ることができるならガラス作りをしてみたい」と日頃から口にしていた祖父の言葉を受け、次第に<strong>ガラス職人</strong>になることを夢見るようになっていく。</p>



<p>ようやくガラスに触れるようになったのは大学生の時。一般向けに設備を提供していた工房を見つけ、念願のガラス作りをスタートさせた。その後、本格的にガラス作りの道へ進もうと考え始めた頃、<strong>後の師匠となるガラス作家･舩木倭帆（ふなきしずほ）氏の作品に出会う。</strong></p>



<p><strong>「優しく温かみのあるフォルムの中にもガラス特有の清涼感があり、見ていると心が澄んでいくような感覚があった」</strong>と話す小牧さん。すぐに手紙で舩木氏への師事を願い出たところ偶然アシスタントの欠員があり、卒業と同時に広島県深安郡神辺町へ転居。<strong>舩木氏の工房「グラスヒュッテ舩木」で本格的にガラス作りを学ぶ修業期間が始まった。</strong></p>



<h3 class="wp-block-heading">偶然を予期すること、真面目に生きること</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-1-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39870" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-1-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export15-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>花瓶･皿･鉢･グラス･茶碗など、素材の特性を生かし、デザインから仕上げまで一貫製作の手仕事によって生み出される舩木氏の作品は、実用性の高い堅牢さを備えつつ、温かみを帯びたアーティスティックさが特徴。他界した今もなお工芸業界内外から高い評価を受けつづけている。「アシスタントとして阿吽の呼吸を合わせられるようになるまでにかなりの苦労があった」と6年間を振り返る小牧さん。円熟した技術を持ちながらも、常に謙虚な姿勢で作品と向き合う舩木氏について小牧さんは「愛情深い優しさがありつつも<strong>作品製作に対しては厳しくストイックな方だった」</strong>と語る。</p>



<p><strong>「『偶然を予期すること』『真面目に生きること』、舩木さんから学んだことは今も作品作りの根幹に生かされていると思います」。</strong>修業を通して技術と作家としての在り方を学んだのちに独立。ガラス製作をするのに適した広々とした場所を求め、父親の故郷である山梨県南アルプス市に自身の工房を構えることとなる。</p>



<p>「ようやく自身の作品のみで生活できるようになったのはここ数年のこと。思えば『売ること』についてはほとんど学ばなかった」と、苦笑いを浮かべる。独立してすぐはアルバイトをしながら製作活動に当たっていたそうだ。各地のギャラリーなどで個展を開き、少しずつ同じ価値観を持つ人たちとの繋がりを広げていく。そうした地道な活動を通して、次第に製作依頼も増えていったのだという。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「たまたま」が心を動かす</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export28-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39875" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export28-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export28-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export28-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export28.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>2020年にはさらに広い作業スペースを求め、現在の<strong>甲州市塩山へ工房を移設。</strong>技術的･表現的な<strong>「面白さ」</strong>を追求し、今や代名詞となった<strong>独創的な脚付きグラス（ステムグラス）の製作に力を入れていく。</strong></p>



<p><strong>「唇に触れる面積や口当たりの質感でその味わいは変化するんです」</strong>、小牧さんはビールを注いだ自らのグラスを傾ける。工房には数多くのグラスが並べられているが、実はそのほとんどが試作品。例えば厚みの調整や模様付けを行うのにも、洋ばし（ジャック）と呼ばれる金属器具の僅かな力加減によって、仕上がりは大きく変わってくるのだ。いくら技術を磨き続けても、自分がいいと思う作品に出会える瞬間はいつも<strong>「たまたま」</strong>なのだという。</p>



<p>「暮らしの中で、使うシチュエーションや目的によって印象は変わる。自分が作ったグラスは自分で使ってみたいし、人からも積極的に感想を聞くようにしています」。多くの試作品から、実際に自分が使ってみることで改善点やヒントを模索していく。こうしたストイックで柔軟な姿勢が、見る人、使う人の心を動かす作品を生み出しているのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">流されがちな日々に、ふっと</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export30-1-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39876" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export30-1-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export30-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export30-1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export30-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p>積極的に地域のコミュニティなどとも関わりを持つようにしている小牧さん。地元の味噌屋や瓦職人、ワイナリーなど、地域で自身の活動を応援してくれる人と出会えたのは大きかったのだそうだ。そうした関わりの中で得られるヒントや刺激は多く、ランプシェード製作など今までに無かったオーダーも次第に舞い込むように。近年地域の飲食店などからも「脚の曲がったグラスが欲しい」と依頼を受けることも増えてきたのだという。</p>



<p>少しずつ自身の作品が浸透していることを実感しながらも、こうした交流や、各地で行われる個展での出会い、旅先で偶然目にするものなど、様々なインプットを通してアイディアや自身の感性に磨きをかけていきたいと、今後の展望を語る。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export44-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39879" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export44-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export44-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export44-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export44.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p> </p>



<p><strong>「きっと僕の心も曲がっているんですよ。思ってもみなかった形になるって面白いじゃないですか」</strong></p>



<p>と最後に小牧さんは笑う。地に足をつけ、弛まずにつみあげた信念がありながらも、どこか掴みきれない“ゆらぎ”をはらんだ眼差しがとても印象的だった。<strong>COMAKI GLASSの作品には、まさにそういった小牧さん自身のパーソナリティが吹き込まれているのだろう。</strong>企画製品や、大量生産品が目まぐるしく生産･消費される時代だからこそ、暮らしの中にふっとひと息。日々の移ろいや季節の変化に寄り添う、<strong> “ゆれる”一点もの</strong>を愛でるひと時を楽しんでみてはいかがだろうか。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export18-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-39880" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export18-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export18-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export18-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2024/01/export18.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/39859/">“弛まず”、心が“ゆれる”グラス作り「COMAKI GLASS」／山梨県甲州市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>北海道の何気ない自然の風景を繊細なガラスの中に絵画の様に閉じ込める。ガラス作家、⻄⼭雪</title>
		<link>https://nihonmono.jp/article/36609/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 28 Apr 2023 01:00:37 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/top_2.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>透明なガラスに唯一無二のタッチで描かれる繊細で美しい自然の姿。ガラス作家、西山雪さんの作品は故郷北海道の何気ない風景が「絵」としてガラスの器と一体になっている。西山さんの創作の原点やモノづくりへの思いについて話を伺った。 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/top_2.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>透明なガラスに唯一無二のタッチで描かれる繊細で美しい自然の姿。ガラス作家、西山雪さんの作品は故郷北海道の何気ない風景が「絵」としてガラスの器と一体になっている。西山さんの創作の原点やモノづくりへの思いについて話を伺った。</p>



<h3 class="wp-block-heading">北海道の自然が織りなす美と生命をガラスに映し出す</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/19-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36619" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/19-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/19-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/19-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/19.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>西山雪さんのガラス作品には、美しい北海道の自然が映し出されている。透き通ったキャンパスに描かれるのは、春に芽吹いた路傍の可憐な花々、夏の清流を漂う水草やトンボ、実りを迎えた秋の果実、そして落葉や雪景色など。繊細なタッチでガラスに描かれる絵の美しさに、思わずハッとさせられてしまうほどだ。</p>



<p>この工房では、宙吹きによる成形から、ガラスの切断、砂を吹き付けて削るサンドブラストまで、<strong>一般的には複数人で行うことが多いガラスづくりの工程をすべて西山さんひとりで手がけている。</strong>こうして作られたガラスは<strong>西山さんの緻密な筆遣いで絵付けされ、</strong>それがパズルのピースのようにガラスの形状と上手く合わさって、奥行きのある世界観を生み出していく。</p>



<p>「もともと、吹きガラスは薄く作るのが上手いんだ、という認識でやってきたんですが、ある時ふと、“そっちじゃないな”と思ったんです」と西山さん。ある時から、自然にできた形を絵付けに生かすような考えに変わってきたのだという。</p>



<p>「筋がちょっと⼊っちゃったから、それを鶴にしてしまおう、とか。今までだったら捨てていた不具合を“失敗と捉えず”、逆に⽣かせるように絵付けを考えればいいんだって。パターンではなく、⼀点物の個性としてどんどん作っていける⾯⽩さに気づいたんです」</p>



<p>その瞬間ごとにしか生まれない偶然から着想し、西山さんが感じたイメージを筆に乗せていく。</p>



<h3 class="wp-block-heading">もがき続けて器の絵付けに至るまで</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36624" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/20.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>現在も定期的に個展を開催し、四季折々の作品を発表する西山さん。しかし現在に至るまで何度もガラスの製作に悩み、迷い続けて現在の作風にたどり着いたのだと話してくれた。<br></p>



<p>ガラス作家である父･西山亮さんの影響もあり、ガラスがすごく身近な存在だったという西山さん。モノづくりに真摯に向き合う父から得た影響は少なくない。自身も幼い頃から絵を描くのが好きだったこともあり、高校時代には日本画に魅了されていった。</p>



<p>「たまたま美術の先⽣が⽇本画を専攻されていた方で。その先生のもとで学んで⽇本画のとりこになったんです」</p>



<p>絵に興味を持っていたものの、卒業後は父に倣い、吹きガラス製作の道へ進む。富山のガラス造形研究所で造形について知見を得たのち、ガラス作家･<strong>⾼橋禎彦氏</strong>に師事する。</p>



<p>「当時、吹きガラスの世界ではカラフルなものが注目されていたのですが、吹きガラスは器としてのイメージが強くて、普段使いありきのものという考えから抜け出せないままでした」</p>



<p>「自分と他の作家との違いは何か」「自身のアイデンティティはどこにあるのか？」という自問自答から抜け出せないまま、故郷の北海道に戻ってきたが、その後もしばらくは答えが見いだせないまま葛藤していたそうだ。</p>



<p>「クラフトフェアにも出品していたのですが、自分より上手な人もいっぱいいるし、質のいい製品を量産する体力のある人もいて、余計、自分が何をやりたいのかわからなくなりました。でも、やっぱりモノづくりには携わりたくて。憧れていたギャラリーに作品を持ち込んでみようと思ったんです」</p>



<p>その憧れのギャラリーというのが、六本木にあった「サボア・ヴィーブル」だ。同店は2022年に惜しまれつつ閉店してしまったのだが、当時ギャラリーのオーナーが持ち込んだ作品やポートフォリオをひと通り見て進言してくれた「絵描いてみたら」というアドバイスは、現在でも西山さんの作品に生き続けている。</p>



<p>「アドバイスを受けて、『ガラスに絵を描くのか！』と驚きました。でも、一度筆を持ち始めたら、絵の製作に励んだ高校時代の懐かしい思いが蘇り『私、描けるかも』という気持ちになった。吹きガラスと絵を描くことがリンクした感覚というか。」</p>



<p>自分にとって大好きなふたつが重なり、楽しさが無限になった西山さん。ようやく自分が本当に作りたいものがわかり、ガラスづくりに素直に向き合えるようになったのだという。</p>



<h3 class="wp-block-heading">表裏両面からの筆入れで彫りに奥行きが加わる</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/10-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36627" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/10-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/10-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/10-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/10.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>いよいよたどり着いた絵付けという西山さんならではのスタイル。その作品は、日常生活のその時々を切り取るような細やかなタッチと濃淡のある美しさ、まさに日本画の色彩が見る人を引きつける。<br></p>



<p>「色を付けた物は皆さん、好まれますね。秋の色味や鳥がいる風景など。どのくらい絵を挿れるかは毎回悩んでいます。しかし、今はもう描きたいだけ描こうと。引き算するのはもう少し年齢を経てからでもいいかなと思ってます」</p>



<p>西山さんは、器の<strong>表と裏、両⽅に絵を描く</strong>ため絵に厚みがある。そこに<strong>「彫り」</strong>を加えることで一層奥行きを出すのだと話す。</p>



<p>「例えば、この葉っぱのところはサンドブラスト。砂を使って削る際に、どこかに必ず彫りを⼊れます。⾊をその溝に差して、焼き付けして、あとは筆を使って絵付けするという感じです。彫りを⼊れることで光り⽅だったり、裏から⾒たときの陰影だったりが変化します。すると、切り絵みたいにパキッとしたラインが出てくるんですよね」</p>



<p>ガラスに彫りを入れ、筆を入れることでガラスでしかできない独特の厚みと陰影を表現できるのだという。</p>



<p>「ガラスが好きですけど、ガラス以外のものにも絵付けをするんです。布とか漆とか。他の作家さんの工房も見て、まだまだいろいろな表現を取り入れたいと思っています」</p>



<h3 class="wp-block-heading">北海道の何気ない日常を作品に取り入れる</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/28-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36630" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/28-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/28-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/28-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/28.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>もともとは北欧の文化や世界観に憧れていたという西山さん。<br></p>



<p>富山のガラス工房の研修でスウェーデンの空港に降り⽴った瞬間、なぜか千歳空港と同じ匂い、空気感を感じ、自分の探しているものは北海道にあるのではないかと考えはじめたという。</p>



<p>それから約1年後、スウェーデンのラップランドを中心に活動するガラス作家の<strong>モニカ・エドモンドソン</strong>さんのもとで学ぶ機会を得る。そこでモニカさんが言った“⾃分にはラップランドの先住民･サーミ族の血が流れていて、その私がこの⼟地で製作活動をするから意味がある。ほかのどこでもなく、この場所から世界に発信すること、それが⾃分のアイデンティティだ」という言葉が強く心に響いた。</p>



<p>それまで、⾃分のアイデンティティについて考えたことがなかった西山さん。モニカさんから聞いたアイデンティティについてのことと、憧れていた⼟地と故郷の空気感が似ていたことが⾃分の中で合致したことで、道産⼦としてこの土地にあるものを描くことが自分にとっていちばん素直な表現方法なのだと考えた。</p>



<p>こうして、自分の思うままにはじめた創作活動。</p>



<p>「北海道ならではのものを探し始めたらもうモチーフだらけみたいになっちゃって。子どもの頃は⽥舎だな、何もないな、と思っていたのに、視点を変えたら素晴らしいものだらけだった。季節によって違う顔を見せてくれるから描きたいものばかりで、イマジネーションは尽きない」と話す。</p>



<p>そんな西山さんが、今後、描きたいモチーフのひとつが<strong>北海道の銀世界</strong>。北海道の人しか見ることのできない白銀の世界を、ガラスに表現するにのにはどうしたらいいのか考えている。</p>



<p>「描く⼯程は多分そんなに多くないんですけど、秋がぐっと描き込む世界だったら、⽩の世界って、フッと抜けた世界。もっと違う表現が出来ないかなって、試⾏錯誤中です。例えば透明なものだけ絵付けしてるんですけど、ベースの透明なガラスの段階で⽩い⾊をつけて、あとはちょっと銀箔を散らすという加工方法もある。銀箔を散らすと⽊からフワッと風で葉が落ちる様⼦やホワイトアウトの世界みたいなのを、どんどん表現できると思うんで。ベースにもっと⾊づけというか、テクスチャーをつけた上に、さらに絵付けをすることでもっとより<strong>相乗効果があるような表現</strong>をしたい」</p>



<p>2022年11月に開催した個展「はつゆき」では、白く静かな世界を表現した作品が発表された。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/5-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-36635" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/5-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/5-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/5-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/5.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/fa730257b2d12da73e2d9a06116e93d1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-36636" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/fa730257b2d12da73e2d9a06116e93d1-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/fa730257b2d12da73e2d9a06116e93d1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/fa730257b2d12da73e2d9a06116e93d1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/fa730257b2d12da73e2d9a06116e93d1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>作品のモチーフは日々探しているといい、畦道（あぜみち）にひっそりと咲く野の花などを撮影したり、スケッチしたりすることにも余念がない。ただ最近は、動物など動くもの、さらには自分の心が動く場所へと出かけていきたいとも語る。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/39fa3f19a61474a2124d2cca23a7340e-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-36639" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/39fa3f19a61474a2124d2cca23a7340e-1024x683.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/39fa3f19a61474a2124d2cca23a7340e-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/39fa3f19a61474a2124d2cca23a7340e-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/04/39fa3f19a61474a2124d2cca23a7340e.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>「美唄市に宮島沼という場所があるんです。春と秋に真雁（まがん）、渡り⿃が来て。春に宮島の中でひと⽉ぐらい滞在するそうです。時期が来たら鳥たちは毎朝、10万⽻ぐらいが一斉に⾶び⽴つんです。⽇の出と共に。実際に話を聞いて『面白そうだな』と訪ねてみたんです。すると本当に鳥たちが飛び立つときに地響きみたいな、ゴーって音がする。10万⽻の鳥が⼀⻫に鳴いて⾶び⽴ち、空いっぱいに埋め尽くされる光景は圧巻で」</p>



<p>上下左右がわからなくなるくらいに空が⿊くなる宮島沼の出来事に心が震えるほど感動したという。北海道ならではの風景にこだわりながら、もっと見たことのない、新しい感動を作品に写し取りたいという西山さん。次はどんなモチーフがガラスに描かれるのだろうか。新たな作品の発表が待ち遠しい。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/36609/">北海道の何気ない自然の風景を繊細なガラスの中に絵画の様に閉じ込める。ガラス作家、⻄⼭雪</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>歴史ある宿場町に佇むガラス工房で作る淡い色のクルミのガラス「ガラス工房 橙」/長野県東御市</title>
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		<dc:creator><![CDATA[devnakata]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 08 Feb 2023 01:00:56 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「にほん」の「ほんもの」を巡る旅]]></category>
		<category><![CDATA[特産品]]></category>
		<category><![CDATA[長野県]]></category>
		<category><![CDATA[宿場町]]></category>
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		<category><![CDATA[東御市産クルミ]]></category>
		<category><![CDATA[ガラス工房]]></category>
		<category><![CDATA[名産品]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6719_2400-sRGB-1024x682.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>やさしい色合いと手に握った時のあたたかみがなんとも言えない「クルミ」。口にいれれば風味がよく美容にも効果がある。その存在だけでなんだか心をほっこりさせてくれる。そんなクルミの魅力を体現するようなガラスを生み出す「ガラス工 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/35198/">歴史ある宿場町に佇むガラス工房で作る淡い色のクルミのガラス「ガラス工房 橙」/長野県東御市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6719_2400-sRGB-1024x682.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p><p>やさしい色合いと手に握った時のあたたかみがなんとも言えない「クルミ」。口にいれれば風味がよく美容にも効果がある。その存在だけでなんだか心をほっこりさせてくれる。そんなクルミの魅力を体現するようなガラスを生み出す「ガラス工房橙」。あたたかみのある作品を生み出す秘訣を聞いた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">趣ある宿場町の景観に佇むガラス工房</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6727_2400-sRGB-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-35205" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6727_2400-sRGB-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6727_2400-sRGB-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6727_2400-sRGB-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6727_2400-sRGB.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>長野県の東部に位置する東御市（とうみし）。人口約3万人の小さな都市に生産量日本一を誇る特産品がある。それが、クルミ。現在、日本で流通している99％が外国産というから、国内で生産されるクルミは大変貴重で、そのぶん値段も高い。そのため海外から輸入されるクルミとの価格競争に押され、市場流通量は減少。それに伴い生産農家も減ってしまっているのだが、東御市は生産量日本一のプライドを掛け、東御市産クルミの生産拡大とさらなるブランド化に力を入れている。この町に地域の特産品であるクルミを使って、東御市ならではの製品を作るガラス工房がある。1999年に同市にて開窯した「ガラス工房 橙（だいだい）」だ。この工房の代表を務める寺西将樹さんは東御市の隣、丸子町（現･上田市）出身だ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6711_2400-sRGB-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-35208" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6711_2400-sRGB-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6711_2400-sRGB-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6711_2400-sRGB-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6711_2400-sRGB.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>元々モノを作ることが好きだった寺西さん。高校生の頃から陶芸など、さまざまなモノ作りに挑戦してきたという。そんな中で寺西さんが最も興味を持ったのが「ガラス」。ガラスが出来上がっていく工程は知れば知るほどおもしろく、学べば学ぶほどその仕事を突き詰めたいという想いは高まっていった。</p>



<p>ガラス作家の工房を手伝うなどしてその技術を学んでいた寺西さん。就職先も神奈川県横浜市のガラス製造会社を選んだ。それほどまでにガラスにのめり込んでいたから、離職後、帰郷し、自身の工房を構えたのも自然な流れだったのだろう。 そして、開窯してから20年以上経った現在でも「その時の気持ちのまま、気がついたら今でもやめられずに続けています。」と笑いながら話す。</p>



<p>寺西さんが工房を構えた海野宿（うんのじゅく）はかつて北国街道の宿場町として栄え、今も残るその景観は、重要伝統的建造物群保存地区として、道の中央を流れる用水、その両側に立ち並ぶ格子戸のはまった美しい家並みを残す。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="684" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/599ac36fe7752151e849b6bc4c59a2f7-1024x684.jpg" alt="" class="wp-image-35211" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/599ac36fe7752151e849b6bc4c59a2f7-1024x684.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/599ac36fe7752151e849b6bc4c59a2f7-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/599ac36fe7752151e849b6bc4c59a2f7-768x513.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/599ac36fe7752151e849b6bc4c59a2f7.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>橙は、そんな趣のある風景に馴染むように佇む長屋門をリノベーションした工房。ここで製品を手に取って購入までしてもらえるよう、ギャラリーとカフェを併設した。温かみのある屋号はガラスを熱する窯の中の炎の色からだが、橙を代々とかけて、世代を越えて長く続いていくようにという意味も込めている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">クルミのガラスは淡く美しい自然の色</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6709_2400-sRGB-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-35215" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6709_2400-sRGB-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6709_2400-sRGB-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6709_2400-sRGB-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6709_2400-sRGB.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>前述したように、地域特産のクルミを使って作る「胡桃ガラス®」はこの工房の登録商標。ガラスの原材料となる砂に、クルミの殻を燃やした灰を混ぜることで、淡い緑がかった独特の色味をしたガラスができる。その緑色は強すぎず、やさしい色合いで、まさに天然素材だからこそ表現できる色といった感じ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6701_2400-sRGB-1-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-35240" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6701_2400-sRGB-1-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6701_2400-sRGB-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6701_2400-sRGB-1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6701_2400-sRGB-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>しかし、胡桃ガラスは材料も限られるため大量生産はできず、工房で作られるガラス製品のうちのほんの一部でしかない。ガラス工房を運営していくためには、自分がやりたい器やグラスなどのテーブルウェアばかりでなく、干支物やガラス細工など、必然的に納品先の希望に沿った製品を作ることとなる。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC7012_2400-sRGB-1-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-35220" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC7012_2400-sRGB-1-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC7012_2400-sRGB-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC7012_2400-sRGB-1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC7012_2400-sRGB-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>もちろん、長い職人生活の中で自分の理想とするスタイルは持ってはいるが、繊細でシャープなものからぽってりとした温かみのあるもの、飾られることを用途とした置物まで、使うシーンに最適な形となることをモットーに、その範疇で“らしさ”を加えていく。「できることなら胡桃ガラスや透明なガラス、テーブルウェアばかり作っていたいですけどね。自分たちはメーカーみたいなもんだから、クライアントから希望されれば何でも作りますよ。」と話す寺西さん。工房に掛けられたカレンダーを使った手製の発注行程表には注文の状況がびっしりと書かれていた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">20年近く経っても尚、続くアップデート</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6689_2400-sRGB-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-35225" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6689_2400-sRGB-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6689_2400-sRGB-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6689_2400-sRGB-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6689_2400-sRGB.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>寺西さんの工房はギャラリーを併設しているため、製造から購入まで、すべて自分たちの目の届く範囲で行われる。これによって購入者の反応を伺うことができるから、自分たちの製品に対する反応を見て、そこから得た発見を製作に活かし、より良い製品へとアップデートすることができる。加えて、年数を重ねるうちに、製作に対する理解も深まってきた。特にサイズを見誤るとなかなか修正にも手間がかかるため、ガラス製作では段取りが命とも言える。それが段々とロジカルに考えられるようになってきた。こうした積み重ねは、技術の制度を上げ、現在では二次加工による調整はほとんど必要なくなったという。</p>



<h2 class="wp-block-heading">“面白い”から“やりがい”、そして生き甲斐へ</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6936_2400-sRGB-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-35230" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6936_2400-sRGB-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6936_2400-sRGB-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6936_2400-sRGB-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6936_2400-sRGB.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>ちなみに、寺西さんの工房では主に宙吹きを用いてガラスを作っている。熱したガラスを伸ばすキャスティングといった技法も一部用いてはいるが、基本的には宙吹き。寺西さんが宙吹きにこだわる理由は、純粋に作業の面白さ。作業があっという間に終わってしまう躍動感や、その工程の一つひとつにやりがいを感じられる、まさに自分にとってぴったりのスタイル。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="682" src="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6700_2400-sRGB-1-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-35233" srcset="https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6700_2400-sRGB-1-1024x682.jpg 1024w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6700_2400-sRGB-1-300x200.jpg 300w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6700_2400-sRGB-1-768x512.jpg 768w, https://nihonmono.jp/wp-content/uploads/2023/02/c_DSC6700_2400-sRGB-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>工房を構えて約20年が経つが、それでも一度としてまったく同じものができたことはないという。それこそ手仕事の良さだし、時として自分の想像を遥かに超えるほど素晴らしく自画自賛したくなるものができることもあるから、やりがいを感じ、これからも続けていきたいと思える。もはや寺西さんにとって、生き甲斐とも言えるこの仕事。屋号のとおり、これから先も代々続いていく、そんな工房となるよう、日々励んでいる。</p><p>The post <a href="https://nihonmono.jp/article/35198/">歴史ある宿場町に佇むガラス工房で作る淡い色のクルミのガラス「ガラス工房 橙」/長野県東御市</a> first appeared on <a href="https://nihonmono.jp">NIHONMONO</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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