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神戸元町通りのにぎやかな商店街を歩いていると、ふいに香ばしい、いい香りがただよってくる。ふと見ると、そこにあるのは隣り合った2つの「放香堂」という店舗。右は日本茶の専門店「放香堂」、左は「放香堂珈琲」。ここはまさに日本の喫茶文化の源流ともいえる店なのだ。 |
放香堂の歴史を受け継ぐ、酢田恭行さんは“茶師十段”とも呼ばれる茶の審査技術において最高位の「茶審査技術十段」を取得している。その繊細な舌、鼻、喉で神戸の喫茶文化の一翼を担っている。茶師の仕事というと、一般には馴染みがないかもしれないが、簡単に説明すると茶のブレンドを行う専門家だ。全国の産地から届く茶葉の特長を見極め、それぞれを配合することで理想の味を実現する。この「合組」といわれる作業が、わたしたちが口にする茶の味、香りを左右するのだ。 |
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「抹茶を入れると色がきれいになるんですね」、「もう少し玄米を足して香ばしさを出したいかな」。4種類、5種類と茶葉を加えることで味に深みが増す。それぞれの茶葉の特長を十段に聞きながら、ブレンドの作業をすすめる中田。 |
ACCESS
- 株式会社 放香堂
- 兵庫県神戸市中央区元町通3丁目10番6号
- URL https://www.hokodo.co.jp/