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極上みかんジュースの「早和果樹園」

極上みかんジュースの
「早和果樹園」

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和歌山県有田市で生産されるみかんは、約8万トン。令和元年度の生産収穫量が全国で約75万トンあり、その中でも和歌山県が最も多い15万トンを生産しているが、有田市の生産量は全国の生産量の約1割を占めている計算になる。この地でつくられているのが、中田英寿がいろいろなジュースを飲んだなかで、「他とはまったく違った」と絶賛する早和果樹園のみかんジュースだ。
「このあたりでは400年以上前からみかんを栽培してきたと言われています。昭和40年代後半から50年代のはじめにかけては、全国で約360万トン生産されていました。有田にも5000軒のみかん農家があったんです。でもその後、つくりすぎで価格が下がり、海外からさまざまな柑橘が輸入されるようになるとどんどん生産量が落ちて、現在は70~80万トン。全盛期の2割ほどになっています」(早和果樹園・秋竹新吾会長)
そんな“みかん受難”の時代、1979年に地域で先進的な7軒の農家が集まり、早和果樹園の前身「早和共撰組合」が立ち上がった。当初はハウスみかんに取り組み、夏場の贈答用で注目を集めた。2000年には、有限会社早和果樹園として法人化。2005年には株式会社に組織変更。そんな流れのなかで生まれたのが、極上のみかんジュース「味一しぼり(現:味こいしぼり)」だった。

「初めてつくったとき百貨店の販売担当の方に飲んでもらったら、『こんなジュースは飲んだことがない。強気の値段でいきましょう』と言われて、720mlを1260円で売り出したんです。酒より高いジュースが売れるのかなと半信半疑でしたが、試飲販売をするとどんどん買っていってもらえる。最初は東京で火がつき、徐々に地元でも売れるようになっていきました」

早和果樹園では、品質を揃えるための光センサー選果機や、素早い水分管理と肥培管理を行うことを目的とした「マルドリ方式」の導入、クラウドシステムを用いた新たな栽培やドローンを活用した園地管理など、新技術を柔軟に取り入れた農業をおこなっている。また、おいしいみかんを育てることだけでなく、自社のみかんをおいしさそのままに活かした商品開発にも積極的に取り組んできた。みかんを蒸気に当てて柔らかくしたものを手作業でひとつひとつ皮をむいてから裏ごし機にかける「チョッパーパルパー方式」を採用し、口に含んだ時の味わいを加工品に残している。

おいしいのには理由がある。
「普通は売り物にならない果実をジュースにするんですが、私たちの場合、いいみかんだけを選んでしぼる。だから、この味になるんです」(秋竹会長)
和歌山県産の有田みかんを果肉部分だけ100%使用したストレートジュースは「有田みかん」そのもの。薄皮を裏ごししながら搾る工程を3回繰り返すことで細かく砕かれた栄養たっぷりの繊維質を含み、それがジュースにとろみを持たせている。その果汁を91%も用いて水を一滴も加えずに作る濃厚なゼリーも「有田みかん」をそのまま口にしたような味わいで人気が高いのも納得だ。

前列左・中央:味一ジュレ(現在は「果樹園のなめらかみかんジュレ」にリニューアル)
前列右:黄金ジャム(現在は「果樹園のなめらかみかんジャム」にリニューアル)
中列左:味こいしぼり 180ml
中列中央:味まろしぼり 180ml
中列右:飲むみかん 180ml
後列左:みかぽん 360ml
後列右:おふくろスムージー 170g

ACCESS

株式会社早和果樹園
和歌山県有田市宮原町新町275-1