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“茶摘み娘”が丁寧に手摘みをした極上の玉露、星野製茶園・山口真也さん

“茶摘み娘”が丁寧に手摘みをした
極上の玉露 星野製茶園・山口真也さん

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福岡県八女市星野村。深い山に囲まれたこの地域は、人口3,000人あまりの小さな村ながら、古くから茶の名産地として知られている。特に有名なのは高級茶としてしられる「玉露」。玉露とは、品種ではなく栽培方法。収穫期の2〜3週間前から畑全体に被覆(カブセ)をして日差しを遮ることで、茶葉のなかの旨みや香りを高めるこの製法は、100年以上前からこの地域で作られはじめたという。この地で生まれ育った星野製茶園の山口真也さんは、「茶師十段」の称号を持つ茶のプロフェッショナルだ。

「星野村は標高の高い山間部にあり、寒暖の差が大きいことでおいしいお茶を育むことができます。通常の茶栽培では初摘みから二番茶、三番茶と摘んでいきますが、玉露は年1回だけ。しかもそのほとんどが手摘みです。手間ひまがかかるぶん、色、香味などすべてが他のお茶とは異なります」(山口さん)
5月初旬、実際に玉露の畑を訪ねると、まさに茶摘みの真っ最中。わらでつくられた覆いで日差しを遮られた畑では、熟練の“茶摘み娘”たちが、丁寧に茶葉を手摘みしていた。

「機械摘みと比にならないくらいの労力が掛かりますが、手摘みにすることでおいしい新芽の部分だけを摘むことができるのです」
こうして丁寧に摘まれた茶葉だけを使って作られるのが玉露。普通のコーヒーとエスプレッソが異なるように、一般的に“お茶”といわれる煎茶とは淹れ方が違う。50度ほどの温めの湯で2〜3分間かけてゆっくり淹れる。その湯量はごく少量。茶葉をひたす程度だ。しかしそうやって淹れた玉露は、ほんの数滴を口に含んだだけで、しっかりとした甘みと旨みが伝わってくる。濃厚で、雑味はまったくない。
「贅沢な味わいです。食事などにあわせる飲み物というより、お茶だけで、お茶の本来の美味しさを楽しむのが玉露なんですね」(中田)
ごくごくと飲む茶ではなく、舌先を湿らす程度でもおいしい。星野村で知ったのは、玉露の奥深さだった。

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ACCESS

株式会社星野製茶園
福岡県八女市星野村8136-1
URL https://www.hoshitea.com/