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県内の工業を盛り立てる技術支援機関山形市にある山形県工業技術センター。その名のとおり、山形県内の工業全般に関する技術の向上を目的とした技術支援機関だ。工業技術という名のもとに、県内のあらゆる技術を研究している。精密機械や素材技術などを取り扱った部署があるのと同時に食品や繊維、デザインなどの各分野において研究し、技術支援を行っているのだ。 |
吟醸王国山形お話を伺ったのは、山形県工業技術センター所長 松田芳徳さんと現在は山形県商工労働観光部工業戦略技術振興課に所属する小関敏彦さん。小関さんは新潟大学農学部を卒業後、1980年より山形県工業技術センターに勤務し、酒類研究科長を勤めるなど山形県の“酒”の発展に携わってきた。1999年にはオリジナルの酵母を開発して造った「山形清々」というお酒が認められ、財団法人日本醸造協会の伊藤保平賞を受賞した。県内の酒造メーカーとともに酒質の向上に努め、積み重なる研究の中心にいた人物といっても過言ではない。 |
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時代とともに変わる酒最後に通してくれた部屋にはラベルの貼っていない酒瓶がずらりと並んでいた。「やっぱり飲んでもらわないと」と小関さんが中田に酒を渡す。その酒は現在研究中の「山形酒104号」という新種の酒米を使用した大吟醸酒。山形の酒造好適米といえば1996年に発表された「出羽燦々」が有名。それを使用したお酒もすでに人気なのだが、ここ数年は新しく県産の酒米を開発し、その米を使用した大吟醸酒の醸造技術確立を研究しているところなのだ。 |
ACCESS
- 山形県工業技術センター
- 山形市松栄二丁目2-1
- URL http://www.yrit.pref.yamagata.jp/