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一度も卵を産んだ事がない “ヴァージンオイスター”を育てるかなわ水産

一度も卵を産んだ事がない
“ヴァージンオイスター”を育てる
かなわ水産

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広島といえば、全国の6割以上を占める牡蠣の名産地。そんななかでも生食用にこだわるのが、江田島市のかなわ水産だ。
「牡蠣は1時間に30リットルの海水を濾過する、自然のフィルターのような生き物。海水に有機物などが多いと、どんどん大きくなりますが、味にも影響があります。うちの会社は創業150年以上になりますが、広島湾のなかでもよりきれいな海水を求めて、昭和48年にこの地にやってきました。現在は、大黒神島という無人島の周辺に養殖用のイカダを配置しています。このあたりは海水がきれいでその分牡蠣の成長は遅いのですが、生でも安心して食べられる品質を確保できるのです」

そう語るのは、かなわ水産の四代目三保達郎社長。その顔には、自社の牡蠣に対する絶対的な自信が浮かんでいる。なかでも自慢の一品は、濃厚な味わいの「ヴァージンオイスター」。
「通常の牡蠣は1年から1年半かけて養殖するところ、ヴァージンオイスターは3〜4ヶ月。産卵前の状態でサイズは小さいながらも、味は抜群です。数はかなり少ないので、価格は普通の牡蠣の10倍くらいになってしまいます」
イカダから牡蠣を引き揚げ、そのひとつをナイフで開ける。中に入っていたのは、アサリのむき身くらいの大きさの牡蠣。小さな身を口のなかに入れた瞬間、まるで牡蠣のエキスを一気飲みしたような感覚になる。くさみやクセ、雑味がまったくない、旨みだけが凝縮している。
もちろんヴァージンオイスター以外も絶品だ。かなわ水産でいただいたのは、カキフライ、牡蠣めし、燻製のオイル漬け、牡蠣グラタン……。いずれも絶品だった

「牡蠣は、冬の食材と思われていますが、本当は年中おいしく食べられます。これからもっとPRして、夏でも食べてもらえるよう牡蠣市場そのものを変えていきたいですね」
牡蠣が苦手だという人にこそ、食べてほしい。牡蠣ってこんなにおいしかったんだと、イメージががらりと変わるだろう。

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ACCESS

かなわ水産株式会社
〒737-2214 広島県江田島市大柿町深江1453-20
URL https://www.kanawa-oyster.com/